妊婦は辛いものNG?胎児への影響は?危険性や注意点を詳しく解説!

妊婦が辛いものを食べるのはNGかどうかについて紹介します。妊娠中に刺激物や香辛料が胎児にどういった影響を与えるのか注目しましょう。妊婦にとって辛いものの危険性や注意点を確認しながら、食べたいときの適切な摂取方法を解説します。

妊婦は辛いものNG?胎児への影響は?危険性や注意点を詳しく解説!のイメージ

目次

  1. 1妊婦は辛いものも食べていい?
  2. 2妊婦が辛いものはだめと言われる理由はなに?
  3. 3妊婦が辛いものを食べ過ぎたときに起こる症状・危険性
  4. 4妊婦が辛いものを食べるときの注意点
  5. 5妊婦が辛いものを食べたい時のおすすめレシピ
  6. 6妊婦が辛いものを食べたくなったら男の子?
  7. 7妊婦が辛いものを食べたいときは工夫する

妊婦は辛いものも食べていい?

お腹が大きい妊婦

妊婦は辛いものを食べるのはNGなのでしょうか?妊娠中は胎児への影響を考慮して、様々な制限が行われます。食事制限もその一つであり、妊娠中は避けたほうが良い食べ物が存在するのです。その中で、辛いものは食べてもいいのか紹介します。

妊婦が辛いものはだめと言われる理由はなに?

妊婦の検診をしている医師

今までは甘いものが大好きだったのに、妊婦になってから食べられなくなったという人もいるでしょう。逆に辛いものは食べられなかったのに、妊婦になって食べるようになる場合があります。大切なことは妊婦にとって食事は重要なポイントであり、バランスを考えて摂取することです。

日本はもちろんですが、辛い食べ物が名物である韓国では妊婦も大量に摂取します。しかし、これは日頃から辛い食べ物を食べ慣れているからこそ、妊婦になっても大量に食べているわけです。妊婦になったことで味覚が変化しても一気に食べるのではなく、少量を食べるところからスタートしましょう。

こういった点を踏まえて、妊婦が辛いものを食べてはだめと言われる理由を解説していきます。妊婦は辛いものをどのように摂取するのがベストなのでしょうか?メリットとデメリットを考慮しながら、妊婦と辛いものの関係性を紹介します。

妊婦は辛いものを食べると腹痛を起こす?

妊娠中に辛いものを食べると胃痛になることがありますよね。この胃痛はプロゲステロンによるものです。プロゲステロンは妊婦さんにとって一番大事なホルモンだとご紹介しましたが、実は胃腸の働きを弱め、胃痛を起こしやすい状態にする場合も。

妊婦はもちろんですが、辛いものを食べることで身体に影響が生まれます。辛いものを食べるとお腹が痛くなったり、下痢になる人も多いでしょう。妊婦も辛いものを食べることで、これらの体調変化が起きる可能性があります。腹痛や下痢で体調を崩すことは、胎児にとって好ましい状態ではありません。

以前は辛いものを食べなかった人でも、妊娠することで欲する場合があります。妊娠中に黄体ホルモン「プロゲステロン」が食の好みを変えるからです。ホルモンの影響で、酸っぱいものや味が濃いものを食べたくなる状態といえます。脂っこいものや香辛料で腹痛が起きないように気をつけましょう。

また、食欲増進効果によって食べ過ぎるという問題があります。母体が体重増加して、腰などに悪影響を及ぼします。産後の体型が気になるという方は、妊婦のときは食べすぎに注意しましょう。妊婦状態でも行えるストレッチを取り入れると、リフレッシュ効果も得られておすすめです。

妊婦にとって辛いものは刺激になる

ホルモンの影響によって嗜好が変化するわけですが、辛いもの自体が胎児に悪影響をもたらすことはないようです。辛いものを食べることで食欲増進の効果が生まれるため、つわりの改善につながる場合があります。妊娠中に食欲が出ない、というときに試すのが良いでしょう。

辛いものに含まれるカプサイシンは、体温を温める効果があります。とうがらしなどを食べると、身体が熱くなるような感覚がありますが、実際に体温を上げる効果の影響です。妊婦は身体を冷やさないほうが良いため、辛い食べ物の発汗作用がおすすめです。

妊婦が辛いものを食べ過ぎたときに起こる症状・危険性

危険性①血圧が上がる

身体にとって良い効果もある辛いものですが、食べすぎによる症状や危険性に注意しましょう。特に妊婦の場合は身体の状態を安定させることが重要です。辛いものをは香辛料による刺激物だけでなく、塩分が多く含まれたメニューが多くなります。塩分を摂りすぎると高血圧の原因になるのです。

妊娠中に高血圧になると、「妊娠高血圧症候群」と診断される可能性があります。症状を抑えるために食事制限や薬の投薬が必要になるでしょう。胎児への影響を考えると、高血圧にならない程度に摂取するのがおすすめです。

妊婦の1日の塩分摂取量は「7.0グラム」が推奨されています。キムチの場合は100グラムで約2グラムほどの塩分が含まれています。レトルト食品のようなお手軽なメニューは塩分が多いため、成分表示を確認すると良いでしょう。

