大根にスが入るとは?原因・対処や見分け方は?スカスカ大根のレシピも

大根にスが入る原因や、スが入っているかどうかを見分ける方法について解説します。スが入った大根への対策についても詳しく説明!大根にスが入っていても、工夫をすれば食べられます。スカスカ大根を復活させるレシピも紹介します。

 大根にスが入るとは?原因・対処や見分け方は?スカスカ大根のレシピものイメージ

目次

  1. 1 大根にスが入っていても美味しく食べられる?
  2. 2 大根にスが入る原因と見分け方
  3. 3大根にスが入っているときの対処法
  4. 4大根にスが入っていたときの復活レシピ
  5. 5大根にスが入ったときまとめ

大根にスが入っていても美味しく食べられる?

「大根にスが入る」とは、隙間や穴が開いて中がスカスカになっている状態のことを言います。せっかく購入した大根をいざ切ってみたら、「中がスカスカでびっくり!これは食べられるの?」と感じたことはありませんか?

本記事では、スが入る原因やスが入っている時の見分け方やスが入っている場合の対策について解説しています。更に、スカスカ大根を復活させるレシピも紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

大根にスが入る原因と見分け方

大根にスが入る原因

大根にスが入る状態とは、細胞の間に空気が入ることが原因となり隙間や穴が開いてしまうことをいいます。この原因は水分不足です。大根にスが入る原因には、栽培中の段階で入る場合と出荷後に入る場合に分かれます。それぞれ詳しく説明していきます。

栽培の段階で大根にスが入る場合

大根を栽培中に高温で乾燥していたり、収穫が遅れ畑に長く置きすぎてしまうと、葉から水分が失われていきます。水分を必要とする葉は根から水分を吸収するため、根の水分が不足することでスが入ったスカスカの状態になってしまいます。

暖かい季節に栽培された場合や、冬から春に変わる季節に栽培される際には特に注意が必要です。また、家庭菜園で栽培している方は、早めの収穫を心がけたほうが良いでしょう。

出荷後に大根にスが入る場合

栽培後も葉がついたまま放置していると、葉から水分が抜けてしまいスが入る原因となります。そのため、出荷後や自宅で保管している間にもスが入る可能性があるということです。

葉が付いている大根を購入した際は、すぐに根から葉を切り落として別々に保管することで、根からの水分放出を防ぐことができます。

お店に売っている大根にどうして、葉っぱがついていないかが
ちょっと理解できますね。

大根にスが入っているときの見分け方

続いて、スが入っているかどうかを見分ける方法について紹介します。1本で売られている場合やカットされて売られている場合、それぞれの見分け方をみていきましょう。

水分不足ということは鮮度が失われているということですので、新鮮なものを選びましょう。その他、日常的に活用できる具体的な方法を紹介していきます。

一本買いをするときには大根の表面の手触りが硬く感じる物、葉が付いている物は葉の色が緑色をしている物、葉の付け根を触ってみて簡単に葉が取れない物(出来れば葉をちぎってみて緑色のスジのような物が残る物)を選んで下さい、

大根の茎の中心がスカスカ

大根が1本単位で売られている場合は、茎に注目しましょう。葉付きの場合は根から数cm離れた場所の外側の葉を1本ちぎってみます。茎の中心に穴が開いて入れば、根にも穴が開いている可能性が高いです。

また、葉がついていない場合でも、茎の部分が残った状態で売られていることが多いです。その際も同様に、茎に空洞がある場合には根にスが入っている可能性が高いため避けるようにしましょう。

大根をカットした断面が白くもやもやしている

最近ではカットされた状態でもよく売られていますが、その際は断面に注目しましょう。カットされた断面が白くもやもやしている場合があります。これはスが入る手前の状態です。つまり、その状態から少し進むとこの部分に穴が開いてきます。

そのため、断面部分には穴がなくても、切り進めていくとスが入っている場合もあります。このような状態のものはできるだけ避けましょう。

大根にスが入っているときの対処法

スが入っているかどうかを見分ける方法を紹介しましたが、それでも購入した大根にスが入っていた、という場合があります。方法によってはしなびた大根を復活させることができますので、もしもの時の対処法を紹介します。

大根がしなびている場合

大根にスが入っていても、腐ってさえいなければ食べることはできます。しかし、スが入っているということは水分不足の状態ということになるので、新鮮とは言えずしなびた状態であることが多いです。

自然の産物で干し大根のようになってしまっている状態のため、水につけるもしくは50度洗いをすることで新鮮な状態近くまで復活させることが可能です。それぞれ詳しく見ていきます。

水につける

しなびれた大根でも、切ってから水にさらしておくだけで驚く程新鮮な状態近くまで復活させることが可能です。状態により時間は変わりますが、数分から数時間つけておくだけで効果が得られます。独特の苦みも抜けやすくなるため、甘みを引き出すというプラスの効果も得られます。

