ピーマンは英語でなんという?意味やスペル・発音と何語なのかも解説?
様々な料理に使われる栄養満点の野菜、ピーマン。そんなピーマンですが、英語でどのように言うのか知っていますか?ピーマンという言葉は英語?どんな読み方?どんな発音?どんなスペル?これを読んだら、ピーマンの言葉以外にもピーマンのこと自体にもっと詳しくなることができます。言葉というのは知れば知るほど面白いものです。これから、ピーマンという言葉に関して、紹介していきます。
目次
ピーマンは英語でなんと言う?
手軽に手に入るピーマンですが、海外でピーマンを手に入れたいと思った時、ピーマンと発音していては通じないため、見つかりません。ピーマンは英語ではないので、北米やイギリス、オーストラリアなどでピーマンと言っても通じないのです。では、外国ではピーマンを何と発音すれば通じるのでしょうか。ピーマン、とカタカナで書かれているので、外来語ということは想像できるでしょう。
ピーマンの歴史
ピーマンの歴史を紹介します。ピーマンの原産地は中南米熱帯地方です。今からずっと昔、紀元前6500年頃には、既にとうがらしが食用の野菜として親しまれていました。そのあと、大航海時代に入っていき、あの有名なコロンブスがとうがらしをヨーロッパへと持ち帰りました。そして、ヨーロッパにてとうがらしが改良されて、このピーマンという野菜が産まれました。
その改良されたピーマンは、日本には16世紀に伝わってきました。この頃外国のことを日本に伝えたのは、ポルトガル人です。コンペイトウやカステラなどと一緒です。それから日本で、一般の家庭に浸透するのには時間がかかりました。第二次世界大戦後くらいに、広く栽培されるようになりました。ピーマンが家庭に持ち込まれたのは、ごく最近ということです。比較的新しい野菜ということです。
ピーマンの英語の呼び方は3種類
英語のピーマンの呼び方は、3種類あります。たった1つのピーマンを表す言葉に3種類もあるの?と驚く方も多いかもしれませんが、3つとも読み方がよく似ています。3つともそれぞれ全て意味が結びついて、できた言葉です。3つとも覚えて、その土地その土地でそれぞれを使い分けたいものです。これから、3つ紹介していきます。
英語でgreen pepper
ピーマンの英語で有名なのは、グリーンペッパーです。スペルはgreen pepperと書きます。緑のとうがらしという意味です。日本人が一番よく耳にするものでしょう。こちらが一番使われている、一般的なピーマンを表す英語です。外国人にピーマンを伝えたいとき、とりあえずグリーンペッパーと発音すれば通じるでしょう。
英語でbell pepper
次に、bell pepperです。読み方は、ベルペッパーです。あまり聞いたことがない、ピーマンの英語の表現でしょう。これは、ベルの形のとうがらしという意味です。チリンチリンと鳴る、鈴のような形をしたとうがらしという意味です。
英語でsweet pepper
3つ目は、sweet pepperです。読み方は、スウィートペッパーです。これは甘いとうがらしという意味です。とうがらしは辛いですので、甘いバージョンのとうがらしという意味です。グリーンペッパーもベルペッパースウィートペッパーもどれも、ピーマンの特徴を素直に表している言葉といえます。
ピーマンはもともととうがらしだった?
とうがらしは英語で、hot pepperというのは知っているの方も多いでしょう。読み方はホットペッパーですが、先程紹介した3つのピーマンの呼び名には全て、pepperというスペルが入っています。スペルが似ていて、どれも近いもののように感じられることでしょう。この、pepperというスペル単語自体が、そもそもとうがらしを意味しています。ピーマンとこのとうがらしはどういった関係なのでしょうか?
ピーマンはナス科のトウガラシ属です。その点からみても、ピーマンはもともととうがらしの仲間です。とうがらしが元で、とうがらしの辛みを無くす品種改良をしたものがピーマンということです。よって、ピーマンを表す英語には全て、pepperという単語が使われているのです。確かに、とうがらしとピーマンが似ているのは少し理解できるでしょう。海外ではここまでとうがらしとピーマンが一緒のものとしてかんがえられています。
英語圏でもオーストラリアとは、ピーマンの言い方が違う?
