新玉ねぎの保存を冷蔵/冷凍/常温ごとに解説!吊るし方や長持ちの方法など
新玉ねぎの保存を冷蔵/冷凍/常温ごとに解説しましょう!吊るし方や長持ちの方法などについて調べました。新玉ねぎの保存方法は普通の玉ねぎと同じでいいのでしょうか?この記事では、新玉ねぎの保存方法を、冷蔵、冷凍、常温ごとに解説しています。冷蔵は湿気を苦手とする玉ねぎにとって、避けたほうがよいでしょう。冷凍は、便利場氷状の玉ねぎのレシピを紹介しています。常温では、ストッキングを使った吊るし方や、新聞紙で包む保存方法があります。新玉ねぎの保存期間を長持ちさせる保存方法を知りましょう。
目次
新玉ねぎは保存がきく?
春になると新玉ねぎの季節がやってきます。玉ねぎと言えば、常温保存で長持ちできることを知っている人は多いかもしれません。しかし、新玉ねぎの保存をどうするかははっきりと分からない人もいると思います。
この記事では、新玉ねぎの保存方法を冷蔵、冷凍、常温とそれぞれのケースごとに調べました。はたして、新玉ねぎは保存期間はどのぐらいでしょうか?じっくりと見ていきましょう。
まずは、新玉ねぎとは何かを書いています。新玉ねぎと普通の玉ねぎの違いを知って、それから保存方法や保存期間についてみていきます。
新玉ねぎとは?
国内で生産される玉ねぎには、イエローダンバース系の札幌黄や泉州黄の改良品種の黄玉ねぎがほとんどですが、最近ではサラダなど用に使われる赤玉ねぎや白玉ねぎも人気があります。他には小玉ねぎという種類もあります。
黄玉ねぎと赤玉ねぎ、白玉ねぎ、小玉ねぎの違いは品種の違いで、皮の色や大きさなどが異なっています。
新玉ねぎは、黄玉ねぎの場合もありますが、多くは白玉ねぎの一種で、水分が多く乾燥処理に向かないため収穫後すぐに出荷されます。
出荷時期や味の特徴
新玉ねぎは春から初夏にかけて出回ります。一般的な玉ねぎは、保存させて長持ちさせるために収穫して1ヶ月ほど乾燥させたものを出荷しますが、新玉ねぎは収穫後すぐに出荷されます。
普通の玉ねぎは、春に種を植え秋に収穫されます。対して新玉ねぎは、秋に種を植え春に早取りされるのです。
普通の玉ねぎを収穫して1ヶ月ほど乾燥させるのは、長期保存を可能にさせる為です。一方新玉ねぎの場合、この1ヶ月ほど乾燥がないので長持ちはあまりしません。
玉ねぎとの違い
多くのサイトでは玉ねぎと新玉ねぎは、同じ種類とあります。しかし、農家などからの情報では、新玉ねぎと普通の玉ねぎでは種類や育成の期間が違うことが書かれています。
この謎を解くには新玉ねぎの品種が、黄玉ねぎの場合と多くは白玉ねぎであることがヒントになるかもしれません。細かく見ていくと、玉ねぎと新玉ねぎが同じ品種であることと、玉ねぎと新玉ねぎで育成の期間が違うことは矛盾しません。
玉ねぎと新玉ねぎの種類は細かく見ると違う品種なのでしょうが、大まかに見ると、少し黄玉ねぎで大部分は白玉ねぎであることは同じです。
新玉ねぎの保存方法【冷蔵編】
新玉ねぎは冷蔵庫での保存だと、一番早くダメになってしまいます。野菜は冷蔵庫に入れるものだと思って冷蔵庫に入れる人もいるかもしれませんが、玉ねぎ、特に新玉ねぎの保存は例外だということを覚えておいてください。
新玉ねぎに限らず、玉ねぎの保存方法は他の野菜と違います。他の多くの野菜は乾燥によってしなびてしまうために、ある程度湿度を保って保存するとよいので冷蔵庫が最適ですが、玉ねぎの場合は逆で保存の際に湿度が腐ってしまう原因になります。
冷蔵保存は厳禁
新玉ねぎにとって冷蔵保存は厳禁です。新玉ねぎは、普通の玉ねぎに比べて水分含有量が多く、湿気がとても苦手な野菜です。
あとで紹介する風通しの良い所に吊るす保存方法が、そんな場所がなく吊るし方が分からない場合は、最終手段として冷蔵庫の中という選択肢が浮かんでくるかもしれません。玉ねぎを冷蔵した保存期間は3日ぐらいと短いです。
そんな時も冷蔵庫はやめて吊るすのが無理なら、冷蔵庫の外の常温の環境で、新聞紙で軽くつつむ保存方法の方をおすすめします。
密閉もダメ
新玉ねぎを冷蔵庫に入れる場合、新聞紙に軽く包む保存方法を進めているサイトもあります。新聞紙が湿気を吸って新玉ねぎの水分を調整してくれるからです。
冷蔵庫に入れる場合も、ジップロックなどで密閉することはかなりおすすめできない保存方法です。湿気を取り除くことができずに、長持ちするどころか、すぐに3日もすれば傷んでしまいます。傷み始めると意外に足が速く、すぐに腐ってしまうことでしょう。
