酒粕の美味しい食べ方まとめ!焼いてもそのままでも絶品おつまみに!

最近、美容に敏感な人たちの間で人気が高まっている「酒粕」は、店でもよく見かけるようになりました。そんな酒粕ですが、甘酒ぐらいでした飲んだことがないという人も多いのではないでしょうか?ここでは、酒粕を使う料理の作り方や食べ方などを紹介していきます。さらに、意外と知らない酒粕の美容・健康効果、保存方法についても改めて紹介していきます。酒粕はそのまま食べても焼く方法でも美味しくいただけるので、毎日食べるのも手軽です。ただし、妊婦さんなどアルコールを控える必要のある人は食べ方に注意が必要です。

酒粕の美味しい食べ方まとめ!焼いてもそのままでも絶品おつまみに!のイメージ

目次

  1. 1酒粕の美味しい食べ方はたくさんあってどれも試したい!
  2. 2酒粕はそのまま食べて美味しい
  3. 3酒粕の美味しい食べ方「汁物編」
  4. 4酒粕の美味しい食べ方「おかず編」
  5. 5酒粕の美味しい食べ方「お菓子編」
  6. 6酒粕を食べる効果とは?
  7. 7酒粕の保存方法を覚えよう
  8. 8酒粕の食べ方アレンジを知っておけば困らない!

酒粕の美味しい食べ方はたくさんあってどれも試したい!

酒粕は、最近では普通にスーパーでも販売していますので、見たことのある人は多いのではないでしょうか?白色をしていて板状やぽろぽろした状態で販売されています。しかし、酒粕は一体どのように作られているのか、そしてどんな栄養素が含まれているのかは、意外と知らない人も多いでしょう。酒粕は豊富な栄養素から健康にも嬉しい効果をたくさんもたらしてくれるほか、美容効果ももたらしてくれます。

酒粕はそのまま食べて美味しい

酒粕とはどんな食べ物?

「酒粕」といえば、飲む点滴と形容されるほど、栄養たっぷりの飲み物として人気の甘酒が思い浮かぶという人は多いでしょう。今までは、お正月などのイベントごとの時にしか飲む機会はありませんでしたが、最近では女優やモデルも飲んでいると公言していることから、健康や美容に気を遣う女性でも、酒粕を美容に取り入れる方も増えています。そんな酒粕の効果的な食べ方や保存方法などについて紹介していきます。

ひとくちに「甘酒」といっても、その甘酒には二種類あり、「酒粕」を原料としたものと「麹」を原料にしたものに分けられます。どちらも栄養効果がたくさんあるのですが、これから紹介する「酒粕」には豊富な栄養が含まれており、飲むだけでなくお肌に塗っても高い美容効果が得られることが期待できます。酒粕を生活の中に取り入れて、ぜひ健康効果を高めましょう。

酒粕は適当な大きさにちぎってレンジで加熱

酒粕の美容健康パワーを得るためには、毎日継続して酒粕を食べるのがおすすめです。中には酒粕の味や風味が苦手という方もいますが、どのようにして食べたらおいしく、しかも継続して食べることができるのでしょうか?ここでは、酒粕を手軽に食べる食べ方について紹介していきます。

酒粕の食べ方の中で最も簡単なのが、電子レンジで加熱する作り方です。ただし、電子レンジで滑らかな甘酒を作るには、少しの手間が必要です。まずは甘酒とお湯をマグカップに入れて600Wで30秒ほど加熱します。それから、一度取り出してスプーンで酒粕のダマがなくなるまでよく混ぜます。その後、さらに2分以上加熱することでアルコールはほとんどなくなります。小さいお子様にも食べられるようになります。

酒粕のアルコール分は焼くことで飛ぶ

酒粕のアルコール分は焼くことで飛びます。火にかけて焼く方法で飛ばすときには、酒粕を水で溶いて80度以上の熱を加えて、3分ほど焼くとアルコールは抜けます。また、酒粕を日本酒に溶かして沸騰させてそこに火をつけて焼く、フランベの方法もありますが、家庭でフランベをして焼くと危険な場合もありますので、酒粕を焼く時には十分に注意しましょう。

