トマトの脇芽かきは必要なの?見分け方と取り方や育て方を調査!

トマトは野菜の中でも人気が高い野菜で、比較的育てやすい野菜でもあります。とは言え、当然ながらトマトにも育て方の正しい手順があります。育て方の正しい手順を踏まないときちんと育ちません。育てる手順の中で重要なことの一つが脇芽かきです。しかし、脇芽かきは少し難しく、失敗すればそれまでの苦労が水の泡です。そうならないために、トマトの育て方と脇芽かきの仕方について紹介します。

トマトの脇芽かきは必要なの?見分け方と取り方や育て方を調査!のイメージ

目次

  1. 1トマトって野菜なの?
  2. 2トマトは品種によって色が違う
  3. 3トマトにはどんな栄養が含まれているの?
  4. 4良いトマトの見分け方
  5. 5脇芽って何?
  6. 6脇芽かきってどういうものなの?
  7. 7トマトの脇芽かきはどうしたらいいの?
  8. 8脇芽が挿し木になる?
  9. 9脇芽かきを含めたトマトを育てる手順を公開!
  10. 10脇芽かきや挿し木を忘れずに良いトマトを作ろう!

トマトって野菜なの?

トマトの味はとてもフルーティーで食べやすいので、果物だと勘違いしていらっしゃる方が多いです。ですが、ナス科トマト属のれっきとした野菜です。意外にも暑い地域である中南米が原産です。和名も同じく「トマト」で、英名は「Tomato」です。トマトの多くの品種が生食用です。多くの方が安心して生で食べているのはそのためなんですね。

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トマトは品種によって色が違う

トマトの色でイメージするのが赤ですが、世界で数千種類も品種があることから、他にも様々な色があります。多くの人がイメージする赤いトマトは、正確には「桃色系トマト」と呼ばれ、甘味がありながら香りが強過ぎずクセがなく、バランスが良いため日本に多く流通しているのはこの桃色系トマトです。代表的な品種が「桃太郎」と「ファーストトマト」です。

日本で桃色系トマトに次いで流通が多いのは、赤色系トマトです。色が桃色系トマトと似ているので見分け方が難しいですが、赤色系トマトは、皮だけではなく果肉も赤くて色鮮やかだという違いがあります。香りも酸味も強いため生で食べる人が少ないので、日本ではケチャップや缶詰等の加工用として流通しています。赤色系トマトの代表的な品種は、「サンマルツァーノ」や「シシリアンルージュ」です。

その他には、グリーントマトというトマトがあります。その名の通り、皮も果肉も緑色です。緑色と聞くとものすごく酸っぱいのでは?と思ってしまいがちですが、桃色系トマトより少し酸っぱいぐらいで普通に生で食べられます。代表的な品種は「グリーンゼブラ」や「エバーグリーン」です。

トマトにはどんな栄養が含まれているの?

健康的なイメージのあるトマトですが、そのイメージ通り色んな栄養素が含まれています。トマトに含まれている栄養素は、美肌効果でおなじみのビタミンCや、腸内環境を整えることで有名な食物繊維、更にはβ-カロテンやリコピンも含まれています。

β-カロテンは、体内に入るとビタミンAになり、視力を正常に保つ効果があります。リコピンは、老化の原因の一つとも言われている活性酸素を除去する抗酸化力が備わっています。ちなみに、リコピンは赤い色素に含まれる成分です。そのため、赤い色素が無いグリーントマトにはリコピンは含まれていません。

ということは、栄養面では桃色系トマトや赤系トマトの方が優れていると思うかもしれませんが、そうとも限りません。グリーントマトにはトマチジンという成分が含まれているからです。トマチジンは筋細胞を増殖させ、筋力アップに貢献する効果があることが最近の研究で分かってきました。野菜で筋力アップの成分が含まれているのは、グリーントマト以外では中々ありません。

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良いトマトの見分け方

トマトは今では誰もが食べるポピュラーな野菜ですが、どういったトマトが良いトマトなのか見分け方を知らない方が多いのではないでしょうか?同じ商品価格なら良いトマトを買いたいですよね?ですので、良いトマトの見分け方を紹介します。

形が整っているかチェックする

見栄えが悪かったとしても味や食感に影響を与えない野菜もあります。しかし、トマトはそうではありません。形の違いが味や食感に影響を与えるので、外見で良いトマトかどうかが分かりやすく、見分け方が比較的容易です。ひび割れしているとその部分から腐りやすくなりますし、角ばったトマトは空洞が多く、水気が少なくなりますので、ひび割れていない形が整ったトマトを選びましょう。

日頃まじまじとトマトを見る事が無いので、気付いていない方もいると思いますが、トマトの底の部分には放射状の白い線が伸びている場合があります。この白い線が星のように伸びているものが甘いトマトです。星が大きければ大きいほど糖度が高くなります。皮は色ムラがあると水っぽい味になるので、色ムラが無い均一な色のトマトを選びましょう。

ヘタもチェックする

ヘタは本体より水分の蒸発が早いので、どの程度の鮮度か見分ける指標になります。色が青々としておらずしなびているのは鮮度が落ちている証拠なので、ヘタが青々としてピンと立っているトマトがおすすめです。

トマトを持ってみる

見た目のチェックだけではなく、持ってみるのも良いトマトを選ぶ上で重要です。持ってみて柔らかい上に、中身がスカスカなトマトは糖度が低く美味しくないことが多いです。持ってみて固い感じで中身が詰まっているものを選びましょう。

脇芽って何?

脇芽といきなり言われても分からない方が多いと思います。一般的にはあまり知られていない脇芽ですが、植物の成長に影響を与える存在ですので、脇芽のことを知ることが大事です。

脇芽とは、トマトだけではなくあらゆる野菜の主軸(いわゆる茎)から生えている側軸の付け根に生えている葉っぱのことを言います。主軸や側軸は当然ながらなくてはならないもので重要ですが、脇芽は絶対になくてはならないわけではないです。

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脇芽かきってどういうものなの?

