薄力粉の代用品一覧!ない時の代わりで最適なのは?代用アレンジレシピも
薄力粉がない時に代用できる小麦粉を一覧で紹介します。同じ小麦粉が原料の強力粉が薄力粉の代わりとして有名ですが、たこ焼き粉や天ぷら粉などの家庭で余りがちな粉類でも代用することができます。また、併せて薄力粉以外の粉類を使ったレシピも紹介します。
薄力粉がない時に代用できるものは?
小麦粉には種類がありまして、主なものに、薄力粉、中力粉、強力粉の3種類があります。
一番、スーパー等で安く多く売られているのが、薄力粉で、料理や製菓に使われる、一般的な小麦粉です。
薄力粉を使って料理をしようとした時に、量が足りない、ストックがなかったことはありませんか?薄力粉に代わりに何か別のメニューにできれば良いですが、他の材料をすでに準備していると変更もしにくいです。そうした時に役立つのが薄力粉の代用になる粉類です。
薄力粉は強力粉や中力粉と同じ小麦粉を原料とした食材で、和食や洋食、お菓子作りなど幅広い料理に使われます。レシピに小麦粉と表記されている場合はこの薄力粉を示していることがほとんどです。本記事ではその薄力粉がない場合に代用することができる粉類と、その使い方について紹介します。
薄力粉と片栗粉の違いとは?
薄力粉を使わないケーキならこのレシピかな。
片栗粉ケーキ♪290kcal
http://cookpad.com/recipe/332890
薄力粉は小麦を精白して細かく挽いた粉で、小麦の精製具合により種類が分かれます。薄力粉はタンパク質の割合が8.5%以下で、ふんわりとさせたいケーキやクッキーなどに使われます。強力粉にはタンパク質が12%以上含まれており、主に粘りのある質感のパンやラーメンなどに使われます。そしてこの薄力と強力の中間に当たるのが中力粉です。
片栗粉は精製されたデンプンの粉です。以前はユリ科の植物の根から作られていましたが、ジャガイモから作られたものが一般的に流通しています。揚げ物の衣や水に溶かしてとろみをつけるために使われます。
小麦粉はにグルテンという成分が含まれています。このグルテンには水を加えて混ぜ合わせると粘り気が出るといった性質があるのですが、これを利用したのがうどんやラーメンで、これらの麺類が持つ特有の特徴であるコシの基となっています。
逆に同じ小麦粉でも薄力粉はグルテンの含有量が少ないので、揚げ物の衣に薄力粉を使うとサクサクとした食感に仕上げることができます。また、いざという時には片栗粉の代わりとしても使うこともできます。
薄力粉の代用品一覧
薄力粉の代用品①片栗粉
薄力粉・砂糖・サラダ油・ココアで適当な分量でコネコネしたらベッチョベチョになって、でも、薄力粉使い切ってしまって代わりに片栗粉入れたんだけどちゃんとクッキー出来上がった!笑 pic.twitter.com/H6qecjvnnk
— 同居嫁のちむ® (@timuhaha) October 31, 2019
薄力粉の代用として片栗粉を揚げ物の衣に使うことができます。これによって食感が変わり、揚げた時には白っぽい色になりサクッとした衣になります。また、薄力粉と片栗粉の両方を使って衣をカリッとさせるレシピもあります。薄力粉は具材の旨味を逃さず閉じ込め、片栗粉は食感を良くするので揚げ物におすすめです。
ホワイトクリームやカレールーなどはバターや他の材料と組み合わせてとろみをつけますが、これを片栗粉でとろみをつけると、薄力粉を使うよりも粘土の強いとろみになります。そのため、薄力粉の代わりに片栗粉でとろみをつける時には、水で溶いた片栗粉と少しずつ加えてとろみの具合を調整してください。
薄力粉の代用品②米粉
余裕があったので生地からマルゲリータ作った。妻がグルテン苦手ということで薄力粉を米粉で代用。いい夫アピール😌#軽井沢薪ストーブ料理 pic.twitter.com/VEVEhykxAG