酒粕は、そのまま焼く方法の食べ方でも十分美味しく食べられます。ここから、酒粕を焼く方法で作るレシピの作り方を紹介していきます。簡単な作り方ばかりなので、ぜひ作り方をマスターしてみましょう。

いろんなお酒のおつまみ「酒粕レーズン」の作り方

ビタミンや酵素たっぷりで栄養価も高く、美肌や健康に良い発酵食品として近年新たに注目される酒粕ですが、そんな酒粕を使った「酒粕レーズン」は、そのまま酒粕を食べる食べ方よりも美味しくいただけます。とても簡単な作り方なのに、意外な組み合わせだけどものすごくおいしいと評判のラムレーズンならぬ「酒粕レーズン」は、ぜひ一度作ってみてください。

「酒粕レーズン」の作り方はとてもカンタンです。酒粕とレーズンを混ぜて漬けておくだけの工程なので、食べたいと思ったときにすぐにできる作り方です。また、数日おくと、酒粕の風味が移っていい感じの味わいに変化するので、ぜひ試してみてください。レーズンはオイルコートがあるものと無いものがありますが、どちらでも作れます。オイルコートが気になる方は熱湯で軽く湯通ししても大丈夫です。

「酒粕レーズン」は、作ってから1週間ほどは保存可能です。保存するときには、冷蔵庫に入れましょう。また、冷凍庫で保存すれば1か月ほど日持ちします。食べ方としては、レーズンだけ取り出して食べてもよいですし、レーズンと酒粕をスプーンで一緒にすくって酒粕ごと食べる食べ方でも美味しいですそのまま酒粕を食べる食べ方よりも、レーズンのコクと甘味が加わってさらに美味しくなります。お好みでどうぞ。

お肌つるつる美しく「酒粕ヨーグルト」の作り方

お肌をつるつるで美しくさせる効果もあると言われている「酒粕ヨーグルト」の作り方を紹介していきます。水切りヨーグルトに塩酒粕を混ぜると塩気と旨みが加わり、一層チーズのような食感になります。ヘルシー志向の方におすすめの食べ方なので、酒粕をそのまま食べる方法よりも健康的な食べ方です。ぜひ作り方を覚えておきましょう。

  • 水切りヨーグルト大さじ2杯
  • 酒粕小さじ1杯

「酒粕ヨーグルト」の作り方はとても簡単で、水切りヨーグルトと塩酒粕をよく混ぜ合わせたら出来上がりです。蜂蜜少々たらす食べ方や、パンにのせてクリームチーズのようにして食べる食べ方のアレンジもおすすめです。酒粕ヨーグルト自体には甘味が付いていないので、デザートから料理まで、幅広い食べ方のアレンジができます。酒粕をそのまま食べる食べ方よりもワンランクアップするので、ぜひおすすめです。

ほっとする味「甘酒」

酒粕は料理に使うこともできるのですが、最も手軽で簡単に作れるのが「甘酒」です。ただし酒粕にはアルコールが少量含まれていますので、その後すぐに車の運転をされる方、妊婦さんが飲む場合には、十分な注意が必要です。基本の甘酒の作り方は酒粕50gに対して水200CCです。お湯で混ぜても酒粕は十分溶けませんのでレンジで加熱するか、火にかけてください。またアルコールは熱を加えて焼くことでも飛ばすことができます。

おつまみに最適「酒粕クリームチーズオリーブ和え」

「酒粕クリームチーズオリーブ和え」は、おつまみに最適な酒粕アレンジレシピです。酒粕をそのまま食べる食べ方に、すこしの手間をかけるだけなので、そのまま食べる食べ方に飽きたらぜひ挑戦してみてください。作り方を一度覚えてしまえば簡単です。

  • 酒粕大さじ1杯
  • お湯適量
  • クリームチーズ1個
  • オリーブ3~4個
  • オリーブオイル適量
  • あらびき故障適量
  • 粒塩適量

  1. 酒粕を好みの硬さになるようにお湯で溶きます。オリーブはキッチンペーパーで水分を取り、輪切りにします。クリームチーズは角切りにします。
  2. 溶いた酒粕に、オリーブとクリームチーズを入れ混ぜ器に盛付けします。オリーブオイルと粗挽き胡椒をかければ完成です。
  3. おつまみとして塩味が物足りない方は、つぶ塩をパラパラかける食べ方がおすすめです。

