ニシンのパイはイギリスが本場！ジブリの魔女の宅急便の味を再現！

みなさんはニシンのパイという料理を知っていますか？日本ではパイと言えば、リンゴを包み焼きにしたアップルパイなどのデザート系のパイがお馴染みですし、チキンやシチューを包み焼きにしたポッドパイなどのメニューは馴染みがありますが、パイでニシンを包み焼きにするというのは驚きのメニューです。

同じ魚を包み焼きにしたパイでも、サーモンなどなら美味しそうなイメージがあるのですが、なぜニシンを具材に選んだのでしょうか？バターの風味が効いたパイと、少し苦みのあるニシンとの組み合わせがあまり美味しそうには聞こえませんが、果たしてニシンのパイの味とはどのような物なのでしょうか。そしてどのように生まれたものなのでしょうか？詳しく調べていきましょう。

味も気になるニシンのパイという料理の本場は、イギリスであるとされています。イギリスと言えばあまり料理が美味しくないというイメージがありますが、ニシンパイの本場イギリスでは、どのようなニシンパイが食べられているのでしょうか？なぜニシンをパイに包み焼きにしたというこのような料理が生まれることになったのか、その由来についても一緒に紹介していきます。

ニシンのパイと言う驚きの料理の本場は、イギリスです。本場のイギリスではニシンのパイは「StargazeyPie」という名前で呼ばれています。StargazeyPieとは、星の「star」、見つめるの「gaze」から直訳すると「星を見上げるパイ」という意味になります。

星を見上げるパイとは、意外な組み合わせの料理のわりにロマンティックな名前のようにも思えます。それでは、そんな可愛い名前のStargazeyPieとは、どのような料理なのか写真を見てみましょう。ロマンティックな名前とは裏腹に少し衝撃的な見た目ですので、少しそこを念頭に置いて見てください。

初めてニシンのパイを見た人は、「想像していたものと違う」というのが感想では無いでしょうか。ニシンのパイの本場、イギリスの星を見上げるパイというロマンティックな名前のパイは、一目見たら忘れることがなさそうな、まさかのパイからニシンの頭が沢山飛び出している、というかなり衝撃的な見た目となっています。「パイ生地からニシンの頭を飛び出させて焼いてみよう」と最初に考えた人の独創性にも驚かされます。

パイからニシンの頭が飛び出した様子を「星を見ている」というととても聞こえは良いのですが、もし名前だけ見てお店で注文してしまったら、このニシンのパイが出されたときの衝撃はかなりの物でしょう。一体なぜこのような見た目の料理となったのでしょうか？

この衝撃的な見た目である本場のニシンのパイは、実は「トム・バーコック」という人の勇気ある行動をたたえ、毎年「トム・バーコックス・イブ」というお祭りで食べらえている食べ物でもあるのです。トム・バーコックはどのような勇気ある行動で称えられている人なのでしょうか？

伝説によると、昔クリスマスが近づくとある漁師町で、嵐の荒天により漁船を出すことが出来ず村人たちは飢えに苦しんでいました。そんな中、トム・バーコックは嵐にも関わらず海に漁船を出し、村全体に行き渡るほどの大量の魚を捕って帰って来たのです。

その捕れた魚をパイに入れて焼く際、中に魚が入っているという事を表すために魚の頭部をパイから突き出すような形で包み焼きにされたようです。確かに頭が飛び出していれば、魚がはいっているという事は一目でわかります。見た目は少し怖い本場のニシンのパイですが、ある男の人の勇気ある行動から生まれたものでした。

一般的にイギリス料理はまずいと言われており、時にはネタとして扱われる事すらあります。今回のニシンのパイもかなり衝撃的な見た目なのですが、ウナギのゼリー寄せと言う料理もうなぎをぶつ切りにして煮込んでから冷やすという料理でかなり衝撃な見た目となっています。これらのような見た目が衝撃的な料理が、有名なのも要因かもしれません。しかし、一言でイギリス料理もまずい、と言ってしまうのは間違いです。

