ホワイトペッパー (白胡椒)の使い方!ブラックペッパーとの違いは?
ホワイトペッパーを使ったことはありますか?おなじみのコショーは、ホワイトペッパーとブラックペッパーを混ぜて粉末にしたものになります。それ以外にも胡椒は、グリーンペッパーやピンクペッパーと種類があります。今回はホワイトペッパーに着目して、ブラックペッパーとの違いや使い方、粒や粉末などの大きさによる使い分けを紹介していきます。ブラックペッパー・グリーンペッパー・ピンクペッパーとは何かということも少しだけ触れています。
目次
ホワイトペッパーの使い方が知りたい!
ホワイトペッパーと使い方はどこで使えばいいのか、使い分けなどわからないことが多いかと思います。今回はホワイトペッパーについて紹介していきます。ホワイトペッパーだけでなく、ブラックペッパー・グリーンペッパー・ピンクペッパーもありますが、それぞれの違いはなんなのかもわかります。
ホワイトペッパー/白胡椒とは?
ホワイトペッパーは白胡椒とも言われます。胡椒の木になった、胡椒の実でつくられるものですが、ブラックペッパーや他の胡椒と収穫される時期に違いがあります。
ホワイトペッパーは胡椒の実が完全に完熟した状態で収穫をおこないます。その後収穫した胡椒の実を乾燥せてから水につけて、柔らかくなったら外側の皮をむいてホワイトペッパーになります。
ホワイトペッパーの特徴
ホワイトペッパーはブラックペッパーと比べると辛みはありません。ホワイトペッパーはブラックペッパーなどと同じ胡椒の実からつくられるものではなりますが、ブラックペッパーよりもつくるのに手間がかかります。さらに胡椒の実の4分の1くらいの重さになってしまい、量自体もやや少なくなります。
そのためホワイトペッパーはブラックペッパーや他の胡椒と比べても価格が高くなる傾向になります。
ホワイトペッパーの歴史
胡椒はサンスクリット語で長胡椒を意味する「ピッパリ」から派生した言葉になります。胡椒は丸いものですが、長胡椒は長い形をした胡椒になります。始まりはロングペッパーになるようです。日本へは奈良時代の初期に胡椒が伝わってきたようで、名前は胡椒と言われていました。
東洋中国は漢の時代に西洋から伝たわってきました。ここで胡椒という感じができ、「胡」は外国を意味して「椒」は山椒みたいに刺激を感じるものという意味で名前がつけられました。
胡椒の種類
胡椒にも種類があります。ピンクペッパーはちょっと違いがあるものの、ホワイトペッパー・ブラックペッパー・グリーンペッパー・ピンクペッパーはどれも同じ実からつくられています。違いは収穫するタイミングと加工方法になりますが、それだけの違いでもかなり違いが感じられます。
ホワイトペッパー
ホワイトペッパーは見た目が白い胡椒で、胡椒の実の完熟したものを収穫します。乾燥後水につけて柔らかくなったら外側の皮をむきます。他の胡椒に比べて価格が高いのも特徴です。
ホワイトペッパーとブラックペッパーの粒を粉末状にしたものが普段みなさんが使っている粉末の胡椒になっています。
ブラックペッパー
ブラックペッパーは普段から親しみのあるものかと思います。ブラックペッパーは胡椒の実が完全に熟してしまう前に収穫をおこなって実を乾燥させたものになります。
グリーンペッパー
グリーンペッパーは見た目が緑色をした胡椒になります。胡椒の実が熟していない状態で収穫をおこないます。収穫後は短時間を乾燥させたり塩につけたりします。
ピンクペッパー
ピンクペッパーは見た目が赤色っぽいピンク色をしています。セイヨウナナカマドやコショウボクというものの果実を収穫してから乾燥させたものがピンクペッパーになります。実は完全に熟したものを乾燥させます。
ホワイトペッパーとブラックペッパーの違い
粉末になっているみなさんがよく見かける胡椒は、ホワイトペッパーとブラックペッパーを粉末状にしたものになります。混ぜている胡椒は日本独自のものになるようです。ホワイトペッパーとブラックペッパーも同じ胡椒の実から収穫して加工されたものではありますが、その違いを見ていきましょう。
香りや味の違い
ホワイトペッパーとブラックペッパーの味の違いですが、ブラックペッパーの方がホワイトペッパーよりも辛みがあります。ホワイトペッパーはブラックペッパーほどの辛みはありません。
