2018年07月23日公開
2024年07月20日更新
ウーロン茶にカフェインはどのくらいの量が入っている?子供が飲んでもOK?
日本人には欠かせないとも言えるお茶。そんなお茶の中でも、飲みやすく幅広い世代に人気のウーロン茶のカフェインについて徹底調査!ウーロン茶に含まれるカフェインはどれくらいの量?カフェインが含まれることでも有名なウーロン茶は、子供や妊娠中の女性が飲んでも問題ないのかどうかも調べてみました。また、ウーロン茶に含まれるカフェインの持つ嬉しい魅力についても紹介していきます。
ウーロン茶とカフェインの関係について学ぼう
今や、日本人の間では馴染みの深いウーロン茶。喫茶店から居酒屋など飲食店のソフトドリンクのメニューでは必ずと言っていいほど取り扱われているウーロン茶は、大人から子供まで幅広い世代に好まれるお茶としても人気です。暑い夏には、特に飲みやすく、ついついたくさん飲んでしまうという方も多いのではないでしょうか?
そもそも、ウーロン茶は中国から伝わってきたお茶なのだとか。しかし、中国と日本のウーロン茶には味に多少の違いがあり、日本のウーロン茶は、少し渋みが加わっているのが特徴的だと言われています。その理由としては、古くから緑茶に慣れている日本人に受け入れられやすくするためなのだとか。日本で主に飲まれているウーロン茶の銘柄は“水仙”や“色種”、“鉄観音”ですが、これらに大きな違いはないようです。
多少の渋みはあるものの、とても飲みやすく何気なく日常生活の中でウーロン茶を飲んでいるという方も多いのではないでしょうか?そんなウーロン茶ですが、実はカフェインが含まれていることでも知られています。今回は、ウーロン茶とカフェインの関係性について、注意すべき点はもちろん、知られざる嬉しい効果について詳しく紹介していきたいと思います。さっそくウーロン茶とカフェインについて見ていきましょう。
ウーロン茶のカフェインについて
カフェインが入っていることでも有名なウーロン茶。カフェインと言えば、コーヒーや緑茶などに入っていることでも知られています。その他にもチョコレートやコーラ・栄養ドリンクやチューイングガムなどにもカフェインは含まれています。では、そもそもカフェインとは何なのでしょうか?カフェインについてはもちろん、ウーロン茶に入っているカフェイン量についても見ていきたいと思います。
出典: https://note.mu
また、ウーロン茶に入っているカフェイン量と、緑茶・コーヒーに入っているカフェイン量を比較して1日に飲む最適な量についても注目しましょう。カフェインが引き起こすメリット・デメリットについても紹介します。
私たち日本人の生活には馴染みの深いウーロン茶。そんなウーロン茶に含まれるカフェインにはどのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。その効果と副作用について見ていきましょう。
ウーロン茶に入ってるカフェイン量は?
ウーロン茶に入っているカフェイン量は、一般的にウーロン茶100mlに対してカフェインが20mg入っていると言われています。この量は、実は緑茶と全く同じなのだとか。緑茶と比較すると、渋みも控えめで暑い夏には特に飲みやすいウーロン茶。しかし、意外にも緑茶と同じ量のカフェインが入っていることが分かりました。
その他のお茶では、ほうじ茶も100mgあたり同じ量のカフェインが含まれていました。紅茶も同様に100mgあたり20mgのカフェイン量。抹茶の場合は100mgあたり少し多めの30mgのカフェインが含まれていました。
一方、コーヒーに入っているカフェイン量は、コーヒー100mlに対してカフェインが40~60mg入っているのだとか。お茶よりも2倍近くカフェイン量が入っているようです。しかし、暑い夏などは特にウーロン茶だとゴクゴクと飲めてしまいます。そのため、知らず知らずのうちにかなりのカフェインを摂取してしまっているということもあるのです。
飲みやすさだけで考えると、コーヒーよりもウーロン茶の方がカフェインを摂取してしまいそうとも言えます。また、ウーロン茶や緑茶だけではなく、1日のうちにコーヒーも飲むという方は、カフェイン量について注意が必要です。続いては、1日に摂取しても問題ないカフェイン量を見る前に、まずはカフェインとはそもそもどういったものなのかということと、そのカフェインが引き起こすことについて見ていきたいと思います。
