にんにくの保存方法と期間は?簡単レシピで美味しさ長期キープ!
料理の味付けに欠かせないにんにくですが、意外と保存方法はあまり知られていません。にんにくを上手に保存して、いつでも美味しい料理を作りたいものです。そこで今回は「にんにくの保存方法と期間は?簡単レシピで美味しさ長期キープ!」と題しましてお伝えしていきます。
目次
にんにくの保存方法について
にんにくの保存方法は大きく分けて3つ
にんにくは料理の味付けに欠かせない存在です。にんにくをほんのちょっと加えるだけで、料理の味は引き立ちます。また、健康食としても人気のにんにくは、もはや食卓の顔でもあります。ただ、一回の調理に使用するにんにくの量は少ないため、使い切る前に芽が生えた、なんて経験がある方も多いのではないでしょうか?今回は、にんにくの保存方法と保存期間を中心にお伝えしていきます。保存方法はどんなものがあるのでしょうか?
にんにくの保存方法は大きく分けて3つあります。①常温保存②冷蔵保存③冷凍保存です。にんにくは店頭で購入する際、ある程度乾燥した状態なので、常温で保存するのが最も手っ取り早い方法だと言えます。しかし、そのまま放置していると芽が生えてきて、にんにくの栄養が芽に摂られ、味が落ちてしまいます。今からお伝えする3つの保存方法とそれぞれの保存期間を参考に、いつでも美味しいにんにくを食べる準備をしましょう。
にんにくを常温で保存する方法
にんにくを常温で保存する場合は、風通しが良く湿気の少ない場所で保存するようにしましょう。スーパーなどでビニール袋に入ったにんにくを購入した場合は、ビニール袋からにんにくを取り出し、柔らかいネットに入れて吊るしておくのが最も適した保存方法です。日が良く当たる場所だと、にんにくから芽が出やすくなるので、高温の時期を含め、熱がこもらない軒下などに吊るしておくのがベストです。
常温での保存は最もシンプルなにんにくの保存方法
よく玉ねぎを軒下やベランダに吊るしているのを見かけますが、にんにくも同様にしましょう。保存期間は、保存する環境にもよりますが、2~4週間が目安です。場合によっては1カ月以上保存できることもありますが、できるだけ早く食べ切るようにしましょう。ただ、住んでいる環境によっては、軒下やベランダなどに吊るして保存できない場合も考えられます。そういった場合は、冷蔵庫や冷凍庫を活用するようにしましょう。
にんにくを冷蔵庫で保存する方法
にんにくは、常温で保存できる野菜ですが、冷蔵庫を活用して保存する方法もあります。冷蔵庫で保存する場合は、購入してきたにんにくを袋から出し、一つ一つ丁寧に新聞紙で包みます。にんにくを新聞紙に包むことにより、余計な湿気を新聞紙が吸収してくれます。新聞紙で包んだにんにくは、そのまま冷蔵庫に入れるのではなく、ポリ袋やジップロックなどに入れてから冷蔵庫の野菜室などで保存するようにしましょう。
ポイントはにんにくを新聞紙で包んで保存
新聞紙で包んだにんにくをそのまま冷蔵庫の野菜室に入れてしまうと、他の野菜や食材ににんにくの匂いが移ってしまいます。ポイントは、必ず新聞紙で包んでからビニール袋やジップロックに入れる点です。にんにくを直接ビニール袋やジップロックに入れてしまうと、水気が溜まり、にんにくが傷んでしまいます。冷蔵庫での保存期間は、1カ月~2か月が目安となります。保存する際は、日付を書いておくとわかりやすいですよ。
にんにくを冷凍で保存する方法
冷凍だと最大で1年間にんにくの長期保存が可能
にんにくは常温で保存できる野菜ですが、冷凍庫での保存も可能です。冷凍庫でにんにくを保存する場合は、最大で1年間の長期保存が可能です。味や鮮度を落とさない冷凍保存の手順は、①にんにくの皮を一つ一つ丁寧に剥いていきます。②皮を剥いたにんにくをジップロックなどに並べて入れていきます。③冷凍庫で保存。できればラップで一つ一つにんにくを包んで入れるようにしましょう。解凍の際一つずつ簡単に袋から取り出せます。
スライスしたニンニクの冷凍保存の手順
スライスしたにんにくの保存も冷凍がおすすめです。調理の際もスライスしたにんにくだと楽ですよね。手順は、①にんにくの皮を剥き、好みのサイズに輪切りします。②にんにくの芽を取り除きます。③スライスしたにんにくは、隣のにんにくと重ならないよう注意しながらジップロックなどに並べて入れていきます。③冷凍庫で保存。保存期間の目安は2か月ほどです。調理の際は、解凍せずそのまま使うと美味しくいただけます。
すりおろしにんにくの冷凍保存の手順
