人参の栄養と効果効能に驚き!効果的な食べ方は皮ごとが良い?
人参の知られざる栄養成分を知っていますか?日頃、食卓でも見かけることの多い人参ですが、その栄養効果を知っていると毎日の食卓に人参を並べたくなるかもしれません。また、その人参の皮に隠された栄養成分とは一体どのような効果があるのでしょうか?今回は、そんな日常で見かけることの多い人参の栄養から、人参の皮の栄養成分、人参を使用した簡単なレシピも紹介していきます。ぜひ参考にしてください。
目次
人参はこんな野菜!
料理の彩りのひとつとしても使用されることの多い人参は、料理に使う頻度が高い方も多いのではないでしょうか?きれいなオレンジ色の人参は、食卓を彩ってくれるだけではなく、栄養も抜群の野菜のひとつになっています。小さな子どもがいる家庭でも出てくるであろう人参ですが、野菜嫌いな子どもも多くいる手前なかなか食べてくれないと悩むママも多いのではないでしょうか?
そんな人参ですが、人参の知られざる栄養効果やその他魅力的な効能を知ることで、人参を子どもにも食べさせたい、自分も人参の摂取を増やそうと思う方も多くいるかもしれません。まずは、人参に含まれる栄養などを知って毎日の食卓に人参料理のレパートリーを増やしましょう。人参は、健康野菜と呼ばれているほど栄養満点です。健康管理がなかなか難しい現代には必要不可欠の野菜と言っても過言ではありません。
今回は、そんな栄養が満点の人参の栄養の効果や、人参の効能、また人参の皮の秘密まで迫ってみました。常日頃、当たり前のように購入している人参ですが、どんな能力を持っているのでしょうか?また、人参の簡単レシピも紹介したいと思います。栄養がしっかり摂れるレシピを知って、メニューに加えてみましょう。
人参に種類はあるの?
人参には大きく分けて西洋人参と東洋人参があります。スーパーなどで一般的に販売されているのは西洋人参になっています。オレンジ色が特徴的で栄養素のカロテンが多く含まれており、日本人の食卓には欠かせない野菜のひとつになっています。もうひとつの東洋人参とは、西洋人参よりも赤味が強い色合いになっており、味も西洋人参よりも甘さが強いのが特徴になっています。東洋人参は金時人参と呼ばれるものが存在します。
代表的な人参は、紹介した西洋人参と東洋人参ですが、ここ最近では品種改良もされて新たな種類の人参も多く見かける機会が多くなりました。ミニキャロットと呼ばれる鉄板料理などについてくる小さいサイズの人参は甘みも強く、生でも食べられるのでサラダなどに適しています。
糖度が高い人参として有名なのが紫人参になっており、こちらも生で食べる機会の多い人参のひとつになっています。その他に沖縄で栽培されている黄人参などがあります。
旬の時期を見極めて人参の栄養を摂取しよう
スーパーに必ず販売のされている人参は、通年出荷のされている野菜になっています。なので、人参に旬が存在するの?と疑問に思う方も多いかもしれません。人参は、全国で生産がされています。そのため、いつでもスーパーに並んでいる印象を受けますが、野菜にはそれぞれ旬があるように人参も同じように旬が存在します。人参の旬は10月から2月にかけて生産のされた人参が一番おいしいと言われています。
夏の間に植えられ、秋、冬と寒い地面の中で育った人参は甘みも強く美味しさが春や夏に生産のされる人参とは違うという声も多数上がっています。冬料理に人参が使用されているメニューが多いのも、この人参の旬のせいかもしれません。シチューや煮物には欠かせない人参ですから、冬の寒い日に甘い人参で心も身も温まります。
栄養満点?美味しい人参の見極め方とは?
