2018年06月30日公開
2024年07月22日更新
イチボの部位はどこ?ランプとの違いや焼き方・カロリーも調査!
皆さんは、イチボという肉を聞いたことがありますか?最近は昔よりは耳にする機会も増えてきましたが、まだまだ他の部位とは違い、あまりメジャーと言える部位では無いのかもしれません。今回の記事では、そんなちょっとマイナーな部位であるイチボがどの部分なのかについてや、焼き方、気になるカロリーやランプ肉との違いなどについて紹介していきます。イチボを手に入れた際は、おすすめの焼き方で、紹介するレシピも参考にしてみてください。
目次
イチボの部位は肉のどこか知りたい!
皆さんは、イチボという肉の事を知っていますか?最近はイチボを取り扱った商品をちょくちょく見るようになってきましたので、イチボを食べたことは無くても、イチボという名前を聞いたことがあるという人も多いかもしれません。見たことがあるイチボという肉はビーフやラム、などの肉の種類の名前とは違い、ロースやサーロインなどといった牛肉の部位の名前です。
イチボとは一頭しかわずかしかとることのできない希少部位で、霜降りとは違い赤身ステーキが好きだという人にこそおすすめしたい部位の事です。今回の記事では、そんなイチボについて、どのような特徴があるのか、ランプとの違いは何か、カロリーはどのくらいの物なのか、などを紹介していきたいと思います。まずはイチボとは、どこの部位の事なのか調べていきましょう。
イチボの部位はどこ?
まず、イチボとはどこの部位の事なのかをチェックしていきましょう。お肉には、横隔膜であるハラミや、肩の部分ある肩ロースなど様々な部位がありますが、イチボとは果たしてどこの部位なのでしょうか?
イチボはお尻の肉
イチボとは、牛のお尻の先の肉の事です。牛のお尻の、更に先の部分だけを指す部位なので一頭からとれる量はとても少なく、希少部位であるとされています。お尻は運動する部位なので脂肪分は少なとなっているのですが、固いお肉とは違い、しっかりと焼く焼き方でも柔らかくて美味しい赤身肉の部位となっています。最近では、その柔らかい食感から人気があり、焼き肉店などでもイチボを楽しむことが出来るお店も増えてきています。
イチボの名前の由来
それにしても、お尻の先の部位であるイチボは他の部位とは雰囲気が違い、少し変わった名前です。このように変わった名前であるイチボの名前の由来はいったい何なのでしょうか?ステーキで、Tボーンステーキという物を聞いたことがあるかと思います。
このTボーンステーキと同じような由来で、牛のお尻の部分の骨はH型になっており、そのことからHボーンステーキと呼んでいたようなのですが、エイチボーンステーキが省略されてエイチボーン、それがさらになまって「イチボ」と呼ばれるようになったとされています。
イチボの味や特徴は?
つづいては、イチボの味や特徴についてみていきましょう。イチボは先述した通りお尻の部分の肉で、運動している部位の肉であるため脂肪分は少な目で霜降りなどとは違いカロリーは少な目となっています。そのため、お肉を食べるのは好きだけど脂っこいお肉や霜降り肉は少し苦手、カロリーも気になる、という方におすすめの部位となっています。
脂身は少ないのですが肉が固いお肉とは違い、厚切りでも柔らかいのでステーキにしても柔らかく、よく火を通す焼き方でも美味しいステーキが楽しめます。焼き方はレアが一案おすすめなのですが、自分の好きな焼き方で楽しむのも良いでしょう。品質の良い個体のイチボなら、細かなさしも楽しむことが出来ます。
イチボの値段について
イチボという部位はお尻の先の方の部位であり、1頭からとれる量はごくわずかで5キロほどであると言われています。そんな希少部位であるイチボは、値段もおのずと高くなってしまいます。イチボが牛肉の中でも希少部位で価格が高いという事は確かなのですが、もちろん同じ部位でも値段は違います。お店よっても違いますので、今回はとあるお店で発売されているイチボステーキを例にして紹介します。
大和榛原牛という肉の、とろイチボというステーキ肉は、450gで10800円という非常に高値で発売されています。同じイチボでもピンからキリまで違いはあるとは思いますが、これだけ高い値段で売られているイチボも通信販売で発見することが出来ます。
イチボのカロリーは?