よく「固くてまずい」と言われてしまうフィッシュアンドチップスですが、本場イギリスの美味しいお店だと、地元の人や観光客で大盛況のフィッシュアンドチップスのお店もあるほどです。他にもローストビーフやスコーンなど、日本でもよく知られている料理の中にも実はイギリス料理で、美味しい物は意外とあるのです。

ジブリ作品の、「魔女の宅急便」を見たことがあるでしょうか。テレビなので良く放送されている作品なので、見たことのある人は多いと思います。そんな魔女の宅急便にも、なんとニシンのパイが登場しています。と言っても、本場イギリスの衝撃的なビジュアルではなく、作品内ではニシンを象ったパイ模様が可愛い、美味しそうなパイとなっています。

魔女の宅急便の主人公であるキキが、雨や風に吹かれながら、ニシンパイを作ったおばあさんの孫娘にこのパイを渡しに行くというシーンがあるのですがそこで「私このパイ、嫌いなのよね」と言われてしまうのは有名なシーンでしょう。せっかくおばあさんが作ってくれたのに、と思ってしまうシーンなのですが本場イギリスのニシンのパイを思い浮かべると孫娘の気持ちも少しわかる気もします。

そして、魔女の宅急便のこのシーンを見た人の中で、劇中のようなニシンのパイを作ってみたという人が続出しているというのです。魔女の宅急便内であれだけバッサリと「あのパイ嫌いなのよね」と言われてしまうと、逆にニシンのパイとはどんな味なのかと気になってしまうものです。果たして、魔女の宅急便のも登場したニシンのパイの味とは果たしてどのようなものなのでしょうか？

本場イギリスのニシンのパイのビジュアルがあまりにも衝撃なのでどうしても美味しくなさそうに見えてしまうのですが、果たしてニシンのパイとは美味しい物なのでしょうか？パイをニシンで包み焼きにしている物ということは分かりますが、その他にはどのような具材が入っているのでしょうか。それでは、魔女の宅急便に登場したニシンのパイについて調べてみましょう！

それでは、魔女の宅急便にも登場したニシンのパイとはどのような物なのか見てみましょう。具材についてなのですが、おばあさんのセリフから、ニシンとカボチャを使った包み焼きであることが分かります。ニシンだけなら美味しいのか疑問に思う所なのですが、甘いカボチャが入ったパイならば美味しく食べられそうな気がします。それでは、魔女の宅急便に登場した「カボチャとニシンのパイ」の作り方をチェックしてみましょう！

それでは、カボチャとニシンのパイのレシピを見ていきましょう。まずは材料からです。材料:カボチャ1/4玉、ニシンのオイル漬け1缶、玉ねぎ1個、チーズ300g、生クリーム200ml、バター20g、塩3g、オリーブ適量、小麦粉大さじ1、卵黄1個、冷凍パイシート1枚、ローリエ適量、タイム適量です。

まずはカボチャのワタと種をスプーンなどで取り除きます。綺麗に取り除けたら、カボチャをきれいに包み600wのレンジで10分加熱します。次に、玉ねぎ1個をうす切りにして、フライパンで加熱します。ローリエを加え、一緒に炒めていきましょう。充分に火が通ったら、鍋から出しておきます。続いて、ホワイトソースを作りましょう。生クリーム200ml、バター20g、塩3g、小麦粉大さじ1を鍋に入れて、混ぜていきます。

温まったら、先ほど炒めておいた玉ねぎを鍋に加えましょう。次に、先ほどレンジで柔らかくしておいたカボチャをスプーンなどで細かくしておきましょう。細かくしたら、耐熱容器にカボチャを敷き詰めます。次にカボチャの上にニシンのオイル漬けをしいていきましょう。その上に、先ほど鍋で作ったホワイトソースをかけていきます。その上にチーズを蓋をするようにのせます。

チーズまで乗せ終わったら、次にパイシートの準備をしましょう。クッキングシートに飾り用の魚の形に切り取っておきましょう。パイシートをめん棒で伸ばしていきます。薄く延ばしていったら、真ん中で半分に切り、さきほど魚の形に切ったクッキングシートを乗せ、魚の形に切りましょう。もう片方も魚の形に切り、余った部分で目などのパーツを切り出します。