危険性②むくみ

出産後も以前と変わらない体型で居たい、と考えている場合はむくみに気をつけましょう。辛いものを食べると、辛さを抑えるために水分摂取量が増加します。水分を多く摂りすぎるとむくみの原因になります。妊娠中は運動量が減るため、身体にむくみが生まれやすいので気をつけましょう。

妊婦は胎児が大きくなり、子宮が圧迫される状態になると、脚から心臓に戻る血流が圧迫されます。このことが原因で脚のむくみが起きやすいです。また、ホルモン分泌によって水分を保持しようとします。辛いものが食べたいに素直に従うと、辛さを紛らわすために水分摂取量が多くなります。

二つの状態が関係して、むくみがより起きやすくなるわけです。1日に2リットルの水分を摂ることが理想的ですが、妊婦は医師と相談して体調を整えましょう。妊娠前から体調を整えておくことで、変化に対応しやすくなります。

危険性③胃痛

妊婦は様々な身体の痛みを感じやすい状況です。特に腹痛や胃痛は胎動も関係して、度々感じることでしょう。また、妊娠中はホルモンバランスが崩れることで、胃腸の働きが弱くなります。辛いものを摂取すると、胃酸の分泌が激しくなるため、弱った胃が荒れやすいのです。陣痛などの痛みと合わさらないように、適量を楽しむのがおすすめです。

辛いものを食べたい場合、胃の中が空っぽな状態は避けましょう。胃が空っぽの状態で刺激物が入ると、胃の粘膜に悪影響を及ぼします。また、先程の胃酸の分泌が激しくなる働きで、胃を傷めます。先に固形物を食べておくか、空きっ腹に食べるのは避けましょう。

危険性④下痢

辛いものを食べると下痢になる人が多いでしょう。刺激物が胃や腸に影響を与えるためです。香辛料によって、胃酸が過剰分泌されることや、体内に無理やり排出する働きが下痢の原因になります。反対に便秘になる場合があります。これは辛味成分の「カプサイシン」が、アドレナリンを活性化させることで消化器官の働きを抑えてしまうためです。

妊婦は身体の状態が不安定になりやすいといえるでしょう。そのため、下痢や便秘の原因になる辛いものは、適量を楽しむのがおすすめです。どういった食事を摂ったかを記録して、身体の変化に気を配ると良いでしょう。

辛いものは下痢はもちろんですが、痔の原因になります。妊婦状態は、同じ姿勢で長時間座ることが多くなり、痔になりやすいそうです。妊婦は痔を避けるためにも、辛いものでお尻を刺激しないことも大切でしょう。妊婦になって痔を経験する人は多いため、刺激物は控えることを意識しておくのがベストです。

妊婦が辛いものを食べるときの注意点

妊婦が控えたほうがよい香辛料

お腹に手を当てている妊婦

妊婦が控えたほうがよい香辛料は、どういったものがあるのでしょうか?辛いものである、スパイスやトウガラシは摂取量に気をつけましょう。特に激辛料理は避け、消化しやすい料理をおすすめします。また、ターメリックやシナモンは、子宮収縮の可能性があります。

辛いものを食べて、胎動が激しくなったと感じる場合もあるでしょう。これは香辛料の効果よりも、食べ物が胃に溜まって子宮が圧迫されることが関係しているようです。落ち着いて食後の変化を確認すると、辛いものに限った出来事では無いのが分かるでしょう。出産後、母乳が出にくいと感じた場合は、刺激物を控えても良いです。

妊婦は塩分量に注意が必要

香辛料と同じく、塩分量に注意しましょう。辛いものは塩分量が多いメニューになっており、妊婦の負担になります。塩分は高血圧の原因であり、水分摂取量が増えてむくみにつながります。妊娠中は摂取量を制限して、産後の楽しみにすることがおすすめです。

香辛料による味付けは、妊娠前よりも薄くすることで身体の負担を軽減できます。妊婦は妊娠初期と後期では身体の変化が起きるため、適宜合わせていくのがベストでしょう。

辛いものを食べ過ぎない

1~2週間に1回カレーを食べるとか、1日1回小鉢のキムチを食べるとか、であれば問題はありません。ただし、食べ過ぎは禁物。

辛いものが直接胎児に影響を与えるわけではありません。胎児は胎盤によって、悪影響を受けないように守られているからです。しかし、アルコールやニコチンは胎盤で防ぐことが出来ません。この違いに注意して、辛いものを楽しむのが理想です。体質によって適切な摂取量は異なりますが、1週間に1回程度であれば影響は少ないでしょう。

辛いものを食べたときに、胃痛や下痢が出た場合はしばらく控えるのがおすすめです。香辛料が少ないものを選んだり、薄めて摂取すると良いでしょう。食欲が無いときの変化として、辛いものを上手に利用すると効果的です。

妊婦が辛いものを食べたい時のおすすめレシピ

カレー

【材料】

  • トマト2個
  • 鯖の水煮缶1缶
  • にんにくチューブ1cm程度
  • 水100ml
  • カレールー30g
  • ケチャプ大さじ1/2
  • 油適量