続いては、気になるイチボのカロリーについて紹介します。美味しいお肉は嬉しいのですが、美味しい物は少しカロリーも気になるものです。お肉はカロリーが高いというイメージがあるので、なおさらかもしれません。イチボという部位は、脂身の比較的少ない部位であるので、他の脂身の乗ったカロリーの高い部位よりはカロリーは低めだと考えて良いでしょう。
イチボのカロリーは、50gで約110キロカロリーほどだといわれています。脂身の乗った部位である牛のバラ肉のカロリーが50gで180カロリーだという事を考えれば、特にカロリーが高い食品として除外する必要はないと思われます。
イチボの部位のおすすめはステーキ!
そんなイチボでおすすめの食べ方は、やはりステーキです。イチボという部位は最高級の赤身肉でありながら、美しいサシを楽しむことが出来る人気の部位です。脂身が少ないので脂身が苦手だという人でも美味しく楽しむことが出来、柔らかい部位となっていますので厚切りステーキにしても、柔らかくて美味しいステーキを楽しむことが出来るでしょう。イチボでステーキを楽しむときは、是非厚切りにして楽しんでみてください。
イチボとランプの違いについて
続いては、イチボという部位とランプという部位の違いについてみていきましょう。実はランプという部位とイチボという部位は場所が近く、間違われやすい部位でもあります。そんなイチボとランプはどのような違いがあるのか、その違いを順番に見ていきましょう。
ランプ肉とは?
ランプ肉とは、イチボと同じく牛肉の部位の事でイチボと同じくモモの部分の肉の事を指します。肉業界では、このランプとイチボとをランプのらん、イチボのいちとを合わせて「らんいち」と呼ぶこともあるそうです。ランプ肉は腰からお尻にかけての部分の桃の一部の事で、赤身で脂分は少な目となっています。ランプ肉も柔らかくて上品な味わいをたのしむことができ、ランプはステーキにするのが特に人気となっています。
イチボとランプ肉との違いは?
それでは、イチボとランプとの違いはいったい何なのでしょうか?同じ牛肉のモモの部分である両者ですが、イチボの方がランプ肉よりも霜が降っていて美味しい部位であるとされています。
筋も少ないので食べやすい部位となっているのですが、イチボはよく見かけるようになったとはいえ知名度としてはまだ低めであるので、ランプ肉の方が人気の部位となっています。これからイチボも更に名が知られるようになると、イチボも同じくらい人気の部位となるかもしれません。
イチボの部位のステーキの焼き方
それでは、続いて美味しいイチボで美味しいステーキを作るための、上手や焼き方を紹介していきたいと思います。せっかくの美味しい部位であるイチボを手に入れても、焼き方で失敗してしまっては非常にもったいないことです。焼き加減で失敗してしまうとやり直しがききませんし、あらかじめ上手なステーキの焼き方をチェックしておいて、イチボステーキを焼くときに失敗してしまわないようにしましょう!
焼く前に冷蔵庫から出して常温にしておこう
まずステーキの焼き方の説明に入る前に、イチボを冷蔵庫から出しておきましょう。イチボに限った話では無いのですが、焼こうとする肉を常温に戻しておくことは、美味しいステーキを焼き上げるために欠かせない工程の一つです。何故常温に戻しておく必要があるのかというと、冷たいままのお肉を焼いてしまうと温度差が大きすぎて、上手に焼くことが出来ないからです。
外側だけが焼けてしまい、中側は冷たい、という失敗を招く原因にもなります。間違っても、冷蔵庫から出してすぐのお肉をそのままフライパンで焼いてしまうような事は避けましょう。とはいっても、真夏の暑い時などに肉を室内に出しておくのは怖いという意見もあると思いますので、30分ほどだしておけば大丈夫だと思います。
ステーキを美味しく仕上げよう
暫くイチボを冷蔵庫から出して置いたら、焼く直前に塩、コショウを振りましょう。冷蔵庫から出してすぐに塩コショウをした方が良くなじんでよいような気もしますが、塩を振って長時間放置してしまうと、塩によって肉の水分が奪われてしまうので塩コショウを振るのは焼く直前の方が良いでしょう。
さらに、ステーキが反ってしまわないようにと肉に切れ込みを入れている、という人もいるかと思いますがイチボのステーキを焼こうとするときはこれは止めておいた方が良いです。焼いている時に、せっかくの肉の旨味が逃げてしまう可能性があるからです。筋の多い肉を焼くときは良いのですが、イチボのような筋も少なく、柔らかい肉をステーキに使用する際には向かない焼き方です。
イチボをステーキで焼くときは、レアで楽しむのがおすすめの焼き方です。表面だけをカリッと焼くようにし、中心部までは火が通ってしまわないように気を付けましょう。厚切りの場合はゆっくりと火を入れるようにして焼いていくのが上手なレアを焼き上げるコツです。
イチボの部位を使ったおすすめレシピを紹介!
