漬物の塩分量は多い?少ない?塩分濃度を抑える減塩方法も解説!

漬物の塩分が多いか少ないかは、素材や漬け方によって違うので詳しく解説します。またひと手間加えただけで塩分濃度を抑える減塩方法も紹介します。漬物の適切な塩分量も紹介するので、塩分の摂りすぎを気にしている人には必見です。

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目次

  1. 1漬物で塩分を摂りすぎていないか気になる!
  2. 2漬物の塩分量
  3. 3漬物の塩分の適量は?効能も紹介
  4. 4漬物の塩分濃度を抑える減塩方法
  5. 5漬物の塩分量に注意して美味しくいただこう!

漬物で塩分を摂りすぎていないか気になる!

漬物とは様々な食材を塩や味噌、酢、酒粕などと一緒に漬け込んで保存性を高め、熟成させることによって香りや風味を良くします。韓国ならキムチ、中国はメンマやザーサイ、アメリカならピクルスは日本でいう沢庵と同じように漬け込んで熟成させた漬物です。

日本の家庭でよく食べられる漬物は沢庵が代表的ですが、漬ける方法は塩漬けや味噌漬けです。食べると塩辛い味がして白いご飯が何杯でも食べられます。しかし食べ過ぎると塩分を摂りすぎるのではないかと不安になります。そこで、本記事では漬物の塩分を詳しく検証し、漬物の効能をはじめ塩分を摂りすぎない方法を紹介します。

またあまり知られてはいませんが、漬物は栄養効果が高く日本人が摂取するのが苦手とされているミネラルやビタミンを簡単に摂る事が出来ます。そのからくりと漬物をアレンジして美味しく食べる方法も合わせて紹介します。いつも料理の中でメインとして活躍しない漬物ですが、本記事では漬物の驚くべき効果を発見すること間違いなしです。

漬物の塩分量

まずはなぜ漬物は塩分が多いのか検証します。漬物は塩分が気になりますが素材は野菜なので、野菜不足のときなどに手軽に野菜が摂れるということでよく食べられます。また漬物の漬け方も塩漬けの他にぬか漬けや粕漬、酢漬けなど様々な方法があるので、塩分が気になる人は漬け方もひと工夫するのがいいかもしれません。

本記事では塩分の多い漬物と少ない漬物のを塩分量と合わせて紹介していますが、意外な漬物の塩分が高かったり、塩分が高いと思っていた漬物が実は少なかったりと様々な発見があるかもしれません。これからじぶんで漬物を作る人なら、ぜひ参考にしてください。

漬物の塩分が高い理由

漬物の塩分量が高い最大の理由は長期保存です。日本では昔から野菜を保存するために塩をすりこんで寒くて暗い場所に保存しています。塩には漬物を腐りにくくする効果があり、塩を混ぜる分だけ長期の保存が可能です。

しかし最近では漬物の塩分量が問題視され、塩をあまり使わない浅漬け一夜漬けに注目が集まっています。ただ保存期間が短いため腐りやすいというデメリットがあります。

漬物には塩漬けのほかにも色々な方法がありますが、どの漬け方でも塩は必ず使うため塩分量が不安です。近年は技術開発も進み少ない塩分でもしっかりと味がついている漬物も売られています。自分の家で漬物を作る時は特に塩分量に注意が必要でしょう。

塩分の多い漬物

食材 食塩相当量
ザーサイ 13.7g
大根/味噌漬け 11.2g
しょうが/酢漬け 7.1g
かぶ/ぬかみそ漬け 6.9g
なす/こうじ漬け 6.6g


上記の表は100g中に含まれる食塩相当量を計算しています。その中で塩分が高い漬物はだんとつでザーサイです。ザーサイとは中国の漬物として日本では最もポピュラーな漬物で、茎が肥大化して太くからし菜と呼ばれる野菜と同じ種類です。酸味があって少し辛い味はご飯のお供としても人気があります。

塩分は漬物の中でも一番高いザーサイですが、栄養価は高く鉄分やカリウムが多く含まれていたり利尿作用が高いなどの効果があります。ザーサイを漬物で食べるときは少し水で洗うなど塩分を控えめにするなどして食べる工夫をするのもよいでしょう。

