谷中生姜と葉生姜/根生姜の違いとは?おすすめの食べ方を紹介!

谷中生姜を見かけたことはあるでしょうか?夏になると出回る谷中生姜は、茎がついていて根元がピンク色の白くてやわらかそうな見た目をしています。同じ生姜でも、谷中生姜と葉生姜、根生姜はどう違うのか知っているでしょうか?今回は谷中生姜と葉生姜、根生姜の違いについて、産地や旬、味や特徴などから違いを調査し、谷中生姜のおすすめの食べ方や谷中生姜をさまざまな食材と組み合わせた美味しいレシピ、選び方や保存方法まで詳しく紹介していきます。

谷中生姜と葉生姜/根生姜の違いとは?おすすめの食べ方を紹介!のイメージ

目次

  1. 1谷中生姜と葉生姜/根生姜の違い
  2. 2谷中生姜のおすすめの食べ方は?
  3. 3谷中生姜を使ったレシピ
  4. 4谷中生姜の選び方や保存方法
  5. 5谷中生姜と根生姜の違いを知って使い分けよう!

谷中生姜と葉生姜/根生姜の違い

谷中生姜とは?

谷中生姜とは葉生姜の一種で、根茎は白く小ぶりで、根元が赤い色をしています。昔は神社などのお中元の品として利用されていました。今ではもともとの産地である谷中ではほとんど生産されていませんが、葉生姜の代名詞として谷中生姜といわれています。肉料理や魚料理に付け合わせたり、お酒のつまみにも人気があります。やわらかくて辛味が少ないのが特徴で、根元の両側から芽が広がっている姿からつばめ生姜とも呼ばれます。

産地や旬

谷中生姜の産地は、東京都台東区谷中周辺がかつて水に恵まれた土地であり、江戸時代より生姜が栽培されて生姜の産地であり、谷中生姜の名が付きました。現在は生産されておらず、静岡や千葉が主な生産地となっています。収穫時期は4~8月で、最盛期はお盆の8月中旬頃です。辛味が少ない新生姜が小指くらいの大きさになってきてから、葉をつけたまま収穫します。

葉生姜の特徴

葉生姜とは、小さい新生姜を葉が付いているままの状態で収穫したものをいいます。辛味が少なくて食べやすいのが特徴で、ピリッとした辛さとさわやかな風味を感じられ、5月から9月にかけて出回ります。葉生姜は生のまま食べられるのが大きな特徴で、一般的には甘酢漬けにしたり味噌を付けたりして食べられています。葉生姜の代名詞である谷中生姜の他に、三州しょうがや金時しょうがなどがあります。

葉生姜と根生姜の違い

葉生姜と根生姜の違いは、収穫や出荷の時期、見た目や味などかなりの違いがあります。葉生姜根が少しふくらみを持ってきたら、葉ごと収穫してすぐ出荷されます。そのため茎の部分がピンク色の葉生姜もあります。一方根生姜は、秋に収穫してから2か月ほど寝かしてから出荷されます。葉を切り落とした茶色に根の部分が根生姜で、固くてごつごつしています。

根生姜は寝かしている間に辛味が増し香味野菜として一般的に使用されてます。一方葉生姜辛味が少なくさわやかな味なので、香味野菜として使用するのはあまりおすすめできないでしょう。また根生姜のうち、夏から秋に収穫したてのものを新生姜と呼んで店頭に並べられます。新生姜は水分を多く含んで辛味がやわらかな味です。また葉生姜は主に関東で生産されていますが、根生姜高知や熊本などが主な生産地です。

谷中生姜は辛味が少ない

葉生姜の代表である谷中生姜は、筋がなくてやわらかく、香りがよいのが特徴です。瑞々しくて辛味が少ないので食べやすく、いろいろな食べ方やレシピで楽しむことができます。辛味が少ないため、生姜がそもそも持っている栄養成分である、殺菌作用や食欲増進の働きを持つジンゲロールや、抗酸化作用の働きを持つショウガオール根生姜と比べて少ないですが、生で食べることができるので、夏バテ解消に効果があります。

谷中生姜のおすすめの食べ方は?

甘酢漬けにする

谷中生姜の美味しい食べ方はいろいろありますが、その中で最も一般的なのは甘酢漬けにする食べ方です。食事の添え物やおつまみにもぴったりのおすすめの食べ方です。甘酢漬けは、まず食べやすいようにカットした谷中生姜を20秒ほど沸騰したお湯で湯がきます。酢と砂糖を大さじ3、塩を小さじ1/2合わせて甘酢を作り、湯がいた谷中生姜を入れて、冷蔵庫で1~2日漬けたら出来上がりです。

お肉やお魚と合わせる

谷中生姜の甘酢漬けは、肉や魚を臭みを消して甘酸っぱさと香りで口の中をさっぱりとさせる効果があります。マイルドな辛さの谷中生姜は肉で巻いて食べる食べ方をしている方が多く、谷中生姜に豚肉で巻いて焼いたり、生の谷中生姜にもよく合う味噌をつけて揚げたりすると、ご飯のおかずやおつまみにも美味しく頂けます。

お浸しやサラダに加える

他にも谷中生姜のおすすめの食べ方として、野菜のお浸しに加えてポン酢や醤油をかけたり、生のままスライスしてサラダに加えるとシャキシャキした食感を楽しむことができたりと、さっぱりとして食べやすい味になる食べ方です。辛味が少ないので、生のままでも美味しく食べられる特徴を生かした食べ方です。

葉生姜の下ごしらえは?

