さつまいもは冷凍保存できる？保存期間からおすすめレシピまで！

さつまいもの保存方法というと、さつまいもを新聞紙で包んで常温で保存するというイメージが強いと思います。その他にも、冷凍での保存方法があることを知っていますか?しかも冷凍保存なら、常温で保存する時のように温度や湿度を気にする必要がありません。その上、冷凍は保存期間が長いというメリットもあります。今回はさつまいもの冷凍の保存方法や冷凍保存期間を詳しく解説していきます。

さつまいもを冷凍で保存する一番のメリットは、長期保存ができるということです。常温で保存する場合は、日にちが経つと芽が生えたり腐ったりしてしまいます。さつまいもは低温に弱いので冷蔵保存をすれば3~4日で傷み始めてしまいます。それに比べると保存期間は冷凍保存の方が明らかに長いです。

同じいも類でもジャガイモの方は、冷凍保存をすると食感が悪くなるので冷凍にむかないと言われています。そのためさつまいもも冷凍にむかないのではないかと思われがちです。しかし、さつまいもは冷凍しても美味しく食べれるので安心してください。

さつまいもを冷凍保存する第二のメリットは、調理時間を短縮できることです。さつまいもは冷凍する時に少し手間がかかりますが、その分調理する時間を短縮できます。茹でて冷凍したり、マッシュして冷凍しておけば、解凍して料理するだけなのでとても便利です。朝の忙しい時間のお弁当作りや小腹がすいた時のおやつ作りなど食べ方もいろいろあります。冷凍さつまいもは普段の食生活で大活躍してくれます。

いも類は冷凍保存すると少なからず食感は変化します。時間が経てば経つほどその変化が大きくなり、風味は悪くなっていくので、冷凍していても早めに食べたほうが良いです。
 

例えば、さつまいもを冷凍する前にマッシュしてしまえば食感はあまり気になりません。また、冷凍する前にアク抜きをしないと苦味渋みが出てしまいます。たっぷりの水にさらしてしっかりアク抜きを行って冷凍することをおすすめします。どの冷凍保存方法でも1ヶ月以内に食べきってしまうのがおすすめです。

さつまいもは、非常にたくさんの栄養素を含んでいます。中でもビタミンC、カリウム、食物繊維の栄養成分はイモ類の中でも群を抜いた含有量です。また、さつまいもを切った時に出てくる食物繊維ヤラピンという白い液体は、腸を活性化させる働きがあります。便秘解消に効果がみられ、体内の毒素を排出することで身体の内側からきれいになります。

さつまいもは栄養もたっぷりで美味しいのですが、食べ過ぎは要注意です。さつまいもは、知っての通りいも類で栄養素である炭水化物を多く含んでいます。炭水化物は消化吸収されると糖分に変わるので、過剰な摂取は中性脂肪になります。さつまいもの皮の部分にもポリフェノールなどの栄養がたくさん含まれているので、きれいに皮を洗って皮ごと食べるのもおすすめです。もちろんさつまいもは皮ごと冷凍できます。

さつまいもを生のまま冷凍する保存方法は、まずさつまいもを食べやすい大きさに切ります。それから10分程、さつまいもを水にさらしてアクを抜きます。冷凍する前にアクをしっかり抜くことで変色を防ぎます。さつまいもの水気をキッチンペーパーなどでしっかり拭きます。

フリーザーバッグにさつまいもを重ならないように入れて空気を抜いてジッパーを閉め冷凍保存します。さつまいもを重ならないように入れるのは早く冷凍され使用する時にサツマイモ同士がくっ付かずスムーズに取り出せるためです。

さつまいもを茹でてから冷凍する保存方法は、さつまいもを10分程水にさらしアク抜きをします。鍋に湯を沸かし柔らかくなるまで煮ます。この時電子レンジでさつまいもを加熱してもOKです。さつまいもの水気を拭き取り、空気をしっかり抜いてフリーザーバッグに入れ冷凍します。冷凍する時に空気を抜くのは、さつまいもの酸化を防ぐためです。

さつまいもを焼いてから冷凍する保存方法は、さつまいもをお好みの形に切ります。食べ方に応用が効く輪切りが一番おすすめです。10分程水にさらしアクを抜きます。水気をしっかり拭き取り、フライパンでお好みの焼き加減で焼きます。さつまいもの熱が冷めたら、重ならないようにフリーザーバッグに入れて冷凍します。

さつまいもをつぶして冷凍する保存方法は、さつまいもを輪切りにして10分程水にさらしてアクを抜きます。鍋に湯を沸かしてさつまいもが柔らかくなるまで煮ます。電子レンジで加熱してもOKです。茹で上がったさつまいもを熱いうちにつぶします。フリーザーバッグにマッシュしたさつまいもを、薄目に平らになるように入れて冷凍します。コロッケやスイートポテトなどの食べ方には、つぶして冷凍する方法が便利です。
 

