焼酎の種類と特徴まとめ!米・麦・芋以外のマイナー銘柄も登場!

焼酎は米・麦・芋をはじめたくさんの種類があり、どんな味がするのか興味があってもなかなか分からないものです。そこで今回は焼酎の種類別に特徴をまとめました。原料や美味しい飲み方についての解説や、人気の銘柄である霧島やマイナーな銘柄も登場します。初心者におすすめの焼酎や、ちょっと変わったしそ焼酎など見どころ満載です。焼酎はとても奥の深いお酒なので、是非記事を参考にして焼酎を堪能して頂けたら嬉しいです。

焼酎の種類と特徴まとめ!米・麦・芋以外のマイナー銘柄も登場!のイメージ

目次

  1. 1焼酎とは?
  2. 2焼酎の種類別特徴【初心者におすすめ定番編】
  3. 3焼酎の種類別特徴【変わり種編】
  4. 4焼酎の種類ごとの味わいを飲み比べしてみよう!

焼酎とは?

焼酎は、男性女性問わずに多くの人に親しまれているお酒です。種類も米・麦・芋と様々で、飲み方もロック・水割り・お湯割をはじめジュースなど自分の好みで割って楽しめることで人気があります。

焼酎は原料を発酵させでできた醸造酒を蒸留して造る日本の代表的なお酒です。見た目は日本酒とも似ていますが、味わいや香りが異なります。

焼酎を選ぶ時に、種類がたくさんあってどれにしようか迷ったことはありませんか?今回は種類や特徴について徹底的に調査しました。米・麦・芋はもちろんのこと、マイナーな銘柄まで幅広く焼酎の種類を紹介します。是非、あなたのお気に入りの焼酎を見つけて下さい。

歴史

焼酎は現代の私たちにとって当たり前の存在になっていますが、日本ではいつから飲まれるようになったのでしょうか?

焼酎が初めて日本へ入ってきたのは、14世紀半ば頃に中国から琉球を経由して入ってきたと言われています。1546年に日本人が米からできた蒸留酒を飲んでいたという薩摩を訪れたポルトガルの商人の明確な記録が残っています。その米からできた蒸留酒が今で言う米焼酎になります。

その後、琉球から薩摩地方へ持ち込まれたという説があります。しかし、当時の薩摩地方は米が育ちにくい環境であったため、米よりさつま芋の方が収穫が多かったそうです。そのような理由から、必然的に薩摩地方では米から芋へと変化し芋焼酎が誕生しました。
 

製造方法

大きく分けて、もろみ取りと粕取があります。現在はもろみ取りが主流になっています。もろみ取りとは、麹に水と酵母を加えてもろみを作ります。そこに主原料を加えて蒸留し熟成させたものです。ここではもろみ取り焼酎の製造方法を解説します。

最初にするのが製造する上で一番大切な工程といえる製麹です。麹菌を繁殖させる工程のことをいいます。次に繁殖してできた麹に水と酵母を加えて、大量に酵母を培養する工程の一次仕込みをします。この工程で酒母と呼ばれる一次もろみができ上がります。

続いて二次仕込みをし蒸留の作業に入り、この段階で焼酎の原酒ができます。原酒には蒸留酒独特の臭いやクセがあります。貯蔵して熟成することで焼酎にまろやかさや深い味わいが出ます。最終的に職人によって味の調整をしたら完成です。

 

種類

焼酎の種類と言えば、米・麦・芋くらいなら分かるという方は多いと思います。先に述べたように焼酎は蒸留酒の種類に入ります。一般的に蒸留酒はビールやワインなどの醸造酒よりもアルコール度数が高いことで知られています。ここでは、もう少し掘り下げて詳しく焼酎の種類について解説します。

甲類と乙類

焼酎の種類は甲類と乙類に分かれます。これらは蒸留方法の違いで分類されています。連続式蒸留機を使って蒸留した純度の高いアルコールを水で薄めたものを甲類と言います。甲類はアルコール度数が36度未満で、口当たりは爽やかでさっぱりしているのが特徴です。

一方、乙類は単式蒸留機を使って蒸留した伝統的な製法で造られたアルコール度数が45度以下のものを言います。原料の米・麦・芋の旨味を引き出して閉じ込めるので、味にコクがあります。伝統的製法であることから、本格焼酎という種類で括られることもあります。

定番から変わり種まで

原料の定番である米・麦・芋以外にも、国の法律で許可された原料はなんと約50種類以上もあります。例えば、しそや柚子やゴマ、アロエや紅茶、牛乳、かぼちゃなど興味深い種類がたくさんあります。

しそや柚子、牛乳を原料としたものは、割と簡単にスーパーや酒屋などで購入できます。変わり種で手に入りにくい種類は、ネット通販で購入する方法もあります。

焼酎の種類別特徴【初心者におすすめ定番編】

まずは初心者にもおすすめの定番である麦・米・芋から見ていきましょう。味わいや香りの特徴、おすすめの飲み方、おすすめの銘柄などの違いに注目して下さい。

麦焼酎

例えば米焼酎は好きだけど芋焼酎は苦手、またはその逆などそれぞれに特徴があるので、種類によって好みが分かれます。その中でも麦焼酎は一番飲みやすいと女性に人気です。初心者はどの種類が自分に合うのか、事前にイメージしてみるのもおすすめです。

