玉ねぎにカビが生えたら食べられない?黒や白・緑など色で判断!
玉ねぎの皮に生える黒や白のカビの招待について、徹底的に解説します。健康的な玉ねぎを食べるためにも、カビの知識を身につけておきましょう。いつでも健康的な玉ねぎを食べられるように、最も最適な保存方法も覚えておきましょう。
玉ねぎのカビを徹底解説
玉ねぎを常日頃から使っている家庭は多い事でしょう。玉ねぎは火を通すと身の部分が透明に近づき柔らかくなり、食感は生に近ければ近いほどしっかりとしたシャキシャキ感があります。
玉ねぎの一番外側の皮に黒い点々がついている事は多いでしょう。表面を気にして調理している主婦の方は多い事と思いますが、果たしてそれがカビだったと知っている人はどれくらいいる事でしょうか?
玉ねぎに生えてしまうカビは数種類あります。その中でも比較的知られているカビの種類を紹介します。そしてそのカビが生えてしまう原因と、それを防ぐ最良の方法を徹底解説します。
玉ねぎにカビが生えたら食べられない?
玉ねぎに生えるカビの代表的なものは3色あり、黒いカビ・白いカビ・緑のカビが主に挙げられます。それぞれのカビは、生える環境や条件が異なります。
私達の身体に影響を与えかねない玉ねぎの皮や中に生えてしまったカビは、綺麗に取り除けたとしても目に見えない菌がまだ残っている可能性があります。少しもったいないと思ってしまうかもしれませんが、皮や中身が変色している事に気付いたら食べないように心がけましょう。
黒いカビの場合
許せん...🤬
— くろしゃつのゆーき@北海道 (@dempa_fkmgr) September 29, 2019
ってか自分黒カビ生えた玉ねぎお初でよくわからないんですけど、皮剥いてもこんな感じなんですが結構ありふれたことですかね?(感触はぶにょぶにょ) pic.twitter.com/3tOdxv2pL9
屋内の湿気の高い場所に発生する黒カビは、クラドスポリウムという名前ですが、タマネギに発生する黒いカビはアスペルギルス・ニガーという名前です。
玉ねぎの黒いススのような見た目のカビは、黒カビ病という黒麹菌で湿った土の中や空気中に繁殖している菌です。アスペルギルス・ニガーという名前のこの黒いカビは玉ねぎの表皮に発生する性質を持っていいて、通常は表皮にのみ発生して中まで到達する事は稀だと言われています。
万が一、この菌が玉ねぎの中まで到達しているものは絶対に食べてはいけません。そもそも、表面の皮に生えているだけでも既に有害物質を発生させている事になるので、切り落として食べる等と考えずに捨ててしまいましょう。食中毒にでもなってしまったら大変です。
意外かもしれませんが、このカビは沖縄の名産品である泡盛を作る時に使う麹菌の仲間です。この事からも腐敗と発酵の違いが分かります。泡盛の仲間のカビなら口にしても大丈夫なように感じるかもしれませんが、安全性の保証は出来ませんので止めておきましょう。
白いカビの場合
今日買ってきた玉ねぎ皮むいたら白カビ?出てきた((;゚Д゚)ガクガクブルブル pic.twitter.com/qXo8eS70qy
— 灰猫 (@haine_812) November 9, 2019
1年中スーパーで販売されている玉ねぎよりも新玉ねぎに多く発生するカビになります。
黒いカビは玉ねぎの上の方から繁殖しますが、白いカビは逆に根元の方に生えます。根元が白い綿毛のようなもので覆われ、一目見ただけでも通常の玉ねぎの状態から異なる事が分かります。根から腐敗が進み、最終的には多くの水分を持つ水浸しの状態になるかあるいは極端に乾燥して腐ってしまいます。
根に菌が繁殖してしまうので、皮ではなく中身がどんどん腐っていってしまいます。腐りきると皮だけ残して中身がずるずる状態になり、玉ねぎの原型をとどめなくなります。黒いカビと違い、伝染性の高い玉ねぎの病気なのでふわふわしたものが根っこにあるのを発見したらすぐに捨ててしまいましょう。
緑色のカビの場合
世の中には、カビが生えてる部分だけ捨てれば使えるって情報があるけどハイリスクローリターンだよなぁ...たった数十円を捨てられずに死ぬ人とかいるんだろうな#料理 #玉ねぎ https://t.co/qmoXbLLrGR
— 黒ノ料理人🔪 (@black_cooks) May 19, 2019
青カビの原因はペニシリウム属の菌で、みかんなどのかんきつ類でよく見られます。食パンに発生する青カビもこの種類です。
黒いものと白いものと比べると毒性は低いですが、玉ねぎの本来の風味や味が落ちてしまって美味しくなくなっています。食べても身体に害はありませんが、決して美味しくはありません。
緑色に変色してしまっている玉ねぎは、一見まだ熟していないものかと思う事もあるかもしれません。しかしカビによる緑色への変色は見た目もしっかりとした玉ねぎからは程遠いみすぼらしい玉ねぎへと変化してしまっているので、食べずに処分してしまう事をおすすめします。
玉ねぎにカビが生える原因と腐った玉ねぎの見分け方
どんなものでもカビが生えて悪くなってしまうのは、そうなってしまう理由と原因があります。今回の玉ねぎに関しても同じ事が言えます。玉ねぎにとって悪い環境下で保存してしまうと、保存状態がどんどん悪くなり最終的に食べられなくなります。
