妊婦はうなぎを食べても大丈夫?胎児に影響する?妊娠中の注意点を解説

妊娠中の妊婦はうなぎを多量に食べない方が良いと言われていますが、その理由は知っていますか?うなぎには様々な栄養が含まれている反面、胎児に悪影響を及ぼす可能性があります。本記事では、妊娠中の妊婦がうなぎを食べる際の注意点について解説します。

妊婦はうなぎを食べても大丈夫?胎児に影響する?妊娠中の注意点を解説のイメージ

目次

  1. 1妊娠中の妊婦はうなぎを食べられるのか解説!
  2. 2妊娠中の妊婦がうなぎを食べてはいけない理由
  3. 3妊娠中の妊婦のうなぎの摂取量
  4. 4妊娠中の妊婦のうなぎの食べ方・時期
  5. 5妊娠中にうなぎを食べた人の体験談
  6. 6妊娠中の妊婦におすすめのビタミンA摂取方法
  7. 7妊娠中の妊婦のその他食事の注意点
  8. 8妊娠中はうなぎの摂取量に気をつけよう!

妊娠中の妊婦はうなぎを食べられるのか解説!

妊娠中は控えなくてはいけない食べ物が意外と多い時期です。寿司や刺身などの生ものが代表的ですが、栄養豊富なうなぎやレバーなども食べるのを控えた方が良い食材のひとつです。

うなぎといえば栄養価が高く健康に良いというイメージがありますが、じつは腎臓や肝臓に負荷が掛かりやすい食材でもあります。妊娠中の妊婦が食べると、頭痛をはじめとする身体症状が起こることも少なくありません。本記事で解説している注意点などを参考に、適切な摂取量を守ってうなぎを食べるようにしましょう。

妊娠中の妊婦がうなぎを食べてはいけない理由

妊娠中にうなぎは食べない方が良いと言われていますが、その理由を知っている人は意外と多くありません。うなぎにはビタミンAやカルシウムなどさまざまな栄養が含まれている一方で、妊娠中の妊婦が過剰摂取すると身体に悪影響を与える可能性もあります。

うなぎの影響は妊婦だけに限らず胎児にも及びます。特に妊娠3ヶ月以内の妊婦がうなぎを食べると、胎児に器官形成異常などの症状が起こることもあります。妊娠中の方は、うなぎを食べてはいけない理由をしっかりと覚えておくようにしてください。

理由①ビタミンAの過剰摂取による影響

うなぎにはビタミンAという栄養素が多く含まれています。ビタミンAは皮膚や粘膜の角質化予防に効果的ですが、慢性的に摂取するといくつかの健康障害を引き起こす可能性もあります。

妊娠中にビタミンAを過剰摂取すると、食欲不振や倦怠感などの症状が見られることがあると言われています。胎児の成長を妨げてしまうケースも珍しくありません。通常の食事ではほとんど起こりませんが、うなぎを食べ過ぎたり、サプリメントを頻繁に活用したりするのは控えた方が良いです。

理由②レチノールの影響

レチノールとは必須栄養素のひとつで、皮膚細胞の分化を促進する働きがあります。近年では肌荒れ予防にも効果があると言われていますが、妊娠中に過剰摂取すると胎児に奇形が起きやすくなります。

レチノールには水に溶けにくく脂に溶けやすいという特徴もあります。うなぎにもレチノールが豊富に含まれており、食べ過ぎると肝臓や脂肪組織に蓄積されて過剰症になる可能性も十分に考えられます。

妊婦への影響

妊娠中の妊婦がレチノールを過剰摂取すると、頭蓋内圧が高くなって頭痛やめまいなどの症状を引き起こすことがあります。場合によっては皮膚表面が劣化することもあり、慢性的に過剰摂取し続けると肝障害や関節痛の原因になるケースもあるようです。

胎児への影響

レチノールの過剰摂取は妊婦だけに限らず胎児にも悪影響を及ぼします。レチノールは胎児の発育に欠かせない栄養素ですが、体内で合成することができないので食事から摂取する必要があります。ただし適切な摂取をしないと、胎児に先天異常などが起こる可能性もあると言われています。

妊娠中の妊婦のうなぎの摂取量

妊娠中はあまりうなぎを食べられないとなると、どうやってビタミンAなどの栄養素を補うのか気になるところです。妊娠中の妊婦や胎児に悪影響を与えないためには、適切な摂取量を守ってうなぎを食べることが重要となってきます。

適量であれば妊娠中の場合もうなぎを食べても良いと言われています。ただし、摂取量の上限は妊婦の年齢によってやや異なってくるようです。妊娠中の方は、厚生労働省が推奨している年齢別摂取量を守ってうなぎを食べるようにしましょう。

