ゆで卵のタンパク質量はどれくらい?1個分・白身だけの含有量も紹介!
ゆで卵にはどれぐらいのタンパク質が含まれているかご存知でしょうか?実はゆで卵に含まれるタンパク質には色々な効果効能もあり、色々な食材の中からも身近で手軽にたくさんタンパク質量を摂ることができると言うことで好まれる食材の1つとなっています。今回はそんなゆで卵を「ゆで卵のタンパク質量はどれぐら?1個分・白身だけの含有量も紹介!」と題しまして詳しく紹介していきます。
ゆで卵のタンパク質量はどれぐらい?
ゆで卵のタンパク質量とはどれぐらいなのでしょうか?今回タンパク質の効果効能、たんぱく質の種類、ゆで卵のタンパク質含有量、ゆで卵に含まれるタンパク質量、タンパク質に含まれる栄養と効果など詳しく紹介していきます。
タンパク質とは?
タンパク質とは、約20種類存在するL-アミノ酸のポリペプチドが鎖状に多数連結してできた物になります。生物が生きて行くために最も重要な成分の1つです。タンパク質は、炭水化物、脂質とともに三大栄養素と呼ばれていて、タンパク質は体を作るのに必要な人間の筋肉や臓器、体内の調整に役立っているホルモンの材料、そしてエネルギー源にもなっています。
タンパク質の効果と効能
タンパク質の主な働きは、筋肉や内臓、皮膚、爪、髪などのそのものの組織を作っています。タンパク質はアミノ酸で構成されていて体を作る主成分となります。タンパク質が不足してしまうと疲労がたまりやすくなったり、筋肉が落ちてしまったりと様々な影響が出てきます。こうしたことを防ぐためにも、適量なタンパク質量の摂取が必要となります。
植物性タンパク質にはホエイ、カゼイン、アルプミンなどが含まれていて、これらの植物性タンパク質の働きは主に免疫力を高めていて、筋肉を強くする働きがあります。また植物性タンパク質には大豆タンパクと小麦タンパクが含まれていてコレステロール値を下げる働きなどがあります。タンパク質には筋肉や内臓、皮膚、爪、髪などの組織を作るほかにも色々な効果効能があります。そちらの効果効能も紹介していきます。
それはいくつかあり、まずはじめに、体を守るリンパ球やマクロファージ、グロブリンを生成するためインフルエンザなどを予防する働きがあります。次に、ヘモグロビンの構成要素となるため貧血を予防する働きがあります。次にナトリウムを排出する働きがあるため、高血圧を防ぐ働きがあります。次に血管を丈夫にするため、脳血管障害を予防する働きがあります。次にコラーゲンを生成するため肌にハリと潤いを与える働きがあります。
こうした他の働きがあるとともに、丈夫な骨を作ったりして、体のあらゆるものを構成しているのがタンパク質です。タンパク質は酵素の原料となります。酵素は消化、吸収、輸送、代謝、排泄などのあらゆる過程に関与し機能していく物質なので生きていくために欠かせない物質です。また、タンパク質は過剰摂取してしまうと肥満を引き起こしてしまう可能性があるのでバランスよく摂取することを心がけましょう。
動物性タンパク質と植物性タンパク質
タンパク質には食事から摂取する際に肉や魚や卵などの動物性食品に含まれている物と、穀物や豆類などの植物性食品に含まれている物があります。食材によって含まれている必須アミノ酸の違いがあります。動物性たんぱく質は魚介類を含む動物由来のタンパク質のことを言い、肉類、魚介類、卵、乳製品などに含まれています。植物性タンパク質は米、大豆、小麦、種類によって野菜や果物などに含まれています。
出典: http://bui.jp
では、動物性タンパク質と植物性タンパク質の違いは何でしょうか?それは、必須アミノ酸のバランスが関係してきます。動物性のタンパク質は9種類のアミノ酸を含んでいますが、植物性タンパク質の一部には不足している物があります。アミノ酸は不足している必須アミノ酸のレベルに合わせて制限されてしまうので、タンパク質量を摂っているつもりでも、足りなかったとなってしまうことがあります。
どうやって、アミノ酸がバランスよく含まれているか、知ることができるのでしょうか?それは、アミノ酸スコアというものがありスコアが100もしくは近い数値が理想とされるスコアになります。肉や魚などの動物性タンパク質にはアミノ酸スコアが100の物が多いですが植物性タンパク質の食品は数値が低く、必須アミノ酸が不足しているものが多いです。
1日に必要なタンパク質摂取量