カフェインが引き起こすこと
そもそも、カフェインとは化学物質の一つであると言われています。カフェインの持つ効果として代表的なものには、利尿作用や眠くならないというものがあります。また、その他にもカルシウムの放出を促すということや運動能力・集中力のアップ、体脂肪を燃やすという働きがあります。
コーヒーや緑茶を飲むと、トイレが近くなるというのはカフェインの持つ利尿作用が理由と言えます。ウーロン茶にも緑茶と同じ量のカフェインが含まれているため、ウーロン茶を飲むと利尿作用が起こるのも納得と言えます。しかし、カフェインを吸収し、排泄するまでの速度は個人差があるため、カフェインによって引き起こされる作用については、遅い人もいれば早い人もいると言えそうです。
運動能力のアップや、体脂肪を燃やすなど一見するとメリットが多いようにも見えるカフェイン。また、勉強や仕事の際の眠気冷ましにカフェインを利用するという方も多いのではないでしょうか?しかし、これらのメリットを効果的に得るには、やはり1日に摂取しても可能な適量を守る必要があります。
低カフェインでも飲みすぎに注意
コーヒーと比較すると、低カフェインとも言えるウーロン茶。しかし、コーヒーよりも飲みやすく、気が付くと何杯も飲んでしまっているという方も多いはずです。同時に、ウーロン茶や緑茶だけではなく、1日のうちにコーヒーも飲むという方は、カフェイン量について注意が必要です。
1日のうちに、摂取しても問題ないカフェインの量は、健康な成人で400mgとされています。ウーロン茶であれば、コップ10杯程度、コーヒーであれば3杯程度までが適量だと言えます。もちろん、ウーロン茶や緑茶・コーヒー以外の他の食品にもカフェインが含まれていることも多いため、飲み物だけではなく食事にも気を遣う必要がありそうです。
ウーロン茶に含まれるカフェインは、眠気覚ましや利尿作用、運動能力や集中力のアップなどメリットも多いことで知られていますが、飲みすぎには注意が必要です。先ほど紹介した適正量以上を摂取し続けると、デメリットも多く生じます。そのデメリットとして代表的なものは、手の震えや胃が荒れること、不眠症・貧血・自律神経の低下などがあげられます。その他にも、めまいや倦怠感などを生じる場合もあります。
何より、カフェインの副作用として恐ろしいのは中毒性があるという点です。最悪の場合は死に至ることもあると言われているため、1日に摂取すべき量がきちんと守る必要があります。また、カフェイン断ちをする場合にも禁断症状などが出る場合もあるため、普段から依存してしまわない程度に摂取するよう心がける必要がありそうです。日ごろから飲みやすいウーロン茶こそ、注意が必要なのです。
ウーロン茶は子供が飲んでも平気?
ウーロン茶に含まれるカフェイン量や、そのメリット・デメリットについて紹介してきましたが、ウーロン茶は子供が飲んでも平気なのでしょうか?喫茶店や居酒屋などの飲食店では、ソフトドリンクとして必ずといって良いほどあるウーロン茶。食事と一緒に子供にウーロン茶を飲ませているという方も多いのではないでしょうか?
結論から言うと、子供がウーロン茶を飲むこと自体には問題ありません。しかし、やはりカフェインが含まれているため、利尿作用やその他の症状などがあることは大人と同様です。
出典: https://kaumo.jp
また、日本では子供の1日のカフェイン摂取量などは定められていないものの、カナダではカフェインの摂取は4歳以降と定められており、1日の摂取量は45mgまでとなっています。この数字から見ると、子供にウーロン茶などを与える場合は、1日にコップ1杯程度までが安心と言えるかもしれません。
そのため、ある程度子供が大きくなり、自分でお茶を入れてゴクゴクと飲むようになった際には、自宅で常備しておくのはウーロン茶などのカフェインの入ったお茶ではなく、ノンカフェインとしても有名な麦茶を常備しておくようにするのがいいかもしれません。そうしておくことで、子供が知らず知らずのうちにカフェインを過剰摂取しているという事態を防ぐことができます。
ウーロン茶を寝る前に飲むと眠れない!?
