ブラックマッペとは?大豆・緑豆もやしとの違いは?簡単レシピも紹介!

ブラックマッペという言葉を知っていますか?ブラックマッペは、インド産の豆の名前です。しかし、日本人には馴染み深い、ある野菜に必要不可欠な豆です。それはもやし、日本人の食卓で良く見かける、白くて細長い野菜のもやしの原料なのです。ブラックマッペもやしには、大豆もやしや緑豆もやしとは少し違う栄養価があるようです。ブラックマッペもやしに相応しいレシピも、紹介されています。ブラックマッペという、日本ではあまり聞かない名前ですが、海外で広く使われているだけでなく、日本でも使っている方は多いようです。

ブラックマッペとは?大豆・緑豆もやしとの違いは?簡単レシピも紹介!のイメージ

目次

  1. 1ブラックマッペとは?
  2. 2ブラックマッペと大豆・緑豆もやしを比較
  3. 3ブラックマッペの簡単レシピ
  4. 4ブラックマッペは栄養豊富なもやしの一種!

ブラックマッペとは?

ブラックマッペは、日常的に使われる事の多い野菜である、もやしの種類の一つです。一般的に知られているもやしには、大豆、緑豆、そしてブラックマッペの3種類あります。

ブラックマッペとは、和名でケツルアズキ(毛蔓小豆)というササゲ属の植物の一種で、そもそも「もやし」という植物はありません。もやしの言葉の語源は、発芽するという意味の「萌やし」から来ています。

ブラックマッペは、豆に水を吸わせて暗い場所で芽を出させる事でもやしになります。基本的にはどのもやしも、同じ栽培方法で作られています。

原料の豆

ブラックマッペは、主にインドやバングラデシュの中東アジアやタイ、ミャンマーの東南アジアから輸入されています。

ブラックマッペは乾燥にとても強い黒い緑豆で、インドでは「ウラドダル」や「ウラド豆」という名前で知られ、インド料理のティファン(インド風ドーナツ)やドーサ(薄めのナン)の材料として広く使われています。

見た目

ブラックマッペは、その名の通り黒い豆を発芽させているので、もやしの端に黒い皮が残っている事があります。豆の皮が黒いのでブラックマッペもやしや黒緑豆もやしという名前よりも、黒豆もやしという名前の方が一般的かもしれません。

ブラックマッペもやしは緑豆もやしよりも細くひょろりとした見た目とは裏腹に、意外と芯がしっかりしていて、シャキシャキとした歯応えが自慢のもやしです。

味や食感

ブラックマッペもやしには、緑豆もやしや大豆もやしにはないクセがあるのが特徴です。もやし特有の自然な甘味が強く、細い分水分が少ないので、シャキシャキとしたしっかりとした歯応えがあります。

栄養

100gのブラックマッペに対して、タンパク質の含有量は約2gです。他の種類のもやしと比較してみると、ビタミンCが豊富に含まれています。もやしは発芽すると持っている栄養価が高くなります。GABAやアスパラギン酸、ビタミンB1やC、他にも消化酵素として知られるアミラーゼや不溶性食物繊維等がもやしの中で生成されます。

発芽する時に栄養価が高くなるのは、多くの栄養素が発芽の為に必要になるからで、その成長過程の途中の段階のものを私達は食べているのです。ブラックマッペも緑豆も大豆も、発芽という大仕事をする為に、豆の時には無かった栄養素を増やすのです。

向いている料理

ブラックマッペには独特の甘さがあり、料理のメインとして活躍出来る個性の強いもやしです。ブラックマッペもやしの味をしっかり楽しみたいなら、お浸しや和え物、もやしをメインにしたスープにしてみると良いでしょう。

ブラックマッペの豆自体はインドでもよく使われており、インド料理の代表であるナンによく使われています。ブラックマッペの甘味がナンの生地に心地良い甘味を与えているので、辛いカレーと良く合うのだそうです。

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ブラックマッペと大豆・緑豆もやしを比較

ブラックマッペもやしは、日本でも関西地方で親しまれている種類になります。緑豆もやしは、消費されるもやし全体の9割を占めており、ブラックマッペよりも関東地方で主流となっています。大豆もやしは、ブラックマッペと同じく占めるシェアは大きくありませんが、強い特徴を持っているので人気があります。

どのもやしにも特徴があり、大変親しまれているのですが、果たしてどういった違いがあるのでしょうか?詳しく見てみると、意外な事が分かるかもしれません。

原料の豆の違い

大豆もやしと緑豆もやしは、その名の通りに栽培に使われているに豆が違いがあります。では、どのような違いが存在しているのでしょうか?

大豆もやし

大豆もやしの原料は、白い大豆です。一般的に大豆と呼ばれる豆を、もやしとして成長させたものです。主にアメリカやカナダ、中国から輸入されています。

緑豆もやし

緑豆もやしの原料は緑豆で、別名グリーンマッペと呼ばれる事もあります。日本では、一番良く食べられている、消費率第一位のもやしです。

見た目の違い

上の写真からも分かるように、見た目にも違いがあります。左が一般的に食べられている緑豆もやしで、右が大豆もやしです。

大豆もやし

大豆もやしの原料の大豆は、主に納豆と同じものを使っています。小粒と大粒の2種類あり、納豆に使われているのは小粒の方が一般的です。大豆もやしには、大粒の大豆が使われています。日本では、江戸時代から栽培されているようです。

大豆もやしは、もやしの中でも代表的な存在で、端に残る大豆から伸びた軸や根は太めです。成長した大豆の本来の姿と言っても良いでしょう。

緑豆もやし

緑豆もやしは、表面に光沢があるのが特徴で、長く太く成長する品種です。日本人には馴染み深い品種で、昔からの姿かたちは変わっていないそうです。

栄養の違い

細いながらも栄養があるとされるもやしですが、大豆と緑豆では栄養に違いはあるのでしょうか?

