薄力粉の特徴と使い方!小麦粉との違いや代用方法は?薄力粉のレシピ5選!
薄力粉を使っていますか?グルテンも豊富に含まれている薄力粉は、てんぷらなどの揚げ物の衣やシフォンケーキなどのお菓子レシピにも使われている薄力粉ですが、薄力粉と同じような用途の小麦粉の違いを知っていますか?今回の記事で、薄力粉の特徴や種類、小麦粉との違いや使い分けのタイミングなどについて紹介していきます。また、小麦粉の種類でもある強力粉などについて、薄力粉の代用についても紹介していきます。さらに、薄力粉を使ったレシピも紹介しているので、薄力粉を使う時に参考にしてください。
目次
薄力粉や小麦粉について知りたい!
皆さんは料理に薄力粉を使っていますか?てんぷらの衣やお菓子作りには欠かせない薄力粉ですが、同じような小麦粉の強力粉との違いや薄力粉の特徴を知っていますか?
今回の記事では、薄力粉の特徴や含まれているグルテンの量、小麦粉の種類の強力粉などとの使い分け、同じような料理の代用になるものについて紹介していきます。
さらに、薄力粉を使ったレシピについても紹介しているので、薄力粉を使う時の参考にしてください。
薄力粉の特徴と使い方
最初に紹介するのは薄力粉についてです。小麦粉と同じイメージを持つ薄力粉ですが、どのような違いがあるのでしょうか?薄力粉の特徴や料理での使い道などを紹介していきますので、薄力粉を購入する際の参考にしてください。
薄力粉の特徴
最初は薄力粉の特徴についてみていきましょう。薄力粉とは軟質の粉で得られる小麦を原料とした小麦粉のことをいいます。薄力粉はタンパク質のグルテンが少ないので、水を加えてこねた時に他の種類の小麦粉とは違い、粘り気が少ないのが特徴です。
粒度が1番細かく、主な産地はアメリカ産となっており、同じ小麦粉の強力粉などとは違い、あまりこねずに使うことができる粉となっています。
薄力粉の使い方
タンパク質含量が低い軟質小麦粉はきめが細かく、水と合わせた時に適度に柔らかくなり、粘り気がないので、ふわっと仕上げたい料理によく使われます。
あまり混ぜ過ぎると粘り気が出てきてしまうので、混ぜるときはサクッと切るように混ぜると美味しく出来上がります。
クッキーやシフォンケーキ、マフィンなどのお菓子レシピによく使われ、天ぷらの衣などにも使われることが多いのが特徴です。
薄力粉と小麦粉の違い
上記では薄力粉の特徴についてみてきました。しかし、薄力粉と小麦粉はどのような違いがあるのでしょうか?また薄力粉は小麦粉の代用ができるのでしょうか?今回は薄力粉と小麦粉の違いや代用できるもの、さらに小麦粉と薄力粉に含まれている成分について紹介していきます。
薄力粉と小麦粉は同じもの
スーパーなどでも薄力粉と小麦粉は同じ棚に置いて売られていることが多いのですが、薄力粉と小麦粉は同じものなのでしょうか?
結論からいうと薄力粉と小麦粉は同じもので、薄力粉は小麦粉の種類の中に含まれています。小麦粉の種類の中には薄力粉の他に中力粉、強力粉があります。では、小麦粉のこの3種類の粉の違いはなんでしょうか?
グルテンの量の違い
薄力粉と強力粉などの小麦粉の種類の違いは、含まれているグルテンの量に違いがあります。グルテンとは小麦粉のたんぱく質で弾力性と粘り気があるのが特徴です。
お菓子や天ぷらの衣に使う場合はこねずにサクッと切るように混ぜて使いますが、力を加えることでグルテンは膨らむため、パンやうどん、中華麺のコシを出すためにはしっかりとこねる必要があります。
薄力粉に含まれているグルテンの量は小麦粉の種類の中でも1番少ないです。小麦粉の種類の中でグルテンが最も含まれているのは、強力粉でパンや中華麺などに使われています。
薄力粉の代用にできるもの
薄力粉は小麦粉の種類の1つで、グルテンの含有量によって分類されています。そんな薄力粉は他の小麦粉の種類で代用できるのでしょうか?他の小麦粉の種類でもグルテンの含まれている量によって用途が異なるため、中力粉では代用できますが、強力粉では代用が難しいでしょう。
では、他の粉類で薄力粉の代用はできるのでしょうか?薄力粉の代用としてもおすすめなのが、片栗粉、てんぷら粉、米粉、そしてホットケーキミックスとなります。
片栗粉を使う場合は、てんぷらやトンカツを作る際に薄力粉がない場合に同じように代用することができます。お菓子作りをする際に薄力粉が切れていた場合は、米粉で薄力粉の代用をしましょう。
灰分とは?
