人参の重さは1本で平均何グラム?大きさと目安の量を調査!
人参といえば毎日の食卓を彩る野菜です。この鮮やかな橙色は人参特有の栄養価カロテンの色でもあります。人参は1日何グラムくらい食べたらいいのでしょうか?1本の大きさ、平均の重さ、そしてカットしたときの重さが何グラムか分かれば、日々の食事で不足したり食べすぎたりすることはありません。今回は、この栄養の詰まった人参が使われている代表的な料理を取り上げて、その中で人参がどのくらいの量使われているか、1人前の人参の重さは1日で必要な量を満たしているかを見ていきます。
目次
人参という野菜
人参は彩りがよく栄養価も高い野菜です。
人参と一口に言っても様々な品種があります。
人参は1年中売られていますが、収穫時期によって、春夏人参、
人参の種類ごとの大きさと重さ
他の野菜と同様に、人参も様々な品種があります。品種ごとの特徴と共に平均的な大きさや重さを見ていきます。
西洋5寸人参の重さは1本平均150グラム
現在私たちが日々食べている西洋系5寸人参の平均的大きさは、直径5cm前後で長さが5寸=
ミニキャロットの重さは1本平均25グラム
ミニキャロットはそのための品種もあれば、西洋5寸人参の早どりのものもあります。平均的大きさは、直径が1cmから1.5cmで、長さが7cmから10cmぐらいものもです。重さは1本20gから30gになります。ミニキャロット用の品種は甘みが西洋5寸人参よりもあるといいます。生食で食べたりグラッセにして肉料理や魚料理の付け合わせに使われます。
ベビーキャロットの重さは1本平均10グラム以下
1本が一口サイズのベビーキャロットがあります。1本5から10グラムくらいになります。元々はカルフォルニアの大規模農家が廃棄される人参を再利用する目的で生まれたものです。
栄養価や味は悪くないものの、形が悪かったり間引きのために早どりされたりした人参がベビーキャロットという新たな農作物として生まれ変わったのです。一口サイズの手軽さからアメリカで大ヒットしました。最初は冷凍食品として販売されましたが、生でも売られるようになりました。品種は西洋5寸人参とおなじで、栄養価もほぼ同じです。
フルーツにんじんの重さは1本平均100グラム前後
一方、
赤い金時人参の重さは1本200グラム以上
東洋人参は、西洋人参に比べて細長いのが特徴です。
その他の東洋人参の大きさや重さ
沖縄では島人参という黄色い東洋系人参が栽培され、食べられています。平均的大きさは、直径2,3cmで長さは30cmから40㎝ある細長い人参です。重さは平均150グラムくらいといいます。西洋人参のように炒め物やサラダにして食べます。沖縄の島人参を使った伝統料理としては、パパイヤと島人参を細切りにしたナムルがあります。
中国の人参と配合して作られた金美人参という黄色い人参の品種もあります。大きさと重さは西洋5寸人参と同じです。西洋人参より臭みが少なく甘みがあるといい、生食で食べるとよりその違いが判るといいます。
そして、
カットした人参の重さの目安
西洋系五寸人参は一本
厚めの輪切りの重さは1枚10グラム
厚めの輪切りは和食では煮物、洋食ではグラッセに使われる切り方です。シンプルに蒸して常備野菜として冷蔵庫保存することもよくあるでしょう。また、お弁当の彩を加えるのにも活躍します。重さの目安としては、大体1枚10グラムになります。
サラダや炒め物用に薄く輪切りにすることもあります。薄い輪切りの重さは1枚およそ3グラムになります。
いちょう切りの重さは3個で5グラム
いちょう切りは、豚汁やけんちん汁など汁ものによく使われる切り方です。昔ながらのポテトサラダに入れる時にもいちょう切りを使います。ツナやホタテなど丸っぽい材料との炒め物に使う事もあります。少し厚めの切り方で3個5グラムくらいの重さです。
短冊切りの重さは4本で5グラム
中華料理の炒め物によく使われる切り方です。大根や他の根菜を同じように短冊切りにして炒め煮にするおかずもあります。すこし薄めに切って、4本で5グラムくらいの重さです。