「酒粕クリームチーズオリーブ和え」は、少しアルコール分が残る作り方となっています。お酒の香りが気になる方は、酒粕のみレンジで20〜30秒し加熱して冷ますか、焼く方法でアルコールを飛ばしてから調理してください。酒粕は焼くことで、簡単にアルコール分が飛びます。

飲みやすいレシピ「酒粕の甘酒ホットミルク」

「酒粕の甘酒ホットミルク」は、甘酒をアレンジしたレシピです。癖のある酒粕も牛乳と砂糖、はちみつで飲みやすくしていますので、小さいお子様や酒粕が苦手という人にもおすすめしたい作り方となっています。そのまま酒粕を食べるのには抵抗がある人も、この食べ方であれば毎日続けることができます。ぜひ作り方をマスターしてみましょう。

  • 水150㏄
  • 酒粕15g
  • 砂糖大さじ1杯
  • はちみつ1杯
  • 牛乳50㏄
  • しょうがチューブ1cm

  1. 鍋に水と酒粕を入れて火にかけます。かき混ぜながら酒粕を溶かします。アルコールを飛ばす場合は、沸騰させてグツグツさせるのがおすすめです。また、酒粕をあらかじめ焼く方法でも、アルコール分を飛ばすことができます。
  2. ①に牛乳と砂糖、はちみつ、生姜を入れて沸騰させない様にかき混ぜながら温めれば、完成です。

酒粕は焼く方法や、沸騰させればアルコール分を飛ばすことができますが、妊婦さんや運転を控えている人は、できれば飲むのを控えたほうが無難です。こちらのレシピは、酒粕はそのまま食べるのは抵抗があるという人に特におすすめの作り方なので、ぜひ一度試してみてください。

酒粕の美味しい食べ方「汁物編」

冬の定番食材とも相性ぴったり「根菜と豚肉の粕汁」

「根菜と豚肉の粕汁」は、冬の定番食材とも相性ぴったりの汁物です。根菜やきのこ、豚肉をたっぷり入れた粕汁となっており、ほっこり温まりたい秋冬にオススメの簡単レシピです。酒粕は冷蔵庫で保存のできる食材なので、ぜひ保存しておいて毎日の料理に活用してみてください。酒粕をそのまま食べる食べ方よりも、野菜がたっぷりとれて健康的なレシピとなっています。

  • 豚肉(こま切れ)150g
  • 大根4cm分
  • にんじん3cm分
  • ごぼう1・2本分
  • しめじ1・2パック
  • 木綿豆腐1・3丁
  • 福正宗純米吟醸酒粕大さじ5
  • 麹味噌(中甘口)大さじ3
  • だし汁(昆布とかつお)1000ml
  • 福みりん50ml
  • サラダ油小さじ1

  1. 根菜の皮を剥き、ごぼうは斜め薄切り、人参・大根は短冊に切ります。しめじは石づきを落とす。お豆腐はさいの目に切っておきましょう。
  2. 鍋に油を熱し、豚肉の色が変わるまでいため、ごぼう、大根、人参を加えいため合わせます。
  3. しめじ、だし汁、味醂を加え、フタをして中火で煮立たせる。酒粕を溶きいれ、フタをして柔らかくなるまで炊きアクを取ります。
  4. 豆腐を加え、味噌を溶き入れ、出来上がり。器によそい、お好みで小ネギや柚子を散らせば完成です。

「根菜と豚肉の粕汁」を作る時には、あわせだしを使います。こちらは、昆布(5センチ)を浸しておいた水を弱火にかけて、フツフツしたところへ鰹節を2つかみ程度いれて、火を止めて作りましょう。お好みで、昆布のみでもかつお節のみでもOKです。酒粕を入れた後のほうが、アクが見えやすいのでおすすめです。簡単に作れて、おかずになる食べ方なので、是非お試しください。

栄養たっぷりお肌も体も健康「豆腐と野菜の豆乳酒粕汁」

「豆腐と野菜の豆乳酒粕汁」は、栄養たっぷりでお肌も体も健康になれるレシピです。たっぷりの野菜と豆腐が入った豆乳ベースの粕汁ですので、体がぽっかぽかに温まります。そのまま酒粕を食べる食べ方に比べて、栄養価も高くなっています。