灰分とは、小麦の胚芽などの部分に含まれている成分で、一般的に粉の色が白いものほど含有量が少なく、色づきがある粉ほど含有量が多くなります。
灰分量が多い小麦粉を使ってパンを作ると比較的小麦の風味が強いパンになり、灰分が少ない小麦粉を使うと小麦の風味が軽い仕上がりになります。
薄力粉は小麦粉の種類の中でも灰分の含有量が少なく、色も白く、料理に使った際には小麦の風味が軽い料理に仕上がります。
薄力粉以外の小麦粉の種類・特徴・使い分け
薄力粉と小麦粉は同じで、小麦粉の種類の中の1つということがわかりました。続いては、小麦粉の種類の中の中力粉、強力粉、全粒粉の特徴や調理への使い分けについて紹介していきます。
他の小麦粉の種類と薄力粉にはどんな違いや使い分けができるのでしょうか?小麦粉の種類の特徴をしっかりと理解して、料理によって変えるようにしましょう。
中力粉
最初に紹介する小麦粉の種類は中力粉です。中力粉は主にうどんやそば、乾麺などを作る時に使い分ける小麦粉です。グルテンの量が中間程度で粒度も中間となっているので、薄力粉の代用としても利用することができる小麦粉です。
中力粉は、中間質小麦、もしくは軟質小麦から作られ、産地はオーストラリアや国産のものが多く、良くこねて使用するようにしましょう。
強力粉
続いて紹介する小麦粉の種類は強力粉です。強力粉は小麦粉の種類の中でも最もグルテンが多く含まれている種類となっており、粘り気が強くパンや中華麺、餃子の皮などに用いられています。
グルテンの含有量が薄力粉と比べると大きく異なるため、薄力粉の代用として強力粉を使うことはおすすめしません。粒度も小麦粉の種類の中でも最も荒く、アメリカ産やカナダ産のものが多いです。
切るようにサクッと混ぜて使う薄力粉とは異なり、パンや中華麺など、しっかりとこねる料理の際に強力粉を使い分けるようにしましょう。
全粒粉
最後に紹介する小麦粉の種類は全粒粉です。全粒粉は小麦の表皮、胚芽、胚乳をすべて粉にしたものとなっています。胚乳だけを用いている通常の小麦粉と比べると栄養価も高く、薄力粉と比較すると3倍程度の食物繊維や鉄分などを含みます。
そのため、全粒粉は健康を目的として用いられていることも多い小麦粉となっています。全粒粉の使い方はパンやクッキー、シリアル食品の材料として使われています。細かく挽いた全粒粉はケーキやマフィンなどにも使用することが可能です。
そのため、全粒粉と他の小麦粉の種類と使い分ける際は、健康面を目的に使うようにしましょう。
薄力粉を使ったレシピ5選
上記では小麦粉の種類と特徴、使い分けについて紹介してきました。続いては薄力粉を使ったレシピを紹介します。薄力粉は様々な料理に使うことができる万能な材料です。同じ薄力粉でも使い分けによって様々なレシピが存在しますので、料理を作る際の参考にしてください。
シフォンケーキ
- 薄力粉115g
- グラニュー糖135g
- ベーキングパウダー5g
- 卵黄5個分
- 卵白5個分(180~200g)
- 牛乳85cc
- サラダ油50cc
- 卵は作る直前まで冷蔵庫で冷やしておき、卵黄と卵白は大きいボールに別々に入れます。
- オーブンの中に鉄板を入れてを180度で予熱しておきます。
- 小さめの鍋に牛乳とサラダ油を入れて混ぜ合わせ、人肌程度に温めます。
- 卵白の中にグラニュー糖2/3を入れて泡だて器で角がピンと立つまで泡立て、冷蔵庫で冷やしておきます。
- 卵黄はグラニュー糖1/3を加えて湯せんにかけながら泡立てます。
- (3)を泡だて器で泡立てたら、(5)の中に加えてさらに混ぜ合わせます。
- (6)の無きに薄力粉とベーキングパウダーを振るいながら加えて泡だて器でよく混ぜ合わせます。
- (7)の中に(4)を加えてゴムベラで馴染ませるように混ぜます。
- 型に(8)を入れてオーブンで37分焼き上げたら完成です。
最初に紹介するレシピは「シフォンケーキ」です。紅茶を少し加えて紅茶シフォンケーキやチョコを少し加えてチョコシフォンケーキなどアレンジ等をしながら楽しんでみてはどうでしょうか?