それでは、続いてはイチボのおすすめレシピを紹介していきましょう。イチボを美味しく食べる方法は、ステーキだけではありません!希少部位であるイチボを美味しく頂くためのおすすめレシピを紹介していきますので是非参考にしてみてください。
イチボとフォアグラのロッシーニ
まず最初に紹介するのは、希少部位であるイチボを贅沢に楽しむための、イチボとフォアグラのロッシーニのレシピを紹介します。希少部位であるイチボと高級食材であるフォアグラを使用した、特別な日に楽しみたいレシピとなっています。まずは、材料を見ていきましょう。
材料はトマト1個、オリーブオイル大さじ1、、塩コショウ少々、イチボ200g、ステーキ用の塩コショウ少々、牛脂のキューブ1個、フォアグラ2枚、小麦粉大さじ1、バルサミコ酢大さじ2、醤油大さじ1、砂糖大さじ1、イタリアンパセリ少々となっています。先ほどのステーキの焼き方の所でも紹介した通り、ステーキとフォアグラは常温に戻しておきましょう。
ステーキは半分に切り、両面に軽く塩コショウを振っておきましょう。続いてトマトは、4等分にスライスしておいてください。フライパンにオリーブオイルを敷き、熱しておきましょう。熱したフライパンにでスライスしたトマトを焼いておきます。塩コショウを振ってトマトを両面焼いていったら、お皿に出しておきましょう。
フライパンでトマトを焼くと水分が出てしまうので、フライパンの余分な水分はクッキンペーパーなどで拭きとっておきましょう。フォアグラには小麦粉をはたいておき、余分な分の小麦粉は払っておきます。フライパンの半麺を使ってキューブタイプの牛脂1個を強火で熱したら、ステーキを焼いていきましょう。残りの反面にフォアグラを入れ、一緒に焼き上げていきます。
裏表合わせて、3分ほど焼いてきましょう。焼きあがったら、お皿に重ねて乗せていきます。空になったフライパンにバルサミコ酢大さじ2、醤油大さじ1、砂糖大さじ1を入れて、煮立たせます。とろみがついてきたら、美味しいソースの完成です。焼きあがっているステーキとフォアグラの上から出来上がったソースをかけ、先ほど焼いたトマトとイタリアンパセリを添えたら完成です!特別な日にいただきたい、少し贅沢なレシピとなっています。
イチボで作るローストビーフ丼
続いては、希少部位のイチボで作るローストビーフ丼のレシピを紹介します。ローストビーフ丼は近年人気のメニューとなっており、フードコートで楽しめるお店なども多くあります。柔らかい赤身肉であるイチボを使用して、美味しいローストビーフ丼を作ってみましょう!まずは、材料の紹介です。
材料はイチボ400g、セロリ1本、ニンジン1本、長ねぎの青い部分1本分、塩少々、コショウ少々、ポン酢少々、辛し適量となっています。それでは、続いて作り方をチェックしていきましょう。まず、セロリ1本、ニンジン1本、長ねぎの青い部分1本分をざっくりとカットしておきましょう。つづいては、イチボの用意をしましょう。イチボは裏表フォークで何度かさしておき、軽く穴をあけておきましょう。
フォークで穴を指した後は、塩を刷り込むように全体になじませていき、コショウを適量振っておきましょう。コショウを振り終わったら、そのまま1時間ほどおいておきます。続いてオーブンレンジの天板にアルミホイルを引いておき、その上に塩コショウをなじませたイチボを乗せたら続いて最初にカットしたセロリ1本、ニンジン1本、長ねぎの青い部分1本分をまぶします。
オーブンレンジは、あらかじめ200℃に予熱しておきましょう。13分くらいづつ、裏表様子を見ながら焼いていきます。イチボが焼きあがったら、カットして丼に盛ったご飯の上に綺麗に飾り付けたら完成です。中央には温泉卵を乗せ、辛しとポン酢をかけたら自宅で簡単に楽しめる、イチボで作るローストビーフ丼の完成です。
牛もも肉の酒かすりんご漬け
