ブランデーのアルコール度数は?他のお酒と比較!甘い初心者向け銘柄は?

ブランデーのアルコール度数を徹底調査します。高級感があり大人のお酒のイメージが強く直ぐに酔うと感じている方がいます。この記事ではブランデーと他のお酒とのアルコール度数を比較し違いを解説!さらに、初心者におすすめの甘い銘柄も紹介します。

ブランデーのアルコール度数は?他のお酒と比較!甘い初心者向け銘柄は?のイメージ

目次

  1. 1ブランデーのアルコール度数は高くて酔う?
  2. 2ブランデーのアルコール度数と他のお酒との度数比較
  3. 3ブランデーはアルコール度数が高くて飲みにくいお酒?
  4. 4ブランデー初心者におすすめな甘い風味の銘柄
  5. 5ブランデーを楽しみながら上手に酔う飲み方
  6. 6ブランデーのアルコール度数まとめ

ブランデーのアルコール度数は高くて酔う?

ブランデーは丸みの帯びたグラスに少しだけ注ぎ、グラスを回しながら飲む少し気取ったイメージがあるお酒です。ビールや日本酒などより知られていないお酒ですが、ウイスキーなどの同じ蒸溜酒です。ブランデーはブドウなどの果物を原材料にした果実酒を蒸溜することで造られ、フランスのコニャックなどが有名です。

蒸留して樽に入れ熟成され高いアルコール度数があり、少し飲んだだけでも酔うのではないかと思われがちです。この記事ではブランデーのアルコール度数について紹介します。他のお酒とアルコール度数の違いを比較調査しました。さらに正しい飲み方を解説し、初心者におすすめの銘柄おすすめもピックアップします。

ブランデーのアルコール度数と他のお酒との度数比較

ブランデーのアルコール度数

ブランデーはウイスキーなどと同じようにアルコール度数の高い蒸溜酒です。果実酒を蒸留した時点では60%を超えるような高いアルコール度数がありますが、加水などをしてアルコール度数を下げて出荷されます。瓶に詰める直前にさらに微調整し、アルコール度数が40%前後になるようにしています

醸造酒のアルコール度数との比較

主な醸造酒のアルコール度数

酒名 アルコール度数
ビール 4%~9%
ワイン 7%~15%
シャンパン 11%~12.5%
日本酒 12%~16%
紹興酒 14%~18%
マッコリ 6%~8%

醸造酒は穀物や果実の原料を酵母によってアルコール発酵させて造ったお酒を言います。ブランデーなどとは異なり、蒸留などの工程を行わず基本的にアルコール発酵させたままの状態で飲まれるお酒です。

醸造酢は大麦を主な原料とするビール、ブドウを原料とするワイン、フランスのシャンパーニュ地方で作られる特別なスパークリングワインのシャンパン、白米を原料とする日本酒、糯米を原料とする紹興酒、米を主原料とする朝鮮半島の伝統酒のマッコリなどが有名です。

醸造酢はブランデーでウイスキーなどは蒸溜の工程がないので、一般的な蒸溜酒に比べアルコール度数が低く最高でも20度程度です

蒸留酒のアルコール度数との比較

主な蒸留酒のアルコール度数

酒名 アルコール度数
ウイスキー 40%〜60%
テキーラ 35%~55%
ジン 40%~60%
ラム 40%~75%
ウォッカ 40%~96%
焼酎 20%〜25%
泡盛 30%~43%

蒸溜酒は穀物や果実の原料を酵母によってアルコール発酵させて造ったお酒を、さらに蒸留してアルコール度数を高くしたお酒です。

大麦、ライ麦、トウモロコシなどの穀物などの麦芽を使ったものがウイスキーです。メキシコ産のブルーアガベが主原料のテキーラなどもあります。大麦、ライ麦、ジャガイモなどを主原料としたジンやウォッカ、サトウキビの成分が原材料のラム酒などがあります。

日本固有のお酒でもある焼酎は、さつま芋、麦、黒糖、さとうきびなどの穀物から造られ、沖縄地方を中心に造られる泡盛は米を原料としています。蒸溜酒は主にアルコール強度を増す目的で造られるため、販売されている商品は全盤的にアルコール度数が高めに設定されています

リキュールのアルコール度数との比較

主な有名リキュールのアルコール度数

リキュール名 アルコール度数
カンパリ 25%
イエーガーマイスター 35%
グランマルニエ 40%
コアントロー 40%
マリブ 21%
カルーア 20%
ベイリーズ 17%
ヨーグリート 16%

ブランデーと同様に甘い風味が特徴のリキュールは、蒸溜酒に香草や薬草、スパイス、花、果実などの副材料の香味を加え、さらに砂糖やシロップなどの甘味を加えたお酒を言います。リキュールは香草・薬草系、果実系、ナッツ・種子系、その他リキュールの4種類に分けることができます。ちなみに梅酒もリキュールの一種です。

