パンは英語ではない?食パンや他の種類の呼び方もチェック!

パンの英語での呼び方について解説します。日本には食パンやバケット、バンズなどさまざまな種類のパンがありますが、それぞれ英語ではどう呼ぶのかをまとめました。ブレッド以外の呼び方や、日本独自のパンの英語での呼び方も紹介します。

パンは英語ではない?食パンや他の種類の呼び方もチェック!のイメージ

目次

  1. 1パンは英語と日本語でどう違うのか調査!
  2. 2パンは英語ではない?
  3. 3食パンの英語での呼び方は?
  4. 4パンの種類と英語での呼び方
  5. 5パンの英語での呼び方を知っておこう!

パンは英語と日本語でどう違うのか調査!

パンは英語だとブレッドと呼ぶことは学校でも習いますが、パンにもいろいろな種類があり、それぞれ呼び方も変わってきます。日本でもよく使われるバンズやバケットなどは、ただ単にブレッドと言っても伝わりません。

本記事では、さまざまな種類のパンの英語での呼び方についてまとめました。学校などではなかなか得られない知識ですので、これを機にいろいろなパンの英語での呼び方を覚えてみましょう。

パンは英語ではない?

日本のパンの語源

日本のパンの直接的な語源は、ポルトガル語の「pao」だといわれています。ヨーロッパには他にも、フランス語のpain、イタリア語のpane、スペイン語のpanなどの言葉があります。これらはすべて、ラテン語のpanisが起源です

日本でパンという言葉を使うようになったのは大正時代の米騒動以降だとされており、それ以前は漢字で表記されていました。戦国時代の南蛮貿易の頃には「波牟」、江戸時代には「蒸餅」「麦餅」、幕末から明治にかけては「素麺包」「麺包」などと記されていたようです。ちなみに「素麺包」と「麺包」は、中国語の「面包」が起源です。

英語のパンとブレッドの意味

日本のパンを英語に訳すとbread(ブレッド)になり、パンは英語ではフライパンの意味になってしまいます。日本のホットケーキのことを「パンケーキ」ともいいますが、あれは「フライパンで焼いたケーキ」という意味です。また、カナダではシャレのことを「pun」といい、発音を間違えるとダジャレという意味にもなってしまいます。

ブレッドはパン全般を指す言葉としても使われますが、一般的には食パンのイメージが強いようです。ブレッドはゲルマン祖語の「brauen」が起源で、同じ起源の言葉にはドイツ語の「Brot」やオランド語の「brood」などがあります。

食パンの英語での呼び方は?

材料によって呼び方が違う

ブレッドにもいろいろと種類があり、使われている材料によって名前が変わってきます。日本で食べられているような一般的な食パンのことは「white bread」、全粒粉で作られた少し茶色い食パンは「whole wheat bread」といいます

ベイカリーなどではわざわざブレッドをつけずに、「white or wheat?」ときかれたりもするようです。また、バターやジャムなどがついていないあっさりとしたパンのことを、「plain bread」といいます。同じブレッドでもいろいろと種類があるので、覚えておくと便利です。

食パンの数え方

日本ではスライスされた食パンのことを1枚、2枚と数えますが、英語でも「1枚」という意味の「slice」を使って「a slice of bread」と数えます。ちなみに、2枚以上だと「two slices of」のようにsliceが複数形になります。

「slice」ではなく「piece」という単語も使えますが、こちらは日本語で「ひとかけら」という意味です。1枚ではなくひとかけらと数えたい場合は「a piece of」という表現を使うようにしましょう。

次に、日本語でいう「1斤」という数え方ですが、英語だと「loaf」という単語を使います。これは「ひとかたまり」という意味で、日本でもミートローフなどに使われています。1斤の場合は「a loaf of」で、2斤以上の場合は「two loaves of bread」のようにloafがloavesとなるので気を付けましょう。 

パンの種類と英語での呼び方

バンズ

バンズはハンバーガーなどによく使われていますが、英語では丸い小さなパンのことをいいます。日本でいう「バンズ」はすでに複数形になっていますが、1枚だけの場合はバンズではなく「バン(bun)」となります

bunは「禁止する」という意味の「ban」と発音が似ているので気をつけましょう。bunの場合は1個2個と数えられるので、数え方はそのまま「a bun」「two buns」となります。bunには他にも、まげや髪の毛のお団子といった意味もあります。