— 軽井沢移住者の櫻井です (@HelloKaruizawa) February 10, 2019
米粉はお米を細かく砕いて粉にしたものです。日本では古くからもち米を粉にした白玉粉、うるち米から作る上新粉などが和菓子の材料として使われてきました。最近では、小麦粉に含まれるグルテンを含まない米粉が、小麦アレルギーのある人向きに代用品として活用されています。
米粉も薄力粉の代用として使用することができる食材です。米粉パンや麺、ケーキなど数多くの食品が販売されており、ブームを巻き起こしています。米粉はグルテンフリーという特徴に加えて、油の吸収率が低くヘルシーという性質を持った食材です。米粉に含まれるデンプンが薄力粉の代わりに粘りやとろみをつけてくれるので、小麦粉と同じように扱えます。
ただ米粉を主な材料とした料理は、加熱調理後に冷めるとデンプン質がかたくなり食感が悪くなります。パン生地やお菓子などの調理で代用にする場合は、油分や砂糖などの糖分を加えデンプン質をコーティングするのがポイントです。焼き立てほどではないですが、ふんわりとした食感を残ししっとりとした風合いになります。
薄力粉の代用品③強力粉
強力粉も薄力粉と同じ小麦粉がベースとなっている食材です。薄力粉よりもタンパク質が多い強力粉は、主にモチモチとした食感の料理に使われています。揚げ物の衣やホワイトソースなど、薄力粉を使う料理の代用として使用することも可能です。ただ、強力粉は使いすぎるとずっしりとした重みのある食感になってしまうので、薄力粉よりも量を少な目にするのが良いでしょう。
また、お菓子作りの際にも強力粉は薄力粉の代用として活用することができます。ただし、卵や牛乳などを使用するホットケーキやドーナツなどであれば問題ありませんが、水分量が少ないクッキーは強力粉を使いすぎるとカチカチに固くなってしまうので注意が必要です。また、強力粉だけでなく中力粉も薄力粉の代わりとして使用することができます。
薄力粉の代用品④ホットケーキミックス
焼けた( ゚∀゚)ウヒョー!!
— ゆき❄🌈 学祭三昧( 'ω' و(و"♪ (@yuki290207) March 13, 2019
薄力粉足りない分を、ホットケーキミックス代用したら思いのほかふっくらしちゃったけどこれはこれでおっけい😋✌️
3回目になると慣れてきますね、次回は何か別のにチャレンジしてみよ💡 pic.twitter.com/J12qKhKamc
ホットケーキミックスは、ホットケーキを焼くために特化した商品です。原料には薄力粉、砂糖、ベーキングパウダー、香料などが含まれています。お菓子作りで薄力粉の代用として使うにはぴったりの材料です。砂糖やベーキングパウダーがすでに含まれているので、パンやケーキを焼く際には他の材料で量を調整してください。
ただし、ホットケーキミックスを揚げ物の衣やホワイトソースといった料理に使うのはおすすめしません。これは香料が含まれているので、仕上がった料理が甘いような風味が付いてしまうからです。料理本来の味が損なわれてしまうので、できれば使わない方が無難といえるでしょう。
薄力粉の代用品⑤天ぷら粉
天ぷら粉は薄力粉や卵、ベーキングパウダーなどを混ぜ合わせて粉状にしたものです。天ぷらを作る時には、水で溶いて液状にして具材に絡ませて揚げます。揚げると衣がふんわりとしてサクッとした食感に仕上がります。
薄力粉がない時には、フライや竜田揚げ、唐揚げといった揚げ物の代用として使うことができます。また、お菓子作りの際にも薄力粉の代わりとして使用することが可能です。クッキーや焼くとサクサクと仕上がり、ホットケーキやパウンドケーキはふんわりとした仕上がりとなります。
薄力粉の代用品⑥お好み焼き粉
『納豆揚げ』
— 虎無(こなし) (@namonakitora) August 27, 2019
納豆の賞味期限が近くて大量消費しようと思って作った✨
今回は薄力粉なくてお好み焼き粉を使ったけど美味しい!