塩分の少ない漬物

食材 食塩相当量
きゅうり/ピクルス 1.1g
野沢菜/塩漬け 1.5g
白瓜/塩漬け 2g
白菜/キムチ 2.2g
なす/塩漬け 2.2g


最も塩分の低い漬物はキュウリのピクルスです。酢漬けや自然発酵をさせて作るピクルスは健康食としても人気があり、ダイエット中は大活躍する食材の一つです。次に塩分の少ない野沢菜や白菜は浅漬けや一夜漬けにすることによって塩分を控える事が出来ます。

また、塩分が高いと思われがちなキムチは実はかなり塩分が低く、様々な食材も使っていることから栄養素も十分含まれています。さらに辛み成分の唐辛子やニンニクを使っているので新陳代謝の促進にもつながります。ただ、ご飯に合うので、食べ過ぎには注意しなくてはいけません。

漬物の塩分の適量は?効能も紹介

漬物は塩分濃度が様々だということがわかりましたが、実際漬物を食べるとき塩分濃度はどのくらいが適切なのかわかりません。そこで、漬物の塩分は人間の体にどのように作用されるかどのくらいが適量なのかを詳しく検証します。漬物はしょっぱいだけではないことが本記事では証明できるでしょう。

塩分量は少ないほど良い?

漬物の塩分が少ない方がよいとは限りません。まずは長期保存が出来ないという理由があげられます。浅漬けや一夜漬けは塩分が少ないですが、冷蔵庫で保存したとしても約1週間以内に食べ切らないと漬物から酸味や臭みがでてきます。その点しっかり漬け込んだ漬物はきちんと保存すれば1ヶ月以上もちます。

市販の漬物には賞味期限が記載されています。漬物によっては半年くらい長持ちする漬物もありますが、添加物や調味料などを使って長期保存を可能にしている漬物も多いです。日常的に漬物を食べる習慣がある人は、自分漬けると好みの塩分濃度で漬物を作る事が出来ます。

塩分の体内の役割

最近では減塩という言葉をよく耳にします。塩分をあまり摂らず健康的な体になろうという傾向がありますが、塩分にも体内では大切な役割があります。人間は食事をしたり運動をしたりすると代謝が働き酸性の体にしてしまいます。

その体を塩を構成しているナトリウムが酸性の体を中和してくれる働きをするのです。そして弱アルカリ性というベストな体にしてくれます。

また、塩にはミネラルが豊富に含まれており、基礎代謝や新陳代謝を上げるときにビタミンと合わせて栄養を補給してくれます。注意しなければいけないのは、食卓塩と呼ばれる精製塩は塩化ナトリウムしか入っていないことです。ミネラルのバランスが悪いので、天然塩でミネラルを補うことが大切です。

適切な塩分量

日本人が一日で補う食塩相当量の目安は成人男性で一日8.0g未満成人女性で7.0g未満とされています。例えば、夜にかつ丼(約3.6g)と漬物(10gで約1g)、お味噌汁(約1g)を食べると一日の目安の約半分以上の塩分を摂取することになります。漬物を毎日食べている人は塩分濃度に注意しなければいけません。

どうしてもご飯を食べるときに漬物が必要な人は、漬物を一度水で洗って表面の塩を落としたり塩分濃度の少ない浅漬けを1食にいれるなどの工夫が必要になります。また、ピクルスやキムチなどの漬物を積極的に食べることによって一日に必要な塩分量を減らす事が出来るでしょう。

ちなみに漬物以外で塩分濃度が高い食材はカップラーメンやインスタントラーメンです。野菜不足だからと言ってカップラーメンと一緒に漬物を食べるときは注意しなければいけません。また、梅干しもかなりの塩分濃度なので、漬物と梅干を一緒に食べるのはできるだけ避けてください。

漬物の栄養と効能

漬物は塩分量に関してよく注目されがちですが、栄養豊富な食材として最近では話題になっています。最大の理由は加熱したら壊れてしまうビタミンをそのまま摂取できるということです。生野菜をたくさん食べてビタミンやミネラルを摂るより、少量で豊富な種類のビタミンが摂れるのは漬物の特徴です。

