秋刀魚の旬の時期はいつからか調査!脂がのっていて美味しいのは?
安くて美味しい!栄養豊富な魚としても有名な秋刀魚。秋に旬を迎えることでも知られている秋刀魚ですが、実は本当の旬の時期は他にあるのだとか。気になる秋刀魚の旬の季節について徹底調査してみました。同時に、秋刀魚は秋が旬と言われる理由などについても迫ります。脂がのっていて美味しいのはどの季節の秋刀魚なのでしょうか?秋刀魚を美味しく食べるためのレシピも紹介していきます。
安くて栄養たっぷりの美味しい秋刀魚
秋に旬の時期を迎えることで有名な秋刀魚。焼き魚や煮魚としてはもちろん、秋刀魚を使った缶詰なども多くあり、日本の多くの家庭で親しまれている魚の一つです。秋刀魚は、形も色も刀に似ているというその見た目から、“秋にとれる刀のような魚”という意味から【秋刀魚】と漢字で書くようになったのだとか。
秋刀魚が一般に食用とされるようになったのは江戸時代からであり、イカやトビウオ同様に光に集まる習性があるという性質を利用した漁が盛んに行われ、戦後は特に漁獲量が増えたと言われています。今では、日本を代表する魚としても有名で、日本人が一年間に食べる秋刀魚の量は年間でおよそ10万トンとされています。
秋刀魚は栄養がたっぷり
栄養が豊富であることでも知られている秋刀魚。EPA(エイコサペンタエン酸)・DHA(ドコサヘキサエン酸)などの脂肪酸を多く含んでいることでも有名です。この脂肪酸は、コレステロール低下作用があると言われています。一方でタンパク質も多く含まれている秋刀魚。タンパク質の栄養量は、肉よりも豊富だと言われています。
コレステロール低下作用がありながらタンパク質も豊富となると、人間には欠かすことの出来ない栄養食材と言えます。また、ナイアシンと呼ばれるビタミンも豊富な秋刀魚。この栄養素はアルコールの分解を働きかけるもので、二日酔いにも効くと言われています。肝臓の働きを良くしてくれるタウリンも豊富なため、仕事柄お酒を良く飲むという方にも最適の魚と言えます。
また、それだけではなく、カルシウム・鉄分などが豊富に入っており、風邪予防や口内炎などの身近な体調不良を防ぐことはもちろん、動脈硬化や脳卒中、生活習慣病にも効果的な魚であるとして有名です。その他にも、骨を強くしたり、脳の発達を促進するなど健康維持にも最適な魚として有名な秋刀魚。今や日本人の食卓には欠かすことの出来ない魚として食卓に並ぶことも多くあります。
秋刀魚は安くて家計にも優しい
栄養も豊富なうえに、健康維持や健康促進のためには欠かすことの出来ない存在でもある秋刀魚。そんな秋刀魚ですが、実はその価格も他の魚と比較すると安く、家計に優しいということからその人気は劣ることを知りません。
秋刀魚は大きいもので、だいたい200g前後。小さいもので100g前後と言われています。スーパーなどの店頭に並ぶものの多くは100g~150g程度で、その価格は一尾100円程度だというのがほとんどです。そのため、一尾だけではなく、三尾で298円などまとめて売られていることも多く、家族の多い家庭には嬉しい価格となっています。家計にも優しいため、食卓に並ぶ頻度も多いという家庭も多いのではないでしょうか?
秋刀魚が美味しい旬は秋じゃなくて夏?