美味しい人参の見極め方:色が濃い
人参の色を想像してみましょう。きれいなオレンジ色が浮かびます。このオレンジ色がきれいで濃い色の人参が美味しいとされています。スーパーで販売のされている人参も、見てみると色の濃さがそれぞれ違うものになっていますので、その中でも濃いオレンジの人参を探してみましょう。中には、黒ずんでいたりヒビの入った人参もありますが、そのような人参は避けるのをおすすめします。
美味しい人参の見極め方:ひげ根の生え方
人参の側面に映えている白い根のようなものを「ひげ根」といいます。このひげ根の生え方にも注目してみましょう。感覚が均一になっている人参は土の中で、栄養分を四方八方から均一に吸収して育ったと考えられます。健康的に育った人参の証でもあるので、人参を買う際はこのひげ根にも注目してみましょう。
美味しい人参の見極め方:葉の元気度・根の細いもの
葉つきの人参を購入する際には、必ず葉に元気のある人参を購入するのをおすすめします。葉に元気がないイコール人参の栄養素も傾きかけていることに繋がりますので葉付き人参を購入する際は、人参の見た目にも注目しますが葉にも注目するのをおすすめします。
また、スーパーなどで売られている人参の多くは葉が切り落とされているものが多くあります。その際に注目してほしいポイントは、軸の細い人参です。軸の太いものをついつい選びがちですが、軸の太い人参は芯が固いため人参自体が固い可能性がありますので、軸の細い人参を選ぶようにしましょう。
人参の栄養素を分析
人参の栄養素:ビタミンAカロテン
ビタミンAは、油脂に溶ける脂溶性ビタミンのひとつになっています。ビタミンAは、肌の調子を整える効果や発育を促進する効果があるなどして、注目を浴びています。また、粘膜に張り付くという効果を持ち合わせているため風邪予防にもおすすめのビタミンになっています。人間が摂取するビタミンAは、基本的に緑黄色野菜からの摂取が第一位になっており、その中でも手軽に毎日のように摂取することができるのがこの人参です。
そして、人参の中でもこのビタミンAの効能が多く含まれているのが人参の皮に当たる部分になっています。後ほど人参の皮について詳しく紹介しますが、この人参の皮には多くのビタミンAの効能が含まれているという研究結果が出ており、人参を食べる際には皮むきをせず、皮も一緒に食べるのを進めているそうです。日本人の観点から、人参の皮は剥くものだと思われていますが、実際はそうではないようです。
人参の栄養素:カリウム
カリウムという言葉をよく耳にする方も多いのではないでしょうか?このカリウムは、体内にある余分な塩分を体外へ排出するという効果を持っています。このカリウムは、人間には必須の栄養素になっており、血液の循環を高める効能であると言えます。よく、野菜を食べずに肉ばかり食べていると血液がドロドロになってしまう話を聞きませんか?血液がドロドロになってしまう原因は、このカリウム不足にあると言えます。
人参の栄養素:食物繊維
こちらの食物繊維も、人間には無くてはならない栄養素のひとつになっています。ここ最近、野菜不足という言葉をよく耳にしますが野菜不足になっているということは、体内の食物繊維が足りていないことを指しています。
サプリなどでも食物繊維のサプリを見かけることも多くなっていますが、やはり食物繊維はしっかり野菜から取りたいものです。食物繊維を摂取することで腸の働きが活発になり、女性が抱える便秘問題の解決にもなります。
人参の健康に関する効果や効能は?
人参の効果や効能:免疫力の増加
人参に含まれる栄養素のひとつでもある、ビタミンAのカロテンが免疫力の増加に期待のできる効能になっています。身体の免疫力を高めるだけではなく、ガンの予防にも効果を発揮すると研究者は言います。そのため、最近の日本人の野菜不足はこの免疫力がつかない理由のひとつにもなっているようです。
やはり、野菜は体にいいという言葉は、そのままの意味のみならず野菜の効能で予防をする、ということにもつながってくるようです。
人参の効果や効能:アンチエイジング効果
カロテンには、肌の調子を整える効果も持ち合わせているため、女性には嬉しいアンチエイジング効果も期待できます。乾燥肌に悩みを持つ女性、また男性も少なくはありません。そのため、なめらかな肌を手にするためにも人参の摂取を心がけてみましょう。また、人参は肌のみならず、髪の毛や爪を健康的に保つ効果もあるので、人参を摂取することで全身のお手入れも可能になっている、最高の野菜のひとつといえるでしょう。
人参の効果や効能:便秘解消
前述でも述べましたが、食物繊維が豊富に含まれていることにより、もちろんお通じにも効果は絶大です。人参は生でも食べられる野菜のひとつなので、便秘に悩んでいる方は生野菜として人参を含めた多数の野菜を摂取してみてはいかがでしょうか?下腹のぽっこちお腹に悩みを持つ方も少なくないでしょう。サプリでも食物繊維は取れますが、まずは野菜から食物繊維をとってみませんか?
