ピーマンの種は食べられる!種ごと食べる簡単レシピも紹介!

ピーマンは種やわたも食べられると知っていますか?ピーマンを食べるときには種やわたを取り除いて調理する方が大半ですが、実は種やわたも食べることができて栄養満点です。種ごと食べるレシピを使って栄養満点なピーマンを食べ尽くしましょう!

ピーマンの種は食べられる!種ごと食べる簡単レシピも紹介!のイメージ

目次

  1. 1ピーマンは種ごと食べられるのは本当?
  2. 2ピーマンの種を食べると害はある?
  3. 3ピーマンを種ごと食べる簡単レシピ
  4. 4ピーマンの赤く完熟したものも食べられる
  5. 5ピーマンは種ごと食べると栄養満点!

ピーマンは種ごと食べられるのは本当?

ピーマンを調理するときには何気なく種とわたを取っている方が多いのではないでしょうか?種とわたは取りづらくて種が飛び散って面倒なこともあるでしょう。しかし最近ではピーマンが実は種ごと食べられるという事実が持ち上がってきています。

ピーマンの種とわたは食べられる部分であり、しかも栄養満点であるようです。しかし今まで取っていた種を食べるのにはちょっと抵抗があるという方も多いかもしれません。そこで今回はピーマンの種とわたの味、取り除かれていた理由、種ごと食べる美味しいレシピを紹介します。ぜひ丸ごと食べる美味しさを味わってみましょう!

フランスでは種・わたごと食べる

ピーマンという名前の語源はフランス語でトウガラシを意味する「piment(ピマン)」に由来しています。英語ではベルペッパーと呼ばれます。そもそもトウガラシは15世紀にコロンブスがアメリカ大陸から持ち帰ったものです。20世紀になるとトウガラシから辛味を抜く品種改良が進んで、辛み成分のないピーマンに進化を遂げました。

辛味のないピーマンは明治時代に日本に伝わり、そのままピーマンと呼ばれるようになりました。日本では種とわたを取り除いて食べるのが一般的です。しかしフランスなど海外では種やわたは食べられるものという考えがあり、取り除かずに食べる習慣が根付いています

日本でわたや種を取る理由

日本では種とわたを食べる習慣がないため、取り除いて食べるという方が多いようです。しかし最近では種やわたを取り除かずにそのまま使って食べるレシピが急増しています。たしかに種を取らないほうが調理も楽です。ではなぜ日本では種やわたを取って食べる習慣があるのでしょうか?

ピーマンは辛み成分が抜けているため食べやすい一方で、独特の苦みと青臭さがあります。特に子供はこの味が苦手な子も多く、嫌いな食材としてランキング入りすることも多く見られます。

そこで種やわたを取り除くと苦みを軽減することができ、また見た目や食感も良くなります。いろんな方がピーマンを美味しく食べることができるように、種やわたを取って食べる方法が伝えられてきたという推測が立てられています。

種やわたには栄養と効果が豊富

しかしそんなピーマンの種やわたは実は食べられる部分であり、さらに栄養が豊富だと話題になっています。ピーマンは本体を含めてビタミンCが特に豊富で、100gあたり80mgものビタミンCを含んでいます。これはレモンよりも多い数値であり、他にもビタミンAやBなどもたっぷり含まれています。

ビタミンCは肌の細胞を作ったり、肌のダメージ回復、風邪予防にも効果を発揮します。またカロテンも豊富で、カロテンは体内でビタミンAに変換されます。ビタミンAは髪や粘膜などの健康を維持する効果があり、食べると栄養価が非常に高いと言えるでしょう。

種に含まれるピラジン

特にピーマンの種には、ピラジンという栄養素が含まれています。ピラジンは本体には含まれていないので、取り除いてしまうのはもったいない部分だといえます。ピラジンは血液の流れを促進して血液をサラサラにし、動脈硬化を防ぐ効果が期待できます。さらに薄毛にも効果が期待できるという報告もあるようです。

わたにはカリウムが豊富

わたや種にはカリウムも豊富に含まれています。カリウムは体内の余分なナトリウムを排出する働きがあり、むくみ解消の効果を発揮します。また高血圧や夏バテ予防にも効果が期待できるので、わたや種は食べる方が体に良い結果をもたらしてくれそうです。

種やわたの味は?

ピーマンには白いわたと小さくて白い種がたくさん付いています。口にしてみると意外にきゅうりのようなあまり主張のない味のようです。特に独特の味があるわけでもないので、ピーマンと一緒に調理しても味や食感に変化はなさそうです。

特に新鮮なものはわたも種もやわらかくて、料理に加えて食べるとほんのりとした苦みのアクセントにもなります。本体と一緒にじっくり煮込んでも味が染み込んで美味しく食べることができるでしょう。

ピーマンの種を食べると害はある?

ピーマンの種やわたは食べることができて栄養が豊富な部分です。しかし今まで捨てていた種を食べても害はないのかどうか気になるところです。種やわたを食べる際にはどんな点に気を付けたほうが良いのでしょうか?