【作り方】
  1. 油をフライパンにしいて、トマトを炒めましょう。
  2. にんにくチューブを合わせます。
  3. 鯖の水煮缶は汁ごと加えましょう。
  4. 鯖がほぐれたら、水とカレールーを入れて煮込みましょう。

カレーは万能料理です。妊婦の身体を考慮して香辛料を控えたレシピがおすすめといえます。鯖はアミノ酸やカルシウム、ビタミンDが含まれています。また、鯖の油は体内の炎症を鎮める効果があり、不安定な身体を支えてくれるでしょう。栄養がたっぷりで、妊婦に優しいカレーを楽しめます。

キムチ

【材料】

  • キムチ50g
  • アボカド1個
  • ごま油小さじ1
  • 白ごま適量

【作り方】
  1. 皮をむいたアボカドを、食べやすいサイズにサイコロ状に切りましょう。
  2. ボウルにアボカド、キムチ、ごま油を入れて混ぜ合わせます。
  3. お皿に混ぜ合わせたものを盛り付けて、上から白ごまをかけましょう。

辛い食べ物の代表格であるキムチも適量を楽しむと良いでしょう。キムチに含まれる「カプサイシン」が食欲増進効果があり、美容効果も期待できます。アボカドに含まれる葉酸は、妊娠前からおすすめな栄養です。葉酸は赤ちゃんの細胞分裂を促進し、成長を促す効果が期待されています。栄養価も高く、手軽に食べられるレシピです。
 

とうがらしやニンニク

【材料】

  • 小松菜1束
  • 油揚げ2枚
  • もやし1/2袋
  • ニンニク1片
  • 酒大さじ1
  • しょうゆ小さじ2
  • 味の素少々
  • 塩少々
  • こしょう少々

【作り方】
  1. 油揚げを切り分けて、8等分ほどの大きさにしましょう。
  2. 小松菜は食べやすい大きさに切り、ニンニクは薄切りにし、もやしはひげ根を取りましょう。
  3. フライパンを熱したら、油揚げを入れて味の素をふり、軽く炒めたら一度取り出します。
  4. フライパンに油をしいて、ニンニクを炒めて小松菜ともやしを入れましょう。
  5. 野菜がしんなりとしたら、油揚げを戻して、酒と醤油、味の素を入れます。
  6. 最後に塩とこしょうで味を整えましょう。

とうがらしやニンニクを使った炒めものがおすすめです。妊婦は野菜の栄養が重要です。野菜のシャキシャキとした食感が食欲増進につながるでしょう。このレシピにとうがらしや豆板醤などを足すと、料理の幅が広がります。作り置きが出来るレシピを利用することで、妊婦状態でも家事の作業量を減らせます。

妊婦が辛いものを食べたくなったら男の子?

食べたいもので胎児の性別がわかる?

検診を受けている妊婦

知り合いが二人目の妊娠中の悪阻の時期、なんにでもたっぷりわさびを乗せて食べてました。わさびがないと食べられないの、と言いながら。家ではキムチなども食べていると言ってました。
その方は女の子が産まれましたよ!

妊娠中に辛いものを食べたいと感じたら、胎児の性別がわかるという噂があります。妊娠中にまつわる噂は様々存在しており、その中で辛いものを食べたい場合は、胎児の性別が「男の子」というジンクスがあるそうです。しかし、医学的にそういった根拠がありません。辛い食べ物が食べたくなったけど、生まれたのは女の子という声も多いです。

妊娠中に辛いものを食べたいと感じるようになるのは、一度目の出産と二度目以降の出産で異なるようです。一人目のときは甘いものを食べたいと感じたけど、二人目になって辛いものを食べたいと思うようになった場合があるようです。逆の場合もあり、必ずしも辛いものを食べたいと思うわけではないのです。

生まれた子供の性別と妊娠中の出来事を結びつけることは多いですが、多くは関係がないのでしょう。性別が気になる場合は産婦人科で、お医者さんに相談しながら確認するのがおすすめです。胎児の性別によって、食事の内容を変える必要はないため、しっかりと栄養を摂って明るく前向きな気持で出産を迎えましょう。

妊婦が辛いものを食べたいときは工夫する

妊婦が辛いものを食べても、胎児に悪影響はありません。しかし、食べる量が多いと下痢や胃痛の原因になります。妊婦のように体調管理が大切な状況では、量を控えるのがベストです。辛いものは塩分過多になりやすいため、しっかりと他の栄養を補いましょう。水分を大量に必要としない味付けがおすすめです。

辛いものを食べることで、妊婦のつわりを改善することにつながります。妊婦になることで食の好みが変わることは難しい問題です。甘いものを食べたくなったり、辛いものを食べたくなったりと変化が起きます。自分の体調に合わせて少量を回数を増やして食べると良いでしょう。辛いものの場合は、週に1回ほどが負担が少ないです。

妊婦の身体は急激に体調を変化させるものは避けましょう。しっかりと栄養補給を行って、明るく前向きな気持になる食事を楽しむと良いです。妊婦は程よい制限を行いながら、栄養バランスが整う食事を行いましょう。

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