ホンビノス貝とは?ハマグリとの違いや焼き方・食べ方を解説!
ホンビノス貝は貝類の中でもマイナーなタイプのものですが、ハマグリに類似しておりかなり美味な貝として知られています。そんなホンビノス貝とはどのような貝でありハマグリとの違いが何なのかは気になるところですが、一度食べると病みつきになること必至だとも言われています。今回はそんなホンビノス貝の焼き方や食べ方まで含めて詳しく掘り下げていくので、ホンビノス貝を食べてみたいという人やホンビノス貝の調理法が知りたいという人は必見です。
目次
ホンビノス貝とは一体どんな貝?
ホンビノス貝という貝がかなり美味だとして話題になっていますが、ホンビノス貝は普段一般的に食べているアサリやしじみ、ハマグリなどに比べるとややマイナーな存在だと言えます。そんなホンビノス貝はかなり美味しく他の貝にはない旨味が出るためにさまざまな料理に活用できるため、ぜひその焼き方・食べ方を知っておきたいものです。
また、ホンビノス貝はハマグリと混同されることも多いですが、ハマグリとホンビノス貝の違いや見分け方もぜひチェックしておきたいところでしょう。今回は、そんなホンビノス貝に関する気になる点をどのような貝でありどのような食べ方がおすすめなのかまで詳しくチェックしていきますから、ぜひ参考にしてホンビノス貝を味わってみましょう。
ホンビノス貝の特徴を見ていこう!
ホンビノス貝というのはなんとなく名前だけ聞いたことがある人もいるかもしれませんし、実は居酒屋などで食べていたという人もいるかもしれません。そんなホンビノス貝はハマグリとの違いや焼き方・食べ方なども知って自分で調理して楽しみたいものですが、そもそもどのような種類の貝でありどのように生息している貝なのでしょうか?
ホンビノス貝の生物学的な分類は二枚貝綱マルスダレガイ科となっており、海岸に近い浅瀬の砂や泥の中に生息しているようです。そのために潮干狩りなどでホンビノス貝を採って楽しむこともできるようですが、本来のホンビノス貝の生息地域は主に北アメリカ大西洋岸となっており、ヨーロッパなどでも古くから親しまれている貝なのです。
そんなホンビノス貝は日本にも流入され現在では東京湾に多くのホンビノス貝が生息しており、漁なども行われているようです。そんなホンビノス貝の大きさは最大級のもので10cm以上になる大型の貝であり、同心円状の筋とグレーがかった色が特徴的です。そしてホンビノス貝はクラムチャウダーから酒蒸しなどさまざまなレシピで楽しめます。
生態
ホンビノス貝は浅瀬に生息しており日本では東京湾に住み着いていることがわかりましたが、より詳細な生態に関してはどうなっているでしょうか?そもそもホンビノス貝はアメリカの大西洋岸に生息しておりカナダからメキシコ湾まで広く分布しているようですが、日本では東京湾の幕張人工海浜で1998年に発見された外来種という位置付けです。
アメリカ大陸から船のバラスト水に混ざっていた状態が日本に流入したと考えられていますが、現在では日本でも広く食用として親しまれています。そんなホンビノス貝は長寿の貝として知られており、かなり環境への対応力が高いという特徴があります。そして特に長生きのものでは400歳近いホンビノス貝の近種が発見されたと言われています。
その生命力の強さから外来種ながらも日本にも定着したようですが、比較的水温が低い地域に生息しているのでその成長スピードはそこまで早くないとされています。ホンビノス貝は現在千葉県船橋市などで名産となっており漁も盛んに行われている上に美味しいホンビノス貝料理を楽しめるお店もありますが、自分での調理も簡単なようです。
値段
ホンビノス貝については潮干狩り情報や焼き方なども把握しておけば、自分で採って自分で調理して楽しむことができるのでかなりおすすめです。そんなホンビノス貝はスーパーなどで市販されていることもありますが、一体どのくらいの値段なのでしょうか?実はホンビノス貝は通年でとれるために、案外かなり安価に購入できるようです。
気になるホンビノス貝の価格は一キログラムあたりで300〜400円ほどというのが相場になっているようです。この価格に比べてハマグリは一キロあたり2000〜3000円を上回ることも多いため、ホンビノス貝はかなり安いと言えるでしょう。しかし、その食味に関してはハマグリに劣るとは限らず、手頃価格でかなり美味しいものを楽しめます。