続いては、希少部位であるイチボを美味しく楽しめる牛モモ肉の酒かすりんご漬けのレシピを紹介します。イチボを酒かすとりんごに漬けておくことで、まるで熟成肉や燻製肉を思わせるような旨味がプラスされると言います。旨味のあるイチボ肉を、更に美味しく食べることが出来るお酒のおつまみにもピッタリのメニューとなっています。
赤ワインなどを飲んでいる時に、お洒落なおつまみとして作ってみてはいかがでしょうか?それでは、まずは材料から見ていきましょう。材料はイチボ肉300g、料理酒小さじ1、酒かす130g、りんご1/3個、料理酒大さじ1.5、みりん大さじ1となっています。それでは、続いて作り方をチェックしていきましょう。まずは、ボウルなどに酒かすを入れておきます。
酒かす130gは、細かくカットしておきましょう。続いて、りんご1/3個をすりおろしにしておきます。続いて、イチボ肉の準備をしておきましょう。イチボに、塩、料理酒をなじませておきます。先ほど細かくした料理酒にみりんを加えたら、湯せんをして柔らかくします。酒かすが柔らかくなったら、よく混ぜてペースト状にしておきましょう。
酒かすがペースト状になったら粗熱を取っておき、先ほどすりおろしておいたりんごと混ぜ合わせていきます。タッパーなどに、酒かすとりんごのすりおろしを混ぜたものをしき、その上にイチボを乗せます。イチボの表面にも酒かすとすりおろしりんごを混ぜたものを塗り、イチボ全体を覆うようにします。全体を多い綺麗コーティングするようにしたら、冷蔵庫で寝かせておきます。
冷蔵庫に入れたまま一晩寝かせたr、水で軽く洗い流してクッキングペーパーなどで水分をふき取っておきましょう。フライパンでごま油を熱しておき、イチボの全面に焼き色が付くように焼いていきましょう。弱火でじっくりと焼いていくようにするのがコツです。焼けたら食べやすい大きさにカットし、好みで塩、こしょうを付けて頂きましょう。
イチボを使った牛肉たたき
続いて紹介する希少部位であるイチボを使用したレシピは、イチボを使用した牛肉たたきです。イチボは赤身の上品な旨味を味わえる部位でもあり、イチボを牛肉たたきにすると肉本来の旨味を十分に堪能することが出来ます。あまり自宅でたたきを作るというイメージは無いかもしれませんが、イチボを手に入れたら是非牛たたきにもトライしてみてください。
それでは、まずはイチボを使用した牛肉たたきの材料を見ていきましょう。材料は、イチボ300g、塩コショウ少々、にんにく1かけ、醤油大さじ2、水大さじ2、みりん1/4カップ、酒1/4カップとなっています。それでは、続いてイチボを使った牛肉たたきの作り方をチェックしていきましょう。まず、にんにく1欠けは芯をのぞいて半分に切り、包丁の背で軽く潰しておきましょう。
続いて、ボウルなどに、醤油大さじ2、水大さじ2、みりん1/4カップ、酒1/4カップの材料を全て入れよく混ぜておきましょう。イチボは、焼く直前に塩コショウをして、全体に刷り込ませておきます。フライパンにサラダ油少々を入れたら熱しておき、強めの中火で表面全体にしっかりと焼き色を付けるように焼きましょう。焼き色が表面から2ミリ位の所まで火が通るように、全体の面を焼いていきます。
イチボ全体に焼き色が付いたら、先ほど混ぜた醤油大さじ2、水大さじ2、みりん1/4カップ、酒1/4カップとにんにくをフライパンに加え、少し火を弱めて2分ほど煮たてていきましょう。肉を裏返したら、そのままさらに2分ほどに立たせます。
フリーザーバッグなどを準備して、煮汁と焼きあがったイチボとを両方その中に入れます。粗熱が取れたら、冷蔵庫に入れて3時間ほど寝かせましょう。この工程を行う事によって、うま味が閉じ込められて、味が安定するのだそうです。冷蔵庫で寝かせ終わったら、端から食べやすい大きさに切っていき、器に盛って好みの薬味を添えましょう。大根おろしや、薬味野菜などと一緒にサッパリと頂くのがおすすめです!