原料と製造方法の特徴

麦焼酎の原料はビールと同じ大麦です。もっと細かく言うと大麦でも二条大麦という種類になります。この二条大麦に麹を加えて発酵させます。それから蒸留し貯蔵したら完成します。使用する麹には麦麹と米麹がり、それぞれに特徴があります。

麦麹で発酵した麦焼酎は雑味のないスッキリした味わいになり、米麹で発酵した麦焼酎は米麹の甘みが加わり、麦の香ばしさとベストマッチです。

味わいや香りなど

麦は口あたりがさっぱりしていて、香ばしさとフルーティーな香りがするのが特徴です。初心者にも抵抗なく飲めるあまりクセのない種類です。

製造工程の中で麦麹で発酵した麦焼酎は雑味のないスッキリした味わいになります。米麹で発酵した麦焼酎は米麹の甘みが加わり、麦の香ばしさとベストマッチです。麦焼酎ファンの方は、いろいろな種類を飲み比べてみるのも楽しいと思います。

おすすめの飲み方

初心者にはクセの少ない麦焼酎が人気と言われています。そんな麦のおすすめの飲み方は、そのものの味わいを楽しみたい場合は、ロックやストレート・水割りです。

緑茶やウーロン茶などのお茶系や、オレンジ・グレープフルーツ・リンゴジュースなどの果物系、生ミントとガムシロップを入れたモヒートなどもおすすめです。

おすすめの人気銘柄

麦の代表的な人気銘柄は、佐藤酒造の看板銘柄「佐藤 麦」・四谷酒造の「兼八」・二階堂酒造の「吉四六」・黒木本店の「百年後の孤独」などです。

米焼酎

日本酒好きの方は、さらりとした味わいが似ていることから米焼酎も気に入るかもしれません。米焼酎のルーツは熊本県人吉地方です。人吉盆地では、昔から非常に豊富なお米が収穫できることから盛んになったと言われています。最近は、低温発酵によって吟醸酒のような米焼酎も製造され、全国的に人気を高めています。

原料と製造方法の特徴

特徴は原料がシンプルなことです。原料を糖化するための麹も米麹を使っているので、米焼酎の原料は米と水だけです。米焼酎はお米を発酵して造った醸造酒を、さらに蒸留して造られます。そのため日本酒よりアルコール度が高くなります。

味わいや香りなど

爽やかでフルーティーな味わいで米の香りが特徴です。米の甘みを感じるので辛味はさほど気になりません。日本酒と通じるところがあり、初心者や焼酎好きな方でなくても割と飲みやすいと思います。

おすすめの飲み方

アルコール度数が高めなので氷や水で割っても美味しく飲め、米の甘みや純粋なアルコールの味を楽しめます。ソーダ割りにすると、日本酒風の発泡酒といった感じになり初心者にもおすすめです!

おすすめの人気銘柄

鳥飼酒造の「吟香 鳥飼」・八海醸造の「八海山 よろしく千萬あるべし」・本格粕取り焼酎「宜有千萬」・豊永酒造の「豊永蔵」などの銘柄が人気です。

芋焼酎

霧島で有名な芋焼酎は麦や米に比べるとクセが強い種類で、独特の甘みと香りがあるのが特徴です。初心者には好き嫌いが分かれる個性的なお酒ですが、ハマるとクセになります。以前は霧島など南九州の地酒として定着していましたが、現在は銘柄や種類も増えて全国的に親しまれています。

原料と製造方法の特徴

名前の通り芋です。さつま芋の黄金千貫(こがねせんがん)という品種の芋が原料に使われることが多いそうです。その他にも、安納芋(あんのういも)やジョイホワイトなどの種類を使うこともあります。さつま芋は、二次仕込みの段階で投入されます。また原料はさつま芋だけでなく米麹も使用しています。

味わいや香りなど

麦や米に比べて一番コクがある種類で、芋独特の香りと風味そして甘みがあります。また、原料になるさつま芋の種類によって味も風味も異なるので飲み比べも楽しいです。

おすすめの飲み方

お湯または水で割って飲んでも、味が薄まりにくくお酒の味を堪能できます。最近ではソーダ割りを提供する居酒屋が増えて人気を集めています。

おすすめの人気銘柄

芋焼酎の銘柄と言えば、霧島ははずせません。霧島の歴史は100年を超え、今では芋焼酎の王者のように君臨しています。霧島ブランドだけでもかなりの種類があります。

おすすめの人気銘柄は、霧島酒造の「赤霧島」や「黒霧島」・「白霧島」・「茜霧島」・「金霧島」・「ゴールドラベル霧島」などがあります。

他にも様々な種類があり、白玉醸造合名会社の魔王・薩摩酒造の「さつま白波」・佐藤酒造の「佐藤 黒麹仕込」です。

泡盛

琉球諸島で造られる蒸留酒です。原料は米でタイ米が使われるのが主流です。特に泡盛の古酒は、寝かせる時間が長いほど美味しくなると人気があります。泡盛はアルコール度数が平均25度と高めですが、銘柄によっては15度前後の種類もあるので初心者も安心して飲めます。

