さつまいもの正しい保存方法まとめ!切った場合の保存期間は?
料理にもおやつにも大活躍のさつまいもですが、保存食としても古くから日本人に親しまれてきました。ただ、正しい保存方法を知らない方も多いのではないでしょうか?今回は、さつまいもの正しい保存方法、洗った・切った場合の保存、レシピなどを詳しくお伝えしていきます。
さつまいもの保存方法が知りたい!
さつまいもは様々な料理の材料として広く親しまれている野菜ですが、正しい保存方法はあまり知られていません。何も知らず、そのまま冷蔵庫に入れてしまうと、味も鮮度も落ちて長持ちしません。年中食べることができるさつまいもですが、本来は、秋から冬にかけて収穫される季節野菜です。また、あまり知られていませんが、さつまいもは、植物繊維が豊富なだけでなく、ビタミンやミネラルも多く含まれた健康食材でもあります。
さつまいもの基本的な保存知識
さつまいもの選び方と基本的な保存方法
基本的なさつまいもの保存方法の手順。①さつまいもを収穫してきた場合は、傷のないものを選び、洗わず、そのまま3日ほど陰干しをします。②乾いた土を手で優しく落とし、一つずつ新聞紙で包みます。③段ボールや発泡スチロールの箱へ丁寧に並べて、冷暗所で保存します。スーパーや八百屋で購入したさつまいもも同様に、新聞紙で包み、段ボールや発泡スチロールの箱に並べて、冷暗所にて保存します。
ポイントは通気性
さつまいもは、水気を嫌います。湿気の少ない冷暗所で保存します。また、段ボールや発泡スチロールは、フタを完全に閉めず、通気性をよくしましょう。また、基本的に冷蔵庫での保存はしません。冷蔵庫に入れてしまうと低温で痛みが早くなります。さつまいもを一つ一つ新聞紙で包むのは、保温のためですが、湿気を外に出し、通気性をよくする効果もあるからです。
さつまいもの保存方法!
切ったさつまいもの保存は?
料理の際、さつまいもを丸ごと使わない場合もありますが、さつまいもは洗わずに切ります。さつまいもは、一度洗うと急速に鮮度が落ち、そのままでは、保存が難しくなります。さつまいもを切る場合は、土付きのまま切り、新聞紙に包み、できるだけ早く使い切るようにしましょう。さつまいものように、水に浸けると長持ちしない性質の野菜もあることを覚えておきましょう。
洗ったさつまいもの保存は
さつまいもは、一度洗うと鮮度が急速に落ちる野菜です。もし洗った場合の保存方法は、タッパーやジップロックなどの蓋つき容器に切ったさつまいも入れ、水を加えて、保存します。しかし、水は毎日入れ替える必要がありますし、傷みやすくなりますので、できれば数日で使い切るようにしましょう。
保存期間は?
さつまいもの保存期間ですが、土付きのものは、湿気の少ない冷暗所で3カ月~半年ほどです。土付きのさつまいもを切った場合は、新聞紙で包み、冷暗所で保存期間は一週間くらいです。一度でも洗ったさつまいもは、タッパーやジップロックなどに入れ、水を足した状態で保存期間は2~3日です。基本的に、さつまいもは使い切る野菜だと覚えておきましょう。
お伝えしていますように、さつまいもは水気と湿気を嫌う野菜です。また、生の場合は、低温にも気を付けなければなりません。冷暗所で保存する場合も、基本は15℃前後が理想です。古民家などでは、昔から土豪などで保存されてきました。土豪などの保存場所がない場合は、基本の保存方法の通り、さつまいもを新聞紙で包み、段ボールなどに並べて、通気性を高め、保存するようにしましょう。
さつまいもの冷凍保存方法
さつまいもの保存方法をお伝えしていますが、冷凍での保存方法もあります。冷凍で保存する期間は、2~3週間ですが、小分けして冷凍庫に収納でき、すぐ調理に使えるメリットがあります。お弁当や忙しい時の調理に役立ちますので、冷凍での保存方法も活用してみましょう。
生のさつまいもを冷凍保存する方法
保存方法は、①さつまいもをよく洗い輪切りにします。ボールに切ったさつまいもを入れ、水に浸し10分ほどアク抜きをします。②パッドなどにキッチンペーパーを敷き、アク抜きしたさつまいもを並べ、充分に水気を切ります。③ジップロックなどのフリーザーパックにさつまいもを重ならないよう並べていれます。④冷凍庫へ入れます。この保存方法のポイントは、「アク抜き」と「重ねない」です。
加熱処理したさつまいもを保存する方法
保存方法は、①輪切りなど切ったさつまいもを茹でます。②茹でたさつまいもの水気を切ります。③ジップロックなどのフリーザーパックにさつまいもを重ならないように並べます。④冷凍庫へ入れます。マッシュ状やペースト状にした場合も同様にフリーザーパックに入れて保存が可能です。その際、一回で使い切る量で冷凍保存するのがポイントです。冷凍での保存方法もぜひ試してみましょう。
さつまいもの定番お菓子レシピ3選!
