乾燥生姜の簡単な作り方！冷え性におすすめの効果がある使い方・飲み方

生姜は、ショウガ科の多年草です。生姜は、土の下に茎があり、地上に葉だけが出ている形で育ちます。生姜は古くから親しまれている食材です。和食にはよく生姜が使われています。生姜を食材としての使い方や、生姜を薬味として味を支える使い方、生薬としての使い方など、幅広い使い方があります。皆さんの中にも、体を温めたいときには生姜を食べる、という方はたくさんいるでしょう。

実は、生の生姜と熱を加えた生姜とでは、効果や効能が全く異なります。家庭での生姜の使い方としては生で使うことが多いでしょうが、生姜は乾燥させる使い方の方が断然良くて、生とは違う効果が存分にあることを知っていますか？乾燥生姜の様々な良さと乾燥生姜の作り方や飲み方や食べ方レシピを紹介します。ぜひ参考にしてください。

生姜は古くから親しまれている食材です。和食にはよく生姜が使われています。生姜を食材として使用したり、生姜を薬味として味を支えるのに使用したり、生薬として使用したりしています。特に身近な食材であり、幅広い用途で使われてきました。家庭で生姜を使う時は、生で使うことが多いでしょう。しかし、生姜は乾燥させて使った方が、断然良くて、生とは違う効果が存分にあることを知っていますか？

乾燥生姜と生の生姜の成分について紹介します。生の生姜には、ジンゲロールという成分が多くあります。このジンゲロールというのは、様々な働きをしてくれています。ジンゲロールは、乾燥させることによってショウガオールに変化をします。このジンゲロールとショウガオールという成分の働きの違いが、乾燥生姜と生の生姜の体に与える大きな違いとなります。

生の生姜に含まれているジンゲロールは殺菌作用があります。お刺身の横に生の生姜が使われることがあるのは、くさみを消すこと以外にも殺菌作用があることに理由があります。また、ジンゲロールは血管を広げて血流を良くしてくれる効果があります。手先やつま先など体の隅々を温めてくれポカポカして発汗作用がありますが、熱を外へ出す働きなため、体を奥底を温め続けるのではなく、結果的に汗によって体を冷やしてしまいます。

乾燥するとジンゲロールは、ショウガオールに変わります。変化すると、代謝は良くなり、胃や腸を刺激して熱を体の中で作り出します。手先やつま先に熱を届けつつ、体の奥底から熱を作り出してくれます。そうすると体の先に熱を送っても、体の奥底は温かいままです。このように乾燥生姜は、生の生姜とは真逆で、体を持続して温め続けてくれる効果があります。

乾燥生姜で期待することができる効果を、何個か紹介します。気になる症状に当てはまるものがあれば、乾燥生姜によって改善可能です。チェックしてみてください。

よく漢方では、乾燥生姜が体を温める効果がある生薬として使用されています。前にも紹介しましたが、乾燥生姜に含まれるショウガオールは、体の奥底から熱を作り出して、手先やつま先に温かさを届けます。生の生姜と異なり、乾燥生姜は体を継続して温める働きがあり、血流を良くしつつ体の芯から温まることができます。

冷え性で悩んでいる方は、生姜を試した方も多いでしょうが、生の生姜だと最終的に体を冷やしてしまいます。なので、乾燥生姜を試すことをオススメします。温かい飲み物に乾燥生姜を加えると、冷え性対策に効果抜群です。これからの夏場に、クーラーが当たりすぎて体が冷えすぎてしまうことがあります。そんな時に、乾燥生姜は体を守ってくれます。

乾燥生姜のショウガオールは、体を温めることによって新陳代謝をアップさせます。生の生姜に比べると、乾燥生姜の方が、脂肪燃焼の効果が約10倍にもなります。発汗作用があり、カロリーを消費することが簡単になります。ダイエットの際に汗をただひたすらかくと、体を冷やしたり多くの負担がかかります。しかし、乾燥生姜なら体を芯から温め、ダイエットをすることができます。体を優しく守りながら綺麗になりたいものです。

乾燥生姜は風邪の予防ができます。風邪は冷えた体に風邪の菌が入ることでひきやすくなります。免疫力をあげるために体を冷やさないようにしなくてはなりません。そんなとき乾燥生姜が最適です。熱が出てしまった後は、体を結果的に冷やしていく働きがあるという生の生姜の方が良いです。風邪予防のためには乾燥生姜を摂るべきで、風邪をひいて熱が出た時には生の生姜を摂るべきです。体の状況に合わせて、使い分けましょう。