黒糖焼酎

ほんのりした甘さと優しい味わいが特徴で、初心者にも入りやすい種類です。名前通り原料はサトウキビから作られた黒糖です。その飲みやすさから全国にじわじわと人気を広げています。人気の銘柄は富田酒造場の代表銘柄である「竜宮」です。ストレートやロックで味わいながら飲むのがおすすめです。

そば焼酎

他の種類と一番違った特徴は香りです。香ばしく爽やかな香りがし、味わいは雑味のなくスッキリしています。芋や麦よりも飲みやすいと言われ初心者にもおすすめです。ロック・ストレート・お湯割り・水割りなど定番の飲み方に加えて蕎麦湯割りで楽しむツウな方もいるそうです。

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焼酎の種類別特徴【変わり種編】

初心者は定番の種類からチャレンジするのがおすすめですが、慣れてきたらちょっと変わった種類のものも試してみてはいかかがでしょうか?ここでは、他にもどんな種類のものがあるのか紹介します。

しそ焼酎

女性に人気のしそ焼酎は、しそが原料に使われています。厳選されたしそを使用しているので、飲むと口の中に爽やかなしその風味が広がります。しその味わいがフルーティーで飲みやすく、定番の飲み方やソーダ割り・牛乳割りにしても美味しいです。

変わり種の中ではしそがいつも上位ランキングに入っています。しその効果か、焼酎のような感じがせず飲みやすいのも理由の一つでしょう。おすすめの銘柄は鍛高譚(たんたかたん)で、しその香りが20倍になってリニューアルされたそうです。しその香りで癒されそうです。

栗焼酎

まだ飲んだことない方は是非試してほしい栗焼酎です。まろやかでじんわりくる甘みが特徴です。また、飲んだ直後に感じる栗の香りがクセになりそうです。常温のストレートで飲むのが、一番栗の香りや甘さを堪能できます。

胡麻焼酎

原料に胡麻を使用した豊かな風味の味わいが楽しめます。胡麻を入れることによって、焼酎独特の臭みが取れるということが胡麻焼酎の誕生のきっかけだったそうです。製造される上で使用される麹は、ずっしりとコクのある仕上がりの黒麹と口当たりがよくまろやかな仕上がりの白麹タイプがあります。

山芋焼酎

原料に山芋を使用し、旨みとキレの良さの絶妙なバランスが魅力です。香りも強すぎず飲みやすく、ロックやお湯割りにして飲むと美味しさが引き立ちます。

えのき焼酎

原料にえのき茸を使用しておりソフトな口当たりが特徴です。口に含んだ後にかすかにえのき茸の香りがします。えのき茸には、ビタミンB1やB2が豊富に含まれていて、アルコール分解を助ける働きがあります。さまざまな飲み方で楽しめますが、お湯割りにすると、えのき茸の香りがより引き立つそうです。

牛乳焼酎

なかなか目にしない珍しい種類ですが、一度飲むとクセになりそうな美味しさです。しっかり牛乳の風味を堪能できつつ、味はフルーティーでまろやかです。牛乳独特の甘みもあります。飲み方はロックやお湯割りがおすすめで、牛乳で割って牛乳ハイにするのも美味しいです。

ジャスミン焼酎

原料にジャスミン茶葉が使われています。スッキリした味わいで濃厚な料理との相性にもピッタリです。ロックスタイルでジャスミンの香りをじっくり楽しんだり、あえてジャスミン茶で割ってより華やかな香りを楽しむのもおすすめです。ジャスミンの香りが好きな方は、是非お試しください。

またたび焼酎

原料にまたたびの葉を使用されています。またたびは、滋養強壮に良く疲労回復やリラックス効果などがあります。香りは強すぎずサラッと飲め、あと口は爽やかです。クセがないので、どんな飲み方でも楽しめます。

昆布焼酎

原料に昆布を使用していて、飲むと本当に昆布の風味が漂ってきます。銘柄によって昆布の産地や種類も違うので、味わいも違います。和食の食中酒にもピッタリで水割りでもお湯割りでも楽しめます。

粕取り焼酎

その名の通り粕取りから作られた焼酎です。少しクセがあるので好みが分かれますが、独特の風味や味がたまらないという粕取りファンも多いです。初心者にはちょっとハードルが高いかもしれません。

砂糖や蜂蜜などの甘味料を加えて飲むのがおすすめです。少し冷やして飲む方があと味がスッキリして飲みやすいです。一般の酒屋では、なかなか見かけないのでネット通販で取り寄せるのが良いでしょう。

焼酎の種類ごとの味わいを飲み比べしてみよう!

焼酎の種類や特徴を紹介しました、たくさんの種類があり、それぞれに魅力があるのでいろいろと飲み比べをしても楽しそうです。焼酎に慣れてきたら、是非マイナーな種類にもチャレンジしてみて下さい。

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