1日当たりどれぐらいタンパク質量が必要なのでしょうか?日本は厚生労働省が1日当たりどれぐらい必要なのかを定めています。厚生労働省が決めた基準は年齢や性別によっても異なってきます。1歳から2歳の場合男女ともに1日当たり20g、3歳から5歳までが男女ともに1日あたり25g、6歳から7歳になると男の子は1日当たり35g、女の子は30g、8歳から9歳は男女ともに1日当たり40g、10歳から11歳は男女ともに1日当たり50gです。
12歳から14歳の1日あたりのタンパク質量は男の子が60g、女の子が55g、15歳から17歳が一番多く1日当たり男の子が65g、女の子が55gになります。18歳以上は1日あたり男性が60g、女性が50gのタンパク質量の推奨量が定められています。また、妊婦さんなどは必要とするタンパク質量は変わってきます。妊婦さんのタンパク質量は妊娠中期で推奨量プラス10g、妊娠後期でプラス25gと言われています。
ゆで卵のタンパク質含有量
ゆで卵に含まれるタンパク質含有量とはどれぐらいなのでしょうか?ゆで卵1個当たりのタンパク質含有量と白身の部分に含まれるタンパク質含有量、ゆで卵に含まれる栄養と効果、ゆで卵以外の食品のタンパク質含有量について詳しく紹介していきます。
ゆで卵のタンパク質含有量(1つあたり)
ゆで卵1つあたりのタンパク質含有量は、卵1個Lサイズの殻を剥いた場合と仮定して60gに対して7.7gになります。卵100gに含まれるタンパク質含有量は12.3gなので、卵は優れたタンパク質の源と言われていますが、高タンパク質の食材として代表的な鳥の胸肉の皮なし100gのタンパク質含有量が大体25gなので、鳥の胸肉と比較してしまうと、タンパク質がん少し少なくなっています。
ですが、ゆで卵は手軽に食べられて、一個食べるだけで、タンパク質を約8gも摂取できるのはすごいです。筋肉をつけるのに、日本人はタンパク質を体重1kg当たり1日1.5gを摂ることで効果がきたいできると言われています。多くゆで卵を摂取しても効果は変わらないそうです。
ゆで卵のタンパク質含有量(白身の部分)
ゆで卵の卵黄は高カロリーでコレステロールや脂質なども含まれ豊富な栄養素があります。それに比べ、白身の部分はタンパク質以外の栄養素はありません。単離されたタンパク質になります。ゆで卵の白身の部分のタンパク質含有量は4g、脂質は0g、エネルギーは18kcalになります。黄身の部分のタンパク質含有量は2.81g、脂質は5.7g、エネルギーが66kcalになります。白身の方がタンパク質含有量が多く低カロリーです。
また、人が体内で作ることができない、必須アミノ酸も黄身の部分よりもたくさん含んでいます。こういった栄養素からスポーツ選手などは、白身を食べて体作りをする人がいます。
ゆで卵に含まれる栄養と効果
ゆで卵には、豊富にビタミン類やミネラル類が含まれています。ビタミンは摂取したタンパク質をアミノ酸へ分解し、アミノ酸が筋肉を構成する過程で最大限の結果を導き出すために必要なものとなっています。そして、ミネラルの中に含まれるカリウムやカルシウムは神経系を正しく筋肉が収縮できるようにする働きをしてくれます。筋肉の合成に大切なビタミンミネラルを多く含むゆで卵は良質な食材と言われています。
ゆで卵にはビタミン、ミネラル以外にオメガ3脂肪酸も含まれていて、オメガ3脂肪酸には体の炎症レベルを低下させたり酸化を抑制するため、心臓や脳の健康を支えるのに不可欠な栄養素として健康的な脂質となります。また、ゆで卵には共役リノールさんという動物由来の成分も豊富に含まれていて共役リノールには健康に関する様々な効果があります。その中でも体脂肪を減少させる効果があり、ダイエット効果もあります。
共役リノールは飽和脂肪酸に含まれる脂質になります。この脂質を摂取すると逆に体脂肪が減少して行きます。このようなことからゆで卵を食べることで共役リノールを摂取し体脂肪率を下げると言われています。共役リノールは卵の中でも黄身の部分にあるので、黄身も摂取するようにしましょう。
ゆで卵以外の食品のタンパク質含有量
タンパク質を豊富に含んで身近の食品のタンパク質含有量について紹介します。ますはじめに肉類です。100g当たりのタンパク質含有量は、生ハムが24.0g、鶏のささ身が23.0g、ローストビーフが21.7g、牛もも肉が21.2g、豚ロースが19.3g、ロースハムが16.5g、ウインナーが13.2gとなっています。魚介類は、イワシの丸干しが32.8g、いくらが32.6g、するめが69.2g、カニかまぼこが12.1g、魚肉ソーセージが11.5gです。