また、ホンビノス貝は潮干狩りでも採ることができますが、主に千葉県の潮干狩りスポットでホンビノス貝はたくさん採れるようです。そして潮干狩りの料金は大人の場合2kgで1600〜2000円ほどが相場となっていますが、中には無料で潮干狩りを楽しめるスポットもあるようです。ぜひホンビノス貝は潮干狩りで自分で採って楽しみたいものです。
味の特徴
ホンビノス貝は基本となるその焼き方・蒸し方を覚えておけばちょっとした創作料理などとしても楽しむことができるようです。そんなホンビノス貝は安いにも関わらずかなり味がよい貝として知られており、類似しているアサリやハマグリなどに比べても勝るとも劣らない味のようです。
ホンビノス貝の味の特徴としてはまず、かなり旨味が濃いことが挙げられます。ハマグリに比べてもかなり濃厚な味わいであり塩気も強いため、他に特に調味料がない状態でも楽しむことができるというメリットが挙げられます。また、酒蒸しや白ワイン蒸しなどアルコールを入れることで、そのお酒の種類に応じて美味しさが変化するのも特徴的です。
そのためにホンビノス貝は和食にも洋食にもアレンジすることができますが、ホンビノス貝の貝らしい旨味が苦手だという人はチーズなどのトッピングを加えるのもアリでしょう。そんなホンビノス貝は基本的にアサリやハマグリで楽しめるレシピと同じような調理で活用できますが、それらよりも濃厚な味わいになることに注意しましょう。
ホンビノス貝と他の貝の違いとは?
お伝えしたようにホンビノス貝は10cm以上にまで成長する大型の貝であり、その分類はマルスダレガイ科となっています。そんなホンビノス貝は大アサリと呼ばれることもありアサリと混同されることもある上にハマグリと見た目が似ているためにハマグリと勘違いされることもありますから、ホンビノス貝と他の貝の違いや見分け方を把握しましょう。
アサリとの違い
ホンビノス貝と混同しがちな貝のひとつとしてはまず、アサリが挙げられます。アサリはマルスダレガイ科に属する二枚貝の一種ですが、アサリは最大でも6cmほどにまでしか成長しません。そのためホンビノス貝に比べて基本的には小型だと言えますが、ホンビノス貝は大アサリと呼ばれることもあり、アサリと混同されることもあります。
実際の流通の場面においても、ホンビノス貝は大アサリなどの別称が食品偽装の問題に関連付けられたこともあるなどの経緯をもっているようです。また、アサリの模様は個体ごとにかなり違いがあり個性的なようですが、他の貝よりもザラついた表面の触感も特徴となっています。一方のホンビノス貝はグレーかかった色が特徴的です。
また、アサリは青みがかった個体などもあるようですから、そのような個性的な個体はホンビノス貝とは簡単に見分けることができるでしょう。また、アサリに比べてホンビノス貝の殻はかなり厚めとなっているなど、他にもさまざまな違いがありますから、大アサリと呼ばれることもあるホンビノス貝とアサリをしっかり見分けて楽しみましょう。
ハマグリとの違い
ホンビノス貝は大アサリと呼ばれアサリと混同されることも多いですが、ホンビノス貝と混同しがちな貝としてはやはりハマグリも挙げられます。ときにはアサリとホンビノス貝の違いよりも見分けづらいと言われることもあるハマグリとホンビノス貝の違いですが、ときにホンビノス貝は白ハマグリと呼ばれることもあるほどなのです。
そんなホンビノス貝とハマグリの違いとしてはまず原産地が挙げられ、ハマグリは日本の在来種である一方でホンビノス貝は既述の通りアメリカ大陸から流入された外来種となっています。そしてハマグリは伊勢湾などでとれることが多いですが、ホンビノス貝は東京湾で主にとれるようです。また、ハマグリの方が値段はかなり高いようです。
そんなハマグリとホンビノス貝は外見上にもさまざまな違いがあり、基本的にハマグリは左右対称の形となっている一方でホンビノス貝は左右非対称の形となっています。この違いは両者を並べてみるとわかりやすいようですが、ホンビノス貝の身は蒸したときにより黄色になるという特徴もあるので、覚えておくとよいでしょう。
ホンビノス貝の下処理方法
お伝えしたようなホンビノス貝とハマグリとの違いなどもしっかりと覚えておくと、食べ比べなどもできるのでより面白いでしょう。そんなホンビノス貝を味わう上では下処理の方法も重要となりますが、ホンビノス貝を調理する前の段階ではしっかりと砂抜きを行うことが重要となります。
塩抜きは必要ない?