ブルーチーズのソースで頂くイチボ肉のロースト
続いては、ブルーチーズをメインにしたソースで頂く、イチボ肉のローストのレシピを紹介します。フランス料理で提供されるような、お洒落な一品を楽しむことが出来ます。それでは、まずはイチボ肉のローストの材料を見ていきましょう。
イチボ240g、塩適量、黒コショウ適量、バター40g、オリーブオイル30㏄、かぶ適量、エシャロットのみじんぎり70g、白ワイン50㏄、白ワインビネガー15㏄、生クリーム200㏄、ブルーチーズ100g、黒コショウ適量、パセリ適量、生クリームを砂糖を加えずに泡立てたもの20g、オリーブオイル40㏄となっています。それでは、続いてイチボ肉のローストの作り方をチェックしていきましょう!
まず、イチボの全体にまんべんなく塩、コショウを振っておきます。続いて、フライパンにオリーブオイル15㏄を入れたら弱火にかけ、フライパンが温まってしまわないうちにイチボを入れましょう。この後に入れる110℃のオーブンと同じ温度帯で、イチボを転がしながら全面を色が変わる程度まで加熱していきましょう。
イチボの色が変わるくらいまで加熱したら、バット屋天板などに網を敷いてイチボを置き、110度に予熱して置いたオーブンで3分ほど加熱しましょう。イチボを加熱し終わったら、オーブンからイチボを取り出し乾いた表面を裏返して温かいところで同じ時間だけ休ませましょう。もう一度裏返し、オーブンで3分ほど加熱しましょう。
裏返さずにそのままにしてしまうと、乾いた部分が固くなってしまうので気を付けましょう。イチボを取り出したら裏返して休ませて、再びオーブンで3分ほど加熱しましょう。取り出したら、裏返して乾かないように、上にアルミホイルなどを乗せてやすませておきましょう。この時、アルミホイルなどは包んでしまうのではなく、上に乗せるだけで大丈夫です。
イチボの表面には色が付いているのですが焼き色では無いので、イチボに焼き色を付けていきましょう。フライパンにオリーブオイル15㏄とバターを入れて溶かしたら、先ほどのイチボ肉を入れます。表面にバターをかけながら全面を焼いていきましょう。焼き目が付いたら、網の上にイチボを取り出して油を切っておきましょう。続いては、ソースを作っていきましょう。
鍋にオリーブオイルを入れたら中火にかけ、エシャロットを炒めていきましょう。白ワイン、白ワインビネガーを加えて煮詰めたら、生クリームを加えて煮立たせていきます。煮立ったら、降れ無断ベールを加えてよく混ぜ合わせましょう。コショウ、パセリも加えていきます。
お皿に、半分黄切ってローストしたかぶと、横半分に切ったイチボを盛り付け、出来上がったソースを更に流したら完成です!手間はかかりますが、本格的なフレンチの味を家庭で楽しむことのできるレシピとなっています。
イタリアの郷土料理「タリアータ」
つづいては、イタリアの郷土料理「タリアータ」のレシピを紹介します。タリアータとはあまり馴染みの無い料理かもしれませんが、イタリアの郷土料理でありタリアータとは「切る」という意味があるのだそうです。それでは、牛肉のタリアータのレシピを紹介します。まずは材料から見ていきましょう。
材料はイチボ400g、ローズマリー1/2本、にんにく1/2片、エクストラバージンオリーブオイル大さじ1、オリーブオイル大さじ2、塩コショウ少々、ルッコラ、エクストラバージンオリーブオイル少々、パルミジャーノレッジャーノ少々、粗挽き黒コショウ少々、くし形切にしたレモン少々となっています。それでは、続いて作り方をチェックしていきましょう。
まずは、イチボに塩小さじ1、エクストラバージンオリーブオイル大さじ1、ローズマリー、にんにくを半分に切ったもので常温に戻しながらマリネしましょう。あらかじめ塩を振っておいた方が、冷めたときに美味しく頂くことが出来ます。フライパンにオリーブオイル大さじ2を入れて、熱しておきます。オリーブオイルは多めに入れておきましょう。フライパンにイチボを入れたら、強火にしましょう。
