食パンの冷凍保存方法は?正しいやり方と解凍でふわふわに美味しく焼くコツ
余った食パンの保存方法って難しいですよね。ただ、冷凍しただけでは翌日解凍して焼くとふわふわ感がなくなって美味しくなかったり、冷凍して使うの忘れてたなんてこともあります。今回は食パンの冷凍保存方法と解凍してふわふわに美味しく焼くコツについて解説します。
目次
日本のパン消費量
突然ですが、みなさんは朝食や小腹が空いた時に何を食べますか?「日本人は米だ」という台詞を見たり聞いたりしたことはあるかもしれませんが、今は米の消費よりパンの消費が多いかもしれません。少し昔にさかのぼると日本では加工食品を好むことはありませんでした。
どちらかというと加工食品は少なめで自然食品が多く食卓に並ぶことが多かったと思います。しかし、今では加工食品がほとんど食卓を埋め尽くしています。パンも加工食品なのでその一つになります。ちなみにみなさんは日本のパン消費量は知っていますか?
日本のパン消費量は一人当たり全国平均で約45,000gです。これは食パン1斤400gと仮定した場合、約113斤分になります。日本は意外とパンを消費していることがわかります。世界的に見ても日本はパンの消費量、世界10位にランクインしており、アジアでは最も消費量が多い国の一つです。
余談ですが、日本でパンの消費量が高い都道府県は、京都です。パンの消費というと日本でイメージするなら東京とか神奈川や兵庫県をイメージするかもしれませんが、京都が実は最もパンを消費しています。
食パンと食卓
さて、古都京都が消費量多いパンですが、パンと偏に言っても色々と種類があります。まずパンと聞いてイメージされるのはバゲットやバタールなどのハード系のパンやウィンナーロールやコロッケパンなどの惣菜パン、あんぱんやクリームパンといった菓子パン、食パンなどがあります。
特に身近な加工食品である食パンはハムやチーズなどと合わせて簡単なサンドイッチを作ったりするので重宝され、購入する人も多いかと思います。食パンは通常4枚切り、5枚切り、6枚切りや8枚切りで販売されてます。家族が多いと気になりませんが、一人暮らしだったり、4人家族くらいだと買ってすぐ消費できず余る為、どうしても翌日以降に持ち越すことが多いです。
どうやって保存しますか?冷蔵庫に入れますか?それとも冷凍庫に入れますか?どちらもカビが生えないように保存できるのでどっちの方法で保存してもいいと思われがちですが実は大きな違いがあります。食パンには正しい保存方法があるってご存知でしたでしょうか?まずは食パンの保存方法についてお話します。
食パンは冷蔵してはいけない!?冷凍する?
食パンをまたすぐ食べるからとか明日食べるから冷蔵保存でいいやと思うかもしれませんが、食パンは冷蔵保存に実は向いてないのです。加工食品である食パンには小麦粉の成分であるデンプンが含まれています。このデンプンが冷蔵することで劣化してしまい、食パンがパサパサになり、美味しさが損なわれてしまいます。
なぜなのか?それは、デンプンが劣化するのはだいたい0℃付近と言われています。そして、一般的に冷蔵庫の温度は3~6℃と言われています。つまり、3~6℃で食パンを保存するとカビは生えにくくなるかもしれませんが、食パンから水分が失われ、デンプンが劣化してしまうのです。そのため、食パンを冷蔵保存することは避けなければなりません。
食パンの正しい保存方法は冷凍?
加工食品である食パンの正しい保存方法はあるのでしょうか?食パンの正しい保存方法は冷凍です。先述した通り、パンは加工食品のため、小麦粉に含まれるデンプンが0℃付近で劣化するため、パンが美味しくなくなります。
そのため、デンプンが劣化しないようにするには冷凍してしまえば劣化を遅らせることができます。一般的に家庭にある冷蔵庫の冷凍室の温度は-18℃と言われています。-18℃ならデンプンの劣化を遅らせるのに十分な温度です。
食パンの冷凍保存の期間は?
食パンが冷凍保存に適してるのはわかって頂いたと思いますが、では、どれくらいの期間、冷凍保存できるのでしょうか?どこまでが冷凍保存してても食パンが美味しく頂くことができる目安でしょうか?