お菓子レシピ~大学芋~
外はカリカリ中はホクホク。基本的な大学芋のレシピですが、①乱切りのさつまいも(500g)を皮つきのまま油で揚げパッドで油を切ります。②たれ(砂糖大さじ2、はちみつ大さじ1、みりん大さじ2、醤油大さじ1、塩少々)をフライパンで焦がさないように煮ます。②に①を入れ、絡め、器に盛り完成。お好みでゴマを振りかけます。味付けアレンジのポイントは、基本的なタレに使用する各調味料の分量を変えることです。
お菓子レシピ~さつまいもの団子~
さつまいもの収穫は秋です。さつまいもを使用した月見団子もおすすめです。4人分の基本的なレシピは、皮を剥いたさつまいも(300g)を適度な大きさに切って茹でます。片栗粉(100g)と絹豆腐(150g)、粗熱を取ったさつまいをボールで練ります。その際、水を足しながら団子にできる硬さまで練ります。手のひらで3cmくらいの大きさに丸め、器に並べたら完成。お砂糖なしの素朴な風味が優しい団子です。
基本の団子は、トッピングにゴマを塗して油で揚げても美味しいです。また、団子を並べ、竹串に刺して器に乗せても雰囲気があります。竹串に刺した団子は、そのままでも美味しくいただけますが、コンロなどでほんのり炙ってからいただいても風味が増します。さつまいもの団子は、おやつにもいいですが、あっさりとした味ですので、日本酒といただくのもおすすめです。
お菓子レシピ~サツマイモのパウンドケーキ~
さつまいものパウンドケーキもおすすめです。材料は、さつまいも(生地用150g、トッピング用皮付50g、具材用100g)、牛乳(生地用50g、トッピング用小さじ1)、砂糖(生地用90g、トッピング用大さじ2)、無塩バター90g、卵2個、ブランデー小さじ2、薄力粉70g、ベーキングパウダー小さじ1、黒ゴマ適量です。
レシピですが、さつまいもは、生地用は皮を剥き、トッピング用皮付と具材用は角切りにし、あく抜きします。①生地用をボールに移し、ラッピングして5分蒸し、マッシャーで潰します。②トッピング用皮付と③具材用は、牛乳小さじ1+砂糖大さじ2を加え、電子レンジで5分ラッピングして蒸します。④ボールで無塩バター90gを軟らかくなるまで練り、砂糖90gを加えかくはんさせます。
ブランデー小さじ2を加えた卵2個はよく溶き、少しずつ④に足して、冷ました①と③を加え、薄力粉70gとベーキングパウダー小さじ1を振り、2回に分けよく混ぜます。パウンドケーキ型(小)に生地を流しこみ、生地の上に②を並べ、170℃のオーブンで40分ほど焼きます。焼いたケーキは、余熱がある内に取り出し、ケーキが冷めたらラップをして冷蔵庫で保存します。基本のケーキに、アーモンドスライスを加えたりしても美味しいです。
さつまいもを正しく保存しよう!
「さつまいもの正しい保存方法は?洗った・切った場合の保存期間も!」と題しましてお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか?さつまいもは古くから保存食として親しまれてきました。正しい保存方法と期間を知り、美味しくさつまいもを食べましょう。皆さんのお役に立てたら嬉しいです。