グリーンペッパーの使い方は?ブラックペッパーとの違いも解説!
グリーンペッパーを知っていますか?香辛料としての胡椒には、収穫のタイミングや製法により、黒・白・青・赤の4種類があります。そのうちの青胡椒をグリーンペッパーと呼んでいます。スパイスとしての使い方や効能、特徴あるいはブラックペッパーとの違いなどを、詳しく解説します。スパイスの王様とも呼ばれているグリーンペッパーを、料理に活かす方法なども含めて併せて紹介します。
目次
グリーンペッパーの使い方をマスターしよう!
胡椒はインド原産の果実を原料とした、香辛料のことです。黒・白・青・赤と4種類ありますが、いずれも果実の種類の違いではなく、収穫のタイミングや製法の違いによって分かれています。4種類の内の青胡椒のことをグリーンペッパーと呼んでいます。
この記事ではグリーンペッパーの特徴を理解して、スパイスとしての使い方や効能などを解説していきます。併せて、グリーンペッパーとブラックペッパーとの違いなども紹介します。
グリーンペッパーとは?
グリーンペッパーってどんなペッパーでしょう?ブラックペッパーやホワイトペッパーはポピュラーな存在ですが、他にもピンクペッパーがありますが、そんな香辛料のなかでグリーンペッパーの特徴を解説します。
スパイスの王様と呼ばれている
グリーンペッパーは胡椒の実が完熟する前の、緑色の状態の時に収穫し、塩漬けや乾燥によって作り上げた香辛料です。グリーンペッパーを含めた胡椒は、数千年のあいだ人類に愛用されており「スパイスの王様」と、呼ばてもいます。大航海時代には、食品保存の役割で貴重品として扱われていました。
特徴
グリーンペッパーの特徴は、完熟前に収穫されるために、きれいな緑色を保っています。ブラックペッパーと同じく香辛料としての役目を果たしますが、辛味もふくめた味はマイルドです。ホールの状態で彩もきれいなので、魚や肉料理の器に飾れば、アクセントにも適しています。
香りや味
グリーンペッパーの香りや味は、華やかな香りとスパイシーな辛みがあります。けれども、ブラックペッパーと比べるとマイルドなものになります。乾燥したものと比較すると水煮の場合は、多少彩だ落ちますが、風味が柔らかいので、ソースやドレッシングによく合います。もちろん、そのまま料理に添えても彩が映えます。
英語圏でピーマンと呼ばれている理由
グリーンペッパーは英語圏でピーマンのことを指しています。「Green」と「Pepper」が分かれていれば問題はなく、Pepperは胡椒を意味しますが「GreenPepper」となると、ピーマンという意味しかなくなるわけです。ちなみに、赤ピーマンは「RedPepper」で、黄ピーマンは「YellowPepper」です。
グリーンペッパーの使い方
柔らかい風味が特徴のグリーンペッパーは、そのままでも料理のソースやドレッシングにも活かすことができます。グリーンペッパーには生のものや乾燥させたもの、塩漬けにしたものなどいろいろあって、料理に対するバリエーションも広がります。
ソースの作り置きに
グリーンペッパーの特徴を活かして、ソースを作り置きしておく使い方です。いろいろな料理の際に便利です。エシャロットをバターで炒めて、すりつぶしたグリーンペッパーを加えたらコニャックでフランベします。さらに、赤ワインやフォンドヴォ―を加えて煮詰めます。
最後に、生クリームを加えて塩で調味して、シノワで濾したらグリーンペッパーソースの完成です。いろいろな肉料理のソースとして万能な使い方ができます。
マリネやカルパッチョの彩りに
色の薄いカジキ鮪のカルパッチョにグリーンペッパーを使う使い方です。カジキ鮪を薄切りにして皿にならべます。和風ドレッシングに大葉と白葱の刻んだものを加えて、回し掛けます。グリーンペッパーを軽くつぶして散らしたら完成です。
魚の香草焼きに
白身魚に塩・胡椒をしてタイムを入れて香りを出したフライパンで、こんがりと焼き上げます。皿に白身魚を置き、レモンの輪切りを重ね、香草を載せたら熱い溶かしバターを回し掛けます。グリーンペッパーやピンクペッパーを周りに並べて白身魚の香草焼の完成です。
ステーキの仕上げに
牛ステーキを焼き上げたら皿に盛って、付け合わせのポテトフライを添えます。作り置いておいたグリーンペッパーソースを回し掛けて、粒グリーンペッパーを散らします。牛ステーキの旨味にグリーンペッパーの爽やかな風味が加わって、ステーキが一段と引き立ちます。
グリーンペッパーとブラックペッパーの違い
ペッパーには4種類あると述べましたが、その中でグリーンペッパーとブラックペッパーの違いを解説していきます。香辛料としてのスパイス度が異なりますが、種類としてはまったく同じものなのです。
ブラックペッパーとは?