切り終わったら、残った部分を細長い短冊状にいくつか切り、その残りを先ほどの耐熱容器に蓋をするような形におきましょう。切り終えたら、耐熱容器に蓋をするようにパイシートを乗せます。細く切ったパイシートを斜めに何本か乗せていき、卵黄をはけなどで塗ります。

その上に魚の形のパイや目やヒレのパーツを乗せたら、再び卵黄を塗りましょう。卵黄が塗れたら、いよいよ焼いていきます。180℃のオーブンで30分ほど焼きましょう。仕上げにオリーブの実を飾り付けたら完成です。

ベーシックな味のニシンとカボチャのパイのレシピを紹介しましたが、サワークリームやにんにくなどを使用した、少し違った味わいのレシピもあるので紹介します。こちらではニシンのオイル漬け缶ではなく、生のニシンから調理していきます。

まずは材料から見ていきましょう。材料:生ニシン1匹、カボチャ1/4個、にんにくの薄切り1/2切り、フレッシュディル適量、天然塩適量、黒コショウ5粒、コショウパウダー適量、サワークリーム大さじ3、冷凍パイシート1枚、ブラックオリーブのスライス適量、オリーブオイル適量、ローリエの葉2枚となっています。

それでは、早速作り方を見てみましょう。まずは、ニシンを3枚に下ろし、良く洗ったら水気を取ります。水気をよく取れたら塩適量をまぶし、一晩冷蔵庫で寝かせておきましょう。一晩ニシンを寝かせたら、水気をよく取りバットなどにニシンを入れます。オリーブオイルをニシンが漬かるまで注いだら、黒コショウ5粒、ローリエ2枚、フレッシュディル適量を入れます。

オリーブオイルに付け込んだニシンは、再び冷蔵庫で寝かせます。最低でも5時間は置いておくようにしてください。しっかりと寝かせたら、オイルを軽くふき取り、細切りにします。続いてはカボチャの調理をします。カボチャ1/4個は皮をむき、薄くスライスします。フライパンに油を熱し、にんにくを入れたら香りが出るまで炒めます。

スライスしたカボチャを炒め、柔らかくなったらニシンを加えて再び炒めましょう。サワークリーム大さじ3を混ぜて更に炒め、コショウをまぶします。次に火を止めて、細かく刻んだディルを混ぜます。耐熱皿にバターを薄く塗ったら、炒めていたカボチャをその中に入れましょう。パイシートで魚の形やパイ皿の大きさにカットしましょう。

あらかじめ、竹串などで魚の形を象っておくと切りやすくなります。カボチャを入れた耐熱皿にお皿に合わせて切ったパイシート、魚の形にカットしたパイシートを乗せ、表面に溶きたまごを刷毛で塗ります。180℃に予熱しおいたオーブンで、20分ほど焼きましょう。表面にきれいな焦げ目がついたら完成です！仕上げにブラックオリーブをのせると味のアクセントにもなり、いろどりも良くなります。

作っている様子を見ると意外と美味しそうなカボチャとニシンのパイですが、果たして味はどうなのでしょうか？このパイの味について調べてみると、以外にも「とても美味しい」という意見がかなり多いです。

少し苦いニシンと、甘みのあるカボチャと、ホワイトソースのまろやかさとの組み合わせが絶妙だという事です。日本だと魚のパイはあまり馴染みが無く鮭と時々見かけるくらいですが、ニシンを包み焼きにしたパイは予想外に美味しい料理の様です。

如何でしたでしょうか？本場のニシンのパイはパイからニシンの頭が飛び出しているという衝撃的なビジュアルですが、StargazeyPieという名前で呼ばれており、予想外に可愛らしい名前をしていることが分かりました。あのような衝撃的な見た目を見ると味が心配になってきますが、魔女の宅急便に登場するニシンのパイはカボチャも一緒に包み焼きにされており、見た目に反して美味しい料理です。

カボチャも一緒に包み焼きにしたニシンのパイは、パイシートやニシンのオイル漬け缶などを活用すると意外とお手軽に作ることが出来ます。実は美味しいニシンのパイを、是非自分で作って味わってみましょう。