乱切りの重さは1個5グラム
乱切りはカレー、シチューや煮物に使われる切り方です。その他にも単品で温野菜、素揚げ、甘辛煮などにして食べます。乱切り1個の重さの目安は5グラムです。
さいの目切りの重さは1つ1グラム
冷凍食品「ミックスベジタブル」でおなじみの切り方です。小さいので炒めてステーキやハンバーグに添えたり、茹でて同じようにさいの目切りにした野菜とマヨネーズであえてサラダにすることもできます。さいの目1個の重さの目安は1グラムです。
千切りの重さは一掴み5グラム
人参の千切りは、すこし太めの千切りはきんぴらごぼうや炒め物に使われます。焼きそばや野菜炒めに人参を入れる時も太めの千切りにすることもあります。細めの千切りは、人参サラダやコールスローなど生で食べる時によく使われます。重さの目安としては、箸で一掴みできるくらいの量が5グラムくらいと考えればよいです。
みじん切りの重さは大さじ1杯7グラム
みじん切りはハンバーグや肉団子などの挽肉料理に混ぜて入れる時に使われます。粗めのみじん切りは炒め物にも使われます。みじん切りの大さじ1杯が大体7グラムほどです。
すりおろした人参の重さは大さじ1杯12グラム
人参のすりおろしは人参ドレッシングを作る時や、パンやケーキに混ぜ込むときに使われます。大根おろしのように生ですりおろして使う事もあれば、一旦茹でてからすりつぶすやり方もあります。すりおろした人参は大さじ1杯12グラムくらいの重さです。みじん切りより重いですが、みじん切りの方がスプーンに乗せたときに隙間ができるためでしょう。
食べる量の目安としては1口5グラム
こうして見ていくと人参を一口サイズは5グラムぐらいという目安がたてられます。ダイエットや食事療法で食べる量を意識する必要がある人は、一口5グラムを意識するといいかもしれません。
人参の栄養価
西洋人参の特筆すべき栄養素は、プロビタミンA(
ビタミンAは目の健康を守る栄養素としては有名です。
では、このビタミンAをどのくらいを目安に摂取すればよいのでしょうか?成人男性が必要とされるプロビタミンAは600から900㎍RAE、成人女性は500から700㎍RAEと言われます。
なお、人参には100グラムあたり8600㎍RAEを含有しています。成人女性であればその10分の1の10グラムで必要量が取れる計算になります。また、ビタミンAを摂取しすぎると頭痛などの体調に支障をきたす場合がありますが、人参に含まれているベータ・カロテンは必要な分のみビタミンAに変換するので、ベータ・カロテンを摂取しすぎてもビタミンAの過剰摂取にはならないという優れた機能があります。
その他に、便秘の解消を助ける食物繊維、
人参100グラムあたりのカロリーと糖質
人参のカロリーは、100グラムで38kcalです。
人参100グラムというと、小さめの人参1本分の重さに相当します。ダイエット中は1日1400kcal前後、糖質量は100g前後にコントロールするといいますが、人参1本食べてもカロリーも糖質量もわずかです。
参考までに、カロリーと糖質量は生と加熱した場合では多少異なります。ここであげた数値は生のものです。しかし加熱した場合も大きく変わるわけではありません。大体の目安として考えていただければと思います。
人参は1日何グラム摂取すればよいかの目安
野菜は毎日平均して350グラム摂ることが推奨されています。そのうち、
理想的には、
料理で使われる人参の重さ
さて、様々な料理で使われる人参ですが、
料理の中で使われる人参の重さがわかれば、その料理を食べることで1日に必要な量を食べたかどうかの目安になるので見ていきます。
料理で使われる人参の重さ:野菜スティック
一番シンプルな人参を使ったおかずとして野菜スティックがありま
セブンイレブンの人気の惣菜に、野菜スティックがあります。
料理で使われる人参の重さ:人参サラダ