グリーンペッパーとブラックペッパーの違いは、収穫時期や製法にあると述べましたが、実は収穫時期もふたつは似たようなものです。一番の違いは製法になります。胡椒の実が熟さない時期に収穫したグリーンペッパーは、機械などで短時間の間に乾燥させるかあるいは塩漬けにします。いずれにしても、色止めがされてきれいな緑色が保てます。
これに対してブラックペッパーは、同じ未熟期に収穫しますが、天日などで長時間かけて乾燥させます。乾燥の過程で黒色に変色していきます。乾燥の際に皮に皺が発生しますが、ブラックペッパーは剥がさずに使用します。
元々は同じ胡椒
元々は、ブラックペッパーやホワイトペッパー、グリーンペッパー、ピンクペッパーいずれも同じ胡椒の実を原料としています。ブラックペッパーやグリーンペッパーは未熟期に収穫されたもの、ホワイトペッパーとピンクペッパーは赤色に完熟してから収穫されたものになります。
収穫するタイミングは同じ
前章でも触れたように、ブラックペッパーとグリーンペッパーの収穫時期は同じ、未熟期になります。したがって、どちらも収穫された時点では緑色をしています。グリーンペッパーはその名の通り、収穫された時の色を保った製法で作りあげられたものです。
乾燥方法が違う
グリーンペッパーが機械などで短時間に乾燥させるか塩漬けにして、その緑色を保っているのにたいして、ブラックペッパーは、長い時間をかけて天日干しにする製法になります。その乾燥の過程で、緑色は黒色に変色します。この製法の違いが色だけではなく、辛味や風味など香辛料としてのスパイス度の違いにつながっているのです。
グリーンペッパーの効果効能
グリーンペッパーに含まれる効果効能には様々なものがあります。消化促進作用や血行促進作用、集中力の向上効果など、ダイエットに良い効能も少なくはありません。グリーンペッパーの効果効能を紹介します。
ダイエット効果
グリーンペッパーのダイエット効果には、グリーンペッパーに含まれるピぺリンという辛み成分が関係しています。低糖質であるはあるけれども消化に難点のある卵やチーズなどの、ダイエット中に摂取したい食材を、ピぺリンは胃腸の働き促進して胃液や消化酵素の分泌を活発にする効果で、消化を助ける効能をもちます。
消化促進作用
健康やダイエットには消化の良い食べ物を食べることも大切ですが、時にはダイエットに良くて、消化するのにむつかしい食べ物も必要になります。そんな場合に胃腸薬ではなく、自然な素材であるグリーンペッパーという、スパイスの力を借りることも重要です。香辛料であるグリーンペッパーに含まれるピぺリンは、胃腸の消化促進作用があります。
血行促進作用
グリーンペッパーに含まれるピぺリンには、消化促進作用だけでなく、血管を拡張することによる血行促進作用と交感神経を刺激する作用があり、代謝力を向上させることで痩せやすい身体作りに貢献するという効能効果があります。グリーンペッパーの血行促進作用は、ダイエットに嬉しい効能です。
集中力の向上効果
グリーンペッパーには消化促進作用や血行促進作用以外にも、集中力を向上させる効能があります。グリーンペッパーに含まれる香り成分であるモノテルペンには、脳を活性化する働きがあります。出来たらペッパーミルで引き立てのグリーンペッパーを使用すれば、効能はさらにアップするでしょう。
グリーンペッパーは料理のアクセントになる香辛料
グリーンペッパーについて、いろいろ紹介してきました。グリーンペッパーの特徴や料理に利用する使い方、グリーンペッパーのもつ効能効果などに、ブラックペッパーとの違いに至るまで、詳しく解説しました。グリーンペッパーは料理のアクセントになる香辛料です。この記事を参考にして、グリーンペッパーを楽しく使いこなそう!