小松菜が苦い原因は何?苦味を感じにくくする方法やレシピを紹介!
小松菜が苦い原因を徹底究明します!小松菜が苦いと感じた時でも対処可能な、小松菜の苦みを感じにくくする方法や苦いと感じずに美味しく食べられる小松菜のおすすめレシピまで紹介します。小松菜が好きな方も苦みが苦手な方も必見です。
小松菜が苦い原因と対処法を解説
緑黄色野菜の中でも特に栄養価の高い小松菜は、ビタミンやミネラルはもちろん鉄分やカルシウムなどが豊富で優れた食材です。お浸しや炒め物だけでなく、サラダやスムージーなどいろんな食べ方で楽しむことができます。
しかし時には苦いのが気になるという方も多いのではないでしょうか?特に小さい子供の場合なかなか食べてくれないこともありがちです。実はこの苦い原因を知っておけば、しっかり対処して苦みを感じずに食べられる方法があります。苦みを感じなくなる方法とレシピを参考にして、今日から苦くない小松菜を美味しく頂きましょう!
小松菜が苦い原因
苦い原因①旬の時期を過ぎている
小松菜の旬の時期は12~2月の冬です。小松菜は冬菜、雪菜とも呼ばれることがあり、特に霜が下りたほうが甘みが増して葉がやわらかくなります。甘みが増すと苦みを感じにくいようです。そのため冬以外に出回っている小松菜は甘みが少なく、苦味のほうを強く感じてしまいがちです。
苦い原因②アクの強さに個体差がある
小松菜は基本的にアクが少なくそのまま調理できますが、個体差でアクの強いものに当たることがあります。このアクはシュウ酸と呼ばれており、シュウ酸が多く含まれていると苦みを強く感じます。シュウ酸は加熱すると緩和されますが、サラダなどでそのまま食べると苦みを感じることがあるでしょう。
苦い原因③肥料のあげ過ぎ
栽培している際に肥料をあげ過ぎてしまった場合にも苦みが強くなります。特に家庭栽培などで育てられた小松菜は肥料をあげ過ぎている場合が多く、小松菜は肥料を使い切れずに蓄積されて硝酸態窒素という成分に変化し、苦みのもとになってしまいます。
苦い原因④炒め過ぎ
小松菜に含まれるシュウ酸は加熱することで苦みを緩和できるのですが、加熱しすぎると苦みが強くなります。これは、加熱することで苦み成分を閉じ込めている細胞壁が破壊されてしまうからです。もともと生でも食べられる野菜なので、炒め物に入れる際にはさっと炒める程度にとどめておくのが良いでしょう。
小松菜が苦いときの対処法
以上のように小松菜が苦い原因をいくつか挙げてきました。苦いと感じても体に悪い影響があるわけではありませんが、苦いと美味しく食べるのが難しくなります。では苦みを取るためにはどうすれば良いのでしょうか?苦みを感じなくする対処法をいくつか紹介します。
苦い時の対処法①アク抜きをする
小松菜はアクが少ないので、アク抜きはさっと水に浸けるだけで大丈夫です。根本に付いている土をよく洗い、ボウルに水をためて10分くらいつけて置きます。苦み成分のシュウ酸は水溶性なので、これだけで水に流れていきます。
苦い時の対処法②軽く下ゆでをする
小松菜はアクが少ないため、ほうれん草のように下ゆでする必要はあまりないでしょう。どうしても下ゆでしたい場合は、沸騰したお湯の入った鍋に根本から入れて再沸騰するまで軽くゆでればOKです。お湯から取り出したら冷水を入れた大きなボウルに入れて冷やし、根の部分を洗い流したら束ねて軽く絞ります。
苦い時の対処法③苦味を感じにくい味付け
小松菜の苦みを感じなくするためには、苦味を消すような工夫が必要です。苦みを感じないように濃い味付けにしたり、旨みのある食材と一緒に炒めたり、香り付けをするなどのちょっとした工夫でおいしく食べることができるでしょう。
味付けをしっかりする
カレー粉やオイスターソースを使用したり、砂糖としょうゆで甘辛くしたりと濃い目のしっかりとした味付けをすると苦みがわかりにくくなります。カレーライスや麻婆豆腐など辛い料理も苦みを感じにくいのでおすすめです。
一緒に炒めるものを工夫する
かつお節やじゃこなど風味や香りが強いものと一緒に炒めたりすると、苦味を感じず美味しく食べることができます。
香りをつける
しょうがやにんにく、ネギなど香り付けできるもので一緒に炒めると苦味を感じにくくなります。特に肉と一緒に香り付けをして炒めると、旨みや風味がアップしてよりおいしく頂けるでしょう。
苦い時の対処法④油で炒める
油で炒めることで小松菜をコーティングして苦みを感じにくくなります。多めの油で炒めることで味がマイルドになり、また、ごま油やオリーブオイルなど風味がある油ならより苦みを感じにくくなるのでおすすめです。