香草・薬草系の有名銘柄は、イタリアで生産60種類のハーブが使用されているアマロ系リキュールのカンパリ、ドイツ産で56種類のハーブが入っているイエーガーマイスターです。果実系ではホワイトキュラソーのコアントローコアントロー、オレンジキュラソーのグランマルニエ、クレーム・ド・カシスなどが有名です。

ナッツ・種子系では、主な原料にコーヒーを使用したコーヒーリキュールのカルーア、ココナッツリキュールのマリブなどが定番商品として人気です。その他ではアイルランド原産のアイリッシュウイスキーをベースにクリームが入り香り付けにバニラやチョコレートを使ったベイリーズ、オランダ産で甘い口当たりのヨーグリートなどがあります。

このように、ベースに使用する蒸溜酒のアルコール度数や加える副材料の分量や濃度により様々な味わいに仕上がります。したがって、アルコール度数も低いのもから高いものまで存在します

ブランデーはアルコール度数が高くて飲みにくいお酒?

ブランデーは香りを楽しむお酒

ブランデーは果実を使った蒸溜酒で、芳醇な香りを楽しむお酒と言われています。基本的な飲み方は常温のストレートで、ブランデーグラスの中に香り立つ熟成された深い香りと味わいが最大の魅力です

以前は手のひらでブランデーグラスを包み体温で温める飲み方が主流でしたが、ブランデーの質が低かった時代の名残です。温めるとアルコールが揮発し甘い香りが飛んでしまうので、ブランデーに品質が向上している現在では行いません。適切な温度でブランデーグラスのステムを持ち、軽くグラスを回して飲むのがおすすめです。

ブランデーは酔いやすい?

ブランデーのアルコール度数は約40%で、酔いやすいお酒と思われています。アルコール度数が40%もあるので、よほどお酒の強い方でもグイグイ飲んしまえば完全に酔っぱらってしまいます。

ブランデーは少量をゆっくりと香りを楽しみ味わいながら飲むのが正しい飲み方です。正しい飲み方をすると30分で50mlしか飲まないので、かなりお酒の弱い方でも直ぐに酔うようなことはありません

酔いの程度を判定してみましょう|DRINK SMART お酒の正しい付き合い方を考えよう|サントリー

デザートにかけるブランデーだけで酔う?

甘い香りが特徴のブランデーを香り付けに使用したデザートがあります。ブランデーケーキなどが有名ですが、あくまで香り付けに少量使用したものを食べたからといって、酔うことはありません。例外は、自宅などでスポンジに大量にブランデーを浸み込ませたケーキや、アイスやフルーツにたくさんかければ酔う可能性があります。

酔うと思います。ブランデーケーキには そのままのブランデーを染み込ませているはずですので、多少飛んでいてもアルコールは残っているはずです。

ブランデーは太りやすい?

「ブランデーは太りやすい」という口コミもありますが、実際には根拠のないものです。ブランデーが甘い味わいがするお酒で太る原因になりえるように感じ、カロリー自体も高いので「太りやすい」と思われています。ブランデーを飲んだからいって太りやすいのではなく、単に飲み過ぎやおつまみなどの食べ過ぎによるものです

ブランデー初心者におすすめな甘い風味の銘柄

J.P.シェネブランデーXO

J.P.シェネブランデーXOは販売量世界一のフランスワインメーカーの商品です。アルコール度数が36%とブランデーの中では低く初心者の方にもおすすめです。レーズンの甘くほろ苦い香りと樽由来のバニラが効いた芳醇な風味が特徴です。柔らかい口当たりでアルコールの刺激を感じず、体にやさしく染みわたるようなスムースな喉ごしです。

サントリーV.O

サントリーV.Oは国産のサントリーの商品で、低価格で楽しめるブランデーとして初心者に特におすすめです。マスカット原酒のフルーティで華やかな香りが特徴で、アフターテイストもすっきりとしていて上品です。アルコール度数が37%と低めで、毎日飲んでも飽きのこない味わいです。

リーズナブルな国産ブランデー。マスカット原酒を使用したフルーティーな味わいと華やかな香りが特徴です。

ヘネシーV.S

ヘネシーV.Sはフランスのコニャック地方で造られたブランデーを代表する有名な銘柄です。アルコール度数は40度で、厳選された畑の白葡萄の原酒のみを使用したフルーティで芳醇な香りが特徴です。繊細でかすかなオークの名残とほどよくピリッとしたしたシナモンの軽い香りが魅力で、世界中の方から指示されている商品です。