ホンビノス貝はアサリなどに比べるとさほど丁寧に砂抜きを行う必要はないかもしれませんが、全く砂をかまないというわけではないので砂抜きはしておいた方がベターです。まずは貝の外側についている汚れを落とすために貝同士を擦り合わせて汚れを落とした上で、3%ほどの塩水につけてホンビノス貝の体液や砂を吐き出させます。
塩水につける
だいたい塩水に1〜2時間ほど漬けておくとだいぶ汚れがとれるようですが、スーパーで売られているホンビノス貝に比べて潮干狩りでとったホンビノス貝は特に排泄物が多いためにしっかりと砂抜きをしたいものです。また、ホンビノス貝は塩抜きした後に真水につけておくと、過剰な塩分を取り除けるのでおすすめとなります。
ホンビノス貝の焼き方
お伝えしたような下処理のプロセスをしっかりと経ることで安全かつ美味しいホンビノス貝料理を楽しめそうですが、ホンビノス貝を美味しく楽しむためにはまずその基本となる焼き方をマスターしておきましょう。ホンビノス貝の焼き方を知っていれば、バーベキューなどでも大活躍すること間違いなしでしょう。
ハマグリと同じ
ホンビノス貝の焼き方は基本的にハマグリなどと同じだとも言われていますが、慣れれば案外簡単な焼き方なので何度かいろいろな方法で試してみるというのもアリでしょう。ホンビノス貝を焼く際にはまず既述の下処理をしっかりと行った上で、網の上にのせ中火または強火で焼いていきます。そして、貝の殻が開く前でじっくり焼きましょう。
口が開くまで待つ
ホンビノス貝の焼き方はとにかく丁寧に貝の口が開くまで待つことがポイントとなりますが、殻が開いてから好きな調味料を加えて再度加熱しましょう。この調味料の種類によっても味わいは変わりますが、薬味などを振りかけて楽しむこともできます。また、網だけでなくフライパンなどでも同じ要領で蒸し焼きにすることができます。
ホンビノス貝は潮干狩りで採れる?
ホンビノス貝はその焼き方や食べ方を覚えていろいろな形で楽しみたいものですが、調理したり食べたりするだけでなく潮干狩りで採るという楽しみ方もあるものです。ホンビノス貝は特に千葉県の船橋周辺の潮干狩りスポットではかなり簡単に採れるようですから、初心者にもかなりおすすめです。
大きいのでわかりやすい
ホンビノス貝はかなり大きめでわかりやすいために、採るときには初心者でも感覚が明確だとされています。多いときでは20〜30cmほどの密集したエリアに4〜5匹が集まっていることもあるので、一匹とれた周辺を探してみるのもポイントです。
沖合で取る
また、人の少ない沖合などではより簡単に採れるとも言われています。千葉県の数ある潮干狩りスポットの中でもふなばし三番瀬海浜公園などは特におすすめのスポットだと言われています。また、潮干狩りはキロ単位で値段が決まりますが、潮干狩り自体の料金は無料のところもあれば有料のところもあるので要注意です。
ホンビノス貝の保存方法
ホンビノス貝はぜひ潮干狩りなどでも自分で採って自分で調理して楽しみたいものですが、潮干狩りなどでホンビノス貝を大量に採った場合にはその保存方法も気になるものです。潮干狩りで採ったホンビノス貝の基本的な保存方法は冷蔵庫となっていますが、冷蔵庫で保存する場合には3日以内に食べ切りましょう。
冷凍保存がおすすめ
また、ホンビノス貝は死んでしまった場合には強烈な臭いを発するので、かなりきつい臭いのする個体があったらそれは捨てるようにしましょう。そして大量にホンビノス貝を採った場合には冷蔵保存では食べきれない場合もあると思いますが、そんなときは冷凍保存するのもアリです。
凍ったまま加熱できる
ホンビノス貝を冷凍保存する際にはしっかりと砂抜きを済ませておくことが重要ですが、冷凍保存したものは凍ったまま加熱することができます。また、酒蒸ししたものを殻から外した状態で冷凍保存するのもおすすめですが、このときには蒸し汁をひたひたに入れてジップロックで保存するとよいでしょう。
ホンビノス貝のおすすめレシピ7選!