意外と知られていない人参の皮の秘密
スーパーで販売のされている人参を購入後、調理の際に人参の皮をむいている方が多いことと思います。実は、この人参の皮と言われている部分ですが、これは皮ではないのです。本来の人参の皮はとても薄いものになっており、農家から出荷される際の洗浄の段階で、人参の本来の皮は全て剥かれてしまっていると言います。
人参の皮むきと言われた際に、ピーラーなどで剥いている部分は一体人参の何に当たるのでしょうか?実はこのピーラーで普段剥かれている皮と呼ばれる部分は「内鞘(ないしょう)」と呼ばれる部分になっています。農家で剥がされた本物の皮のすぐ下にあるものになっている内鞘は、栄養分が逃げないようにコーティングされている部分になっています。
これらをまとめると、人参の皮はすでに無いものとして販売がされており、この内鞘は皮ではなく人参本体の一部になるので食べられるということになります。農薬などが気になる方は、人参を洗う際に擦り洗いなどをして30秒ほどしっかり洗い流すことで皮もそのまま食べることができます。そして、この人参の皮と呼ばれている内鞘には人参の中でも多くの栄養素が含まれており効能もすごいとも言われています。
人参の皮の栄養成分を分析
人参の皮の栄養素は、人参の栄養素と内容は変わりませんが、人参の本体よりも多くのビタミンAや食物繊維が含まれているともいわれています。栄養分が逃げないようコーティングされている分、逃げようとした栄養分を食い止めようとしているからこそ、栄養分が外に溜まっているとも考えられています。なので、その部分を捨ててしまうのはもったいないです。
皮ではないと分かったことで、いつもの人参より少し違和感は感じるかもしれませんが、食感もしっかり感じられるので、ぜひ人参の皮も一緒に調理して栄養分を吸収し、効能を感じましょう。
人参の栄養をより一層多く摂る食べ方
人参の栄養を摂る食べ方:油で炒める
人参に含まれているカロチンを効率的に摂取するためには、油で炒めるのが効率的と言われています。もちろん人参は生で食べることができますし、生でサラダにしても美味しく食べられ栄養を摂取することが可能ですが、油で炒める食べ方をすることでカロチンを体内に摂取する率が高まります。
炒め物で人参を食べる食べ方がおすすめになっています。加熱することで栄養素が逃げてしまわないか心配になる方も多くいますが後ほど紹介します。
人参の栄養を摂る食べ方:茹でて食べる
茹でる食べ方も、カロチンの摂取率を効率よく上げることが可能です。茹でて食べるレシピとしておすすめなのが、ポトフのように様々な野菜と一緒に摂取する食べ方がおすすめになっています。そうすることで、人参以外の野菜の栄養素も一緒に摂取することができ、またお腹も満たされます。
人参の栄養を摂る食べ方:生で食べる
もちろん、人参は生で食べることができます。生で食べる際におすすめなのがオリーブオイル系のドレッシングを使用した食べ方をすると、カロチンの摂取量が上がるのでおすすめです。人参のレシピは無限にあるので、生で食べるもよし、加熱するもよしの万能野菜ということが分かります。ですが、生で食べるときの食べ方で気を付けてほしいことがありますので紹介したいと思います。
人参を生で食べる食べ方で気を付けていただきたいのが、生で人参を食べることによりビタミンCを壊してしまう恐れがあるということです。ビタミンCの摂取をしっかり行いたい方には、お酢を少々使用した食べ方を行うことで、生での食べ方でもビタミンCがしっかり摂取できます。ただし、お酢を使用しすぎてしまうとビタミンAが壊れてしまうので食べ方には十分注意することが大切です。
人参の栄養や効能は加熱で変わる?
野菜は、加熱をすることで栄養素を壊してしまわないか不安に思ったり疑問に思ったりする方も多いことと思います。食べ方によって栄養素の足し算引き算の行われる野菜は適切な調理方法を行わないと栄養がきちんと摂取できない事態になりかねません。では、人参は加熱しても大丈夫なのでしょうか?
人参の加熱は?
人参の加熱調理ですが、答えはマルになっています。生よりも、加熱し油を使った調理方法の方が、人参の栄養素の良さや効能を発揮するといわれていますので、人参の調理には、加熱、油の使用をおすすめします。加熱をすることによって、ビタミンCは破壊されていまいますが、カロテンの摂取がしっかりとできます。人参の一番の栄養素のカロテンを摂取することを考えた場合には、加熱調理が一番のおすすめになっています。
加熱調理により、人参のビタミンCが壊されると紹介しましたが、人参に含まれるビタミンCはかなり少ないものになっていますのでそこまで気にする必要はないようです。加熱調理が一番効果的と分かれば、レシピの幅も広がるのではないでしょうか?人参は加熱、油を使用して栄養素をしっかりと体内に吸収させましょう。
人参の栄養を逃さないための秘訣