ホワイトペッパーとブラックペッパーの香りの違いはどうかというと、ブラックペッパーは完熟する前の実を乾燥させてつくられているので、野生を感じる香りになっています。比べてホワイトペッパーは上品な香りを感じます。
収穫するタイミングの違い
ホワイトペッパーとブラックペッパーの収穫するタイミングの違いは、ホワイトペッパーは完熟させた胡椒の実を収穫しているのに比べて、ブラックペッパーは完熟する前の胡椒の実を収穫します。ホワイトペッパーの方が時間も手間もかかるので割高になります。
使い方の違い
ホワイトペッパーとブラックペッパーの使い方の違いや使い分け方ですが、ブラックペッパーは牛肉との相性が良いのでステーキといったお肉料理への使い方がおすすめです。
ホワイトペッパーは淡白な素材への使い方がぴったりで、ホワイトペッパーを白身魚に使ったり、鶏肉にホワイトペッパーを使う使い方がいいでしょう。ブラックペッパーと好みで使い分けしても良さそうです。
また、ホワイトペッパーの使い方ですが、色を混ぜたくない使い方や色を汚したくない料理への使い方もあります。ホワイトソースなどは色が大切になりますので、そのような料理のときにホワイトペッパーを使う使い方なら色も汚れなくてすみます。
ホワイトペッパーの粒の大きさによる使い分け
ホワイトペッパーやブラックペッパーには粒にも種類があり、粒状のホール、やや潰したあらびき、粉末のパウダーがあります。もう少し細かく紹介すると、大きい順に粒のホール・クラッシュ・粗挽き・グラインド・粉末のパウダーになります。
それぞれ大きさによって使い方や使い分けが考えられ、粒が大きい方が香りが持続します。今回は、粒・粗挽き・粉末の使い方や使い分けを見ていきましょう。
粒こしょう/ホール
ホワイトペッパーの粒の種類のホールは、香りをしっかりと出したいときにぴったりです。ホワイトペッパーの粒の状態のもので、使い分けとしては煮込むときやマリネで漬け込んだりが考えられます。
粗挽き
ホワイトペッパーの粗挽きの種類は、ホワイトペッパーの粒を荒く砕いたものになります。クラッシュよりは細かく砕かれています。特徴として香りが長持ちしますし、風味をやや染み込ませたいときにいいでしょう。胡椒のインパクトは粒やクラッシュよりは少なくなりますので、そのように使い分けを意識してみてください。
粉末
ホワイトペッパーの粉末の種類は、粒の大きさの種類の中で一番細かくなっています。使い分けとしては下ごしらえに使いやすいですし、調理中にも使えます。仕上がった料理にも使えたりと幅広くつかうことができます。
粉末の種類になりますので、食感を邪魔することがありません。そのためホワイトペッパーの粉末はホワイトソースなどのなめらかなものにも合います。
ホワイトペッパーの料理への使い方
ホワイトペッパーはどのようにして料理に使っていけばいいのかを最後に紹介します。ホワイトペッパーもブラックペッパーと同様に使いみちが幅広い香辛料です。
白っぽい料理に
ホワイトペッパーは辛みがブラックペッパーよりも穏やかになりますので、白身魚や鶏肉などの淡白なものに合います。その他にも玉子などの淡白なものにもありますし、白っぽく仕上げたいホワイトソースやホワイトシチューも色が汚れずに仕上げることができます。
牛乳やクリームを使うホワイトソースなどにはホワイトペッパーは非常に相性のいいものになります。
加熱で香りが飛びやすい
ホワイトペッパーは上品でおだやかな香りがするのですが、残念ながら加熱することでホワイトペッパーの香りは飛びやすくなってしまいます。ホワイトペッパーの香りも残したいというのなら、料理が仕上がってから直前で加えるか、調理の最後に使うようにしましょう。粒の大きさによっても香りの強さは変わります。
煮込む場合にはホワイトペッパーの粒を使って、香りを出したいのなら粉末のホワイトペッパーを仕上がった料理にかけるという使い方がおすすめです。
ホワイトペッパーを上手に使おう!
今回はホワイトペッパーに着目して紹介していきましたが、いかがだったでしょうか?ホワイトペッパーとブラックペッパーを混ぜて粉末状にしたものが、親しみのあるコショーになります。
ホワイトペッパーはブラックペッパーよりも辛みが穏やかで上品な香りがあります。ホワイトソースなどの色を汚したくないものや、白身魚などの淡白な料理に合いますので、ホワイトペッパーを活用してみてください。