網焼き
ここまでホンビノス貝についてさまざまな観点からみてきましたが、ホンビノス貝は実にさまざまな食べ方で楽しめるものです。そんなホンビノス貝の焼き方は既述の通りであり、案外簡単ですがやはり網焼きはホンビノス貝特有の旨味を引き出せる楽しみ方としてかなりおすすめです。
そんな網焼きは殻が開いてから調味料をかけて楽しむことになりますが、その調味料としては酒・醤油・みりんのシンプルな組み合わせが最もおすすめです。これらを加えることでほどよい塩味と甘みがホンビノス貝に加わりますが、ホンビノス貝はそもそも塩気が強いので調味料はそれほど濃くする必要はありません。
出典: http://awabi.red
そんなシンプルな醤油味のホンビノス貝の網焼きは、刻みネギなどを散らして楽しむことができます。また、醤油だけでなくポン酢などで爽やかめに楽しむのもおすすめですが、豆板醤やタバスコなどを使って辛めの味わいにするのも美味しいと評判になっています。
ボンゴレ
ホンビノス貝はその下処理方法や焼き方をマスターしておけば網焼きなどのシンプルな食べ方で楽しむのもおすすめですが、パスタの具材としても大活躍すること間違いなしです。ホンビノス貝はアサリなどと同じような形で楽しむことができる貝であり、ボンゴレにしてにんにく風味に仕上げ鷹の爪で引き締めた味わいで楽しめるようです。
ホンビノス貝のボンゴレを作るときにはまず、フライパンに刻んだにんにくと鷹の爪を入れて香りを立たせます。焦げないように加熱してしっかりと香りが出てきたらホンビノス貝をフライパンに加えましょう。そして同時に酒も加えて蓋をして蒸していきます。それからホンビノス貝の殻があいたらパスタや調味料を投入していくことになります。
そのためにパスタを指定時間よりもやや短めに茹で上げておきましょう。フライパンに入れて調味料やホンビノス貝と一緒に最後に和えるので、茹で過ぎてしまうと最終的に柔らかくなり過ぎてしまうので要注意でしょう。ホンビノス貝の殻があいたらパスタを加えてよく混ぜ、バターよ醤油を流し入れ和え、黒こしょうを入れて味を整えます。
そして最後に刻みネギまたはパセリなどをふりかけたら完成となります。このようにニンニクと鷹の爪のパンチが効いた醤油ベースのシンプルなボンゴレで楽しむことができるホンビノス貝ですが、同じような材料で味付けのベースをトマト缶に変えるだけで美味しいホンビノス貝のボンゴレロッソができるので、ぜひ一度試してみてください。
酒蒸し
ホンビノス貝をシンプルに楽しみたいのであればハマグリとの違いや焼き方などを覚えた上で網焼きなどにするのがおすすめですが、もう一つのシンプルな楽しみ方としては酒蒸しも挙げられます。網焼きはホンビノス貝をバーベキューやキャンプなどでの楽しみ方としておすすめですが、酒蒸しであれば家で一人で食べる楽しみ方としておすすめです。
ホンビノス貝の酒蒸しはアサリの酒蒸しとはまた違った風味を楽しめる料理として知られており、居酒屋などで提供されることもあるようです。また、その調理過程は基本的にアサリの酒蒸しと似ているのでかなり簡単に作ることができます。しかし、使用するお酒の種類によって味が変わることや砂抜きを忘れずにすることなどを覚えておきましょう。
しっかりと砂抜きをしたホンビノス貝は、重ならないようにフライパンに並べ入れて、そこに料理酒を入れて蓋をし、弱火で蒸していきます。そこから10分程度蒸せばホンビノス貝の酒蒸しが簡単に完成しますが、日本酒などに変えるとまた違った風味になります。また、最後に刻みネギなどをふりかけるとより美味しいことでしょう。
そんなホンビノス貝のアレンジレシピとしては、アスパラガスや青梗菜などの野菜と一緒に蒸すのもかなりおすすめとなりますが、酒だけでなくバターを入れるとより濃厚かつまろやかな味わいに仕上がります。このようにホンビノス貝の酒蒸しはシンプルな料理だけにさまざまなアレンジレシピで楽しめるので、ぜひ自分好みに仕上げましょう。