フランスパン

固い食感と小麦本来の味が楽しめるフランスパンですが、英語では「バゲット(baguette)」といいます。baguetteはもともとフランス語ですが、英語でもそのままの発音で使われているようです。日本だとバケットということもありますが、バケットだと英語では「バケツ(bucket)」という意味になってしまいます。

なぜ日本ではバゲットのことをバケットとも呼ぶのかというと、バゲットが日本に入ってきた時に名前が誤って伝わってしまったせいです。その時に「バケット」と呼ばれていた名残で、今でも日本では「バゲット」と「バケット」が混在して使われています。

ライ麦パン

ライ麦パンは全粒粉で作られたものに似ていますが、それよりもさらに茶色くてライ麦の香りがしっかりとしているところが特徴です。体にも良いため、健康志向の人たちから特に人気があります。ライ麦を主原料として作られているため、そのまま「Rye bread」と呼ばれます

ベーグル

ベーグルは日本でもよく食べられており、ドーナツのような丸い形とモチモチとした食感が人気です。英語でもベーグルは「bagel」と表記しますが、発音はカタカナで書くと「ベイゴー」という感じになります。ベーグルの中にハムやチーズを挟む場合は、「bagel sandwich」となります。

マフィン

日本語で「マフィン」というと、カップケーキのようなものとファストフード店で見るような平べったい丸いパンの両方が思い浮かびます。英語だとただ単に「muffin」といった場合は、カップケーキのようなものだけを指す言葉になるので気をつけましょう。

エッグベネディクトで使うような平たいパンのことを指す場合は、ただのmaffinではなく「English muffin」となります。逆にカップケーキのようなマフィンは「American muffin」や「Quickbread muffin」と呼ぶこともあります。ただ、日常会話ではあまりこういった言い方はしないようです。

その他

その他のパンの種類にはクロワッサンやパニーニなどがありますが、これらは英語だとそれぞれ「croissant」「Panini」となります。クロワッサンはフランス語、パニーニはイタリア語が起源です。クロワッサンはカタカナにすると「クロサーント」に近い発音になり、日本人には発音しにくい単語としても有名です。

サンドイッチやホットドックなどは英語をカタカナに直した言葉ですので、英語でもそのまま「sandwich」や「hotodog」となります。生地にバターが練り込まれたサクサクのデニッシュは英語でも「danish」となりますが、Danishには「デンマーク人」という意味もあります

はっきりと区別したい場合は、「お菓子」という意味の「ペイストリー」をつけて「danish pastry」とすると良いでしょう。

日本のパンの呼び方

日本には外国にはない種類のパンがいろいろとありますが、あえて英語に直すとしたらどうなるでしょうか?日本のパンは丸い形のものが多いので、ブレッドよりはバンズの「bun」を使ったほうが伝わりやすくなります。

例えばあんパンなら「bean-jam bun」、メロンパンなら「melon bun」というように表記しましょう。逆に丸くない形のものであれば、ブレッドを使ったほうが良い場合もあります。ブレッドを使う場合の例としては、「steamed bread(蒸しパン)」や、「deep-fried bread(揚げパン)」などがあります。

具を挟んで食べる種類のものは、sandwichを使って表すのがおすすめです。焼きそばパンであれば「fried noodle sandwich」、メンチカツパンであれば「ground meat cutlet sandwich」のように表記することができます。

ただ、日本独自の商品は英語にしてもイメージがつかみにくいので、わかりづらそうな場合は説明を加えてあげたほうが良いでしょう。

パンの英語での呼び方を知っておこう!

英語でのパンの呼び方や数え方についてまとめました。日本語の「パン」はそのままでは英語として通用せず、場合によっては違う意味に誤解されてしまうこともあります。また、バケットやバンズ、ベーグルなどの名前も発音が違うため、そのままではなかなか伝わりません。

いざという時に使えるように、表記の仕方だけでなく発音もしっかりと把握しておきましょう。

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