カミュVSOPエレガンス

カミュVSOPエレガンスは家族経営では最大手のコニャックメーカーの中で、フルーティーな果実の香りが特徴の商品です。厳選されたオーク樽で熟成された原酒を使い、フローラルなアロマとオークの香りがほんのりと漂います。モダンなデザインのスクリューキャップが特徴で、初心者の方でも家庭で気軽にコニャックを味わえます。

レミーマルタンVSOP

レミーマルタンVSOPは1724年にフランスのコニャック地方で誕生した老舗ブランドの商品です。アルコール度数は40%、熟成年数が4年から12年の原酒をブレンドして作られたコニャックで複雑な香りを楽しむことができます。バニラやヘーゼルナッツの香りが特徴で上品な味わいを楽しめ、初心者の方にもおすすめです。

ブランデーを楽しみながら上手に酔う飲み方

ストレート

ブランデーで一番基本的な飲み方がストレートです。ブランデーの最大の魅力は果実由来の芳醇な甘い香りですので、香りを堪能するためにはストレートで飲むことが最適とされています。そのためには、ブランデーの温度がとても重要で18度から20度程が最適と言われています。

丸みを帯びたブランデーグラスに40mlから60mlくらい少量のブランデーを注ぎ、ゆっくりと静かに回しながら色合いを楽しみます。グラスを回しているとブランデーの香りがグラスの内側に溜まり、外側まで臭い立ってきます。鼻でブランデーの甘い香りを堪能したら、口に含み豊かな味わいを舌で感じながら鼻から息を抜きます。

ブランデーの濃厚で華やかな香りがより強く感じられる最高の瞬間で、30分程時間をかけてゆっくりとブランデーを味わいます。

ストレートでブランデーを飲む場合は、舌の上で転がすという感覚で飲むと良いです。少量口に含んで、舌で転がして鼻からその香りを抜くという感じで飲むと、美味しく飲めるでしょう。

ロック

ブランデーはアルコール度数が高いためストレートでは飲みにくいという方にはロックがおすすめです。口径の大きなロックグラスに大き目の氷を入れてからブランデーを注ぎます。

ブランデーを注いだ直後は、まだ氷と溶け合いっていないのでブランデー本来の味が楽しめます。氷に触れることで徐々にブレンドされ優しい味わいに変わってきます。冷たいお酒が好きな方には特におすすめで、アルコール度数が高く酔う心配がある方に最適です。

オンザロックならではの魅力が、氷がグラスにあたる際の「カラン」と乾いた音。目と鼻と舌、そして耳もくわえて、まさに五感を駆使してたのしめる飲み方だといえるでしょう。

水割り・ソーダ割り

水割りやソーダ割りはブランデーの甘い味わいを感じながら、お酒の弱い方でも酔う心配がなく軽快に楽しめる飲み方です。

ブランデーの水割りはタンブラーグラスなどにブランデーと水を入れていただきます。ウイスキーの場合、水を1対1で割る飲み方をトワイスアップと言い、ブランデーでも甘い味と香りを堪能できる飲み方と言われています。冷たいお酒が好きな方はクラッシュアイスを入れれば、また違った味わいを楽しめます。

ブランデーのソーダ割りは甘いブランデーを炭酸飲料のようにジュース感覚で味わえます。はじける炭酸がブランデーと混ざり合い飲みやすくなります。アルコール度数も抑えられ美味しさが引き立ち、お酒の弱い方でもグイグイ飲み進められます。飲みやすいため調子に乗ってたくさんいただくと酔う心配があります。

カクテル

甘いブランデーを使ったカクテルも数多くあります。ブランデーを使ったカクテルとして有名なのがニコラシカです。グラスに注いだブランデーに、輪切りのレモンで蓋をして砂糖を盛り付けるカクテルです。レモンを二つに折り曲げ砂糖と一緒にかじりながら飲むことで、ブランデーの香りとレモンの酸味、砂糖の甘さが一体となります。

サイドカーもブランデーを使った定番カクテルの一つです。ブランデー、ホワイトキュラソー、レモンジュースを2対1対1の割合でグラスに注ぎ、カットしたフルーツなどをグラスに飾ります。飲み口が軽く口当たりが優しいので、酔う心配が少なく女性にも人気のカクテルです。

ブランデーのアルコール度数まとめ

この記事ではブランデーのアルコール度数について紹介しました。ブランデーはアルコール度数の高いお酒ですが、正しい飲み方を覚えてブランデー本来の芳醇な香りを堪能して味わいましょう。他のお店酒と一緒に飲むのではなく、水や炭酸水などをチェイサーとして合間に飲むのがベストです。

ブランデー初心者の方はこの記事を参考にしていただき、ご自分に合ったブランデーを探してみてください。たくさんお酒を飲み酔うのも良いですが、たまにはブランデーを味わい大人の飲み方を楽しみましょう。

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