インターネットや書籍などで見ると意見は様々です。2週間~3ヶ月と期間がバラバラです。季節にもよりますが、夏は外気温が高いので2週間を目安に、冬は外気温が低いので3ヶ月を目安にできると思います。春と秋は外気温が高かったり低かったりするので1ヶ月くらいを目安にすれば問題ないかと思います。
食パンを冷凍保存するコツ
食パンを冷凍保存する際のコツですが、一枚一枚ラップに包むことです。その際、ジップロックに入れて密封保存することがコツです。
通常、買ってきた袋のまま冷凍保存してるケースが多いです。これは実はNGなんです。それは解凍する際にパンがくっついていてますので1枚1枚はがさないといけません。すんなりはがせればいいですが、くっついて取り出しにくいケースもあります。
少し手間ではありますが、冷凍保存の際は一枚一枚別々でラップに包んで下さい。また、ラップで包んでそのまま冷凍保存よりはジップロックで密封して下さい。密封することで冷凍焼けの防止にもなります。
冷凍食パンの解凍のコツ
冷凍した食パンを解凍するのは簡単です。凍ったままトースターに入れて焼いてしまえばオッケーです。凍ったままだとちゃんと焼けるか不安になるかもしれませんが、凍ったままだから水分が逃げずに美味しく焼けます。トースターで焼く際の時間もいつもと同じで問題ないです。
冷凍してるからと言って焼きすぎると逆に表面が焦げやすく、硬くなってしまいますので注意が必要です。また、冷凍庫から出した食パンを自然解凍するのはべちゃべちゃになってしまいますので冷凍庫から出したらそのままトーストに入れることをおすすめします。
冷凍した食パンをふわふわに焼く方法
冷凍してしまうと食パンをふわふわに焼くことができないと思うかもしれませんが、冷凍した食パンをふわふわに焼く方法がいくつかあります。まず、有名なのが冷凍した食パンの表面に霧吹きでさっと水をかけてトースターで焼く方法です。意外かもしれませんが、食パンはふわふわに焼き上がります。
ただし、もちろんですが、水のかけすぎには注意です。この方法はトースターだけでなく電子レンジでも有効です。食パンを電子レンジにかけると焼き上がりがパサパサになるか固くなりがちですが、霧吹きで水をかけて電子レンジで焼くとふわふわに仕上がります。
他にもバターを塗ってから焼く方法もあります。どちらもポイントは水分です。霧吹きで水分を足して焼くのもバターの油分で水分が逃げることを包みふわふわに焼き上がる方法です。
冷凍食パン活用レシピ
食パンを冷凍することで料理のバリエーションが実は増えます。シンプルにピーナッツバターをつけて焼くのも美味しいです。ふわふわな食パンにピーナッツバターをたっぷりつけるとふわふわもちもちした食感にピーナッツバターの濃厚な味わいがマッチしてシンプルで簡単にできますので忙しい朝の食事にもぴったりです。
次に紹介するのはフレンチトーストです。卵、牛乳、バニラエッセンス、はちみつか砂糖を加えた液体を作ります。砂糖とはちみつは両方入れても問題ないです。甘すぎるのが苦手な方はどちらかでも大丈夫です。準備が出来たら冷凍した食パンの両面をしっかり浸します。両面を浸し終えたら、熱したフライパンで両面に焦げ目がつくくらい焼きます。これでふわふわのフレンチトーストの完成です。
次に紹介するのは冷凍食パンでつくるクルトンです。これは簡単ですが、冷凍した食パンを一口サイズに切るだけです。冷凍前の食パンを切るのはちょっとしたコツがいったり、切りづらかったりしますが、冷凍することで食パンが切りやすくなります。一口サイズにきった食パンをトースターでしっかり焼けば完成です。スープに入れたり、サラダに加えても美味しいですよね。
もう一つ、ご紹介しましょう。フードプロセッサーがあれば、冷凍した食パンをいれたらパン粉を作ることができます。パン粉が作れたら天ぷらやコロッケなどにも活用できるので食パンを余すことなく利用できます。
食パンの冷凍保存方法と解凍仕方のまとめ
いかがでしたでしょうか。普段何気に保存していた食パンですが、実はきちんと保存することで美味しく頂けます。冷凍してしまうと食感が損なわれたり、べちゃべちゃになってしまう不安があるかもしれませんが、ちゃんとした保存方法で保存することでその不安は解消されます。この機会に保存方法やレシピを試してみてください。以上、食パンの冷凍保存方法は?ただしやり方と解凍でふわふわに美味しく焼くコツでした。