35度台が平熱の人が増えていて、36度台の人に比べて寒く感じることが多く、そのせいでだるさを感じたり、体が不調と感じる人がいます。平熱が高い人の方が免疫力も高くて、人の体温は36度台が理想的です。そんなとき乾燥生姜が効果的です。乾燥生姜を摂取して平熱が35度台から36度台に上がり、低体温を改善することができたという方が多くいます。低体温を気にしている方は、乾燥生姜を試して摂取してみて下さい。

乾燥生姜のショウガオールは、活性酸素を取り除く効果があります。抗酸化作用もあります。活性酸素は老けや老化の原因となり、若々しさを保つには取り除いた方が良いものです。活性酸素を取り除く効果のある乾燥生姜は、アンチエイジングにも効果があり、肌を綺麗にしてくれたり、シミやしわの予防したり、美容にも役立ちます。抗酸化作用は、血液をサラサラにする効果があるので、生活習慣病予防が気になる方にとっても、乾燥生姜の効能は注目すべきです。

胃腸にかかった負担をなるべく少なくして、胃腸の働きを活発にするような作用があります。しかし、食べ過ぎには注意して下さい。生姜がもあち殺菌効果は、ピロリ菌にも有益です。よって、胃潰瘍を改善する働きがあるとも言われており、効果的です。

乾燥ショウガや生姜パウダーを手に入れたいとき、スーパー等で簡単に購入できます。しかし、生の生姜の方が私たちに馴染み深く、添加物も少なく作りたいので、自分で生姜を薄切りにしたり擦って、乾燥生姜や生姜パウダーを作るのをオススメします。その作り方はパターンが様々あるので、紹介します。

電子レンジでの作り方は簡単です。薄くスライスした生姜を、電子レンジ500ワットで2分加熱します。次に、そのお皿を一度取り出します。温めた生姜を裏返します。3分程度そのまま放置しておいておきます。そして、再度電子レンジに入れて2分加熱して完成です。表と裏を続けて電子レンジにかけてしまうと、生姜が焦げやすいです。

この作り方で非常に簡単にできます。こげないように注意するのと、発煙や発火の危険がないように作る時はその場を離れずいることが大切です。電子レンジから取り出した生姜を裏返してから、3分ほど置くことによって、生姜にこもった熱が冷めていくので、焦げにくくなります。

薄く生姜を切り、フライパンに１枚ずつ並べます。中弱火で、生姜の表面がくるっと丸まり始めるまで待って、表面がくるっと丸まってきたら、裏返します。そして乾燥させます。こちらも焦げないように注意してください。じっくりと時間をかけて乾燥させます。なので、電子レンジより少し時間はかかります。それでもこの作り方は、フライパン一枚で簡単に作ることができます。出来上がりは電子レンジで作った乾燥生姜に似ています。

クッキングシートを用意して、その上に薄く切った生姜を並べてます。クッキーを焼くぐらいの熱さで焼きます。生姜を片面焼いたら、表面が乾いてくるので、裏返します。目安の長さは、全部で10分から15分ほどです。オーブントースターでの作り方は手軽で、焼き色が付くので若干香ばしくなります。その香ばしさを利用して料理に使用した方がいいかもしれません。

天日干しは時間がかかります。しかし、より簡単に作れます。生姜を薄く切ったら、ざるに並べればもう完成です。日があたるベランダやお庭に置き、放っておきます。天日干し用のネット等があれば、生姜を並べたざるをそのネットに入れて、同様に日のあたる場所にぶら下げておきます。2、3日で簡単に乾燥生姜ができます。この方法は手間がかかりません。

日があまり強くない冬は、室内干しでも可能です。日照条件にもよりますが、晴れた日であれば1日干しておけば完成します。天日干しで作る乾燥生姜が、最も長い時間がかかりますが、天日干しにすると他の方法で作るより栄養的に効果があります。天日干しによって、ビタミンDがプラスされます。電気やガスを使わない安全なやり方、そしてビタミンＤが増えるのはとても素敵です。