新玉ねぎの保存方法【冷凍編】
新玉ねぎの保存方法としては、冷凍する保存方法もあります。ただし、冷凍すると、新玉ねぎ特有のみずみずしさはなくなってしまうので、味が落ちてしまいます。加熱調理用として保存するなら、保存期間も長持ちしますし、新玉ねぎも冷凍保存がおすすめです。
冷凍保存の方法としては、カットやスライス、みじん切りにした後冷凍する保存方法や、それを加熱した後冷凍する保存方法、あるいは氷上にして冷凍する保存方法があります。用途によって、使うものを分けると、作業が便利になって、時短にもなります。
スライスやみじん切りにして
冷凍するには、使いたい用途に合わせて、カットやスライスしておくと良いです。例えば、くし形にカットしてシチューや肉じゃがにするとか、スライスして炒め物やみそ汁にするとか、みじん切りにしてソースにするなどの用途が考えられます。
このように用途別にカットして、ジップロックなどのフリーザーパックに入れたり、ラップに包んだりして冷凍庫に保存します。大きさは1回分ずつ分けても良いです。
加熱してから
ネット上で多くの人がおすすめしているのが、あめ色になるまで新玉ねぎを炒めて、それを冷凍する保存方法です。
オニオングラタンスープにはもちろん、カレーやシチューにも使えます。薄く平たい状態にして冷凍保存すれば、使うときにパキパキと折って使えて便利です。
氷状にして
- 新玉ねぎ 4個
- 水 220cc
- 新玉ねぎ4個と水220ccを用意します。
- 新玉ねぎを電子レンジで15分から25分加熱します。
- 加熱が終わったら新玉ねぎをミキサーに入れ、220ccの水を加え新玉ねぎのペーストを作ります。
- 加熱した時でた水分も捨てずにミキサーに入れましょう。
- ミキサーでサラサラになるまで混ぜていきます。
- スムージーのような状態になったら、ボールなどに移して冷ましていきます。
- 冷めたら、氷を作るトレーや容器に入れて固形に保存すれば完成です!
新玉ねぎを氷状にするレシピを紹介します。氷状にして冷凍保存する保存方法もおすすめです。氷状の新玉ねぎはスープやみそ汁に入れてもおいしいです。なんにでも使える便利なアイテムになります。
目安の保存期間
氷状にした新玉ねぎは、冷凍でおおよそ1ヶ月ほど保存できます。1ヶ月ほどというのは、目安の保存期間になります。賞味期限が1ヶ月ほどということなので、味や風味が落ちるのが気にならないのならば、少しぐらい1ヶ月を過ぎても食べることはできます。
新玉ねぎの保存方法【常温編】
基本的に最もおすすめする保存方法が、常温での保存です。ただし、新玉ねぎは水分含有量が多いため、水分過多から溶けて腐る野菜であり、湿気対策が必ず必要になります。
昔からある方法に、風通しのいい場所に吊るす保存方法があります。吊るし方にも各家庭で様々な工夫がされてきました。この記事では、ネットに一つずつ吊るす吊るし方を紹介します。
家庭に吊るす場所なんてないという人もいるかもしれません。その場合は新聞紙で包むという方法があります。
ネットに一つずつ
新玉ねぎの保存方法としても吊るし方にも、色々な方法があります。まず、ひもで吊るす方法。ひもで吊るすだけなのは不安だという人には、ネットに入れる吊るし方がおすすめです。
くっつきあわないような形で市販のネットに入れて、吊るします。市販のネットとは、ミカンなどが入っている赤いネットのことです。
新聞紙で包んで水分を守る
みなさんのご家庭には、吊るす場所がなかなか見つからないということもあるかもしれません。そんな時は新聞紙に包む方法があります。
くしゃくしゃにした新聞紙で、ふんわりと新玉ねぎを包みます。このときしっかり新聞紙で密封してしまわないのがポイントで、空気の逃げ場を作ってやることが大事です。
柔らかく包んだら、その新玉ねぎは、風通しのいい場所に置いたかごに置いておきましょう。かごも通気性のいいものを選びましょう。
白玉ねぎは長期保存に向かない
白玉ねぎは、黄玉ねぎに比べて長期保存には向きません。5月ごろに出荷される黄玉ねぎの晩生種が長期保存に向くとの情報もあります。
白玉ねぎは、極早生種や、早生種の皮が薄くて白い玉ねぎです。水分を多く含んでいて、果肉が柔らかいのが特徴です。辛みが少なく生で食べるのに向いているので、サラダオニオンやサラダ玉ねぎともいわれます。
目安の保存期間
新玉ねぎの常温での目安の保存期間は、常温で何もしない状態ならおおよそ3日、この記事に書いたネットやストッキング、あるいは新聞紙での保存方法を使ったのならば1週間ほどになります。