  • 酒粕150g
  • 水400cc
  • 白だし100cc
  • 料理酒100cc
  • 豆乳400cc
  • 大根1/2本
  • 人参1本
  • 椎茸8枚(しめじ1パックでもOK)
  • 油揚げ2枚
  • 豆腐(絹・木綿お好みで)1丁(350~400g)
  • 小ねぎ5~6本

  1. 水(分量外)500ccを沸騰させ、ザルののせた油揚げに熱湯をかけて油抜きする。縦半分に切った後、1cm幅に切る。
  2. 小ねぎは小口切りにしておく。豆腐は縦方向に半分に切ってから、1cm幅の厚さに切っておく。
  3. 大根は皮を剥いて5mm幅のいちょう切りにする。人参も皮を剥いて5mm幅の半月切りにする。
  4. 椎茸は軸の根元の固い部分を切り、かさと軸に分け、かさの部分は5mm幅に切り、軸は縦半分に切る。
  5. 鍋に水・白だし・料理酒を入れ、切った大根と人参を加えて中火にかけ、10分ほど煮込む。
  6. 煮たら一度火を止め、酒粕をちぎって加えて、蓋をして5分放置する。
  7. 5分経ったら、再び中火にかけ、お玉でかき混ぜて酒粕を溶かす。豆腐と油揚げと椎茸を加えて3分煮込んだら完成です。

酒粕の美味しい食べ方「おかず編」

お肉柔らかく芳醇な香り「鶏肉の酒かすだれ焼き」

「鶏肉の酒かすだれ焼き」は、お肉が柔らかく芳醇な香りが特徴の料理です。酒かすだれをもみ込んだ肉は、味に深みが出て、柔らかくジューシーになります。オーブンを使わず、フライパンでもおいしく焼くことができます。ねぎは山ほど刻んで、シャキッと手早く炒めるのがポイントです。こちらでは、2~3人分のレシピを紹介します。

  • 鶏もも肉1枚(250g)
  • 酒かすだれ大さじ2
  • ねぎ2本
  • しめじ100g
  • 酒大さじ1
  • サラダ油大さじ1(菜種油やごま油(白)などがおすすめ)
  • こしょう少々

  1. 鶏肉は一口大に切り、酒大さじ1、塩小さじ1/3をもみ込んで15分間ほどおく。
  2. ねぎは縦半分に切り、長めの斜め薄切りにする。しめじは根元を落としてほぐす。
  3. 酒かすだれをまぶして30分間おき、オーブン用の紙を敷いた天板に並べる。200℃に温めたオーブンで約12分間焼き、器に盛る。
  4. フライパンにサラダ油大さじ1を中火で熱し、2のしめじを炒める。だいたい火が通ったら、ねぎを加えてサッと炒め、塩・こしょう各少々で味を調えて3に添える。

たっぷり豆乳でほっこり健康的「酒粕味噌グラタン」

「酒粕味噌グラタン」は、たっぷり豆乳でほっこり健康的なレシピです。酒粕でちょっぴり大人のグラタンになるので、おもてなしレシピとしてもぴったりです。こちらでは、4人分のレシピを紹介します。

  • 味噌大2
  • 酒粕大3
  • 牛乳100cc程
  • 必要なら片栗粉適量
  • じゃがいも4個
  • なす2本
  • アスパラ2本
  • ピザ用チーズ適量
  • パン粉適量

  1. ホワイトソースは、酒粕と味噌を鍋に入れ、弱火で牛乳を少しずつ加えながらダマにならないように煮詰めていく。とろみが足りないようなら、片栗粉を足す。
  2. じゃがいも、なすを1cm幅にスライスして、耐熱皿に交互に重なるように並べていく。ここで、オーブンの予熱を先にセットします。
  3. じゃがいも、茄子のうえにホワイトソースをかけ、その上から食べやすい大きさにカットしたアスパラを並べる。
  4. ピザ用チーズをまんべんなくかけ、その上からバン粉をぱらっとまぶす。
  5. 200度で20分焼く。出来たては熱々なので気を付けましょう。