同じ英語圏でもオーストラリアという国では、ピーマンの言い方が異なります。私たちが普段、英語と一括りにしているのはアメリカ英語のことです。しかし、オーストラリアの人たちは、アメリカ英語ではなくイギリス英語を話しています。英語の種類が違うと、呼び方は大幅に変わってしまいます。
オーストラリアでは、ピーマンのことをcapsicumと呼びます。カプシクムと発音します。capsicumは、とうがらし全般のことを意味する単語となっています。オーストラリアでは、ピーマンは野菜の種類ではなく、とうがらしの一つとして考えられています。認識の違いによって呼び名も変わるということです。
ちなみに、オーストラリアのピーマンは、日本のピーマンとは少し異なります。大きさが、日本の3倍ほど大きくて、その分重いです。そして味も、日本のピーマンよりも少し甘くてジューシーです。育つ地域によって、ピーマンが変わるとは驚きです。ぜひオーストラリアに行った時には実際にピーマンを食べて、その日本のとの違いを実感してみてください。
ピーマンに似ているパプリカは英語で何と呼ぶ?
ピーマンの読み方を理解した後に、ピーマンとそっくりなパプリカは英語でなんと呼ばれているのか、気になるところです。日本ではパプリカとピーマンは分けて考えられてますが、実はピーマンとパプリカととうがらしの差を示す定義はありません。よって英語圏では、辛みが強いとうがらしをホットペッパーと呼び、スペルはhot pepperです。甘味が強いとうがらしをスウィートペッパーといい、スペルはsweet pepperです。
辛さ以外にも、ピーマンは形によっても分類されています。その形の分類は、シシ型、ベル型、シシトウ型の3つです。ピーマンの形に関して、そんなに種類がないと思う方も多いでしょうが、私たちが思い浮かべる普通の緑色のピーマンはシシ型です。パプリカはベル型です。パプリカのことを、アメリカではベルペッパーと発音します。そのスペルは、bell pepperです。シシトウ型は、獅子唐辛子のことです。
オーストラリアではピーマンと同じくcapsicumやsweet pepperと呼ばれています。パプリカも各国によって様々な呼ばれ方をしています。ちなみに、ヨーロッパの国では、日本と同じように、パプリカと呼ぶような地域もあります。
ピーマンは何語が由来?
ピーマンの語源は、スペイン語のpimientoです。ピミュエントと発音します。フランス語のpimentからきているともいわれています。これは、ピマンと発音します。この2つのピーマンという言葉はどちらも、とうがらしを意味しています。
ちなみに、日本の明治時代ではピーマンのことを、西洋とうがらしや甘とうがらしと呼んでいたようです。お年寄りの方がこのように言っているのを聞いたことがあるかもしれません。和風で古風な言い方をするとこのようになるようです。海外にも色々な読み方がありますが、日本にもこのようにピーマン以外にも違う読み方があります。
ピーマンの英語のまとめ
メジャーな野菜でありながら、日本での歴史はまだまだ浅いピーマン。ピーマンの歴史など普通は知らないので、昔から日本にてっきりあるものだと思っていた方も多いでしょう。そして、ピーマンを英語だと思っていた方は、海外で通じないことに衝撃を受けたでしょう。各国によって様々な言い方があることや日本と同じ言い方をする場所もあることなど、今まで知らなかった事柄が多くありました。
ピーマンの英語の意味や発音やスペルに関してまとめましたが、海外に行った際はぜひ八百屋やスーパーマーケットに行って、ピーマンは何処ですか?と店員さんに聞いて実践してみたいものです。実際にそのような場面に出くわしたら、ピーマンは英語で何と言えばいいんだっけ?とぜひ思い出してみて下さい。