栄養も豊富で、なおかつ家計にも優しい低価格で人気の秋刀魚。そんな秋刀魚と言えば、その名の通り秋が旬の時期であることで有名です。しかし、実は秋刀魚が美味しいとされる旬の時期は秋ではなくて夏であるとも言われています。
では、その理由とは一体何なのでしょうか?秋刀魚が美味しい旬の時期は秋なのか、それとも夏なのか調べてみました。また、秋刀魚の魅力とも言える脂の旨味。秋刀魚の脂がのっている旬の時期についても見ていきましょう。
秋刀魚は8月から9月が脂がのっていて美味しい
秋が旬の時期である魚としても有名な秋刀魚ですが、実は本当の旬は夏だと言われています。その理由は、夏である8月から9月にかけて獲れる秋刀魚が最も脂がのっていて美味しいからです。特に北海道のオホーツクの最北端で取れる「初物さんま」、別名「夏さんま」は脂のりが抜群なのだとか。
その習性から、北から順に南下していく秋刀魚。オホーツクの北海で獲れた「夏さんま」は、餌を食べたばかりということだけではなく、まだ体力を消耗してないということもあり、丸々と太っていて脂身も多いと言われています。
そのため、家計に優しい低価格で有名な秋刀魚ですが、夏の時期の秋刀魚はそれよりも少し高値で取引されることでも知られています。多少の値段の違いはあるものの、秋だけではなく夏も旬の時期であることが分かった秋刀魚。スーパーなどの店頭で秋刀魚を見かける際には、季節やその時期なども意識して秋刀魚の脂の乗り具合などもチェックしてみるといいかもしれません。
秋刀魚が旬の夏は特に栄養も豊富
8月から9月の晩夏の時期に、本当の旬を迎えている秋刀魚。その時期は特に脂のりもよく、味も抜群である秋刀魚ですが、実はそれだけではなく旬の夏は栄養も豊富だと言われています。健康維持や促進、貧血や風邪予防などに必要な幅広い栄養素が豊富な秋刀魚。これからの暑い夏の季節を乗り越えるには欠かすことのできない疲労回復効果のあるビタミンも豊富です。
秋刀魚の栄養素は水溶性のため、秋刀魚を調理した際に出る煮汁などにも栄養素が含まれています。そのため、煮魚などにした際には煮汁なども一緒に食べるようにすることで、秋刀魚の栄養をより多くとることができると言えます。また、事前に下処理などを行う際には、なるべく早く水洗いなどを済ませないと大事な栄養であるビタミンB群が流れ出てしまうため注意も必要です。
煮魚にする際には、酢を一緒に入れて煮込むことで骨からカルシウムが溶け出すため、普通に食べるよりもさらにカルシウムの摂取量を増やすことも可能です。そのため、今自分がとるべき栄養素を把握しながら調理方法を工夫するというものいいかもしれません。
秋刀魚は秋が旬と言われているのはなぜ?
本当の旬の季節は夏だということが分かった秋刀魚。では、なぜ秋刀魚の旬の季節は秋だと言われているのでしょうか?その名の通り、秋にとれる魚として知名度抜群の秋刀魚。秋刀魚は秋が旬と言われる理由について見ていきましょう。
秋刀魚の漁獲量は秋が一番
秋刀魚の旬の季節は秋であると言われる理由として、その漁獲量があげられます。北の海から南下してきた秋刀魚が、秋ごろになると日本海で多く獲れるようになります。その漁獲量はかなり多く、市場に流通する量も夏とは比べ物になりません。そのため、秋刀魚の旬の季節は秋だと言われるのは、秋刀魚の漁獲量の旬が秋だからとも言えます。
しかし、長い時間をかけて長い距離を泳ぎ、痩せてしまい脂の少なくなった秋の秋刀魚。北海道で獲れた夏の秋刀魚と比較すると、秋刀魚の味自体の旬は夏であるとも言えます。
秋刀魚は秋が最も安く手に入る
秋の時期に漁獲量のピークを迎えることから、旬の時期は秋だと言われている秋刀魚。漁獲量が多い時期ということもあり、秋刀魚は秋が最も安く手に入ることでも知られています。その価格はだいたい一尾100円程度であり、比較的手に取りやすい価格となっています。
また、安い時期にまとめて購入しておくと、冷凍保存しておくことも可能なため、旬の時期に関わらず年中秋刀魚を楽しむことができます。冷凍保存する際には、事前に下処理として内蔵などを取り除いておき、水分をしっかりときってから冷凍保存するのがおすすめです。また、鮮度を出来るだけ保つためにも、血をきちんと取り除いておき、すばやく冷凍するのが重要とも言えます。
安く手に入った秋刀魚を、刺身・焼き魚・煮魚など工夫して食卓に出すことで、美味しく食べることができるだけではなく、健康維持にも役立つということで人気の秋刀魚。旬の時期やその価格を考慮しながら、上手に食卓で活用しましょう。
秋刀魚を美味しく食べられるレシピ紹介!