お吸い物
続いて紹介するホンビノス貝のおすすめの食べ方は、お吸い物です。ホンビノス貝はアサリやハマグリのようなレシピで楽しめる一方でそれらとはまた味わいに違いがあるために、より好きだという人も多い食材です。そんなホンビノス貝特有の旨味を活用したシンプルなレシピこそがお吸い物であり、身も心も温まる料理だと言えるでしょう。
まずはホンビノス貝を洗ってから砂抜きし、しっかりと下処理を完了させましょう。それから水に昆布をつけておいて30分以上放置しておきます。それからまず鍋にホンビノス貝を並べて入れ、酒も投入します。中火で加熱をして沸騰してからは鍋をゆするようにします。そしてホンビノス貝の殻がすべてひらいたのを確認したら火を止めましょう。
それから昆布を入れていた水を鍋に入れて火にかけ、沸騰してから昆布を取り出して弱火にします。それから酒蒸しにしておいたホンビノス貝を鍋に入れてから塩で味を調整します。あとはお椀によそって食べるだけですが、このようにしてホンビノス貝のお吸い物は特に市販のだしなどがなくても滋味深い味わいを楽しめるので簡単です。
そんなホンビノス貝のお吸い物のアレンジレシピとしては、わかめなどの海藻類を入れたり三つ葉などの野菜を入れたりすることが挙げられます。あるいは刻みネギなどを入れるのもアリでしょう。また、このお吸い物に味噌を加えて塩味などを減らすだけで簡単にホンビノス貝の味噌汁になりますから、ぜひ味噌汁にもチャレンジしてみてください。
クラムチャウダー
ホンビノス貝は酒蒸しや網焼きなどのシンプルなレシピでは間違いなく楽しめるものですが、その特有の旨味を活かすためには汁物や煮込み料理などもおすすめとなります。和風のホンビノス貝の活用方法としてはまずお伝えしたお吸い物や味噌汁がおすすめですが、アメリカなどでよく食べられているレシピとしてはクラムチャウダーが挙げられます。
アメリカを代表する料理であるクラムチャウダーですが、そんなクラムチャウダーに含まれる貝の代表格が実はホンビノス貝なのです。そのため、本場のクラムチャウダーを食べたことのある人は知らず知らずのうちにホンビノス貝を食べていたこともあるかもしれませんが、家でも案外簡単にホンビノス貝のクラムチャウダーを作ることができます。
そんなホンビノス貝のクラムチャウダーを作るときにはまずしっかりと砂抜きをした上で野菜をカットしていきます。玉ねぎやじゃがいも、人参などをそれぞれ1cmほどの小さな角切りにします。そしてセロリを薄めの小口切りにし、ニンニクも一片をみじん切りにします。そしてまずは酒蒸しの要領で白ワインを使いホンビノス貝を蒸しておきます。
それから鍋にバターを入れてにんにくを炒め、それから野菜類も投入して炒めます。玉ねぎがしんなりしてきたらワイン蒸しの汁と牛乳を加えます。そして7〜8分ほど煮込んだ上でホンビノス貝と生クリームを入れて混ぜ合わせ、最後に塩胡椒で味を整えます。食べるときにはクラッカーなどを添えるのが、本国アメリカスタイルなのでおすすめです。
紹興酒炒め
ホンビノス貝は基本となる下処理の方法や焼き方・蒸し方を覚えたら色々なアレンジレシピで楽しむことができますが、中華風の紹興酒炒めもかなり美味しいと評判になっています。紹興酒を使うことで和食とはまた違った風味に仕上げることができるのでおすすめですが、まずはホンビノス貝の下処理を行い野菜類をカットしていきます。
使用する野菜は青ネギ、生姜、にんにくとなります。まずはこれらをごま油で炒めてからホンビノス貝をフライパンに入れ加熱していきます。フライパンを動かしながら加熱するのがポイントとなります。それから紹興酒を加えてアルミホイルで落し蓋をしましょう。それからホンビノス貝の殻がひらいたらフライパンから取り出して分けておきます。