続いて大豆製品の100g当たりタンパク質含有量を紹介します。きな粉が35.5g、油揚げが18.6g、納豆が16.5g、がんもどきが15.3g、こしあんが9.8g、豆腐が6.6g、豆乳が3.6gで、乳製品はパルメザンチーズが44.0g、クリームチーズが8.2g、ヨーグルトが4.3g、牛乳が3.3gです。このように身近の食品でたんぱく質がたくさん含まれている食材があるので、色々なものを組み合わせて上手にたんぱく質が摂れるようにしましょう。
ゆで卵の作り方
ゆで卵の作り方って、簡単そうですが、ついつい失敗してしまうことも多いと思います。今回は簡単で失敗しない、固ゆで卵の作り方、半熟卵の作り方、ポーチドエッグの作り方を紹介します。今まで失敗することが多かった人でも、コツをつかむことで簡単に上手に作ることができます。ぜひ作ってみましょう。
固ゆで卵の作り方
サンドイッチやおでんなどを作るときには固ゆでのゆで卵を作ることが多いと思いますが今回はそんな固ゆで卵の作り方を紹介します。でははじめに材料の紹介です。卵4個、水は卵がかぶるぐらいを用意します。では作り方です。まずはじめに、鍋に卵がかぶるぐらいの水を入れて沸騰させます。沸騰したら弱火にして、冷蔵庫から出した卵を入れて弱火のまま12分ゆでます。この時蓋はせずに、卵もうごかさないようにしましょう
弱火と言いましたが、逆に火が弱すぎると白身が固まらないので、弱火と中火の間くらいがちょうど良いです。12分経ったらお湯を捨てて、すぐに流水にさらします。ここの温度差が、殻を綺麗に剥くこつとなります。水を流しながら、少しずつ殻を剥いて行くと綺麗に剥くことができます。新しい卵でも綺麗に剥くことができます。お湯を捨てて剥き始めるまでにだいたい30秒ほどで、あえて冷やす必要はありません。
ポイントとして、卵は直前まで冷蔵庫に入れておきましょう。沸騰したら弱火にして、その後冷蔵庫から取り出した卵をそっと鍋に入れましょう。そっと入れることで、卵の殻のひび割れを防ぎます。時間はタイマーできっちり12分はかるようにしましょう。卵の殻は流水の下ですぐに剥くようにしましょう。
半熟卵の作り方
半熟卵のちょうど良い固さ具合を作るのは難しく失敗してしまうこともあったと思いますが、今回は簡単に作れて失敗しない半熟卵の作り方を紹介していきます。まずはじめに卵を4個用意しましょう。大きめの鍋にお湯を沸かします。そして、大きめのボールにたっぷりの氷水を作りましょう。沸騰したら卵をおたまやざるを使って入れていきます。この時殻にひびが入ってしまうと、白身が出てしまうこともあるので気をつけましょう。
卵を茹でる時間は、冷えている卵で6分、常温の卵で5分半です。この時、箸などでかき混ぜると、黄身を中心に持ってくることができます。茹で上がったらざるなどでいっきに引き上げ、氷水の中に入れて3分間入れておき、3分経ったらボールの中で卵同士をぶつけ殻をむきましょう。半熟卵の完成です。ポイントとして時間をしっかり守りましょう。茹でてから素早く氷水につけることです。
卵は常温から茹でると殻が剥きにくくなってしまいますので、鍋に入れる直前まで冷蔵庫に入れておくことをおすすめします。
ポーチドエッグの作り方
ポーチドエッグの作り方を紹介します。まずは材料の紹介からです。材料は卵は作りたい分だけ用意し、水は600cc、酢小さじ2、塩小さじ1です。では作り方の紹介です。はじめに、卵を小皿に割り入れで置きましょう。鍋に水、酢、塩を入れてグツグツと沸騰させます。火力を落として、グツグツとした泡が治まったら、割っておいた卵を1個だけそっと流し入れましょう。
フォークなどで白身を寄せ集めて黄身を包み込むような感じで白身をまとめましょう。白身がある程度まとまってきたら、2個目の卵を流し入れて同じように白身を集めましょう。卵がお好みの硬さになったら穴あきのお玉などですくい上げてキッチンペーパーにそっと包んで水気を拭き取りましょう。ポイントとして、何個か作る時には必ず前の卵の白身がある程度まとまってきてから次の卵を投入するようにしましょう。
コツとして、卵を流し入れるときには必ず弱火で行いましょう。沸騰していると白身が分散してしまいます。茹でているときに軽くお玉でつついてみると固さは分かりますのでお好みの硬さで、すくいあげましょう。
ゆで卵はダイエットに効果的?