保存期間は夏場で湿度管理ができない場所だと、最大2日です。冷蔵庫でそのままでも、2日ほど、新聞紙で包んでも4日ほどです。
冷凍すると、上にも書いたように、最大1ヶ月ほど保存ができます。異常が新玉ねぎの常温、冷蔵、冷凍の状態の保存期間のおおよその目安になります。
新玉ねぎを長持ちさせる吊るし方
新玉ねぎは甘くておいしいというところがポイントです。しかし、普通の玉ねぎと同じ方法で保存をしてしまうと、すぐにダメになってしまいます。そこでこれから新玉ねぎを長持ちさせるための保存方法、吊るし方を解説していきます。せっかくの新玉ねぎですから、長持ちさせておいしく食べましょう。
ストッキングを使う
新玉ねぎを吊るす方法でお勧めなのは、ストッキングを使う方法です。そもそもなぜ吊るすかというと、水分から新玉ねぎを守るためにつるします。そのためにふつうはくっつき合わないように、ネットに入れて吊るします。そこで今回はその代用として、ストッキングを使います。
使い方は簡単で、太もも辺りをハサミでカットして使います。ひとつ新玉ねぎを入れて、その上を結びます。そしてまた、新たに新玉ねぎを投入します。その繰り返しで新玉ねぎ吊るしの完成です。まとめて保管できますし、通気性もあり使い心地抜群です。
一つずつ結ぶ
玉ねぎが腐ってしまう原因はずばり湿気です。一つずつ結ばずに玉ねぎが重なる吊るし方だと、その部分に空気が通らずに長持ちしません。面倒ですが一つずつ結び、玉ねぎが重なることのないような吊るし方がおすすめです。
注意点
これらの方法は長持ちさせるものですが、あまりにも長い期間は厳しいです。また、茎が湿っていたりするといくら保存方法を正しくしても効果が得られない場合があります。必ず吊るす前に玉ねぎが乾燥しているかを確認して実践してみましょう。
美味しい新玉ねぎの見分け方/食べ方
新玉ねぎは旬な野菜なので、基本的には普段の玉ねぎに比べ美味しいです。しかし、その中でもより美味しい新玉ねぎを見分ける方法とその食べ方を紹介します。
重みがあって固いもの
美味しい新玉ねぎは重量感があります。軽いと中身がスカスカだったり傷んでいたりする可能性があります。いくら良い保存方法だとしても最初から状態が悪いと、美味しく食べることができないので注意しましょう。
次に固さに注目してみましょう。買うときに少し玉ねぎを押してみます。鮮度のいい新玉ねぎはつぶれることがありません。へこんだりするという事は中が熟しすぎている可能性があるので、美味しい新玉ねぎと言えませんので注意してください。
水にさらすときは注意
新玉ねぎを15分水にさらすとビタミンCが約30%低くなると言われています。ですので、新玉ねぎはできる限り水にさらすのはおすすめしません。
しかし、水にさらさないと辛味が抜けずに苦手な人にとっては美味しく食べれないので、3分ほど冷水にさらす程度でしたら栄養がそこまで損なわれることがありませんので試してみましょう。
また、水にさらすのではなく新玉ねぎを薄く切ってキッチンペーパーの上で広げて置くだけでも、辛味がぬけるのでこちらの方法と合わせて、美味しく栄養を損なうことなく新玉ねぎを堪能しましょう。
オススメの食べ方
新玉ねぎは甘味が強く水分が多いので、サラダにおすすめです。薄くスライスしていつものサラダに追加してみましょう。普段の玉ねぎは生では辛くて食べれないという人も、新玉ねぎの甘味にビックリするはずです。
次におすすめなのがスープです。スープなら普段から使っている方も多いですが、新玉ねぎは丸ごとスープに入れるのをおすすめします。新玉ねぎは柔らかいのも特徴なので、短時間煮込むだけで丸ごと入れたはずなのに中まで味がしみ込んでジューシーな味わいです。
新玉ねぎは保存できるが新鮮なうちに食べよう!
新玉ねぎの保存方法について、冷蔵、冷凍、常温の状態ごとにそれぞれ見てきました。特に常温に関しては、ネットやストッキングを使った吊るし方、新聞紙で柔らかく包む方法など詳しく説明をしました。
新玉ねぎは、普通の玉ねぎに比べて水分が多いので、保存期間がどうしても短くなってしまいます。新玉ねぎはサラダなどの生で食べるのが美味しいので、できれば新鮮なうちに食べるのがおすすめです!
みなさんも春になったら八百屋やスーパーで、新玉ねぎを見かけるでしょう。その時、新玉ねぎを購入する参考にこの記事がなってくれたら、とても嬉しいです。