前述のように、葉っぱから生えてくるにも関わらず、脇芽は重要ではないです。その理由は、養分を吸い取るからです。脇芽はただ生えてくるだけではなくて、そのままにしておくと花が咲き、やがて実がなります。そう聞くとなんら問題ないことのように思いますが違います。

実がなるためには、当然ながら養分を使います。実が多いと1個1個の実にいく養分が少なくなるということです。そうなると実のサイズが小さいですし、美味しくなくなるのです。そのため、サイズを大きくしたいトマトやカボチャ、ジャガイモなどの野菜は脇芽を取ります。脇芽を取ることを脇芽かきと言います。

ジャガイモに至っては、脇芽を取らなくてサイズが小さくなると有害物質が出る場合があります。そのことからも脇芽かきの重要性がお分かりいただけるのではないでしょうか。ちなみに、ミニトマトは熟しても小さいままなので脇芽かきは必要ないような錯覚に陥りがちですが、そんなことはありません。確かにサイズには影響ありませんが、脇芽かきをした場合と、しなかった場合の味の違いは歴然です。

トマトの脇芽かきはどうしたらいいの?

脇芽を取ることが重要だと分かりました。しかし、脇芽の取り方を間違えると、脇芽を取らなかった場合より最悪の状態になる可能性が有るので、きちんとした取り方が重要です。ここからは脇芽の取り方をご説明します。

脇芽の取り方

脇芽のある部位を見つけるのは、それほど難しいことではありません。脇芽は、前述したように主軸から出ている側軸の付け根にあります。難しいのが取り方です。取り方は2種類あり、手で取る取り方とはさみで切る方法とあります。

手で取る場合は、脇芽の根元を持って折ります。そうすると取れます。はさみで切る場合は清潔なもので切ることが大切です。清潔なはさみで切らなかった場合は、切った部分が病原菌に侵される場合がありますので、汚れているはさみは避けましょう。

脇芽が挿し木になる?

ここまで見ると、脇芽は取ったら何の役にも立たないように感じますが、そんなことはありません。とても役立ちます。なんと脇芽が挿し木になるのです。挿し木とは土に植えて育てることで苗になるもののことを言います。手順はとても簡単で、側軸の付け根からとった脇芽の葉っぱを取って先端を斜めにカットしてペットボトルに入れるだけです。

もちろん水はちょくちょく交換します。すると、10日間ほどで根が出てくるのでそれを土に植えてやるだけで挿し木になるのです。ただ、一つ気をつけなければいけないのは、すぐに水に入れないといけないという点です。脇芽を取って放っておくとすぐにしおれてしまうので、脇芽を取ったらすぐに水に入れましょう。

脇芽かきを含めたトマトを育てる手順を公開!

トマトの育て方には、大まかに分けて畑での育て方とプランターでの育て方があります。プランターでの育てる方がどちらかというと簡単で初心者向けなので、プランターでの育て方を紹介します。

植え付け

まず鉢底石を敷き詰めたプランターに野菜用培養土を8割程度入れ、苗が入る程度の大きさのくぼみを作ります。苗の茎や根が折れないように気を付けながら植え付けます。なぜプランターに入れる土の量は8割程度なのかというと、土をぎっしり入れてしまうと水やりをしたときに水が溢れるからです。

そのままの状態だと成長したときに折れてしまうことがあるので、支柱を立て、トマトの茎と支柱を8の字にひもでゆるく結びます。ちなみに、プランター、野菜用培養土、トマトの苗、支柱のいずれもホームセンターに置いてあるので、店員に聞けばどれが良いかを容易に知ることが出来ます。

水やり

植え付けたらプランターの底から水が溢れるくらい水をやります。その後の水やりの頻度の目安は1日1回です。ただ、トマトは基本的に乾燥を好む野菜なので、水をあげすぎないことが大切です。とは言え、もちろん乾燥し過ぎも良くなく、そのあたりの見分け方が難しいのですが、割り箸を差してみて乾いているようであれば水を与えましょう。

脇芽を取る

トマトはすぐに脇芽が出てくるので上に書いた脇芽の取り方を参考にして脇芽を取りましょう。脇芽を取らないと、病原菌に侵されるだけではなくて、日が当たりづらくなることによって成長にも影響が出てしまいます。

次に植える時のために、挿し木を作ることも忘れずに。忘れるとせっかくの脇芽が無駄になってしまうので、上に書いたように脇芽を取ったら水に入れ、根が張ったら土に植えて挿し木を作りましょう。

収穫

実に色が付いて来たら鳥よけネットを全体に被せましょう。トマトは収穫可能な時期の見分け方が比較的簡単で、ヘタの近くまで赤くなっていたら収穫可能です。このとき、手で取ると苗が痛むのではさみで切って収穫しましょう。

摘芯

忘れてはいけないのは摘芯です。摘芯とは、脇芽かきと同じような目的で行うもので、茎や葉に栄養が回らないようにして実に栄養が行くようにすることです。摘芯の場合ははさみで行うべきで、主枝の先端を斜めに切りましょう。脇芽かきと違い摘芯した枝は挿し木にはなりません。

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脇芽かきや挿し木を忘れずに良いトマトを作ろう!

トマトが比較的簡単に育てることができる野菜であることはお分かりいただけたと思います。しかし、脇芽かきや挿し木を忘れると、良いトマトが育たない可能性が高いですし、せっかく苗になるものをみすみす捨てることになります。そういったことを防ぐために、面倒くさがらずにきちんと脇芽かきや挿し木を行いましょう。

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