ゆで卵には実はダイエット効果もあります。では、どんな方法をとることでダイエット効果があるのでしょうか?ゆで卵を朝食の時に置き換えて食べたり、食事のおかずをお肉やお魚の代わりに食べたり、間食するときにはお菓子ではなく代わりにゆで卵を食べることで、1日当たりの摂取カロリーを減らすことができます。ゆで卵は食べ応えがありますが、思ったより高カロリーの食材ではないのです。
卵というとコレステロール値が高い食材として知られていますが、卵には卵黄の部分にコレステロールが含まれていて1個当たり250mgです。1日当たりの摂取量の目安が300mgなので、食べすぎには注意しましょう。具体的にダイエットに良いと言われている理由についていくつか紹介します。まずはじめに、ゆで卵は腹持ちがとても良いです。食べ応えがあるとともに食べた後はしばらくお腹が膨れ満腹感があります。
次に、消費カロリーが高いことです。それはどういうことかというと、消化するときに使われるカロリーが高いことで、消費するカロリーを上げることができます。普段何気なく食べている食べ物の中には摂取することで得るカロリーよりも消化の時に使われるカロリーが高い物があり、ゆで卵もその中の1つの食材です。
次にアミノ酸がたくさん含まれていることです。卵には、バリン、ロイシン、イソロイシンと言ったアミノ酸が含まれています。バリン、ロイシン、イソロイシンは筋肉を修正したり、強化したりする働きがあります。そのため、代謝をアップさせる効果があると言われています。ゆで卵でダイエットをする場合のポイントを紹介します。1日に多くても2個から3個以上は食べないようにし、その他の栄養もきちんと取りましょう。
ゆで卵だけを1日3食食べる方法はやめましょう。栄養が豊富に含まれている食材ですが、偏りが出てしまい、不健康になってしまいます。また、ゆで卵は固ゆでの物を食べるようにしましょう。中には半熟が好きな方もいるかと思いますが、固ゆでにすることで、噛む回数が増え満腹感を感じやすくなります。また胃の中にたまる時間も長くなります。半熟にしてしまうと噛む回数も減り胃の中にたまる時間も短くなってしまいます。
ゆで卵の賞味期限は?
生卵の賞味期限は採卵してからだいたい2週間ほどですが、ゆで卵の賞味期限はどれぐらいなのでしょうか?ゆで卵の賞味期限は生卵の賞味期限よりはるかに短くすぐに食べない場合はゆで卵を作り置きはしない方がいいです。生卵の場合細菌から中身を守ってくれるリゾチウムという防腐作用をする成分が卵白に含まれているため日持ちすることができますが、茹でることでその効果がなくなってしまうのでゆで卵は傷むのが早いです。
ゆで卵の常温での賞味期限は殻が付いた場合で冬で2、3日夏の場合は常温保存は避けましょう。殻が割れたり、剥いたりしたゆで卵はもっと賞味期限が短くなり冬だと1日、夏は常温での保存は避けましょう。また、半熟卵は日持ちはしませんので、作ったらなるべく早く食べるようにしましょう。冷蔵庫で保存する場合でもできればゆで卵は2,3日ほどで、半熟卵は当日中に食べることをおすすめします。
ゆで卵は味を付けることで少し長持ちします。煮卵にすると、冷蔵庫保存で4,5日ほどです。また、ゆで卵の冷凍保存はおすすめしません。白身の部分がぼろぼろになってしまい美味しくなくなってしまいます。煮卵でも冷凍保存は好ましくありません。上手に保存して、ゆで卵を美味しく食べましょう。
ゆで卵を食べてタンパク質を摂取しよう!
今回「ゆで卵のタンパク質量はどれぐらい?1個分・白身だけの含有量も紹介!」と題しまして紹介してきましたが役に立てたでしょうか?ゆで卵にはたくさんのタンパク質量が含まれていれ、身近で手軽に摂ることができる食材です。ゆで卵に含まれるタンパク質の効果効能も素晴らしく、食事に取り入れることで体への栄養も取ることができると同時に、ダイエット効果などもあります。
ただし、注意点もあり、食べすぎてしまったり、1日3食ともゆで卵だけにしてしまうと、栄養が偏ってしまったりして、せっかくのゆで卵の効果も果たすことが出来ずに逆効果となってしまうので気を付けましょう。また、ゆで卵は作り置きはせずに、作ったら早めに食べるようにし、食べきれる量だけを作って保存することをおすすめします。ゆで卵を上手く活用し、栄養を補ったり手軽に取れるタンパク質量として食べましょう。