キャベツには栄養が豊富!加熱・生で変わる効能と効果がいい食べ方を紹介
一年中安価で手に入りやすい野菜・『キャベツ』。そんなキャベツには沢山の栄養が含まれています!そこで今回は、キャベツに含まれる栄養を調査するとともに、キャベツに期待できる効果効能・栄養をより摂取しやすい食べ方についてもご紹介します。
目次
栄養たっぷりで使い勝手の良い野菜・『キャベツ』!
季節を問わず1年中、手に入りやすくて価格も手ごろな野菜『キャベツ』。そんなキャベツは、スープ・メイン・副菜などなど…使い勝手が良いので様々な料理にも活用できます。それに加えて栄養もたっぷりときたら…冷蔵庫に常に常備しておきたい野菜の一つとして人々に愛されているのにも納得の結果です。
キャベツってどんな野菜?
キャベツは、アブラナ科アブラナ属の多年草です。野菜として広く利用され、栽培上は一年生植物として扱われています。『キャベツ』は今では野菜として食べられていますが、古代ではイベリア人が利用していた原種がケルト人に伝わり、ヨーロッパ中に広まったとされ、当時は野菜より薬草として用いられ、古代ギリシャ・古代ローマでは胃腸の調子を整える健康食として食されていたそうです。
その後、キャベツは9世紀頃に野菜としての栽培が広まっていきました。現在日本で普及しているものは、12世紀〜13世紀のイタリアで品種改良されたものが起源とみられています。18世紀にアメリカ合衆国へ渡ると、より肉厚で柔らかく改良が進んだキャベツが世に売り出されるようになりました。
キャベツは世界中で多様な品種が利用されており、その数は60種類以上にも昇るようです。日本では出荷時期によって、『春キャベツ(4月〜6月)』『夏秋キャベツ(7月〜10月)』『冬キャベツ(11月〜3月)』という3つの種類に分けられます。
キャベツにはどんな栄養が含まれているの?
食べ方のバリエーションが豊富な事、一年中手に入りやすく安価である事、そして栄養が豊富な事…。これらが揃う野菜が『キャベツ』です。栄養が豊富だと言われているキャベツには一体どの様な栄養素が含まれているのでしょうか…?まずは、キャベツに含まれる栄養素について学んでみましょう!
キャベツに含まれる栄養素
ビタミンC
キャベツに含まれる栄養の中でも特に、含有量が多いと言われているのが『ビタミンC』です。特にキャベツの葉っぱの外側・濃い緑部分に多く、キャベツの芯の周辺にも多く含まれています。キャベツの『ビタミンC』含有量は100g中44mgとなっています。成人の1日の摂取量は約100mgなので、大きめのキャベツの葉であれば約3枚で摂取できてしまう程、ビタミンCが豊富です。
キャベツに含まれる栄養素『ビタミンC』は、抗酸化作用が強くて細胞が傷つくのを防いでくれる効果があります。また、免疫力を高めてくれたり、鉄の吸収促進効果があるので貧血予防にも期待ができる栄養素です。
ビタミンU(キャベジン)
『ビタミンU』と聞くと、「初めて聞いた…」という方も多いかもしれませんが、別名『キャベジン』と言えば、ご存知の方も多いのではないでしょうか?キャベツにはビタミンU(キャベジン)という栄養素には、胃酸の分泌を抑制したり、胃の新陳代謝を向上して胃の粘膜を保護・修復する効果があります。キャベツは天然の胃腸薬とも言えるほど、嬉しい栄養を含んでいるのです。
また、胃腸薬の『キャベジン』もこの成分が名前の由来となっていることで有名です。トンカツやから揚げなどの付け合わせでキャベツが多いのは、キャベツには揚げ物による胸焼けを防ぐ効果も期待できるからです。
カルシウム
骨や歯を作るために欠かせない栄養素として知られる『カルシウム』。キャベツには『カルシウム』だけでなく、『ビタミンC』や『ビタミンK』も併せて摂取できるので、より骨を丈夫にする効果が見込めると言われています。また、『カルシウム』には精神的な興奮や緊張を和らげる効果もあります。
ビタミンK
『ビタミンK』は、血液を凝固させる作用を持つ成分をつくり、さらにカルシウムを取り込むサポートも行ってくれるので、血液の止血や丈夫な骨を形成するのに欠かせない栄養素として知られています。
栄養たっぷりなキャベツに期待できる効果・効能は?
先ほどご説明させていただいた内容を見ていただくと、いかにキャベツには栄養がたっぷり含まれているのかがお分かりいただけたのではないでしょうか?これほど豊富な栄養素を含むキャベツですから、様々な効果・効能にも期待できそうです。では、キャベツに期待できる効果・効能とは一体どの様なものがあるのでしょうか?