あと、ウスターソースとか何かしらのソースかけたい時は混ぜる時のタレ不要!
レシピはリプにくっつけときます!#今日の虎ごはん pic.twitter.com/BsfGvbVYx5
お好み焼き粉には、ふわっとした焼き上げりに仕上がるように、小麦粉だけでなく出汁やベーキングパウダー、増粘剤などの調味料が配合されています。これら調味料が入っていても味や食感に影響を与えない料理であれば、お好み焼き粉を薄力粉の代わりとして使用しても問題ないでしょう。
揚げ物や肉団子のつなぎとして加えれば、風味も増して美味しく代用できます。ただ、お菓子(特にクッキーやドーナツなどの洋菓子)の材料にお好み焼き粉を加えてしまうと、出汁の味わいが強く出てしまうのでおすすめできません。
薄力粉の代用品⑦たこやき粉
……聞こえますか……トンカツ好きの皆さん……今……あなたの心に……直接呼びかけています……
— 青鹿りんご🍎衣装作成中 (@ringo_412) September 18, 2018
カツを揚げる時は……薄力粉ではなく……たこ焼き粉を使うのです……
カツの風味が格段に良くなり……懐かしい味がします……
たこ焼き粉です……薄力粉ではありません…… pic.twitter.com/j3InFK9zUg
たこ焼き粉にもお好み焼き粉同様に出汁が入っており、商品によっては乾燥ネギなどを細かくした具材が入っている商品もあります。お好み焼き粉と異なる点は、焼いたときに外側はカリッとして中はトロリとした具合になるように、ベーキングパウダーだけでなく山芋の粉などを加えている点です。
たこ焼き粉もお好み焼き粉と同様に、お菓子作りには不向きです。ただ、揚げ物の衣にしたり、和の風合いを出したいパン生地や薄く焼いたクレープなどには、敢えてたこ焼き粉を使う場合もあります。
薄力粉の代用品を使う時の注意点
薄力粉の代用になる粉類には、それぞれに注意点があります。ホットケーキミックスは甘い香りが付くので、お菓子作りには向いていますが、和食や中華といった料理には向きません。お好み焼き粉やたこ焼き粉は出汁が入っているのでお菓子作りには向きませんが、揚げ物などの料理には風味を加えてくれます。
薄力粉の代用として使う場合は、代わりに使う粉類がどういった原料でできているかを知っておくと失敗がありません。
薄力粉の代用品を使ったレシピ
衣がサクッ!鶏肉と野菜のフリット
- 白身魚2~3切れ
- 野菜(ズッキーニやパプリカなど)
- 片栗粉大さじ4
- 卵白1個分
- 塩コショウ
- 油
- レモン
- 白身魚は塩をふって10分置き、表面の水分をふきとりコショウで下味をつけます。
- 野菜は洗って水気を切り、一口大に切ります。
- ボウルに卵白と片栗粉をあわせて泡立てます。
- 1と2を3の衣にくぐらせて、鶏肉は170度、野菜は180度に熱した油で揚げます。
- 油を切ってお皿に盛り付け、レモンのくし切りを添えて出来上がりです。
ふんわりとした衣が特徴のフリットは、薄力粉に炭酸水やビールなどを混ぜ合わせて衣を作ります。この定番レシピに薄力粉の代用として片栗粉を使うと、卵白でふんわりとさせて片栗粉でサクッとした食感も楽しむことができます。
モチモチ食感のお好み焼き粉おやき
- お好み焼き粉200g
- 水100cc
- サラダオイル小さじ1
- ハム、チーズ、コーン
- サラダオイル大さじ1/2
- ボウルにお好み焼き粉、水、サラダオイルを入れて、手でこねてひとまとめにします。
- ひとつにまとまったらさらに5分ほど、よくこねます。
- ボウルにラップをかぶせて20分室温に置きます。
- ハムとチーズは1cm角に切ります。コーンの水気は切っておきます。
