食パンの冷蔵保存はNG?常温・冷凍保存のコツから解凍方法まで!
皆さんは食パンをどのように保存していますか?朝食に食パンを食べる方も多いと思いますが、食パンは賞味期限が過ぎていなくても乾燥しやすく、カビも生えやすい食べ物です。どのように保存するのが正しいのか知っていますか?食パンを長持ちさせるのに冷蔵保存はNGなのか、また密閉容器に入れての常温保存や冷凍保存するときの上手な保存方法のコツ、美味しく食べられる解凍方法を紹介していきます。
食パンの冷蔵保存はNG?食パンの保存のポイント
食パンの保存方法で、食パンを冷蔵保存するのは実はNGだと言うことを知っていましたか?少し余らせてしまったときなど、袋の口を閉じてそのまま冷蔵庫の中に入れて保存するという方も少なくはないと思いますが、冷蔵での保存はおすすめできませんので注意しましょう。なぜ冷蔵保存がNGなのか解説していきます。
冷蔵保存がNGな理由
食パンの冷蔵保存がNGな理由は食パンやパンの主成分のデンプンにあります。デンプンの老化が進みやすい温度は0度から4度です。冷蔵庫内の温度は約3度から6度なので、食パンに含まれるデンプンの老化が促進されて固くなってしまいます。さらに冷蔵庫はラップをしていたとしても乾燥しいやすい環境になっているため、食パンの風味も損なわれてしまいます。なので食パンを温度の低い環境で保存する冷蔵保存はNGです。
食パンの保存の敵は乾燥と湿気
では、食パンを保存する場合に気を付ける注意点は何でしょうか?食パンを保存する際に最も気を付けたいのは乾燥と湿気です。開封した後にそのまま置いておくと一気に乾燥が進んで、パサパサになったり固くなって、さらに蒸れてカビがはえる原因にもなり、出てきた水滴でべチャッとします。食パンは購入してきた後、できるだけ空気に触れないようにし、新鮮なうちに1枚ずつラップに包むか、食パン専用の容器に移し替えましょう。
保管場所にも注意
他にも、食パンは保管場所に注意が必要です。食パンは湿気が少なくて、直射日光が当たらず熱のこもらない場所に保管しておくのが良いでしょう。涼しい場所に保管しておくのが良い食パンですが、夏場は暑く、冷蔵庫に入れてしまいがちですがNGです。さらに食パンはにおいを吸収しやすい特徴もあるので、においのきついもののそばに置かないこともポイントです。保管場所にも気を付けて、カビを発生させないようにしましょう。
容器で保存する場合には結露対策が必要
食パンを保存するときに、100円均一でも売っている食パン専用の容器などを使い保存する方もいると思いますが、密閉容器で保存する場合には結露対策が必要です。結露やカビが生える原因として、保存する場所の温度変化や換気が十分にされていないという点が挙げられます。密閉容器は乾燥しなくて良いですが、結露してしまうこともあるので、容器の蓋を開け閉めして空気を通すことが大事です。密閉容器は木製のものがおすすめです。
長期保存には冷凍がおすすめ
冷蔵保存NGの食パンですが、長く保存する場合には冷凍保存が最もおすすめです。食パンの賞味期限はそこまで長いものとは言えないので、まとめ買いした場合など、そのまま置いておくと乾燥したり、カビが生えたり、結露したりと様々な原因で捨ててしまうことになってはもったいないので、しっかりと1枚ずつ密閉するなどして正しい方法で冷凍しておきましょう。
食パンの常温保存の方法とコツ
食パンを冷蔵保存するのはNGと言うことをお伝えしましたが、次は常温保存の方法とコツを紹介します。食パンは乾燥しやすくカビも生えやすいため、長期の常温保存には向いていませんが、別容器に移し替えて密閉したり、正しい保管場所を知っておくなど、上手に常温保存すれば美味しく食べられます。食パンを常温保存する場合の参考にしてみて下さい。
しっかりと密閉して乾燥を避ける
高温多湿を嫌う食パンは、そのまま置いて保存しておくとカビが生えたり、腐ってしまう原因にもなるので常温保存する場合、空気に触れないようにしっかりラップをし、密閉して乾燥を避け、保存するようにしましょう。パン屋などお店で販売されている焼きたての食パンは、ビニール袋にそのまま入れて保存しておくと、蒸れてしまいカビが生えたり、水滴が出てベチャッとしてしまいますので冷めてから袋や容器に入れて保存しましょう。
常温保存する際の保管場所
常温保存する場合の保管場所は、冷暗所が適しています。湿気が少なくて、直射日光が当たらない場所で保存するのが良いでしょう。食パンは通常、常温で保存して4日から5日以内に食べるのが1番好ましく美味しく食べられますので、カビが生えないように注意して常温保存をしておくようにしましょう。
カビの発生を防ぐ方法は?