また、きちんと漬け込んだ漬物は植物性乳酸菌を摂る事ができ、生きたまま腸内に届く乳酸菌として善玉菌を増やしてくれるほか、免疫力をアップする手助けもしてくれます。このほか漬物はしっかり噛んで食べるので脳の発育も促してくれる効果があり、世界でも注目されつつあります。

漬物の塩分濃度を抑える減塩方法

これほどまで栄養価が高い漬物を有効的に食べるためには、塩分濃度を抑える方法が必要です。減塩方法によっては最大限の栄養を摂取することはできませんが、なるべく少ない塩分で栄養も摂れ美味しく漬物を食べる方法を紹介するので、ぜひ参考にしてください。

新鮮な野菜を漬ける

漬物を作る時、しなびてしまった野菜や日数が経ってしまった野菜を塩漬けすることによって長期保存をさせようと考える人もいます。もちろん、そういった漬け方でも野菜は美味しく食べる事が出来ます。しかし、栄養成分を考えると生野菜と同じように新鮮な状態で漬物を作った方が栄養が格段にアップします。

新鮮な野菜を塩漬けにするのは少し勿体ないと思ってしまいますが、新鮮な野菜を使うと漬物にしたときのシャキシャキ感やたっぷりと出る水分の甘さがより美味しさを際立たせます。少ない塩分でも十分に美味しくなるので新鮮野菜を惜しまず使いましょう。

浅漬けにする

塩分濃度を抑える一番簡単な方法は浅漬けにすることです。今ではスーパーで浅漬けの素や一夜漬けの素などが大量に売られているので、1本買えば家に帰って野菜を切って混ぜ合わすだけですぐ作れます。浅漬けにすると長期保存は出来ないので、食べられる分だけ浅漬けにすることをおすすめします。

家で簡単に浅漬けを作るなら、昆布だしや白だし、塩などがあればすぐ作れます。浅漬けの場合は野菜の総重量に対して1%の調味料を加えればすぐできます。保存容器に入れるだけでも良いし、ビニール袋に入れて揉みこむ方法もあります。味付けも好みによって違うので、塩を入れる分量だけは控えるように気を付けてください。

口コミ

辛味や風味を加える

塩分濃度を抑える方法の一つとして、辛みや風味を加えて漬物を作るというのがあります。代表的な漬物はキムチです。塩分を抑える代わりに辛みを加えて漬物のうまみ成分を引き出します。このほかにアレンジレシピは沢山あり、口コミなどでも独自で考えた変わり種の漬物を作っている人が沢山います。

例えば大根の漬物にカレー風味を加えたり、ゆずの酸味を加えている人もいました。またしょうがやミョウガを刻んで混ぜたり、からし漬けやレモン漬けなど漬物はあまり味を選ばないのでどんな調味料にも合うのです。野菜が一度塩でしっかりと味がついているので、自分の好きな食材と試しながら混ぜるのもおすすめです。

口コミ

カリウムで塩分を排出する

カリウムは野菜の他に果物やイモ類、海藻などに多く含まれています。効能としては血管を拡張させ、血圧を下げる効果もありますが、利尿作用の効果もあります。この利尿作用によってカリウムと同じ量の塩分を一緒に排出してくれるのです。

カリウムが多く含まれる食品としてはじゃがいもやホウレンソウ、納豆などが代表的です。しかし、茹でたり煮たりするとカリウムが減少するので、できるだけ焼いたりレンジで加熱して調理しましょう。納豆キムチにすると塩分も少なくカリウムも豊富なのでおすすめです。

漬物の塩分量に注意して美味しくいただこう!

本記事では漬物の塩分濃度について検証しましたが、調べれば調べるほど漬物の栄養効果が高いことや様々な風味の漬物があることがわかりました。白いご飯に漬物という基本的な食べ方もアレンジの方法によってはチャーハンにしたりスパゲティや炒め物に混ぜ合わせることもできる万能な食材だということも知ってもらえたのではないでしょうか?

漬物は塩分が高いからと言って敬遠するのではなく、野菜をたくさん食べられる食材として最近では世界的に注目されています。また、自分で漬物を作った方が無添加で塩分濃度の調整もできるので、簡単な浅漬けや比較的難しくない塩漬けなどに挑戦して減塩で美味しい漬物を作ってみましょう!

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