悪くなってしまった玉ねぎを食べない為にも、悪くなってしまった玉ねぎがどんな見た目のものなのか確認しておきましょう。玉ねぎにカビが生えてしまう条件や原因も解説します。
カビの原因①湿度と温度
色々な野菜が悪くなってしまう原因の一つに、湿度が大きく関係している事が少なくありません。野菜は湿度や温度に非常に敏感なので、多くの家庭で冷蔵庫で保存している事が多い事でしょう。玉ねぎも例外ではありません。
玉ねぎにとって高温多湿な環境が、一番の悪条件である事が農業に携わる人達にも農業研究学会でも知られています。玉ねぎも他の野菜と同じく、あまりにも悪い環境下においてしまうとどんどん腐敗が進んでしまいますので気をつけましょう。
カビの原因②カビの生えた玉ねぎと一緒に保存
カビが生えてしまった玉ねぎと一緒に保存状態の良い玉ねぎを置いておくと、空気感染や水質感染によって良い保存状態だった玉ねぎも悪くなってしまいます。
一度カビが生えてしまった玉ねぎは、保存状態が良かったものに戻る事はありません。良い保存状態のものとカビの生えたものは、必ず別々の所に置くようにしましょう。
腐った玉ねぎの見分け方
さて、腐ってしまった玉ねぎと健康的な玉ねぎの違いをしっかりと把握しておきましょう。いざ購入したばかりの玉ねぎが腐ってしまっていては、料理に使えない上に無駄な出費となってしまいます。良い玉ねぎの見分け方を覚えて、いつでも状態の良い玉ねぎを選べるようになっておきましょう。
見た目
腐ってしまった玉ねぎは、見た目からして健康な玉ねぎとは違ったものになってしまいます。全体的に茶色く変色し、上部の尖った部分からは芽が生えてきます。これは成長では決してありません。時間が経つにつれて、私達が食べる段階から徐々に遠ざかっていこうとしているのです。
こうなってしまっては、既に食べられる状態には無い事を覚えておきましょう。見た目以外にも様々なところに、腐って変化していく様が現れます。
におい
玉ねぎの腐った匂いは、明らかに異常と感じられる程にキツイ匂いになっています。元々玉ねぎ自体が独特の強い匂いを持っている野菜です。玉ねぎを食べた後に胃から上ってくる玉ねぎ臭は、多くの人が経験しているのではないでしょうか?
その玉ねぎ特有の匂いを更に強烈な異臭として嗅覚が捉え始めたら、確実に玉ねぎは腐り始めています。鼻の奥に不快感が残る匂いになってしまっているはずです。
玉ねぎには多くの硫化物が含まれていますので、匂いを言葉で例えるなら卵が腐ったような匂いと似た匂いになります。もっと分かり易く例えるなら、温泉街で嗅ぐ硫黄臭が最も近いのでしょう。玉ねぎからそんな匂いがしてきたら、確実に腐っています。
触った感じ
表面は水分を持っているのが見てとれて、触ってみるとぶよぶよと柔らかくなってしまっています。本来の玉ねぎはシャキッとしていて硬さもあるのですが、腐った玉ねぎは抑えた指が実に食い込んでしまう程に水分をたっぷりと含んで膨張してしまった風船のように柔らかくなっています。実際に触ってみると、不快感を感じずにはいられないでしょう。
指先で押すと中身まで簡単に指が入ってしまうほどに多くの水分を含んでおり、全体的にべちゃっとしていて元の玉ねぎの原型を留めるのも難しいほどに柔らかくなってしまいます。
玉ねぎにカビが生えない対策と保存方法
玉ねぎに生えてしまうカビを防いで新鮮なものを使いたいなら、すぐにでも保存方法の対策を講じましょう。せっかく買った玉ねぎが台無しになってしまっては元も子もありませんから、この機会にしっかりと保存方法を覚えておきましょう。
風通しが良く涼しい場所で保存
基本的に玉ねぎは常温保存が良いと言われています。直射日光と多湿は玉ねぎが芽を出して腐敗へと進んでしまいますが、適度な風通しのある薄暗い場所で保存すると長持ちします。一見冷蔵庫で良さそうに聞こえてしまいますが、残念ながら冷蔵庫は多湿なので出来るだけ避けましょう。
夏場は新聞紙に包んで冷蔵庫で保存
夏は多湿で気温が上がってしまいますので、先程とは違って冷蔵庫内で保存するのが最適な条件となります。外と中の温度差が大きいようにも思いそうですが、外の気温が高いが故に冷蔵庫の中の温度がちょうど良い高さのように感じるようです。季節によって保存方法が多少変わってくる事も、覚えておくと良いでしょう。
直射日光を避ける
日光には食べ物の成長を促す作用がありますが、ものによっては成長過程が早すぎて熟しすぎてしまう事もあります。正に玉ねぎに直射日光を当てて芽を生やしてしまった状態を指します。早い成熟は、腐敗を進めている事に変わりありませんので気をつけましょう。
玉ねぎのカビまとめ
玉ねぎのカビの種類は、大まかに3種類ある事が分かりました。少しくらい生えてしまったカビは、取り除けばもしかしたら玉ねぎを問題なく食べられるかもしれませんがあまりおすすめしません。
玉ねぎにカビを生やさないためには、湿度の高い場所を避けて日光に当たらない涼しい場所での保存が一番望ましいです。条件は同じですが、季節によって環境が多少変わる事もある事は覚えておきましょう。
玉ねぎの最適な保存方法が分かれば、美味しい玉ねぎを使った料理が食べられます。今後も最良の玉ねぎを使って、健康的な食事を楽しみましょう!