50度洗いをする

水洗いをする時間がないという場合には、50度洗いがおすすめです。50度洗いとは名前の通り50度のお湯で食材を洗う方法です。この方法で洗うことで、野菜がシャキッと復活します。

少し手間に感じるかもしれませんが、そのメリットは野菜をシャキッとさせること以外にもあります。野菜の甘みを引き出す、独特の臭みが取れる等、食感だけでなく味への効果も期待できるため、おすすめの方法です。

そもそも、50度洗いって何?
その名のごとく50度で食材を洗う事を言います。

大根にスが入っている場合

スが入っている場合、上記のような洗浄方法で洗ってもどうしようもないくらいに固い場合があります。そのままでは食べられないくらい固い場合は、その部分だけ取り除き調理方法を工夫しましょう。食感に影響しない大根おろしや干し大根への活用等を、紹介していきます。

大根おろしにする

大根にスが入っている場合、食感が悪くなっていることが多いですが、おろしてしまえば気になりません。寒い季節には、みぞれ鍋や味噌汁に大活躍です。スが入っている部分が多い場合は沢山の大根おろしができてしまうかもしれませんが、冷凍保存が可能です。保存袋に入れて平らにならし、冷凍庫に保管するだけで完了です。

大根を漬物にする

たくあんなどの漬物を作るときには、大根を丸ごと干し、水分を抜いた状態にしています。スが入っている場合は水分が少なくこの状態に近いため、実は漬物にとても最適です。塩もみや糠漬けにすることで、食材を無駄にすることなく美味しく消費することができます。

干し大根にする

お好みの切り方に切ってからザル等に並べて天日干ししましょう。細切りにして切り干し大根や塩漬け用の輪切りなど、楽しみ方も様々です。表面を良く洗うことで皮も美味しく消費できるので、スが入っていない部分の皮も捨てずに一緒に干してみてはいかがでしょうか?

大根にスが入っていたときの復活レシピ

スの入った大根と油揚げの煮物

【材料】

  • 大根 1/3本
  • 油揚げ 1枚
  • だし汁 200ml 
  • A酒 大さじ2
  • A砂糖 大さじ1
  • A醤油 大さじ1
  • ごま油 適量

【手順】
  1. 大根は暑さ2mm程度の薄めの短冊切りににします。
  2. 油揚げも短冊切りにします。
  3. 鍋にごま油を熱し、大根を強火で炒めます。
  4. 大根に油がまわってきたら、油揚げとだし汁を入れます。
  5. 煮立ったら、材料Aを入れます。
  6. 再び煮立ったら弱火にし、落し蓋をして10分程煮たら出来上がりです。

スカスカ大根と油揚げだけで美味しく出来上がるレシピです。切って炒めて煮るだけの簡単レシピなので、ぜひ試してください。

スが入っている大根で作るみぞれ鶏

【材料】

  • 大根 1/4本
  • 鶏もも肉 1枚
  • A水 1カップ
  • Aだしの素 大さじ1
  • A醤油 大さじ2
  • Aみりん 大さじ2
  • A砂糖 小さじ1
  • サラダ油 適量

【手順】
  1. 大根は大根おろしに、鶏肉は1口大に切ります。
  2. フライパンに適量のサラダ油をひき、鶏肉を皮目から焼きます。
  3. 両面にこんがりと焼き色がつくまで焼き、焼き目がついたら材料Aを加えます。
  4. アルミホイル等で落し蓋をし、3~5分程度煮込みます。
  5. 鶏肉に味が染み込んだらお皿に鶏肉を盛りつけます。
  6. 鶏肉を取り出した煮汁に大根おろしを加え、強火で火にかけます。
  7. 鍋肌がフツフツとしてきたら火を止め、鶏肉の上に盛りつけます。
  8. お好みで刻んだねぎを散らしたら完成です。

スカスカ大根を救済する大根おろしを活用した簡単レシピです。冬にぴったりの体温まるメインとなる一品です。

大根にスが入ったときまとめ

この記事では、大根にスが入る原因やその見分け方を解説しました。大根を購入する際、スが入っていない大根を選ぶことが出来るよう、見分け方を覚えておくと便利です。

また、葉のついた新鮮な大根を購入した際には、早めに根から葉を切り落とすようにすることで新鮮な状態を保つことができます。大根の使用が増えてくるこれからの時期にぜひ参考にしてください。

そして、大根にスが入っていたときの対策や、その大根を使ったレシピについても紹介しています。せっかく買った大根がスカスカでガッカリしてしまった方も、そのまま捨てるのではなく、ぜひ気になった方法を試してみてください。

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