酒粕の美味しい食べ方「お菓子編」

作り方が簡単な大人のおやつ「ヘルシー酒粕スコーン」

「ヘルシー酒粕スコーン」は、ノンオイル、ノンエッグ、もちろんグルテンフリーでヘルシーなレシピです。作り方が簡単な大人のおやつとしておすすめです。

  • 米粉60g
  • アーモンドプードル60g
  • ベーキングパウダー5g
  • 塩ひとつまみ
  • 酒粕60g
  • 水大さじ1

  1. 粉類をフードプロセッサーで回す。
  2. 酒粕を入れて回す。
  3. 水を入れて回す。
  4. まとめてカットして180℃余熱あり25分で完成。

簡単、体に優しいおやつとなっています。甘くないスコーンのレシピなので、食べる時に蜂蜜やメープルシロップ、ジャムを付けると抜群に美味しいです。

一晩おくとしっとり贅沢な味わい「酒粕パウンドケーキ」

「酒粕パウンドケーキ」は、まるでレアチーズのような濃厚でしっとりした大人のパウンドケーキです。酒粕がレアチーズケーキのようなねっとりとした濃厚食感を生むので、甘酒やチーズケーキがお好きな方に、是非一度食べて頂きたい一品です。お好みでホイップやアイスクリームを添えてどうぞ。パウンド型18cm型1本分の材料で紹介します。

  • 卵(M)2個
  • 砂糖60g
  • サラダ油40g
  • 薄力粉70g
  • 酒粕70g
  • 牛乳(水や豆乳で代用可)70g

  1. 酒粕と牛乳をよく混ぜペースト状にする。酒粕が柔らかい場合は、牛乳の量を減らして調整してください。
  2. オーブンを180℃で予熱を開始し、ボウルに卵を割入れ泡立て器でよく混ぜる。
  3. 混ぜ合わせた卵に砂糖を加え、全体的に混ざったら牛乳とサラダ油を入れて混ぜる。
  4. ペースト状にした酒粕を加え、ダマがなくなるまでよく混ぜる。
  5. ふるいにかけた薄力粉を入れて、ゴムベラで生地を切るようにして、しっかりと混ぜる。
  6. 型に流し込み、160℃で40分くらい、じっくりと焼きます。
  7. 焼き上がったら、真ん中あたりを竹串をさし、何もついてこなければOKです。型から外して、ラップをして一晩ねかせて出来上がり。

酒粕を食べる効果とは?

「酒粕」は今注目されている発酵食品の一つです。発酵食品は美容と健康にとても良い効果があるということから、積極的に食生活に取り入れる方が増えています。そんな酒粕がもたらしてくれる健康、美容効果、そして美味しい飲み方、美容や健康に良い使い方について詳しく紹介していきます。酒粕を食べれば美容にも効果的なので、おいしい食べ方や料理の作り方を、ぜひマスターしてみましょう。

腸内環境を整えて便秘改善!

酒粕に含まれているたんぱく質は、「レジスタントプロテイン」と呼ばれる、消化されにくい特性を持っているたんぱく質です。たんぱく質は体に吸収されてその働きを発揮するように思えるのですが、この「レジスタントプロテイン」は普通のたんぱく質とはすこし違うのです。どちらかというと、一般的なタンパク質よりは食物繊維に近い働きを持っています。

酒粕に含まれる「レジスタントプロテイン」の特徴は胃腸で消化されにくいこと、そして油をがっちりと捕まえてくれることです。脂質の取りすぎは健康を害する原因となってしまうのですが、その脂肪分をレジスタントプロテインががっちりと捕まえて、体外に排せつしてくれるのです。日本酒の製造過程では、米と麹を発酵させて旨味を引き出して日本酒を作っていきます。その過程で体に吸収されやすい形になります。

酒粕に含まれているたんぱく質の「レジスタントプロテイン」のおかげで、排せつがスムーズになるので、便秘解消や腸内環境の改善にもつながります。ぜひ、毎日継続的に酒粕を取り入れて、効果的に食べ方を身に付けましょう。

生活習慣病の予防効果!