大豆もやし

「畑の肉」と呼ばれる大豆から栽培されているもやしには、豊富な植物性タンパク質が含まれています。他にも、ビタミン、ミネラル、葉酸等、もともと大豆にはなかった栄養素が、発芽という過程を踏む事によって、新たに加えられます。高い栄養素を含んでいるので、しっかり食べて栄養を有難く頂きましょう。

緑豆もやし

緑豆もやしには、大豆もやしほど高い栄養素は含まれていません。しかし、ビタミンCだけは大豆もやしよりも多く含まれています。ビタミンCの栄養素は、美肌効果や免疫力向上に非常に効果的です。

向いている料理の違い

大豆もやしと緑豆もやしは、見た目にも食感にも違いがあるので、適している料理が違っています

大豆もやし

大豆もやしは、大豆特有の甘さを残すもやしなので、加熱しても強い歯応えが残っています。加熱後には、調味料で味付けを加えて食べる、韓国料理のナムルやチゲ鍋に最適です。大豆由来の強めの甘味を生かすには、鍋料理やスープにすると良いでしょう。煮崩れしにくいので、スープのメインの具材としても使う事が出来ます。

緑豆もやし

緑豆もやしは、クセの少ないシャキシャキとした軽めの食感が特徴なので、味の濃い炒め物やラーメンのトッピングに最適でしょう。シャキシャキとした食感は、食べる人に満足感を与えてくれます。特にもやし炒めは、日本の食卓によく並ぶ料理の一つで、大衆向け中華料理の一画を飾る一般的な料理です。

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ブラックマッペの簡単レシピ

ブラックマッペもやしは、細いながらも強いコシを持つ、もやし独特のクセを持っています。そんなブラックマッペもやしに最適な、簡単に出来るレシピを紹介します。

ブラックマッペもやしの甘酢漬け

  • ブラックマッペもやし 50g
  • 塩 ひとつまみ
  • 油 大さじ1杯
  • 酢(甘酢用) 大さじ3杯
  • 砂糖(甘酢用) 大さじ1杯
  • 輪切りの鷹の爪(甘酢用) 少々
 
  1. 最初に甘酢用の材料を全て混ぜ合わせておきます。
  2. お湯を多めに沸かして、塩と油を加えて沸騰させましょう。
  3. お湯が沸騰したら、もやしを15秒だけ湯がいてお湯から上げます。
  4. 水気を拭き取って、混ぜ合わせておいた甘酢を熱いうちに絡めてしまいましょう。
  5. 粗熱を取るためにしばらく置いておきましょう。
  6. 粗熱が取れてから冷蔵庫で約20分程冷やしておけば、完成です。

細いがしっかりした芯の歯応えを持つブラックマッペもやしにぴったりのレシピです。甘酢に漬ける事で、もやし自体も持っている消化を助ける働きを更に高めてくれます。

ブラックマッペもやしとインゲン豆の梅味噌和え

  • ブラックマッペもやし 100g
  • インゲン豆 100g
  • 練り梅 4g
  • 味噌 4g
  • 酢 4g
 
  1. まずは練り梅、味噌、酢を混ぜ合わせておきましょう。練り梅は、叩いた梅肉でも代用出来ます。
  2. インゲン豆を斜めに切ってスライスの状態にします。
  3. 耐熱容器にインゲン豆を入れて、500Wのレンジで加熱しましょう。1分程で柔らかくなります。
  4. 同じ容器にブラックマッペもやしを加えて、更にレンジで2分加熱します。ワット数は同じで構いません。
  5. 混ぜ合わせておいた梅の調味料と、柔らかく加熱したブラックマッペもやしとインゲン豆を混ぜ合わせて完成です。

緑色で細い見た目のインゲン豆よりも、更に細い見た目のブラックマッペもやしのコントラストが綺麗に映える簡単レシピです。梅以外のものでもアレンジ出来そうなレシピですので、自己流のもやしのアレンジレシピを考えてみるのも楽しいかもしれません。

ブラックマッペは栄養豊富なもやしの一種!

もやしは、豆を水に浸して発芽させるだけで出来る、家庭でも簡単に栽培出来てしまう野菜です。家計にも優しく、高いコストパフォーマンスを維持している数少ない野菜と言っても、過言ではありません。今回は全国的なシェアはあまり高くないブラックマッペ もやしに注目してみましたが、いかがでしたか?

日光や栄養豊富な土を必要としないもやしは、手軽に栽培出来るので、家庭でも簡単に栽培出来てしまいます。だからこそ、もやし業者はもやしの紹介に力を入れているのです。もやし生産者の根強いもやしに対する愛情と情熱によって、もやしのレシピや食べ方等は今後も増えていく事でしょう。

今までのコストパフォーマンスの高さを維持出来なくなってしまったら、もやしは売れなくなってしまうでしょう。栄養豊富なブラックマッペ もやしのレシピが今後も増えるなら、もやしの将来は明るくなる事でしょう。

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