南部鉄器の急須がおしゃれで人気！おすすめカラーと使い方も！

ここ数年、国内外で人気の南部鉄器。南部鉄器の誕生は約400有余年前。岩手県盛岡で誕生して今まで伝統工芸士によって受け継がれてきた伝統工芸品です。1975（昭和50）年に通商産業大臣指定によって伝統工芸品に指定されました。南部鉄器の伝統工芸士は現在、わずか21名のみしかいない守っていきたい日本の大切な工芸品の一つです。

南部鉄器には様々な商品がありますが、お湯を沸かす為の道具は鉄瓶となります。内側を備長炭で焼き付け処理をしており火にかけてお湯を沸かすことが出来ます。一方、外見的にその差は解りにくいのですが急須は直火でお湯を沸かすことができません。内側はホーロー加工が施されています。また、注ぎ口に茶こしが付いています。似ているので見分けに気を付けて使い方に注意して下さい。

南部鉄器の急須は色も王道の鉄のものから近年ではライフスタイルやTPOに応じて楽しめる色鮮やかなおしゃれなカラーやデザインも多数出て来ています。急須はお湯を注ぐための物であって、お湯を沸かすことは出来ませんし二価鉄の吸収も出来ませんので鉄瓶との違いを理解しておきましょう。

南部鉄器から溶け出す鉄は【二価鉄】が多く鉄分の補給に有効的であることが分かっています。貧血の方にはおすすめです。腸が吸収してくれるのはこの【二価鉄】のみなのです。また、アルツハイマー認知症にも効果があるといわれていますので日常生活の中に取り入れていくことをお薦めします。
 

南部鉄器で沸かしたお湯はカルキ（塩素）をほぼとばしますので美味しくなかった水道水をまろやかにしてくれます。日本茶は勿論、コーヒー、紅茶等の飲み物が魔法にかかったように美味しくなりますのでおしゃれな上に効果としてもおすすめの逸品です。また、ご飯を炊いても美味しく炊き上がります。特に人気のカラー鉄瓶はキュートでキッチンのアイテムとしてもおしゃれです。

南部鉄器の急須はお湯の温度をそのままキープでき、保温性に優れていて使い勝手が良いことも人気の理由です。お湯が冷めにくいのでティータイムなどにはお湯の温度を気にせずゆっくりと楽しむことが出来るのでおすすめです。おしゃれなアフタヌーンティーパーティーなどにもピッタリです。

南部鉄器は初めに使い方をしっかり守っていけば長持ち、味の変化、鉄補給と有効的なことが沢山得られますのでまずは使う前の注意を守りましょう。使用しはじめる前にまずは8分目くらいまで水を入れて沸かします。沸かした水が無色透明になるまで3回くらいこの作業を繰り返します。＊初めは水が赤っぽくなることがありますが問題ありませんので作業を繰り返して下さい。

南部鉄器は使い始めて最初のうちは錆びたような赤い斑点が内側に出てきますが更に数日使用していくと白っぽい湯垢が内側に出てきます。湯垢が内側を覆ったら最高の状態です。まろやかでおいしいお湯が出来ます。使い始めたら2週間くらいはこの状態になるまで毎日つかうとよいでしょう。間違っても湯垢を汚れと勘違いしてゴシゴシ洗わないように気を付けることをおすすめします。

鉄は元来、サビやすい物です。濡れたものや水を入れたものをそのまま放置しないようにしましょう。必ず水分をふき取って保管します。使い方としてこれさえ守っていけばとても長い間使用できるおすすめアイテムです。

鉄瓶で沸かしたお湯は、そのまま放置せずに残ったお湯はポットに移します。そのままにしておくとサビの発生の原因になりますので空の状態にしておきましょう。表面はお湯を移し変えた熱い状態では湿った布巾でお湯を移して時間が経過して冷めている状態なら乾いた布巾で拭きます。もし、サビついてしまってお湯が濁ってしまったら軽くすすいで8分目までお水を入れて茶さじ1杯の煎茶を入れましょう。

南部鉄器を長い間使っていくと内側が徐々に錆びていきますがこれは自然現象なので心配なくそのまま使用できます。しかし沸かしたお湯が赤く濁るようなら錆びてきているのでメンテナンスが必要となります。初期の錆ならお茶を浸した布でふきとると錆が落ちます。