すりおろしにんにくも冷凍保存がおすすめです。手順は、①ジップロックなどにすりおろしにんにくを平らに伸ばして入れていきます。②ジップロックの口を閉じる際はできる限り空気を抜きます。③冷凍庫へ保存。ポイントは、冷凍する前にジップロックの上に菜箸などで筋を入れておくことです。筋を入れることで使い切る分だけ取り出せて便利です。保存期間の目安は1カ月くらいです。すりおろしたにんにくは早く使い切りましょう。
にんにくの冷凍保存のメリット・デメリット
冷凍庫でにんにくを保存するメリットは長期間鮮度を落とさず保存できる点です。お伝えした通り、皮を剥いただけのにんにくだと1年間もの長期保存が可能です。しかし、デメリットもあります。一度冷凍したにんにくは、解凍がとても難しいです。一気に解凍すると水気が出て鮮度も味も悪くなります。解凍する際は、冷凍庫から冷蔵庫へ移すなどして、徐々に解凍していきましょう。電子レンジなどの解凍機能は避けてください。
添加物のない生きたにんにく
ちょっとした味付けに便利なチューブタイプのおろしにんにくには、酸化防止剤などの添加物が含まれています。一食分に使うにんにくの量は確かに少ないですが、生きたにんにくの美味しさは、チューブタイプのおろしにんにくでは味わうことができません。にんにくは、冷凍保存をすることで鮮度を損なわず長期間保存できます。また、生きたにんにくは体にも優しいので、上手に美味しいにんにくを使うようにしましょう。
保存していて芽が出たにんにくは食べられるの?
正しいにんにくの保存方法を知らなかった場合、よく起こり得るのがにんにくに芽が出てしまうことです。にんにくは生きた野菜なので、そのまま放置していると芽が出てきます。芽が出てしまったにんにくは、食べられないことはありませんが、芽ににんにくの栄養が摂られている状態なので味や風味は落ちます。折角の美味しいにんにくがこれではもったいないですよね。お伝えした保存方法を活用して美味しいにんにくを食べましょう。
簡単保存にんにくレシピ①~にんにくオリーブオイル~
にんにくは、味付けの調味料として欠かせない野菜ですが、今回は、常温で比較的長期の使用が可能なにんにくレシピを紹介します。その一つがにんにくオリーブオイルです。にんにくオリーブオイルは、チャーハンや野菜炒め、パスタなどの味を引き立てるのに便利ですが、オイルだけでなく、漬け込んだにんにくも様々な料理に活用できて重宝します。にんにくオリーブオイルの作り方はとても簡単なのでぜひ活用してみてください。
レシピは、①にんにくは2つ分皮を剥き、好みの大きさにスライスします。(皮を剥いただけのものでも大丈夫です)②煮沸消毒した瓶にスライスしたにんにくを入れ、オリーブオイルを入れます。③2~3日漬けたら完成です。保存期間は1カ月ほどです。オリーブオイルは酸化しやすいので、できるだけ早めに使い切るようにしましょう。また、鷹の爪もいっしょに漬け込むと、パスタやガーリックトーストなどの味付けにも美味しく使えます。
簡単保存にんにくレシピ②~にんにく醤油~
にんにくは生きた野菜です。にんにくを毎日の食卓で活用するには、調味料として使うのが最も手軽で簡単です。にんにく醤油もその一つで、唐揚げの下味、野菜の和え物、餃子、チャーハン、ナムルなど様々な料理に活用できて便利です。作り方も簡単で、漬け込んだにんにくも食材として使えますし、オーブンなどで熱を加えたらお酒のおつまみにもなります。にんにくを使った調味料は、全て食べ切れる点も便利です。
にんにく醤油2片分のレシピは、①鍋に醤油150ml、酒50ml、みりん50mlを入れ、アルコールが飛ぶまで煮立てます。②アルコールが飛んだら火を止め、みじん切りにしたにんにく2片分を鍋に投入します。③粗熱が取れたら煮沸消毒したガラス容器に入れて完成です。アレンジとして鷹の爪を加えても美味しいです。保存期間は1カ月ほどで、冷暗所で長期的に常温で保存できますが、できるだけ早めに使い切るようにしましょう。
簡単保存にんにくレシピ③~にんにく味噌~
にんにくの簡単調味料レシピですが、万能調味料として便利なのがにんにく味噌です。にんにく味噌は、野菜に付けて食べても美味しいですが、煮込み料理、ゴーヤチャンプルーといった炒め物など、あらゆる料理に活用できて重宝します。基本の材料は、すりおろしにんにく、味噌、豆板醤を使いますが、煎りごまを加えても風味が出て美味しいです。にんにく味噌は冷蔵庫に一瓶あると非常に助かる調味料だと言えます。