最もオススメなのは、一番手間がかかるですが、蒸してから作る乾燥生姜です。乾燥させるだけでショウガオールには変わるのですが、蒸し生姜のショウガオールの量は普通の乾燥生姜の1.2倍あります。これを生の生姜と比べるなら、蒸し生姜のショウガオールは10倍～400倍にもなります。ジンゲロールに関しても、乾燥生姜の0.45倍もあります。時間がある方は、蒸してからの方が効果的な乾燥生姜が出来上がります。

その作り方は、蒸し器の中に生の生姜を並べて30分ほど蒸します。見た目が黒くなったら火から外します。そして、天日で1日干すと完成します。全ての方法に関係する一番のポイントは、生姜の皮を剥がさずに、ついたまま使うことです。ジンゲロールおよびショウガオールというのは、皮付近に一番多く含まれているため、皮は一緒に乾燥させましょう。

乾燥生姜を作ったら、アレンジ方法として、生姜をパウダー状にする方法があります。その際、ミキサーやすり鉢を使い、パウダー状にします。ミキサーにかけると、すり鉢でパウダー状にするより、かなりキメが細かいパウダーになります。ミルミキサーで挽くと、キメが一番細かいパウダーができます。サラサラなパウダーです。お好みのパウダーの粗さを見つけるのも興味深いです。お手持ちの道具を使ってパウダーにして下さい。

乾燥生姜を作ったら、どのように保存させれば良いのでしょうか？それは、ジップ付きの食品用保存袋、フタつきのビン、フタ付きのタッパーで構いません。気温があまり上がらない場所であれば、乾燥剤と一緒に常温で保存することができます。ここで冷蔵庫に入れると、せっかく作られたショウガオールの効果が薄れてしまうのでやめましょう。また、湿気に非常に弱いので、食品用の乾燥剤を一緒に入れると長持ちするでしょう。

保存期間は２～３か月程度です。梅雨の6月や夏の気温が高い時期は、湿気の多くかびが生えてしまう可能性があるので、この保存期間の目安は参考程度に、匂いや見た目を確認した上で、ダメなものはすぐに破棄しましょう。よって、乾燥生姜はすぐに作ることができるので、最初の方は、一度に大量に作るというより、必要な分をこまめに作っていく方が良いでしょう。

乾燥生姜の使い方は？と思う方も多いでしょうが、非常に簡単でレシピは多様です。飲み物から食事まで幅広い使い方があります。スライスしたままの使い方も良し、パウダー状にする使い方も良し、様々な使い方があります。乾燥生姜のオススメの使い方を、飲み方と食べ方に分けて紹介していきます。

これが一番王道な使い方です。乾燥させた生姜をビンに入れます。乾燥生姜の量はきっちり計らなくても自分の好みの量でかまいません。乾燥生姜を入れたら、そこに蜂蜜をかけます。はちみつの量は乾燥生姜がひたる程度までかけます。フタをして1日寝かせると、もう完成です。この蜂蜜漬けは、色々なレシピに使うことができます。またビンに入れて保存がきくので、多めに作ると後々非常に便利です。

これは、乾燥生姜の蜂蜜漬けの使い方の一つです。蜂蜜漬け大さじ1を、コップに入れます。そこに沸騰させたお湯150mlを注ぎます。そして混ぜたらもうできあがりです。生姜湯は喉に良く、風邪予防にも効果があります。

甘酒を作る時、酒粕１対、水４の割合がオススメです。鍋に酒粕と蜂蜜乾燥生姜を入れます。その鍋に水を加えます。火は中火で、水と酒粕を馴染ませます。酒粕と水が馴染んだら、もう完成です。知っている方も多いでしょうが、甘酒は飲む点滴呼ばれています。それくらい栄養豊富です。体を温めてくれる乾燥生姜を入れることによって、さらに体を温めてくれる効果を期待することができます。

蜂蜜にも栄養が多くあり、体が疲れている時や、元気がでない時に甘酒は効果的です。また、酒粕は肌のパックにする使い方もあるくらい、美容にも非常に良いと言われています。飲む使い方も良いですが、肌に付ける使い方も良いというの酒粕から作る甘酒は、特に女性オススメです。

鍋に乾燥生姜30グラム、蜂蜜大さじ4、甜菜糖大さじ4、水100グラムを入れます。そして沸騰させます。沸騰させたら弱火にして、生姜が焦げないように注意しつつ、混ぜながら10分煮ます。10分煮たら、そこにレモン汁大さじ1を加えて、火を止めます。そして、少し冷めるまで置いておきます。冷め次第、乾かしたビンに入れます。これでジンジャーエールの原液が完成です。