酒粕の美味しい食べ方をマスターすれば、三大成人病の一つ、糖尿病予防と改善効果があります。偏った食生活が原因で起こる糖尿病は、毎日の食生活による影響が大きい病気です。しかも、その患者数は年々上昇傾向にあります。また、見た目は太っていないからといって安心してはいけません。乱れた食生活をしていると誰でも糖尿病にかかるリスクは持ち合わせているので、要注意です。

そもそも糖尿病は、すい臓の働きが低下して、インスリンが十分作られなくなることによって起こる病気です。インスリンは過剰に分泌されると脂肪の合成をすすめてしまうのですが、インスリンとは逆の働きをするホルモン、つまり、脂肪の分解をすすめるホルモンの存在が確認されています。

健康な人は、この二つのホルモンのバランスが整っているのですが、どちらか一方の分泌が過剰になってしまうと急激に太ってしまったり、痩せたりするのです。酒粕にはインスリンと似た働きを改善する効果が期待できますので、糖尿病予防や改善に効果的に働いてくれる嬉しい効果があるのです。酒粕の食べ方や料理の作り方をマスターしておきましょう。酒粕はそのまま食べたり焼く方法でも美味しいです。

アレルギー対策や改善の効果!

最近特に患者数が増えているともいわれている花粉症や食べ物など、何かしらのアレルギー症状で悩んでいる方は少なくありません。そんな方にうれしい効果が酒粕にはあります。酒粕はアレルギー症状改善にも効果的となっています。これは、酒粕にはアレルギーを引き起こす原因となる物質の働きを弱める効果があるからです。花粉を始めとするさまざまなアレルギー症状の改善、緩和が期待できます。

ビタミンB群たっぷりで美容効果が抜群!

近年和食がブームとなり、外国人からも注目されている日本酒ですが、最近は美容や健康効果も注目されて、女性からの支持率も高くなってきています。じつは「酒粕」は、日本酒の製造過程で作られる副産物なのです。日本酒はお米を麹菌によって発酵させることで醸造させます。酒粕には、健康にうれしいビタミン類がたくさん含まれています。

まず、「ビタミンB1」は、代謝にも関わるビタミンです。糖質をエネルギーに変えてくれる効果があります。また、精神状態を安定させる働きも持ち合わせていますので、イライラしているときに酒粕を食べると、効果的です。さらに、「ビタミンB2」も含まれています。こちらはダメージを受けた細胞の再生を助けてくれます。皮膚や爪、髪を作る働きもありますので、女性らしい魅力を引き出すために役立ちます。

そして、私たちの体は何兆もの細胞から成り立っていますが、酒粕に含まれる「ビタミンB6」は、その細胞全てに核酸が存在して、細胞の働きを正常に保ってくれます。その核酸の働きを促進してくれるのがビタミンB6です。また疲労の回復を早めてくれる働きも持ち合わせています。このように、酒粕にはたくさんのビタミン類が豊富に含まれていますので、ぜひ毎日の生活に取り入れてみてください。

酒粕の保存方法を覚えよう

ここまで酒粕の食べ方や保存方法について紹介してきましたが、酒粕の種類については知らない人も多いのではないでしょうか?そのまま食べてもおいしい酒粕ですが、種類を知ることで、より幅広く酒粕を使いこなしてみましょう。

酒粕には4種類ある

酒粕と一口に行っても、たくさんの種類があります。板粕、バラ粕、踏み込み粕、吟醸粕があります。板、バラはスーパーで安価に手に入り、料理に使いやすいので、よく見るという人も多いのではないでしょうか?ここでは、それぞれの酒粕の種類を見ていきます。酒粕の種類によっては、そのまま食べたり焼くだけで食べられるものもあるので、ぜひチェックしましょう。

「板粕」は、スーパーでよく売られている、四角い板状の酒粕です。日本酒を絞る際、自動圧搾機を使うことで酒粕が板状となって残ります。これをカットしてそのまま商品にしているのです。そのままでは固いので、料理には水でふやかしたり練ったりして使います。そのままでも使えてもっとも扱いやすいので、酒粕初心者の人はこちらをまずは試してみてください。

「ばら粕」は、圧搾機からこぼれたものや、柔らかすぎて板状にならなかった酒粕を集めたものです。品質としては板粕と同じですが、板粕よりも柔らかく溶けやすいのが特徴です。ふやかさずにそのまま鍋に入れても溶けやすいので、すぐに酒粕を使いたいときに重宝します。