適量であれば食べても良い

妊娠中の妊婦はうなぎをあまり食べない方が良いとされていますが、適量であれば食べても問題無いという事実はあまり知られていません。適切な摂取量は内閣府が目安を定めており、その上限は妊婦の年齢によってやや異なってきます。推奨されている摂取量を事前に把握して、適切な食生活を送るように心掛けてください。

18−29歳の妊婦の場合

18~29歳までの妊婦の推奨量は、1日450~650μgREになります。上限の目安は2700μgREですが、毎日上限に近い摂取をしていると妊婦の母体や胎児に悪影響を及ぼす原因にもなりかねません。

うなぎ一尾には約1500μgREほどのビタミンAが含まれています。妊婦の年齢によっても異なりますが、18~29歳までの妊婦がうなぎを食べる場合は一尾の半分に相当する50g程度に留めておくのが無難です。

30−49歳の妊婦の場合

30~49歳の妊婦におけるビタミンAの推奨量は、1日500~700μgREほどと言われています。上限の目安は18~29歳までの妊婦と同じです。うなぎを食べる場合も一尾の半分までにしておくのがおすすめですが、毎日継続して食べるわけでなければ過度に心配する必要はありません。

妊娠中の妊婦のうなぎの食べ方・時期

妊娠中の妊婦がうなぎを食べる際は、年齢に加えて妊娠の時期にも注意する必要があります。特に妊娠前3ヶ月から妊娠初期3ヶ月以内は、うなぎを多量摂取すると妊婦や胎児に悪影響を及ぼす確率が高くなると言われています。

注意しなければいけないのは妊娠中のうなぎの食べ方です。あまり知られていませんが、うなぎの血液には微量の毒が含まれています。生焼けの状態で食べると、胎児に先天性異常を引き起こす恐れもあります。妊娠中の妊婦がうなぎを食べる場合には必ず加熱処理をするようにしてください。

妊娠初期の場合

妊娠初期は母体の健康や胎児の発育を維持するうえでとても大切な時期です。適切な摂取量を守ればうなぎを食べても良いとされていますが、食材の中にはうなぎと同じ成分が含まれているものもたくさんあります。

和食料理として出される肝吸いには、一杯400~880μgREほどのビタミンAが含まれています。うなぎに比べるとビタミンAの含有量は少ないですが、毎日摂取し続けると妊婦や胎児に悪影響を与えることもあるようです。

妊婦と胎児の状況

妊娠初期の妊婦の身体は、出産に向けて少しずつ変化を始めます。つわりがピークに達するのもこの時期と言われています。一方で胎児の身体は受精卵からヒトの形へと変化していき、臓器や骨などの部位が徐々に形成されます。

うなぎが胎児に及ぼす影響

妊娠初期の妊婦がうなぎを食べると、胎児にさまざまな影響を及ぼす可能性があります。うなぎにはビタミンAが多く含まれていますが、妊娠中にビタミンAを過剰摂取すると胎児の奇形発生リスクが高まると考えられています。特に妊娠12週以内の場合は、水頭症や口蓋裂などの発生リスクが通常の3.5倍になるという報告もあります。

妊娠後期の場合

妊娠後期は胎児の成長の様子がより楽しみになると同時に、腹痛や吐き気などといった身体のトラブルも感じやすくなる時期です。ビタミンAの摂取による胎児への影響は限定的ですが、一度に過剰摂取すると早産のリスクが高まるとも言われています。

妊婦と胎児の状況

妊娠後期の妊婦のお腹はますます重くなり、ハリを感じることも多くなってきます。なかには子宮に押されて胃がムカムカしたり、頻尿やむくんだりなどといった不快症状を感じるケースも少なくありません。胎児の身体は臓器の機能が充実し、聴覚なども発達してきます。髪の毛や爪なども伸びてきて、だんだんと新生児の姿に近付いてくる時期です。

うなぎが胎児に及ぼす影響

妊娠後期はうなぎを食べても良いと言われていますが油断は禁物です。妊娠後期においても、ビタミンAを過剰摂取することで胎児の奇形リスクや先天異常リスクが高まります。ビタミンAを毎日摂取し続ける場合も同様の悪影響が考えられます。妊娠後期の妊婦がうなぎを食べる際には、多くても半分程度に抑えるように心掛けてください。

妊娠中にうなぎを食べた人の体験談

妊娠中は体調管理や食事制限など、気を付けなければいけないことがたくさんあります。特に妊娠初期は些細なことで不安になりがちです。そんな時は、SNSに投稿されている先輩ママ達の体験談を参考にしてみてください。体験談の中には、妊娠中にうなぎを食べた人からの投稿もあります。先輩ママの体験談は妊婦の心強い味方です。