天然の毒アルカロイド

ピーマンにはアルカロイドという天然の毒成分が含まれてます。これはピーマンが自己防衛のために外敵の昆虫が近づかないように生成している成分です。他のナス科の植物にも含まれており、種だけでなく葉や実にも含まれるようです。

草食性の昆虫の中には種に含まれるアルカロイドを食べると体に異変を起こす種類もいます。そのためこの種類の昆虫は寄り付かないそうです。ピーマンの苦みはこの天然の毒成分であるアルカロイドによるものです。

アルカロイドは人には無害

しかし人間ほど大きい生物であれば、ピーマンに含まれている程度の量のアルカロイドなら全く影響がなく無害です。アルカロイドは人間の体内で分解されてしまいます。またアルカロイドは油に溶ける性質があるので、炒めて食べることで苦みを感じることも少なくなるでしょう。

子供がピーマンが苦手だと感じる理由としてアルカロイドの毒を本能的に感じているからだともいわれます。しかしピーマンは生で食べても全く問題ありません。それでもどうしても苦みを抑えたい時には種を取り除いたほうが良いかもしれません。

黒くなった種は取ったほうがよい

ピーマンの種は新鮮なうちは白くてやわらかいですが、いざ切ってみると黒くなっていることがあります。ピーマンは鮮度が落ちていくと種の色が白からクリーム色へ変化し、徐々に茶色になって最後には黒くなります。ピーマンを切ったときに種が黒い場合は鮮度がかなり落ちていることが多いので、種を取るか廃棄したほうが良いでしょう。

また、まだ買ったばかりなのに切ってみると種が茶色や黒になっているということもあります。その場合は育っている間に何らかの理由で種に黒い色がついただけで、種自体には問題がないということもあります。ただし食べる際に気になるなら取ってしまっても良さそうです。

ピーマンを種ごと食べる簡単レシピ

ピーマンを種やわたと一緒に食べる時には、どんなレシピなら美味しく食べられるのでしょうか?ピーマンを種ごと美味しく食べる際におすすめのレシピをいくつか紹介していきます。

種ごとピーマンのナポリタン

  • ピーマン3~4個
  • 玉ねぎ1個
  • ハム3~4枚
  • エリンギお好みで1つ
  • パスタ200~300g
  • オリーブオイル適量
  • 塩少々
  • ブラックペッパー少々
  • ケチャップ大さじ6~7
 
  1. 材料をすべて細切りにします。ピーマンもそのまま切ります。
  2. フライパンにオリーブオイルを熱したら材料を入れます。
  3. 塩、ブラックペッパーを振って炒めます。
  4. 茹でたパスタ、ケチャップを加えて全体に絡まったら出来上がりです。
  5. お好みでパルメザンチーズやタバスコをかけます。

種やわたを一緒に炒めても違和感なく美味しく食べることができる簡単レシピです。ケチャップで食感や味もより気にせず食べることができて、栄養だけでなくボリュームもたっぷりです。

種ごとピーマンのお浸し

  • ピーマン4個
  • ポン酢大さじ1
  • ごま油適量
 
  1. ピーマンを種ごとざく切りにして食べやすい大きさにします。
  2. 耐熱容器に入れて密封またはラップをかけて、電子レンジ500Wで1分半から2分加熱します。
  3. 味ぽんを大さじ1、ごま油を適量かけて混ぜて味をなじませたら出来上がりです。

種ごと切ってそのままレンジで加熱するだけなので、副菜が足りないときなど手軽に作って種まで美味しく食べることができるレシピです。ピリ辛が好きな方はごま油とラー油または一味唐辛子の組み合わせにしても美味しく頂けます。

ピーマンの丸焼きチーズのせ

  • ピーマン好きなだけ
  • とろけるチーズ適量
  • かつおぶし適量
  • しょうゆ少々
 
  1. ピーマンをそのままグリルにのせて強火で4~5分焼きます。
  2. ひっくり返しながら焦げ目が付くまで焼きます。
  3. 焼けて菜箸で開けるようになったらチーズを入れます。
  4. 1~2分焼いてチーズがとろけたら、かつおぶしとしょうゆをかけて完成です。

種がついたまま丸ごとグリルで焼いて、チーズをのせて食べるお手軽レシピです。家にピーマンが大量にあって消費したいときにも使えます。おかずやおつまみだけでなく、バーベキューで焼いてその場で食べればとろけるような美味しさを味わえるでしょう。

種ごと生ピーマンのおつまみ

  • ピーマン2個
  • もろみ味噌
  • 釜揚げしらす
  • 味付け海苔
  • 山椒お好みで適量
 
  1. ピーマンを縦半分に切ってヘタを取ります。
  2. 皿にピーマンを盛り付けたら、ピーマンの中にもろみ味噌を入れます。
  3. さらに釜揚げしらすをたっぷりのせて、味付け海苔をちぎって散らします。
  4. 山椒をお好みで皿に添えたら完成です。