ホットケーキ
- 牛乳160cc
- 卵1個
- A:薄力粉160g
- A:砂糖大さじ3
- A:塩小さじ1/2
- A:ベーキングパウダー8g
- バター30g
- ボウルにAを加えて混ぜ合わせます。
- バターを電子レンジで溶かします。
- (1)のボールに牛乳、溶き卵を加えて混ぜ合わせ、少し冷めた(2)を加えてダマがなくなるまで混ぜ合わせます。
- フライパンを弱中火にかけ温まってきたら生地を入れ、気泡がぽつぽつ出てくるまで待ちます。
- 裏返しにしたら弱火にして中までしっかり火を通したら完成です。
続いて紹介するレシピは「ホットケーキ」です。市販で売られているホットケーキミックスを購入しなくても薄力粉で簡単にホットケーキを作ることができます。3枚くらい焼いたら一度火を止めてフライパンを冷ましてください。何度も連続で焼くと焼き色が濃くなってしまいます。
クッキー
- 薄力粉120g
- バター(食塩不使用)50g
- 卵黄Mサイズ1個分
- A:グラニュー糖40g
- A:塩少々
- バターは縦に厚さ1cmに切り、卵黄はラップをかけて常温で30分ほど置きます。
- ボールにバターを入れ泡立て器でよく練り混ぜます。
- (2)にAを加えて白っぽくなるまで混ぜ合わせます。
- 卵黄を手早く混ぜ合わせて薄力粉をこし器で振るいながら加え、切るように混ぜ合わせます。
- (4)を冷蔵庫に入れて30分以上馴染ませます。
- (5)の生地を好きな形にして180度のオーブンで10~13分焼き上げたら完成です。
続いて紹介するレシピは「クッキー」です。クッキーは子供にも人気のある1品で、家で簡単に作ることができるのでぜひ作ってみてはどうでしょうか?
ピザ
- A:薄力粉150g
- A:ベーキングパウダー3g
- A:塩3g
- オリーブオイル大さじ1
- 水75g
- 打ち粉適量
- ピザソース適量
- ベーコン2枚
- 玉ねぎ1/4個
- ピザ用チーズ適量
- ボールにAを加えて混ぜ淡せ、さらにオリーブオイルを加えてさっと混ぜ合わせます。
- (1)に水を加えてひとまとまりになるまで混ぜ合わせ、丸めてボウルに入れてラップをし、生地を15~30分休ませます。
- オーブンを230度に予熱しておき、ベーコン、玉ねぎをスライスします。
- 生地を2分割にして薄く丸く伸ばします。
- (4)の上にピザソースを塗って具材をのせて、10~15分焼いたら完成です。
続いて紹介するレシピは「ピザ」です。ピザの専用生地がなくても薄力粉で簡単にピザを作ることができます。ホームパーティーやピザが食べたくなった時に簡単に作ることができるので、ぜひ作ってみてはどうでしょうか?
スティックチーズケーキ
- クリームチーズ200g
- バター(食塩不使用)30g
- パルスイート(砂糖でも可)25g
- 溶き卵2個分
- 生クリーム200cc
- A:オレンジの皮・すりおろしたもの1個分
- A:オレンジ果汁大さじ2
- ふるった薄力粉大さじ3
- ビスケット100g
- 溶かしバター40g
- オーブンは170度に予熱し、型にクッキングシートを敷いておきます。
- クリームチーズ、バターは常温に戻しておきます。
- ビスケットは砕いて溶かしバターを混ぜ合わせ、(1)の型に敷き詰めて冷蔵庫に入れて冷やします。
- ボウルにクリームチーズを入れてパルスイートを加えてすり混ぜ(2)のバターを加えて混ぜ合わせます。
- ボールにに溶き卵、生クリーム、Aを加えてよく混ぜ合わせ、(4)と薄力粉を加えてさらに混ぜます。
- (3)に流し入れて170度のオーブンで40~45分焼きます。
- 焼きあがったら粗熱をとり、冷蔵庫で冷やし、完全に冷めたら完成です。
最後に紹介するレシピは「スティックチーズケーキ」です。混ぜて焼くだけなのでとても簡単に作ることができます。オレンジの風味がとてもよく、さらにビスケットを下に使っているので、サクッとした食感が味わえる本格的なチーズケーキとなっています。
家でも簡単に作ることができるので、お家のお祝い事に、子供のおやつなどに作ってみてはどうでしょうか?
薄力粉を上手に使って料理しよう!
薄力粉は実は小麦粉の種類の1つで、中力粉、強力粉と使い分けることができます。薄力粉はグルテンの含有量が少なく、灰分も少ない小麦粉となっているので天ぷらの衣やパンケーキなどのお菓子を作る際に向いています。薄力粉の使い方や特徴を理解して、様々な料理に活用しましょう。