イチボの各面を強火で焼いていき、表面をしっかりと焼き固めましょう。油の色が茶色くなり、焦げてきたら捨てて新しい油を加えましょう。塩コショウを振ったら、網の上に乗せて温かいところで15分以上休ませておきましょう。表面のこんがりとした感じを損なわない様、ホイルなどはしないでおきましょう。
休ませたら、1cmほどの厚さにスライスしておきましょう。スライスしたら、ルッコラと共に盛り合わせましょう。エクストラバージンオリーブオイルを回しかけて、パルミジャーノレッジャーノを薄く削ったのものと黒コショウ適量を粗挽きにして振ります。レモンのくし形切り形を添えたら完成です。
タリアータを活用したタルタルステーキ
続いては、さきほど紹介したイチボのタリアータを活用した、タルタルステーキのレシピを紹介します。出来上がったタリアータの焼き目が付いた部分だけをそぎ落とし、赤い部分を刻んだらタルタルステーキとして楽しむことが可能です。それでは、タルタルステーキの材料を見ていきましょう。材料はエクストラバージンオリーブオイル、塩コショウ少々、パルミジャーノレッジャーノ少々となっています。
それでは、タリアータを活用したタルタルステーキの作り方をチェックしていきましょう。まずは、先ほどの牛肉のタリアータを、表面をしっかりと焼き上げる工程まで仕上賀ったら、イチボが温かいうちに冷蔵庫に入れて冷たく冷やしておきましょう。
しっかりイチボが冷えたら、取り出して焼き色のついた部分をそぎ落とします。イチボの繊維を切るようにして薄く切り、包丁の背で薄く延ばしたら細切りにし、さらに細かく切っておきましょう。粘り気が出てしまうため、叩かないようにしてください。
細かく切ったら、オリーブオイル、塩、黒コショウ適量を加えて混ぜましょう。スライスしたパルミジャーノレッジャーノを乗せ、粗挽き黒コショウを添えたら完成です。そのままでも美味しいタリアータを活用して、美味しいタルタルステーキへとアレンジすることが出来るレシピとなっています。
タリアータを活用したカルパチョ
続いては、タリアータを活用したカルパッチョのレシピを紹介します。カルパッチョというと日本では魚料理のイメージが強いのですが、カルパッチョとは肉料理の事を指します。出来たタリアータをしっかりと冷やし、薄くスライスすることでカルパッチョとして楽しむことが出来ます。
それでは、次はカルパッチョのレシピをチェックしていきましょう。先ほど作ったタリアータをカルパチョにアレンジするレシピの材料は、パルミジャーノレッジャーノ適量、ハーブ適量、エクストラバージンオリーブオイル適量、塩コショウとなっています。それでは、続いてカルパッチョの作り方をチェックしていきましょう。
まず、表面をしっかりと焼くという工程まで終わったイチボのタリアータを、温かいうちに冷蔵庫に入れ、冷たく冷やしておきましょう。タリアータがしっかりと冷えたら、冷蔵庫から取り出して繊維を切るように薄くそぎきりにして、お皿に並べていきましょう。
お皿に綺麗にイチボを並べたら、エクストラバージンオリーブオイルを回しかけて、さらに細かく下ろしたパルミジャーノレッジャーノを全体に散らしましょう。仕上げに塩、こしょうをして、みじん切りにしたハーブを散らしたら完成です。イチボ肉を手に入れたら、是非タリアータを作ってカルパッチョやタルタルステーキにアレンジして楽しみましょう!
イチボの部位を美味しく食べよう!
如何でしたでしょうか?イチボはお尻の先の方の部位であり、一頭からわずか5キログラムしかとれない希少な部位です。良く動く部位の肉なので脂分もカロリーも比較的少なく、柔らかい部位であるので厚切りステーキにして楽しむのにもおすすめの部位で、カロリーを気にする人でも頂きやすいお肉だと思います。焼き方はレアがおすすめです。
ランプともしっかりとした違いがあり、現在ではランプの方が知名度も高いのですが、イチボもこれからまだまだ有名な部位となっていくことでしょう。もしイチボを手に入れた際は、正しい焼き方で美味しいステーキや調理に活用して美味しく楽しみましょう!