種とわたのついたピーマンを生のままおつまみとして食べる簡単レシピです。家にピーマンがあれば思い立った時にすぐ作れます。旬の夏の時期になると瑞々しく新鮮なものをそのまま味わえるので、ぜひ一度は試してみたいレシピです。

鶏むね肉と種ごとピーマンのチンジャオロース

  • 鶏むね肉(豚や牛でもOK)150g
  • しょうゆ小さじ1
  • 日本酒小さじ1
  • こしょう少々
  • 片栗粉大さじ1
  • ピーマン4個
  • ねぎ1/2本
  • しょうゆ、日本酒(たれ用)各大さじ1
  • オイスターソース小さじ2
  • 砂糖小さじ1
  • 水小さじ1
  • 鶏がらスープの素一つまみ
 
  1. たれ用のしょうゆと日本酒、オイスターソース、砂糖、水、鶏がらスープの素を混ぜておきます。
  2. ピーマンは種をつけたまま細切りに、ねぎは斜め薄切りに切ります。
  3. 肉は7~8mmくらいの細切りにし、ボウルにしょうゆ、日本酒各小さじ1、こしょう、肉を入れて混ぜます。さらに片栗粉を入れて混ぜます。
  4. フライパンに油を熱し、中火で肉を2~3分炒めます。
  5. ピーマンを加えて2~3分炒めたらねぎをさっと炒め合わせます。
  6. たれを回しかけてさっと炒めたら完成です。

種ごと炒めることで栄養満点なだけでなく、鶏むね肉を使うことでよりヘルシーに仕上がるレシピです。オイスターソースと砂糖を少し控えめにしてありますが、ご飯が進む味付けなので最後まで美味しく食べることができます。

ピーマンの赤く完熟したものも食べられる

一般的に売られているピーマンは緑色ですが、実は完熟すると赤くなります。赤くなったピーマンも実は美味しく食べることができます。では赤いピーマンは緑色のピーマンとどんな違いがあるのでしょうか?

苦味がなくなり甘くなる

赤ピーマンは緑ピーマンより糖度が高く、苦味が少なくなるので甘い味がします。熟した分シャキシャキとした歯ごたえは少なめです。なぜ味に差がでるのかというと、赤ピーマンと緑ピーマンは収穫の時期が違うためです。

ピーマンは1年中見かけることができますが、旬は6月下旬から10月頃といわれます。緑ピーマンは開花後約2週間から20日くらいで収穫されたものに対して、赤ピーマンは50~60日経過後に収穫されます。赤ピーマンは収穫まで時間がかかる上に収穫後もあまり日持ちがしません。そのため緑ピーマンのほうが出回る量が多くなっています。

栄養成分も変わる

ピーマンは赤くなると栄養成分も変わってきます。またパプリカとも違いがあります。ピーマンは完熟して緑から赤くなると、ビタミンAやC、Eの含有量が大幅に増加します。レモン100gに含まれるビタミンCの量が50mgなのに対して、赤ピーマンは170mgにもなります。一方緑ピーマンはビタミンKが豊富です。

ビタミンAは肌の代謝を活発にして免疫力を高める効果があります。またビタミンCは皮膚を健康に保ったり疲労回復の効果を得ることができるでしょう。あまり日持ちしないのでなかなか手に入らないかもしれませんが、赤ピーマンは緑ピーマンよりとても栄養価が高い野菜です。

実は緑色のピーマンは未熟な状態

緑色のピーマンは開花後20日以内に収穫されますが、実はまだ未熟な状態です。トマトやバナナなどが熟しきっていない状態では緑色であることを考えると想像しやすいでしょう。未熟なため緑ピーマンは苦みがあります。ではなぜ未熟な状態で収穫されているのでしょうか?

ピーマンは熟して赤くなるまで時間がかかります。緑ピーマンは赤ピーマンの半分の時間で収穫できるため、緑ピーマンの方がコストが低くたくさん生産できるのです。赤ピーマンは甘みがあって美味しく食べられる状態ですが、赤くなると日持ちがしないので取り扱いが難しくなります。また時間がかかるので値段も高くなります。

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ピーマンは種ごと食べると栄養満点!

普段何気なく取っているピーマンの種やわたには想像を超える栄養素が含まれていました。種には血液をサラサラにして動脈硬化を防ぐピラジンが豊富で、わたには高血圧を予防するカリウムが豊富です。味も本体とさほど変わりがなく、美味しく食べられる部分です。

ピーマンを種やわたごと美味しく食べるおすすめレシピをいくつか紹介しました。レシピはまだまだたくさんあり、またいつものレシピで種ごと調理しても美味しく食べられるでしょう。ぜひこちらの記事を参考にして、種ごとでも美味しく食べることができるピーマンの栄養を丸ごと摂り入れましょう!

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