栄養豊富なキャベツの効果・効能
胃潰瘍、十二指腸潰瘍の改善
キャベツに含まれる『ビタミンU(キャベジン)』は、古くから胃腸の健康状態を保つ成分として知られている栄養素です。『ビタミンU(キャベジン)』は、胃酸の分泌を抑制、粘膜のただれを防いで胃の粘膜を保護する効果があります。胃腸が弱っていればその修復に、弱ってない時は胃腸を健康に保つ働きがあります。そのため、胃潰瘍や十二指腸潰瘍を防ぐ効能が期待されています。
ガン予防
キャベツに含まれる栄養素はガン予防にも有効だと発表されています。ガンの予防に関係していると言われるキャベツの栄養素は、イオウ化合物の一つである『イソチオシアネート』という成分です。『イソチオシアネート』は、発がん性物質の活性化を防いでくれたり、発ガン物質を無害化してくれる働きがあるので発ガン抑制に効果的だと言われています。
ストレス軽減
キャベツは他の野菜と比べて『ビタミンC』が豊富に含まれています。この『ビタミンC』には、ストレスによって分泌される抗ストレスホルモンの合成に必要な栄養素です。キャベツに豊富に含まれる『ビタミンC』で、ストレス抵抗性を高め、ストレスを軽減してくれる効果があります。また、先ほどもご説明した通り、胃の粘膜ほどにも効果があるので、ストレス性の胃痛にも効果が期待できます。
美肌・アンチエイジング効果
キャベツに含まれる『ビタミンC』には抗酸化作用があるのでアンチエイジング効果に期待できます。また、コラーゲン生成作用があるので、美肌作りにも効果的だとされています。また、『イソチオシアネート』にも『ビタミンC』と同様、抗酸化作用があるので、一層肌老化予防や内側からの紫外線対策に役立つと言われています。
キャベツの栄養をたくさん摂取する食べ方は生?加熱調理?
栄養がたくさん含まれるキャベツには嬉しい効果・効能も盛りだくさんです。そんな豊富な栄養をなるべく損なわずにたくさん摂取するキャベツの食べ方はやっぱり生が良いのでしょうか?それとも加熱調理…?お次は、キャベツの栄養素を豊富に摂取できるおすすめの食べ方について学んでみましょう!
キャベツの栄養をより摂取したいなら…
キャベツは他の野菜と比べても、豊富な栄養が含まれています。しかし、キャベツに豊富に含まれている『ビタミンC』などは、熱に弱く水に溶けやすいという性質があります。そのため、キャベツの栄養をより摂取したいのならば、加熱調理ではなく、生で食べるのが一番おすすめの食べ方とされています。
生で食べる際にも、意識して欲しいのがキャベツの切り方です。包丁で切った際、切り口からビタミンCをはじめとしたキャベツに含まれれる栄養素たちが逃げてしまいます。そのため、キャベツは千切りよりもざく切りにした方が逃げていく栄養を少なくしてくれます。
とはいえ、ずっと生のざく切りキャベツばかりを食べるというのは飽きてしまうでしょう。また、食べ方のバリエーションが豊富なキャベツですから、様々な料理に加えたいものです。そこで加熱調理をする際におすすめなキャベツの食べ方が、スープや味噌汁の具として使う食べ方です。これならスープに溶け出してしまったキャベツの栄養素を捨てることなくしっかり摂取できます!
炒め物などといった加熱調理では、なるべく加熱時間を短縮して調理するのがキャベツの栄養素をいかに無駄にせずに摂取できるかという点で大事です。炒め物の時は最後の方にキャベツを加える…などとして調理時間を短縮することを意識しましょう。また、生ではなく加熱してキャベツを食べたいのなら、短時間蒸すのが最もおすすめです。
キャベツを蒸すことによって、細胞膜を破壊し栄養を吸収させやすくできます。レンジや圧力鍋で短時間キャベツを蒸すと、フライパンで炒めたりした時と比べると栄養素の摂取量がぐんと増えます。
《まとめ》キャベツの栄養・食べ方・効能調査
キャベツの栄養・食べ方・効能調査まとめのご紹介はどうでしたか?一年中手に入れやすく、食べ方のバリーエションも豊富で栄養価も高いという魔法のような野菜・キャベツ。そんなキャベツには嬉しい栄養素が多く含まれているので、できる限りその栄養を破壊せずに食べることが大事です。
キャベツのおすすめの食べ方は生で食べることですが、加熱したい場合は蒸し調理がおすすめです。キャベツの栄養をより引き出してくれる食べ方をしっかり学んで、どんどん嬉しい栄養素を体に取り込んでいきましょう!