ジンジャーエールを作るときは、コップにこの作った原液を大さじ2入れて、無糖の炭酸水を200ml入れて混ぜます。これで完成です。ジンジャーエールは家庭でも簡単に作ることができます。このジンジャーエールの味は市販のものでいうと、少し辛口かもしれません。添加物が入っていない、ジンジャーエールは体にとても良いです。

乾燥生姜とレモン、蜂蜜、グラニュー糖をつけこんだら、自家製シロップが完成します。とても簡単です。これを炭酸水で割ると、生姜がきいたピリッとしたレモンスカッシュが楽しめます。家でレモンスカッシュが楽しめるなんて、試す価値ありです。

関西では馴染み深いひやしあめです。聞いたことない方もいるかもしれません。レンジを使って温めるだけなので手軽に作ることができます。水や炭酸水で割るほかには、氷を入れたグラスに注ぎ、ロックで頂くという楽しみ方もあります。

ショウガを使った粕汁は、一般的な粕汁よりもさっぱりととした味になります。なので、一段とサラッと食べることができます。粕汁の具は、お家の余り物を自由に使うことができるので、冷蔵庫整理もでき、アレンジがしやすいです。美味しくて身体にも優しいオススメ料理です。

こちらは、乾燥生姜のデザートへの使い方の一つです。生姜はおやつにもオススメです黒ごまの餡を白玉で包んで、もっちりした食感が魅力的です。生姜を使用しているので、そんなに甘すぎることなく程良い味が病みつきになるでしょう。シロップと共に生姜のパウダーをかけると、より生姜が楽しめます。

バラ豚肉を、薬味と一緒に煮ます。口の中にいれるとホロホロとほぐれる柔らかい豚肉が出来上がります。煮るときに乾燥生姜のスライスしたものとパウダーを入れて、タレにはニンニクを使います。豚肉なので油が少なく、さっぱりとした味わいで、薬味とのバランスも良く、栄養たっぷりです。

鶏鍋使う材料や使い方は非常にシンプルです。生姜は鶏鍋のスープを作る際、一緒に煮るだけで出来上がります。シンプルな分、存分に生姜の味を味わうことができます。ポン酢など、さっぱりしたタレと合わせると、夏でも暑すぎず美味しく頂くことができます。

昆布だしに、乾燥生姜と酒粕、味噌、豆乳を入れます。この鍋は、豆乳をいれているので、味が非常にまろやかでコクのあるスープのおいしさを生姜と共に楽しめる鍋となっています。

副菜としてオススメの乾燥生姜の使い方です。乾燥生姜と赤しそのキャベツ漬けです。上にパウダーをかけると、より生姜感が増すでしょう。一品あれば、お口直しにもなるようなバランスが取れた献立となります。また、お酒のつまみにもなりますので、乾燥生姜だけでなく、キャベツ付の作り置きをしておくと便利かもしれません。

体が温まる代表的なレシピとして、ポトフ。乾燥生姜を入れると、より一層ポカポカに温まります。このポトフ多めに作って残ったものを、スープごとミキサーにかけれると、なんとポタージュとしても楽しむこともできたりと、次の日まで楽しめるメニューとなっています。ポタージュの上に、乾燥生姜の粉末パウダーとパセリをトッピングすれば完成です。

乾燥生姜の効果を特に実感したいとき、時間帯としては朝食に取るのがオススメです。ポカポカする体を温める効果は3時間くらい持続してくれるため、朝摂取すると午前中を快適に過ごすことができます。

乾燥生姜の食べる量の目安ですが、1日10g程度です。スライスした乾燥生姜だと5～6枚が約10gの目安となっています。乾燥生姜をみじん切りや粉末パウダーにした場合、目安としては小さじ1杯程度となります。みじん切りや粉末パウダーなど、細かくしたものでも、たった小さじ1で効果があります。

乾燥生姜の効果やレシピなど使い方を紹介しましたがいかがでしたでしょうか？生姜を乾燥させることによって、保存期間を長くもたせることができたり、血行を促進してくれる成分を多く作ることができます。使い方もいつもの生姜とそれほど変わらず、より生の生姜より使い方のアレンジは多いです。ぜひ家で乾燥生姜づくりに挑戦してみて下さい。