小松菜の苦味を感じにくいレシピ
以上の小松菜の苦みを抑える対処法を踏まえて、小松菜を使って美味しい料理を作ってみましょう!ここでは苦みを感じにくい工夫を凝らしたレシピを紹介します。
小松菜と油揚げのじゃこ炒め
- 小松菜1把
- 油揚げ1枚
- ちりめんじゃこ大さじ1~2
- だし汁1/2カップ
- しょうゆ大さじ1
- みりん大さじ1
- 小松菜は3~4cmの長さに、油揚げは3cmほどの細切りにします。
- フライパンにごま油を熱し、小松菜の茎の部分を炒めたら葉と油揚げを入れてさっと炒めます。
- だし汁、しょうゆ、みりんを加えて、沸騰したらちりめんじゃこを入れます。
- 強火で2~3分炒めたら完成です。
じゃこと油揚げの風味と旨みが苦みを抑えてくれます。だしをたっぷりと吸った油揚げとじゃこの塩気がしっかりとした味に仕上げてくれるので、小松菜が苦いと感じさせないおすすめレシピです。
小松菜のナムル
- 小松菜1袋
- 人参1/3本
- 香味ペースト小さじ1
- ごま油大さじ2
- ごま好きなだけ
- 小松菜は4cmくらいに切り、人参は千切りしてさっと茹でるかレンジで2分ほど加熱します。
- ザルでさっと水ですすいでしぼります。
- 香味ペースト、ごま油を混ぜ合わせ、ごまを好きなだけ加えたら完成です。
ごまとごま油でごまの風味をたっぷりと加えた、苦みを感じないレシピです。香味ペーストを加えてより香りと旨みをプラスして、美味しさもぐっとアップしています。レンジでチンする簡単レシピなので忙しい朝やお弁当にもぴったりです。
小松菜の卵あんかけ
- 小松菜半束くらい
- 卵2個
- 砂糖小さじ1
- 塩少々
- サラダ油適量
- しょうゆ大さじ2
- だし汁1カップ
- 砂糖大さじ2
- 酢小さじ2
- 片栗粉大さじ1/2
- 水大さじ1
- 小松菜を食べやすい大きさに切ります。
- 卵をボウルに割り入れ、砂糖、塩を加えます。
- フライパンに油を熱し、卵液を流し入れて半熟の炒り卵になるようにかき混ぜます。
- 皿に移し、油を足したら小松菜をさっと炒めます。
- 下線部の材料を別の鍋で熱し、水溶き片栗粉でとろみをつけます。
- 小松菜に卵を戻して混ぜ、皿に盛ったらあんかけをかけて完成です。
卵と甘いあんかけをかけることで苦みをほぼ感じずに食べることができます。甘みがあるので子供でも食べやすく、ご飯にのせてもおいしく頂けるレシピです。卵は半熟にするとまろやかな味になります。
小松菜とツナのマヨサラダ
- 小松菜1/2把
- ツナ1缶
- マヨネーズ適量
- めんつゆ適量
- すりごまお好みで
- 小松菜を洗って茹でます。火が通ったら水にさらし絞り、4cmほどに切ります。
- 残りの調味料を混ぜ合わせ、小松菜を加えて和えます。
- お好みですりごまを入れて完成です。
マヨネーズとめんつゆでまろやかさと風味を加えて、小松菜の苦みを消しています。さらにツナとごまを加えることで風味がプラスされて、より苦いと感じにくく美味しく仕上がるレシピです。簡単なのであと1品おかずが足りないときなどにすぐ作れて、しっかり栄養もあっておすすめです。
豚肉と小松菜のオイスターソース炒め
- 豚肉200g
- 小松菜1束
- にんにく1かけ
- ごま油大さじ1
- 片栗粉小さじ2
- 酒大さじ1
- しょうゆ小さじ1
- オイスターソース大さじ2
- 豚肉を一口大に切り、酒としょうゆをかけて揉み込みます。小松菜を5cmほどに切ります。
- フライパンにごま油を熱し、みじん切りにしたにんにくを入れます。
- 豚肉に片栗粉をまぶして焼き、火が通ったら小松菜の茎のほうから入れて炒めます。
- オイスターソースを回しかけてさっと炒めたら完成です。
風味と旨みたっぷりのオイスターソースを加えて苦みを感じにくくしています。豚肉の旨みには苦い成分を抑えてくれる働きがあります。
小松菜が苦いときは調理方法を工夫して食べよう
小松菜は旬が過ぎていたり肥料をあげ過ぎてしまったりすると苦い原因になり、また元から個体差でかなり苦いものもあります。また炒めすぎると苦いと感じる原因にもあります。このような原因を踏まえて、苦いときにはアク抜きや軽く下ゆでをしたり、苦いと感じないようしっかりとした味付けをするなどの工夫が必要です。
苦いと感じたときの対処法はどれも簡単ですぐにできるものばかりです。苦いと感じにくくするためにごまやオイスターソースなどを使ったおすすめレシピをいくつか紹介しました。これらを参考にして小松菜が苦いと感じないよう工夫を凝らして、栄養満点の小松菜を家族みんなで美味しく食べましょう!