食パンのカビを防ぐには、ブランデーなどのアルコール度数が高いお酒を小皿に入れる、脱脂綿にしみ込ませるなどして食パンと一緒に保存しておくとカビの発生を防ぐことができます。霧吹きなどで食パンにアルコールを吹きかける方法もあります。アルコールは殺菌効果があり、アルコールが蒸発してパンを覆い、カビの発生を抑えてくれます。食パンにアルコールの匂いや味は残らず問題なく食べることができます。
保存期間
常温で保存した際の保存期間は、2日から3日程度です。冬場でしたらもう少し長く持ちますが、5日以内には食べてしまった方が良いです。食パンは消費期限内に食べきれないのであれば、冷凍保存することをおすすめします。
食パンの冷凍保存の方法
食パンの冷蔵保存、常温保存について紹介してきましたが、次は冷凍保存の方法のコツやポイントを紹介していきます。食パンを少しでも長く保存するには、新鮮なうちに冷凍保存するのがおすすめです。冷凍で保存すると、パンに含まれているデンプンが老化するのを防ぐことができるので、カビの繁殖も抑えられます。
1枚ずつ包んで冷凍する
食パンを冷凍する場合は、食パンをアルミホイルやサランラップで1枚ずつ包んでいき、フリーザーパックに入れ、空気をしっかりと抜いてから冷凍するようにしましょう。この時に素手で食パンを触らないようにして、アルミホイルやサランラップに密着させて包むことがポイントです。乾燥を防ぎ空気に触れにくくし、しっかりと密閉することで、冷凍焼けを防ぐこともできます。新鮮なものを早めに冷凍することも美味しさを保つコツです。
アルミホイルで二重にする方法も
アルミホイルやサランラップで1枚ずつ包む方法を紹介しましたが、アルミホイルを二重にして冷凍する方法もおすすめです。食パンに含まれているデンプンがゆっくり冷やされることで老化していきパサパサになってしまいます。アルミホイルはラップに比べると熱伝導線がかなり良く、急速に冷やすことができるのでデンプンの劣化が少なくなります。熱伝導線が良いアルミホイルで包むと美味しさを保つのにより効果的です。
保存期間
冷凍した際の食パンは、アルミホイルやサランラップでしっかりと包んで冷凍してあれば保存期間は、約2週間から1か月ほど保存することができます。ですが、あまり長く冷凍保存しておくと、水分が蒸発していき乾燥してしまいますので、2週間を目安にして食べきるようにした方が良いでしょう。冷凍焼けにも注意が必要です。
冷凍食パンの解凍方法とコツ
食パンは冷凍した後でも美味しく食べられます。では、食パンを冷凍保存した後、美味しく食べるためにはどのように解凍して、トーストしたら良いのか知っていますか?水分が多く含まれている食パンを、間違ったやり方で解凍してしまうとべちゃッとして風味や食感が損なわれてしまいます。食パンに含まれている水分を逃がすことなく美味しく食べられる解凍方法やコツを紹介します。
冷凍食パンは凍ったまま焼く
冷凍食パンを美味しく食べるには、凍ったまま焼くのがコツです。冷凍した食パンは解凍してしまうと水分が抜けて、べチャッとしてしまうので冷凍したそのままの状態で焼きましょう。アルミホイルに包み冷凍してあればそのままトースターで美味しく焼けます。大体の方がトースターを使うと思いますが、ガスコンロの魚焼きグリルでも焼けます。グリルは高温で直火なので一気に表面が焼け、旨味もギュッと閉じ込められるようです。
トーストする前に霧吹きで水をかけるとふわふわに
食パンはトーストするとどうしても水分が抜けてしまい、パサパサになるので、トーストする前に表面を霧吹きなどで少し水を吹きかけるとふわふわな美味しい食パンになります。食パンの四隅は表面よりも多く水を吹きかけると良いみたいです。この一工夫をすることで食パンの味がかなり変わります。やってみたことがない方は是非試してみて下さい。
トースターは事前に温めておく
食パンを焼くときは、焼く前にトースターを温めておくのも上手に焼き上げるコツの1つです。トースターをしっかりと余熱しておくことで、表面はサクサク、中はフワフワになり、いつも食べている食パンよりも美味しく食べられます。トースターを温めずに焼くと、熱を少しずつうけて水分が飛んでしまいます。
食パンを上手に保存しよう!
食パンに合った保存方法や解凍方法を紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?毎日の忙しい朝に、手軽に調理でき、活躍してくれる食パンなので、常に食パンが置いてあるという家庭も多いと思います。一工夫して上手に保存をしておけば、今までよりも少し長く保存できるようになりますし、冷凍すればカビが生えたり乾燥するのが防げるので、余らせて無駄になることもありません。食パンが余っている方は是非試してみて下さい。