にんにく味噌(にんにく1片分)のレシピは、①すりおろしにんにく1片分、味噌100g、豆板醤大さじ1を煮沸消毒したガラス容器に入れます。②しっかりと材料が混ざるようスプーンなどでかき混ぜます。③冷蔵庫で一晩ねかせたら完成です。保存期間は、冷蔵庫で1カ月くらいです。このにんにく味噌も比較的長期間の保存が可能ですが、できるだけ早目に使い切るようにしましょう。
にんにくを使ったおすすめレシピ
~ガーリックトースト~
にんにくは味付け調味料として便利な野菜で、適度なバランスで取り入れれば、体に優しい健康食品という側面もあります。ガーリックトーストは、にんにくを活用した定番レシピです。作り方も簡単で、手軽ににんにくの効能も期待できておすすめです。今回紹介するレシピは、オリーブオイルの代わりにバターを使用しています。また、はちみつを加えることで、独特の香りと旨味が楽しめるのでぜひお試しくださいね。
ガーリックトースト4人分のレシピは、①バター40gとすりおろしにんにく小さじ1/2を常温で混ぜます。②3cm幅に切ったフランスパン(8切れ分)に切り込みを入れ①を塗ります。③オーブンで軽く②を焼きます。④オーブンからフランスパンを出したら、4切れはパセリを振りかけ、残りの4切れには、はちみつを塗ります。レシピは以上です。フランスパンは軽く焼くだけで大丈夫なので、焦がさないよう気を付けましょう。
~あさりのガーリックバター焼き~
滋養強壮にも効果のあるあさりのガーリックバター焼きは、たまに食べると美味しいですよね。料理の一品としても良いですし、お酒のあてにもおすすめです。材料4人分は、あさり300g、玉ねぎ1/4個、にんにく1粒、白ワイン50ml、バター20g、黒コショウ少々、万能ねぎ適量(なければパセリ)です。
レシピは、①あさりを塩水に浸け、しっかり砂抜きをします。②玉ねぎとにんにくをみじん切りにします。③フライパンにバターを入れ、バターが溶けたら②を入れます。③にんにくの香りが出てきたらあさりを投入し白ワインを入れ蓋をします。④あさりの殻が完全に開くまで蒸します。⑤最後に万能ねぎを振りかけたら完成です。今回はフライパンでの調理方法でしたが、タジン鍋などを使っても美味しく調理できます。
~海老のガーリック焼き~
海老のガーリック焼きは、お酒のおつまみにぴったりです。4人分の材料は、海老中16尾、調味料(塩小さじ1/2、黒コショウ少々、すりおろしにんにく1粒、オリーブオイル大さじ2)、くし形切りしたレモン4切れです。下準備として、海老はよく水洗いをして、キッチンタオルなどで水気を取ります。足と尾を揃え、背中の真ん中から尾の先まで包丁で切り、背ワタを取り除いておきます。
レシピは、①耐熱皿に海老と調味料を入れ、よく絡ませ、少しねかせます。②180℃のオーブンで5分焼きます。③お皿に海老を盛り付け、レモンを添えたら完成です。ポイントとして、背中に切り込みを入れることで調味料の味が染み込みやすくなります。また、背中に切り込みを入れる際は、キッチンバサミがあると簡単に処理できます。あと、レモンは味を引き締めるだけでなく、抗酸化作用も期待できます。
~ガーリックフライドチキン~
にんにくとパプリカパウダーの刺激が美味しいガーリックフライドチキンです。4人分の材料は、鶏もも肉500g、調味料(塩小さじ1/2、黒コショウ小さじ2/3、タイム小さじ1/4、パプリカパウダー小さじ1/3、すりおろしにんにく大さじ1)、小麦粉です。下準備として、もも肉は適度な大きさに切り分け、皮に数か所フォークなどで穴をあけておきます。皮に穴をあけることで、調味料の味が染み込みやすくなります。
ガーリックフライドチキンのレシピは、①ビニール袋に調味料ともも肉を入れ、よくもんでしばらくねかせておきます。③ビニール袋から味が染み込んだもも肉を取り出し、小麦粉を塗します。④160℃の油で揚げます。シュワシュワしてきたら一度油きりに置きます。⑤180℃の油で二度揚げします。二度揚げすることによりカラッとしたフライドチキンができます。
まとめ:にんにくの長期保存は冷凍庫がベスト
「にんにくの保存方法と期間は?簡単レシピで美味しさ長期キープ!」と題しましてお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか?にんにくは常温での保存が可能な野菜ですが、鮮度を落とさず長期的に保存したい場合は冷凍保存がベストです。また、にんにくを調味料として保存する方法もあるので、自分の食生活に合った保存方法を選ぶようにしましょう。皆さんのお役に立てたら嬉しいです。