妊娠初期

インターネット上には、妊娠初期の人からの体験談がたくさん投稿されています。特に妊娠3ヶ月以内はうなぎを食べないようにしているケースが目立ちますが、なかには適切な摂取量を守ってうなぎを食べている人もいます。食べ過ぎなければ過度な心配をする必要はないようです。

妊娠後期

ツイッターなどのSNSには、妊娠後期の人からの口コミも頻繁に投稿されています。妊娠後期になると、うなぎを心置きなく食べる人が多くなるようです。なかにはうなぎ一尾を使った料理を食べに行く人も少なくありません。

妊娠後期に入り胎児が大きくなると、うなぎに多く含まれている葉酸という栄養素が必要不可欠になってきます。葉酸には赤血球の働きを促す効果があるので、妊婦の方にも欠かせない栄養素です。過剰摂取に注意してうなぎを食べるようにしましょう。

妊娠中の妊婦におすすめのビタミンA摂取方法

妊娠中の妊婦に欠かせないビタミンAは、うなぎ以外の食べ物からも摂取することができます。緑黄色野菜などからビタミンAを摂取する方法がおすすめですが、最近ではサプリメントを使って効率良く栄養を摂取する人も増えつつあります。自分の健康状態に合った摂取方法を選ぶようにしてください。

BカロテンでビタミンAを摂取

Bカロテンとは、緑黄色野菜などに多く含まれている橙色の色素成分です。強い抗酸化作用に加えて皮膚や粘膜の健康を促進する効果があります。体内に入るとビタミンAに変換されるというのも特徴のひとつで、妊娠中の妊婦にぴったりです。

Bカロテンには細胞の増殖や分化に寄与する働きもあります。最近ではBカロテンを含んだ食品が続々と登場しており、スーパーやコンビニなどでも気軽に購入することができます。妊娠中の方は是非一度その効果を実感してみてください。

Bカロテンを含む食材

Bカロテンを含む食材にはさまざまな種類があります。Bカロテンを最も多く含んでいる食材は紫蘇やモロヘイヤと言われており、その含有量は緑黄色野菜を上回るほどです。メロンや大根などといった水分の多い食材にも、Bカロテンが豊富に含まれています。


Bカロテンの多い代表的な食材といえば緑黄色野菜ですが、ひじきやわかめなどの海藻類にもBカロテンが含まれています。どの食材も扱いやすく料理のレパートリーに困ることはありません。

サプリメントでの摂取は注意が必要

ビタミンAを効率良く摂取したい方にはサプリメントの活用がおすすめです。最近ではさまざまな栄養素を含んだサプリメントが販売されており、ネット通販などでも簡単に購入することができます。ただし、すでに他のサプリメントを活用している方は注意が必要です。使い方によっては胎児の形態異常リスクが高くなると言われています。

妊娠中の妊婦のその他食事の注意点

妊娠中は、妊婦の母体を通じて胎児に栄養を与えるとても大切な時期です。健康的な食生活を怠ると体調不良やつわりにも大きな影響を及ぼします。胎児の健やかな発育のためにも、特定の料理や食べ物に偏らない食事を取ることが何よりも重要になってきます。これから紹介する注意点を参考に、現在の食生活を一度見直してみてはいかがでしょうか?

バランスよく食べる

妊娠中は3食規則正しく食べるのが何よりも大切です。特に妊娠後期は胎児も大きくなるので、普段よりも必要なエネルギーや栄養が多くなります。母体の健康や胎児の発育のためにも、特定の料理などに偏ることなくバランスの良い食事を心掛けるようにしましょう。

メリハリをつける

バランス良く食べることに加えて、食生活にメリハリをつけることも重要となってきます。食事のリズムを作っておかないと、過食リスクが高まって母体や胎児に悪影響を与える可能性もあります。体重管理も難しくなり、場合によっては胎児の発育を止めてしまうことも少なくありません。日頃からメリハリのある生活を送るようにしてください。

ストレスを溜めない

妊娠中は何かとストレスを感じることが多いですが、じつは胎児にも悪影響を与えてしまう恐れがあります。ストレスには血管を収縮させる作用があり、慢性的にストレスを感じていると早産や低体重発育などの確率が高くなると言われています。家族や友人など身近な人と話して、気分をリフレッシュするようにしましょう。

妊娠中はうなぎの摂取量に気をつけよう!

妊娠中の妊婦がうなぎを食べる際の注意点や、おすすめの栄養摂取方法について詳しく解説してきました。妊娠中は控えなくてはいけない食べ物が意外と多い時期です。さまざまな栄養が含まれているうなぎもそのひとつですが、適切な摂取量を守れば妊娠中でも食べることができます。妊婦の方は摂取量に気を付けてうなぎを食べるようにしましょう。

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