内部全体が錆びてしまったら茶殻を布やダシ取り用のパックなどに詰めて20～30分ほど煮詰めます。この際にお湯が黒くなることがありますがお茶の成分のタンニンと鉄瓶の鉄との反応であって全く心配ありません。その後何度かお湯を沸かしてお湯が無色透明になったらメンテナンス終了です。お使い頂けます。

歯ブラシで丁寧に錆びを落とします。茶殻を布で包み湿らせてしっかりと表面を磨きます。表面がお茶のタンニンと鉄で黒い皮膜で覆われたら南部鉄器の復活です。二度と表面に錆を作らないように気をつけて使いましょう。お手入れ次第で眠っていた南部鉄器もおしゃれに蘇ります。

使用する前に温水で中をすすいでから使い始めます。テーブルで使用する際には鉄急須の熱で輪染みを防ぐために鍋敷きなどを使うことをお薦めします。

茶こしに茶葉が残らないようにしっかり洗い落とします。急須の内側はスポンジでサッと洗います。この際、洗剤やクレンザー、スチールタワシや金属タワシは厳禁ですから絶対に使わないようにしましょう。水気は厳禁です、錆の基になります。注ぎ口、外側、蓋、底面などをまんべんなく水気をふき取ります。

もし空焚きをしてしますと、内側のホーローが剥離してしまう場合がありますので気を付けて下さい。お湯を沸かす時には急須ではなく必ず鉄瓶を使って下さい。洗う場合はこすぎ過ぎると色落ちする場合があります（特にカラー急須）ので熱いうちに急須を布でふき取ります。

シンクの下は湿気が多いので錆びやすくなりますので使用しない際の保管場所として避けましょう。

以前は南部鉄器というと鉄のガッチリしたイメージの鉄瓶や風鈴でおしゃれというイメージとは異なるものでした。

しかし、元来の鉄制の鉄瓶は勿論、最近ではピンク、グリーン、ホワイト、レッド、ブルーなどカラーバリエーションや模様、形状などおしゃれな急須などが人気を得ています。

鉄瓶以上に急須はカラーやデザインが豊富で国内外で人気です。急須の内部はホーロー加工が施されていますので取り扱いも鉄瓶よりも簡単です。

おひな祭りやお花見の季節におすすめの桜色の鉄瓶と急須があります。春の集まりに登場させたらキュートで人気アイテムになることでしょう。

カラー豊富な南部鉄器の鉄瓶や急須そして鍋敷き。鍋敷きと鉄瓶や急須などを同じカラーでコーデイネートするものきれいで素敵ですが、あえてカラーを変えてコーデイネートしてもおしゃれです。カラーコーデイネートの楽しみも増えます。

南部鉄器と一言で言っても商品は数知れず、鉄瓶や急須をはじめ、風鈴、釜、フライパン、ダッチオーブン、ジンギスカン鍋、中華鍋など、専門的な鍋も多数、箸置きなどの小物も揃っています。

お水を沸かすときに、ご飯を炊くときにポンと入れるだけで南部鉄器が持つ魅力、鉄分補給が出来る可愛いアイテムがあります。話題になっている土偶を型どった鉄偶です。
 

キャラクターものの鉄玉。スヌーピーやドラえもん、お子様のいるお宅や日本のアニメファンの海外の方におすすめです。

野菜の鉄玉、野菜や豆の煮ものなどにポンと入れるだけで一味異なった仕上がりになります。

人気キャラクターのスヌーピーやキティなどとのコラボレーション商品。南部鉄器の印象をガラリと変えてくれてマニアや子供にも人気が出そうです。古きを守りながらフレキシブルなところも素敵です。

ロイヤルコペンハーゲンのテーブルウェアとのアレンジ。南部鉄器というと岩手の硬いイメージの製品でしたがカラーやデザインのレパートリーを増やし和スタイルだけではなく、洋風スタイルにも見せる南部鉄器として素敵にコーディネートが出来るようになりました。使用範囲が広くなります。

元来の南部鉄器が大きな変化を遂げています。守る為にも変化は必要です。カラー急須は海外でも人気で入手困難になっています。長持ち、丈夫、効果、美味しい、素敵で魅力いっぱいのアイテムです。気を付けたいのは錆させないこと。手入れや扱いに気を付ければ素敵なキッチンやテーブルウェアのパートナーになってくれます。