「練り粕」は、酒粕を練り合わせて、やわらかいペースト状に加工したものです。ばら粕よりもさらに溶けやすく、野菜や魚を漬ける際にも使われます。傷みやすいので、保存するときは、冷蔵庫や冷凍庫で保存するようにしましょう。

「踏込粕(土用粕)」は、酒粕を半年前後熟成発酵させたもので、一般的にイメージする酒粕とは違い、茶色や黄金色をしています。地方によって踏込粕、土用粕、押し粕などと名前が変わり、踏込粕のことを練り粕と呼ぶ場合もあります。味はコクや甘みが強く、奈良漬けなどの漬け物によく使われます。スーパーで「漬物用」として茶色い酒粕が売られていたら、踏込粕のことを指します。

また、紹介した4種類のほかにも、最近は機械化や人手不足によって板粕をとらない酒造も多く、ばら粕を練り込んでふたたび板状に成形したタイプの酒粕も売られています。この場合、日本酒の栄養がそのまま残っている板粕よりも風味は劣ります。また、酒粕の人気にともなって、「甘酒用」「漬け物用」と細分化されて売られていることも増えています。そのまま焼く方法で食べるのにも便利なので、活用しましょう。

酒粕の冷蔵保存方法

酒粕は、保存温度が高いと熟成が進みます。それは菌が生きているためです。常温で保存したい場合は、直射日光のあたらない涼しいところで保存してください。とはいっても、常温保存はおすすめできないので、なるべく冷蔵・冷凍保存するよう心がけてください。熟成がすすむと、やわらかくなったり、色が濃くなりますが、使用すること自体は問題ありませんので安心してください。

酒粕は常温で保存することもできますが、酒粕は冷蔵で保存するのがおすすめです。冷蔵でも少しずつ発酵は進んでいくので、密閉された袋に入れて保存する際は、破裂しないよう小さな穴を開けておくと安心です。冷蔵保存にすると、菌の活動が抑えられるので、熟成のスピードをゆっくりにしてくれて長持ちします。色の変化も、常温保存に比べるとかなりゆっくりになります。長く新鮮な状態でキープ保存しましょう。

気温の低い冷蔵庫で保存された酒粕は、常温での保存に比べてかなり長持ちします。通常、未開封で常温の状態ならば3~6ヶ月と言われていますが、冷蔵庫の場合は開封後の状態でも半年ほど持ちます。ただし、菌の活動は抑えられますが、熟成は進んでいるので徐々に色は茶色に近くなっていきます。冷蔵庫であればすぐに使えるので、扱いやすさの面からみても優秀な冷蔵保存がおすすめです。

酒粕の冷凍保存方法

酒粕は常温や冷蔵庫で保存することができますが、さらに長い期間保存したい場合は冷凍にするといいでしょう。冷凍保存するときは、使いやすいように小分けにしてラップに包むのがおすすめです。この状態で長期保存すると、冷凍庫に酒粕独特のにおいがつくことがあるので、密閉容器やジッパーつきの袋に入れておくようにしてください。

冷凍庫で保存した酒粕を料理に使う時は、自然解凍するのがオススメです。冷蔵庫に入れるか、夏場でなければ常温で解凍しても大丈夫です。扱いやすいやわらかさになったらOKです。

先ほど紹介したように、酒粕を冷凍保存すると熟成がストップします。1年が保存期間の目安です。冷凍とはいえ、水分やアルコールは徐々に抜けていきます。保存期間が1年を超えてくるとパサパサになってしまうので、できるだけ早めに使い切るのがオススメです。

酒粕の食べ方アレンジを知っておけば困らない!

ここまで、酒粕の効用や美味しい食べ方などについて紹介してきました。酒粕は美容と健康に良い効果をもたらしてくれます。しかも価格もリーズナブルですので、高級サプリメントや化粧品を使うよりもずっと経済的です。ぜひ、酒粕を生活の中に取り入れて、健康で美しい毎日を目指しましょう。また、酒粕を毎日食べる、焼く、パックをするとかなりの量を使いますので、ネット通販にて購入するのがおすすめです。

関連するまとめ

新着一覧

最近公開されたまとめ