人参好きにはたまらない人参サラダは、いろいろなバリエーションがあります。よく洋風総菜として売られているのは、フランス風キャロット・ラペです。人参の千切り(本格的にはチーズおろし金で人参をするといいます)に、オリーブオイルとワイン・ビネガー、そしてレーズンやオレンジを加えてフルーティーな味わいにしたものです。
このキャロット・ラペのレシピを見ると、2人前で人参小サイズ1本くらいの割合が多いです。人参小サイズ1本100グラムくらいなので、1人前は50グラムくらいということで、2日分の人参を食べた計算になります。前日に人参を食べなかった人は、キャロット・ラペを食べればその分取り戻せるということになります。
料理で使われる人参の重さ:カレーライス
人参を使ったメインの料理といえば、カレーがあります。
5人前でですので、
料理で使われる人参の重さ:肉じゃが
肉じゃがは人参が使われる代表的和食のおかずでしょう。典型的なレシピは、4人前でお肉を350グラムくらい、人参1本、玉ねぎ1個、ジャガイモ6個です。それに白滝やこんにゃくも加えることもあるでしょう。インゲンやさやいんげんを加えれば、彩りもよくなります。
4人前で人参1本という事は、1人前で人参4分の1本、30グラムから50グラムとなります。肉じゃがを1回食べれば、その日の人参摂取量は十分満たされることになります。
料理に使われる人参の重さ:きんぴらごぼう
代表的な和食のサブおかずといえばきんぴらごぼうです。このおかずはごぼうがメインで人参は彩りを添えています。使用される人参の重さも4人前で50グラム程度と控えめです。1人前で10グラム強ですので、1日の摂取量としては少し不足しています。他の食事、おかずで不足分を賄う必要があります。
料理で使われる人参の重さ:豚汁
豚肉、大根、人参、こんにゃく、イモ類が入った栄養満点の汁物といえば豚汁です。平均的なレシピでは、4人前で人参は1/2本をいちょう切りにして使うことがおおいようです。人参1/2本の重さは大体80グラム前後になるので、1人までは20グラム前後と1日の摂取量に近い重さになります。豚汁を食べたら、その日の他の食事では人参は食べなくてもいいという目安ができます。
料理で使われる人参の重さ:人参ジュース
野菜をなかなか食べれない人は青汁などのジュースでとろうとする
ネットにあったレシピによれば、
人参の食べすぎはビタミンAの過剰摂取にはなりませんが、皮膚が黄色くなる柑皮症というものになるそうです。大きな病気にはつながりませんが、その分他の栄養を取らないことになりえるので適量を食べるのがよいです。
ニンジンジュースも1人前で人参1/2本程度を使うレシピもあります。人参を減らす分、水を足します。人参1/2本で1日の摂るべき人参の重さを賄うので、栄養上は十分です。果汁100%を飲みたい人は、量を50ml程度に減らすとよいかもしれません。
料理で使われる人参の重さ:ハンバーグ
人参が苦手な子供のために、人参をみじん切りにしてハンバーグにまぜて作るお母さん方もいるかもしれません。そんなハンバーグのレシピを見てみると、大体4人前で人参小1本(100グラム)ほど使うようです。そうなると1人分は25グラムで、1日の人参の摂取量を満たします。
ちょっと変わった人参の使い方
人参は食べるだけに使われるわけではありません。人参に限らず野菜はパックとして美肌つくりに使われてきました。ネットで見ると、ニンジンジュースを作ったときの搾りかすにオリーブオイルなどをいれてパックにしたり、人参を擂って小麦粉を足してパックにしている人がいるようです。ニキビあとや小じわに効果があるということです。
東欧のハンガリーでは、人参とカブ1個ずつをミキサーにかけてパック液を作り、それを顔に20分間パックして洗い流すという美顔法が昔からあるそうです。そうすると肌につやをあたえる効果があるといいます。
人参の重さの目安のまとめ
いかがだったでしょうか?人参の大きさや重さ、そして目安となる料理の中での使用量と1日で摂取できる量を見てきました。人参は美味しくて栄養満点の野菜です。必要とされる量を毎日欠かさず食べていけば、健康維持やダイエットに役立つことは間違いないでしょう。