ここまでの内容をまとめると、人参の栄養を逃がさないための調理方法として、人参は皮も一緒に調理し、油を使用して加熱調理をすることが大切だと分かりました。加熱調理、茹で料理、生での食べ方があり、好みはひとそれぞれです。まずは、野菜を摂取することが大切おいうことを覚えておきましょう。人参の効能や調理方法が分かったところでここからは人参の簡単なレシピを紹介していきたいと思います。
人参を使った栄養抜群の美味しいレシピ
人参を使った栄養満点レシピ:しりしり
人参と卵を使用するだけで仕上がる人参しりしりは手軽に料理の一品になるのでおすすめのレシピになっています。まず人参を千切りにし、卵には粉末だしを入れかき混ぜておきます。人参と卵をフライパンで炒め、卵がパラパラになったところで酒、しょうゆ、砂糖を入れます。風味付けにごま油を少々振りかけたら出来上がりのシンプルなレシピになっています。
人参しりしりは、お弁当の彩にも人気のメニューになっています。きれいなオレンジカラーのにんじんしりしりは、食卓のみならず、お弁当の隙間埋めにもぴったりのメニューになっています。また、にんじんしりしりは冷蔵での作り置き、冷凍での保存も可能なので使いたいときに使えるレシピにもなっています。
人参を使った栄養満点レシピ:天ぷら
油を使用する天ぷらは、カロチンの摂取にぴったりのメニューになっています。細く千切りにした人参をしっかり水にさらしておきます。冷水で溶いたてんぷら粉に、水切りをしっかりした人参を入れてんぷら粉をさっくり絡めましょう。ひとつ分の人参を熱した油に入れ、サッとひとまとめにします。色が変われば完成です。かき揚げのようにサクサク食べられるので、子どもにも人気のメニューになっています。
プラスアルファして、玉ねぎを足すと本格的なかき揚げにもなります。人参の天ぷらは、人参の大量消費にもぴったりのメニューなので、人参の使い道に困ってしまったときのお助けレシピと言えるでしょう。また、小さいかき揚げを作れば、子どものメニューにもぴったりの色合い鮮やかな料理になります。
人参を使った栄養満点レシピ:グラッセ
甘みがある人参のグラッセは、子どもから大人まで大好きな味わいになっています。主菜の付け合わせにもぴったりなので、リピートする方が多いメニューになっています。輪切りや乱切り、細長くなど好みの大きさにカットした人参を300ccの水が沸騰した鍋に入れ、水気がなくなるまで煮詰めます。その後に、水、砂糖、塩を入れ艶感が出たら出来上がりです。人参そのものの甘味があるので調味料はシンプルがおすすめです。
人参の皮を使った副菜にもおすすめのレシピ
人参の皮を使ったレシピ:きんぴら
煮物などで余った人参の皮のみを使用したメニューのランキングでも常に上位に位置しているのが人参の皮を使用したきんぴらです。人参の皮はもちろん、大根の皮も一緒に使用することで野菜を余すことなく使用できるレシピになっています。まず、人参の皮、大根の皮を長細くカットし、ごま油を熱したフライパンで炒めます。しんなりとしてきたら、しょうゆ、酒、みりん、水を入れて蓋をします。
ある程度火が通ったら、蓋を取り水気が飛ぶまで炒めます。白ごまを振ったら完成になります。ごま油で炒めることによって風味がしっかりした残り物なのにしっかりとしたおかずになるのでその他の余り物も入れて少し豪華なきんぴらを作ってみるのもおすすめします。
人参の皮を使ったレシピ:なます
こちらのなますも、人参の皮と大根の皮で作ることができます。きんぴら同様に細長くカットしたら、ビニール袋に入れて塩もみをします。水分が出たら水分を捨てる作業を何度か繰り返します。その後、寿司酢を入れ3~5時間置いておくとしっかり味が染み込んで酸味のある美味しいなますが出来上がります。
人参の栄養を落とさない保存方法とは?
人参の栄養やレシピを知ったところで、人参の保存方法を覚えましょう。人参は、湿気に弱い野菜になっています。湿気の多い冷蔵庫で保存する際は湿気取りの役割にもなる新聞紙で人参をくるんでから保管する方法がおすすめです。また、冬場の場合は冷蔵庫に保管するのではなく新聞紙にくるみ、そのまま冷暗所に置いておくだけでも可能です。梅雨の季節は、人参の大敵の湿気が多くなりますので保管には十分気を付けましょう。
葉のついた人参は、必ず葉を切り落としてから保存するように心がけましょう。また、人参はリンゴとの相性が悪く、リンゴの持つ栄養素と人参の栄養素がぶつかって人参に苦みが出る可能性がありますので、冷蔵庫で保管する際はリンゴの近くには保管しないことをおすすめします。
人参は冷凍保存できる?
人参の冷凍保存は可能になっています。ですが、人参を一本丸ごと冷凍してしまうと後々の調理の際に手間がかかってしまいますので、人参を冷凍保存する際はカットした後に冷凍保存することをおすすめします。
人参は皮まで食べて栄養満点な料理に仕上げよう
出典: http://o-e-c.net
人参の栄養、また人参の皮の秘密、人参の簡単レシピを紹介しました。いかがでしたでしょうか?人参の知られざる栄養など知っていただけたことと思います。ぜひ、積極的に人参を取り入れてみましょう。