子供がウーロン茶などのカフェインの入っている飲料を控えるべき理由は、もう一つあります。それは、カフェインの作用の一つである、眠くなりにくいという効果があるためです。
これは、大人の場合も同様ですが、カフェインを摂取すると眠くならなくなるという作用があるため、子供は特に寝る前に飲むのは控える必要があります。最低でも、眠る前3時間のウーロン茶などは控えるようにしましょう。
また、ウーロン茶にはカフェインによる利尿作用もあるため、寝ている間にトイレで目覚めてしまうということやお漏らしなどを考えると、子供の場合は控えるほうが良さそうです。
ウーロン茶は妊娠中も注意が必要
カフェインの入っているウーロン茶を控える必要があるのは、子供だけではありません。妊娠中の女性も、ウーロン茶を飲む場合は注意が必要です。妊娠中のカフェインの過剰摂取は、胎盤を通して胎児にも発達障害や低出生体重児になる可能性などの影響があると言われているため、細心の注意が必要です。
過剰摂取すると、消化器官に刺激を与え、下痢・吐き気・嘔吐などを引き起こす可能性もあるため、妊娠中のカフェイン摂取量の適正量が、妊娠以前よりも低めだということを頭に入れておく必要もあります。また、これらは妊娠中はもちろん、赤ちゃんに母乳を上げている時期も同様です。
世界保健機構(WHO)によると、妊娠中の女性の1日のカフェイン摂取量は250~330mgほどが適正量だそうです。最近ではカフェインの含まれていないコーヒーやウーロン茶・緑茶など、子供や妊娠中の女性に嬉しい商品もいくつかあるため、どうしてもコーヒーやウーロン茶が飲みたいという方は、そういったカフェインレスの商品を選ぶのが安心かもしれません。
ウーロン茶の嬉しい効果
子供や妊娠中の女性はもちろん、成人の場合でも過剰摂取には注意が必要なウーロン茶。メリット・デメリット共にあるウーロン茶ですが、適正量を意識してカフェインを上手に取り入れることで嬉しい効果も多数あります。
ウーロン茶に入っているカフェインを上手に摂取することで、頭痛の改善などが期待できます。カフェインは血管収縮作用があり、一時的な頭痛などに効果的だと言われています。カフェインは、そもそも鎮痛剤や頭痛薬としても利用されているため、その効果は期待できそうです。また、気管支喘息にも効果的だと言われており、気管支の炎症を抑えたり、淡を出しやすくする効果もあるのだとか。風邪をこじらせたり、喉を傷めた際には温かい緑茶を飲むと良いとされているのも、緑茶に含まれるカフェインが理由でしょう。
また、カフェインの作用の一つである体脂肪を燃やすという働きも、とても嬉しい効果の一つです。特に、ウーロン茶には、カフェインだけではなくポリフェノールやサポニンといった成分が含まれています。ポリフェノールには、食事の後に血液中の中性脂肪が上昇するのを防ぐ働きがあり、脂肪が付きにくい体になることから肥満の予防に最適だと言われています。
そして、サポニンには抗酸化作用の成分が含まれており、油分を分解する働きがあります。そのため、ウーロン茶を飲むことで脂肪が付きにくく燃えやすい体を作ることが可能となるのです。ウーロン茶を飲むだけで健康的な体を作ることができるということもあり、今では女性の間でウーロン茶ダイエットとして知名度を上げつつあります。ウーロン茶を飲むという簡単で続けやすいという点もメリットと言えるのではないでしょうか?
ウーロン茶は適量を美味しく飲もう
ウーロン茶に含まれるカフェインには様々な効果と副作用があり、その量によってはデメリットを生じることもあるウーロン茶。しかし、適量を守ることで得られるメリットは多数あります。適量を守りながら美味しく飲むことで、日常生活を円滑に送ることができるだけではなく、頭痛や気管支喘息の症状の緩和やダイエットにも効果的なウーロン茶。
ウーロン茶を飲む際には、妊娠中・授乳中の方はもちろん、子供に与える場合や1日の摂取量に十分注意したうえで、楽しく美味しく味わいたいものです。また、普段の生活に馴染みのあるウーロン茶だからこそ、上手に付き合っていくのが良いのではないでしょうか?飲み過ぎにだけは注意して、今後もウーロン茶のある生活を満喫しましょう。