- 3の生地を6等分にして丸め薄く伸ばして、4の具を包みます。
- フライパンにサラダオイル大さじ1/2を入れて中火で熱します。
- 5の生地の閉じた側を下にして並べて入れて蓋をして3分焼きます。
- 焼き色がついたら裏返して、蓋をして3分焼いて出来上がりです。
薄力粉や中力粉を使って作るおやきを、お好み焼き粉で代用したレシピです。お好み焼き粉に含まれる出汁や粘りが生地のもちもちとした食感につながります。薄力粉の代用としてだけでなく、余っているお好み焼き粉の活用にもなります。具材には野沢菜やツナマヨなど好みのものを包んでみてください。
たこ焼き粉で簡単チヂミ
- たこ焼き粉100g
- 水150cc
- 卵1個
- ニラ1/2束
- 玉ねぎ1/2個
- ゴマ油大さじ1
- ボウルに卵を割り入れて水と合わせ、そこにたこ焼き粉を加えて混ぜ合わせます。
- 3cmくらいに切ったニラと薄切りにした玉ねぎを1に加えて混ぜます。
- フライパンにごま油を入れて中火にかけ、そこに2の生地を半量流し入れます。
- 表面がこんがりとしたら、裏返し同じように焼き上げて出来上がりです。
チヂミは小麦粉と片栗粉を混ぜて生地を作るのが一般的ですが、こちらはたこ焼き粉を使った簡単レシピです。油を多めに使って表面を揚げるようにすると、外側はカリッとして中はとろけるような食感のチヂミを作ることができます。食べる際には醤油に少しごま油を加えたものや、ポン酢などをお好みのタレにつけて頂きましょう!
米粉でしっとりガトーショコラ
- チョコレート80g
- 無塩バター60g
- 卵黄3個
- 砂糖50g
- 生クリーム50cc
- 米粉20g
- ココア50g
- 卵白3個
- 砂糖120g
- チョコレートと無塩バターを湯せんにかけて溶かします。
- 1に生クリームを加えて混ぜます。そこに卵黄と砂糖50gも加えて混ぜます。
- 米粉とココアを2に加えてよく混ぜます。
- 大き目のボウルに卵白をいれて、よく泡立て砂糖120gを少しずつ加えます。
- 角がたつくらいのメレンゲになったら、半量を3に加えてよく混ぜ合わせます。
- 残りの半量のメレンゲは、泡がつぶれすぎないようにさっくりと混ぜます。
- 15cmの丸型にオーブンシートを敷き、記事を流し入れます。
- 170度に温めたオーブンで50分ほど焼いて出来上がりです。
薄力粉の代用として米粉を使ったガトーショコラのレシピです。薄力粉では重くずっしりとしたような焼き上がりになりますが、米粉を使うと軽い食感になります。これなら小麦粉アレルギーの人でも安心して食べることができるでしょう。
香ばしい食感の天ぷら粉クッキー
- 天ぷら粉50g
- マーガリン40g
- 砂糖大さじ1
- 牛乳大さじ2
- チョコチップ大さじ1~2
- マーガリンを電子レンジで溶かします。
- ボウルに1と天ぷら粉、砂糖、牛乳を加えてよく混ぜ合わせます。
- チョコチップを2に加えてさっくりと混ぜます。
- 天板にクッキングシートを敷き、3の生地をスプーンですくって落とします。
- 250度のオーブンで10分焼き、アルミホイルをかぶせて5分焼いて出来上がりです。
薄力粉とバターによって仕上げられるクッキーを、天ぷら粉とマーガリンで代用した変わり種のレシピです。天ぷら粉によってサクサクとして香ばしい味わいのクッキーが出来上がります。バターの代わり使用したマーガリンが、軽い風味をプラスしているのもポイントです。
薄力粉の代用品まとめ
強力粉や片栗粉以外にも、米粉や天ぷら粉なども薄力粉の代用となることが分かりました。ただし、ホットケーキミックスやお好み焼き粉は、料理によって薄力粉の代わりには向かない場合もあります。それぞれの特徴を知って代用として活用してください。