冷凍した場合のさつまいもの保存期間が気になるところです。どの冷凍保存方法でも美味しく食べるには1ヶ以内に食べきることをおすすめします。少しでも長く冷凍の保存期間を維持するためには2つのポイントがあります。1つ目は冷凍する時はしっかりフリーザーバッグの中の空気を抜くことです。2つ目はしっかりさつまいもの水気を拭き取ってから冷凍することです。

そうすることによってさつまいもの乾燥や酸化を防ぐことができ、より長く冷凍の保存期間を維持できます。ポイントをおさえた冷凍保存でも美味しくさつまいもの食感や味を楽しむには、最低2ケ月以内には食べて下さい。

冷凍したさつまいもを解凍する時は、時間に余裕があるのなら冷蔵庫の中でゆっくりと自然解凍をするのがおすすめです。例えば、晩御飯にさつまいもを使用する予定があれば、朝のうちに冷凍室から冷蔵室に移動させておくと良いでしょう。調理後に冷凍したさつまいもは、解凍後は長持ちしないので冷蔵庫に入れて2~3日以内に食べきって下さい。

冷凍したさつまいもをすぐに使いたい場合は、室温で自然解凍するのが良いです。早急にという場合は電子レンジで解凍するのもOKです。また煮込み料理など火を通す料理に使う場合は、解凍しなくてもそのまま使用してかまいません。冷凍焼き芋の食べ方は、常温で1時間ほど置いて解凍してからレンジで加熱するとホクホクの焼き芋が楽しめます。

「揚げないさつまいもコロッケ」は、冷凍さつまいもしかない時に便利なレシピです。夕飯のおかずにもお弁当の具にもバッチリ合います。揚げないさつまいもコロッケの2人分の材料と作り方は以下の通りです。

• 冷凍さつまいも 1本
• 味噌 小さじ1
• くるみ 10g
• かつお節 2g
• こしょう 適量
• パン粉 150cc
• オリーブオイル 50cc
• 粉チーズ 適量
• ドライパセリ 適量

1. 冷凍したさつまいもを解凍します。生のまま冷凍したさつまいもを使う場合は、鍋に沸かしたお湯で柔らかくなるまで茹でます。
2. 茹でたさつまいもの水気を切ってボウルに入れつぶします。そこに味噌、かつお節、こしょうを加え、くるみを手で砕いて入れ混ぜます。
3. ボウルに入れた材料を4等分にして丸く成形します。
4. フライパンにオリーブオイルを引いて中火で熱しパン粉を入れキツネ色になるまで炒めます。
5. パットに炒めたパン粉を入れ、3を優しく転がしながら周りにパン粉を付けていきます。
6. 器に盛り、ドライパセリと粉チーズを振ってできあがりです。

「簡単スイートポテト」のレシピです。定番のスイートポテトをキューブ型にするだけでキュートで可愛くなります。ホームパテーィーの一品にいかがですか?さつまいもを使った簡単スイートポテトの2人分の材料と作り方は以下の通りです。

• 冷凍さつまいも 600~700g
• 砂糖 大さじ2
• バター有塩 大さじ1
• 牛乳 20cc
• 卵黄 1個分
• 卵黄(焼き色用) 1個分
• 黒ゴマ 少々

1. 冷凍したさつまいもを解凍します。生のまま冷凍したさつまいもを使う場合は鍋にお湯を作り、冷凍さつまいもを柔らかくなるまで茹でて下さい。
2. 茹でたさつまいもをボウルに入れてつぶします。つぶしたら卵黄と砂糖、バターを加えて良く混ぜます。
3. さらに牛乳を少しずつ加え固さを調節しながら混ぜます。少し固めの方がさつまいもを成形しやすいです。
4. 一口サイズのキューブ型に成形します。
5. 焼き色用の卵黄に大さじ1の水を加えて混ぜます。それを成形したさつまいもの表面にハケで塗り、黒ゴマをちょこんとのせます。
6. 予熱した220度のオーブンで約13分焼いて出来上がりです。途中2~3回表面に焼き色用の卵黄を塗りましょう。

いかがでしたでしょうか?栄養たっぷりのさつまいもは、冷凍保存すると便利で保存期間も長いことが分かりました。冷凍保存で常備しておけば、いつでも手軽に料理することができて便利です。さつまいもは煮ても焼いてもデザートにしても、どんな食べ方にも合うので重宝すると思います。是非、あなたに合ったさつまいもの冷凍保存方法で試してみてください。