安くて美味しい魚としても知られる秋刀魚。一年に二度も旬の季節がある秋刀魚は、スーパーなどで見かけることも多い魚です。冷凍保存をすることで長期保存も可能なため、普段の料理にも活用しやすいのではないでしょうか?ここからは、そんな秋刀魚を今まで以上に美味しく食べるべく、定番の焼き魚レシピはもちろん、幅広いアレンジレシピを紹介していきたいと思います。さっそく、見ていきましょう。
定番だけど美味しい秋刀魚の塩焼き
秋刀魚と言えば、やはり塩焼きを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?定番ではあるものの、秋刀魚そのものの味を味わうには最適の調理方法です。また、手間をかけることもなく簡単にできるということもあり、おすすめのレシピです。
出典: https://asajo.jp
まず、秋刀魚の身に飾り包丁を入れ、両面にまんべんなく塩を振りかけます。そして、火をつける前に酒を少々かけます。その後は、火をつけてふっくら焼きあがるのを待つのみです。グリルはもちろん、フライパンなどで調理するのも可能なため、ぜひ旬の季節には秋刀魚の塩焼きを味わうのも良いのではないでしょうか。
カリッとジューシー秋刀魚の竜田焼き
塩焼きにして食べることが多い秋刀魚ですが、実は油でカリっと揚げても美味しいことで有名です。まず、秋刀魚を好みの大きさに切り、おろし生姜・酒・醤油を適量まぜあわせたものに絡めます。混ぜ終えたら、秋刀魚に片栗粉をまんべんなくまぶします。その後は、油でカリっと揚げるだけで完成です。
好みで、大根おろし・ポン酢と合わせ、青ネギを振るとさらに美味しく秋刀魚を味わうことができます。また、油で揚げる前に秋刀魚にシソを巻いておいたり、もしくは細切りにしたシソを揚げた秋刀魚に盛り付けるのもおすすめのレシピです。
暑い夏にも最適!秋刀魚の梅煮
これからの暑い夏、夏バテ対策には欠かすことの出来ない食材として知られる梅干し。そんな梅干しもまた、秋刀魚とは抜群の相性です。まず、酒・みりん・酢・砂糖を適量混ぜ合わせておき、煮汁を準備します。そこに、スライスした生姜と梅干しを入れ、鍋で煮立てます。これだけで、夏バテ効果も抜群の秋刀魚の梅煮の完成です。
魚料理となると魚独特の臭いを取るのが大変ですが、酢や梅干を入れることによって魚独特の臭いが取れ、より柔らかく仕上げることができます。焼き魚よりも、さっぱりしていて暑い夏にも食べやすい秋刀魚の調理方法と言えます。
チーズ好き必見!秋刀魚の味噌チーズ焼き
焼き魚というイメージも強く、調理方法などがワンパターンになってしまいがちな秋刀魚。しかし、ほんのひと手間を食わえることで、今までにはないアレンジ方法で秋刀魚を楽しむことができます。それが、チーズを活用することです。下処理が済んだ秋刀魚を、塩と酒を振った後に5分程度置きます。その後、グリルでこんがりと焼き上げます。
その間に、味噌・砂糖・ネギを混ぜ合わせておきます。そして、それを秋刀魚の上にかけ、さらにチーズをお好みでのせてから再び1分程度グリルで焼き上げます。すると、味噌とチーズの旨味が合わさった秋刀魚の完成です。チーズの甘みもあるため、魚が苦手だという子供にも比較的食べやすいレシピの一つではないでしょうか?
子供も食べやすい!秋刀魚の炊き込みご飯
レシピも豊富で栄養も抜群な秋刀魚。しかし、どうしても魚が苦手だという子供も多いのではないでしょうか?そんな子供におすすめなのが秋刀魚の炊き込みご飯です。まず、三枚におろした秋刀魚に塩をふり、グリルで焼いておきます。そして、その間に米を洗いザルにあげておき30分程度置きます。土鍋に米と煮汁を加えてかき混ぜ、その上に焼いた秋刀魚をのせます。十分に加熱し、炊き上がったら少し蒸らしたあとに丁寧にかき混ぜると完成です。
秋刀魚そのものの味・歯ごたえを味わいたいという場合は、醤油・みりん・砂糖で味付けした秋刀魚のかば焼きを炊き込みご飯の上にのせて食べるとさらに旨味が増します。ネギや梅干しなど、好みに合わせてトッピングを加えるのもおすすめです。
脂がのった美味しい秋刀魚を味わおう
栄養も豊富で、なおかつ低価格で家計にも優しい秋刀魚。貧血や二日酔い、生活習慣病の予防などの効能を考えると、大人から子供まで家族でしっかりと食べたい魚であるとも言えます。秋が旬と言われている秋刀魚ですが、脂ののった美味しい夏の秋刀魚も魅力的です。焼き魚のイメージの強い秋刀魚ですが、レシピも豊富で大人はもちろん子供も食べやすい魚として、今後も多くの家庭で親しまれていくのではないでしょうか?
普段の何気ない食事に、上手に取り入れることで健康維持や健康管理にもつながること間違いなしです。脂ののった美味しい秋刀魚を味わいながら、栄養もしっかりと取りましょう。