葉生姜の下ごしらえは、まず葉を切り落として茎をお好みの長さに切ります。根が何個かつながっている場合は1本ずつに切り離して、水でよく洗います。根に固いところがあれば取り除きます。皮むき器かスプーンで根の皮を薄く向きます。気にならない場合は皮を落とさなくても大丈夫です。

谷中生姜を使ったレシピ

副菜にぴったり「谷中生姜とミョウガとれんこんの甘酢漬け」

谷中生姜を甘酢漬けにする食べ方で、ミョウガやれんこんと一緒に漬けたレシピです。谷中生姜にミョウガを加えてより風味よくさわやかで、れんこんを入れてシャキシャキ感がアップしたおすすめレシピです。

  • れんこん2節
  • 谷中生姜6本
  • ミョウガ5個
  • 塩小さじ1
  • はちみつ大さじ1
  • 酢、水各100cc

  1. れんこんは皮をむき乱切り、ミョウガは薄切り、生姜は食べやすく切っておきます。
  2. 甘酢とミョウガを袋に入れ、色がついた材料を加えて混ぜておきます。
  3. お湯を沸かして、れんこんと生姜を入れます。生姜は10秒ほどで取り出し、れんこんは2~3分茹でて2の袋に入れます。
  4. 冷めたら空気を抜いて口をしめて、冷蔵庫で一晩以上置いたら出来上がりです。

お酒のおつまみにも「谷中生姜と豚肉のフライ」

谷中生姜と豚肉を合わせた食べ方に、大葉とチーズの鉄板の組み合わせを加えて、より美味しくパワーアップしたおすすめレシピです。おかずにはもちろん、お酒のおつまみにもぴったりの手軽に作れるレシピです。

  • 谷中生姜10本
  • 豚バラ肉10枚
  • 大場10枚
  • とろけるチーズ10枚
  • 味噌大さじ2
  • 砂糖大さじ1~2
  • みりん大さじ2
  • 酒大さじ2

  1. 色のついた材料を合わせておきます。
  2. 谷中生姜は茎を5cmくらい残して切り、豚バラ肉、半分に折った大葉、チーズでくるくる巻きます。
  3. フライパンに油を熱し、豚肉の巻き終わりを下にして焼きます。
  4. 焼き目がついたらコロコロ転がして全体に焼き色を付けます。
  5. 出来たら取り出して、フライパンに調味料を入れて軽く沸騰させます。
  6. できたタレを皿に敷いて、焼いた肉を切って盛り付けたら完成です。

さっぱりとしてボリュームのある「谷中生姜と豚肉のサラダ」

谷中生姜をサラダに加える食べ方で、豚肉を加えてボリュームもあるのにさっぱりとしたおすすめレシピです。豚肉を鶏肉の酒蒸しにしても美味しく作れるレシピです。

  • 谷中生姜2本
  • レタス1/2個
  • 豚肉150g
  • プチトマト8個
  • 料理酒大さじ3
  • 黒コショウ適量
  • 酢大さじ2
  • サラダ油大さじ2
  • 砂糖大さじ1

  1. 谷中生姜は薄くスライスして、色のついた材料と合わせます。
  2. 豚肉は料理酒と黒コショウをかけたらラップをしてレンジで火を通します。火が通ったら粗熱を取ります。
  3. レタスを一口大にちぎり、プチトマトは洗って谷中生姜と混ぜます。
  4. 豚肉が冷めたら一緒に合わせて出来上がりです。

簡単!美味しい「谷中生姜の炊き込みご飯」

谷中生姜をご飯に混ぜた食べ方は、簡単でどんなおかずにも合うおすすめレシピです。生姜が食欲を増進させたり体を冷やしたりする効能があるので、特に食欲がなくなる夏にはぴったりのレシピです。

  • 谷中生姜2束
  • 米3合
  • しょうゆ大さじ2
  • 酒大さじ2
  • みりん大さじ2

  1. 谷中生姜は茎を切り落としてみじん切りにします。
  2. 炊く30分前に研いだ米に、色のついた材料を加えて、目盛りまで水を入れて炊飯器で炊きます。
  3. 炊きあがったら谷中生姜を加えて、よく混ぜたら完成です。

谷中生姜の選び方や保存方法

美味しい生姜の選び方

葉生姜は根茎が大きいと筋っぽい食感になるので、根茎が小さめのものが美味しく頂けます。さらに葉がしおれておらずみずみずしいもの、根茎が綺麗な白い色をしているものを選ぶのがおすすめです。また、付け根のピンク色が濃いほど良質な葉生姜だといわれます。葉の緑が鮮やかで、ピンと張りがあるものがおすすめです。

保存方法

葉生姜は乾燥と低温に弱いので、葉と根の部分を切り離して葉はビニール袋に入れ根は水で湿らせたキッチンペーパーなどに包んで保存袋に入れて冷蔵庫に保存すると良いでしょう。この方法でも2日ほどでしなってきてしまうので、なるべく早めに食べるのがおすすめです。あるいはコップに水を入れてそこに谷中生姜を差して置いておくと、1週間くらいは新鮮なまま保つことができるようです。

谷中生姜と根生姜の違いを知って使い分けよう!

いかがでしたか?谷中生姜と根生姜の違いについて、産地や旬、味や特徴などを徹底的に違いを比較し、谷中生姜のおすすめの食べ方や谷中生姜の使ったいろいろなレシピ、保存方法まで詳しく紹介してきました。

同じ生姜でも、谷中生姜は葉付きのままやわらかいうちに収穫して生でも食べられる生姜に対して、根生姜は収穫してから2か月以上保存されるため固く、香味野菜として使用されるなどさまざまな違いがありました。今回紹介したおすすめの食べ方や美味しく食べられるレシピを参考にして、谷中生姜と根生姜を使い分けながら、美味しい食べ方で谷中生姜のレシピを食卓に取り入れましょう!

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