そしてフライパンに残った煮汁に豆板醤を加えて味を調整します。塩味はホンビノス貝からも出ているので基本的には不要だと言えるでしょう。あとは取り分けておいたホンビノス貝に豆板醤を加えた煮汁をかけて完成となります。最後にミツバやパクチーなどを添えるのもおすすめですが、豆板醤だけでなくオイスターソースなどでも美味しいようです。
チーズ焼き
ホンビノス貝は和食から中華までさまざまな食べ方で楽しむことができますが、ホンビノス貝を使った一風変わったおすすめの食べ方としてはチーズ焼きが挙げられます。ホンビノス貝はかなり旨味の強い貝のためにその旨味をシンプルに味わうのもおすすめですが、あえてチーズを組み合わせることで新感覚の味わいに昇華させることができます。
ホンビノス貝をチーズ焼きにする場合にはまず、白ワインで蒸しておきます。その方法はすでにお伝えした通りであり、しっかりと砂抜きをしてから行うようにしましょう。それからオーブンを200度程度に予熱しておき、貝の殻が開いたら身のついていない貝殻の片方を外しておきましょう。それから、ボウルで調味料類を混ぜ合わせていきます。
使用する調味料はパン粉、にんにく、玉ねぎのみじん切り、粉チーズ、オリーブオイルとなります。それから塩胡椒またはハーブ系のソルトを加えて味を調整します。これらを混ぜ合わせる上では、その質感を調整するためにパン粉によるぱさつきがひどい場合にオリーブオイルを足すような感覚を覚えておくとかなり美味しく仕上がるでしょう。
そして耐熱容器にホンビノス貝を並べた上で混ぜ合わせた調味料を上からかけて200度のオーブンで10分程度を目安に焼き上げたら完成となります。ホンビノス貝にとろとろのチーズがのった味わいは、食感においてもその味わいにおいてもかなり新感覚のものを楽しめるでしょう。タバスコをかけてスパイシーに楽しむのもアリかもしれません。
ホンビノス貝とお酒との相性
ここまでホンビノス貝のハマグリとの違いや基本の焼き方、そしてホンビノス貝を使用したさまざまなレシピについて見てきました。ホンビノス貝はシンプルに蒸した状態や焼いた状態を楽しめるだけでなく、パスタの具材にぴったりな上にチーズ焼きも楽しめ、さらには紹興酒で蒸した中華風の料理でも楽しめるなど汎用性の高さが魅力的です。
パスタには白ワイン
そんなホンビノス貝をより美味しく楽しむためには、お酒とのマリアージュもぜひ考慮して色々な料理を作ってみてはいかがでしょうか?既述の通りホンビノス貝は日本酒や白ワインなどで酒蒸しにするだけでもかなり美味しいですが、できた料理もお酒やワインと合わせるとより美味しいです。パスタなどには、白ワインを合わせると美味しいです。
ビールや焼酎とも相性がいい
また、チーズ焼きなども白ワインと一緒に楽しめますが、紹興酒炒めなどはビールや焼酎との相性も抜群です。さらに、シンプルなホンビノス貝の網焼きや酒蒸しなどはビールとよく合う上に辛めの日本酒と合わせてもかなり美味しいと評判になっています。このようなお酒とのマリアージュも意識してホンビノス貝を楽しんでみてください。
ホンビノス貝を色々な焼き方・食べ方で楽しもう!
今回は、あまり一般的には知られていないホンビノス貝の特徴や生態、そして気になる焼き方や食べ方までみてきました。ホンビノス貝はハマグリと混同されることも多いですが、ハマグリとは種類から見分け方、味にまでさまざまあん違いがあるようです。そんなハマグリとの違いも把握しながら、さまざまな食べ方でホンビノス貝を楽しみましょう。
ホンビノス貝はかなり良質な旨味が出て煮物やスープ、パスタなど実にさまざまな食べ方で堪能することができます。また、その下処理の方法や焼き方などをマスターしておけば、バーベキューなどで大活躍できそうです。そんなホンビノス貝は潮干狩りでとることも可能なので、ぜひ自分でとって自分で調理し、心ゆくまで味わってみてください。