もやしは栄養豊富で疲労回復に効果あり!3つのもやしの栄養素の違いは?
もやしに含まれる栄養にどんなものがあるのか知っていますか?あまり栄養がなさそうなイメージのもやしには、実は嬉しい効果効能を持つ栄養成分が豊富に含まれていたんです!今回は代表的なもやしの種類やその違い、発芽することで得られる栄養やカロリーについて特集します。栄養を逃さないおすすめの食べ方も紹介していますので、ぜひチェックしてみて欲しいと思います。もやしの栄養パワーで健康的な体つくりを目指してみてはいかがでしょうか?
もやしの栄養について知りたい!
もやしは白くてひょろりとしているため、あまり栄養がなさそうなイメージを持っている方も多いのでしょうか?実はもやしには思いのほか多くの栄養素が含まれているので、体にうれしい効果効能がたくさんあることを声を大にして伝えしたいと思います!今までのイメージを覆すほど栄養素が詰まったもやしについて勉強していきましょう。
もやしの種類
スーパーなどで見かけるもやしは、だいたい同じような色形をしているので同じものと思っている方が多いのですが、実はたくさんの種類があります。大きく分類すると3つの種類があるので、それぞれの違いについて紹介していきます。
緑豆もやし
一般的にイメージされるのは白くてほどよい太さの緑豆もやしです。スーパーでも大量に並べられているのはたいていこの緑豆もやしで、国内で流通している実に90%がこの緑豆もやしです。この緑豆もやしはグリーンマッペと言われる大豆に似た緑豆を発芽されて作られ、茎がしっかりしていて光沢のある白色が特徴です。
ブラックマッペもやし
関西ではよくみかけのがブラックマッペもやしです。一見して緑豆と同じような風貌をしているため、同じ種類だと思われがちですが、違いは、やや太さが細めで食感も固め、水分も少なめです。大きな違いは、発芽前の種です。
グリーンマッペという緑豆を発芽して作られる緑豆もやしと違い、グリーンマッペもやしはブラックマッペという黒い豆を発芽して作られます。豆が黒いことから黒豆もやしと呼ばれることもあり、独特の青臭さが少ないとされています。
大豆もやし
大豆もやしは、ナムルやビビンバなど韓国料理で食べる機会が多い豆がついたままのもやしです。緑豆もやしとブラックマッペもやしは似たような姿ですが、大豆もやしは見た目からして大きく違いがあるので、わかりやすくなっています。先端に豆がついているので豆の部分もおいしくいただけ、歯触りがしゃきしゃきして食べ応えがあるのが特徴です。
大豆もやしは名前の通り大豆を発芽させて作られ、発芽させて5~10cmほどに伸びたところで頭に豆をつけたまま収穫されます緑豆もやしはどんなスーパーでも販売されているのと違い、大豆もやしの流通は少なく、見かけることの少ないレアな品種と言えます。
3つのもやしの栄養成分の違い
紹介した3つのもやしの栄養成分についてそれぞれ見ていきましょう。どんな栄養が含まれているのか、しっかりとチェックしてください。
大豆もやしが栄養豊富!
ほとんどは水分なので栄養がないと思われがちですが、たんぱく質をはじめビタミンB群やビタミンC、カリウムやカルシウムなどのミネラルをバランスよくふくんだ栄養成分たっぷりの野菜です。中でも大豆を発芽させて作る大豆もやしの栄養が豊富で、一般的なものと比べると何倍もの栄養成分が含まれていることがわかっています。
大豆もやしのアスパラギン酸とは?
大豆もやしの栄養成分でよく知られているのがアスパラギン酸です。これは新陳代謝を高めてくれる栄養成分で、肌の代謝を促し、つややかな美肌を作るのに役立つと言われています。また、疲労回復や肝機能向上効果も期待できるので、夏バテしがちな暑い夏や飲み会続きの時にもうれしい効能が得られます。
大豆もやしは大豆よりイソフラボンが豊富
大豆もやしの栄養成分で、注目して欲しいのが大豆イソフラボンです。大豆が発芽する段階で増えるとされていて、大豆イソフラボンは大豆もやし1袋に約56mg、一般的な大豆と比較しても1.3倍もの大豆イソフラボンが含まれています。
大豆イソフラボンは、女性ホルモンと似た働きをする栄養成分で、女性の美しさや若々しさを保つ効能があります。特に更年期障害の予防や骨の健康維持に効果があり、加齢とともに女性ホルモンの分泌量が減少してくるので、たくさん摂取したい栄養成分です。
ブラックマッペと緑豆もやしはほぼ同じ
緑豆もやしとブラックマッペもやしの栄養成分に大きな違いはなく、ほぼ同じ栄養が含まれています。その代表的な栄養成分を紹介すると、ビタミンB群の一種で細胞分裂やDNAの合成に効果のある葉酸や、皮膚や粘膜の健康維持に効果的なビタミンCなどがあります。
もやしの効果効能
栄養がないと思われていたもやしの意外な栄養成分について紹介しましたが、それらの栄養成分により得られる効果効能についても触れておきましょう。
発芽によって栄養がアップ
出典: https://horti.jp
もやしは発芽した豆をいただく野菜なのですが、発芽することで栄養価がぐんと高まると言われています。種子の状態では少なかった栄養が発芽によってパワーアップするというわけです。豆が発芽することで劇的に増える栄養成分にGABAがあります。精神の安定に働きかける効果があり、ストレスを緩和させる作用があると言われています。
疲労回復効果
栄養成分、アスパラギン酸はアミノ酸のひとつで、炭水化物などをエネルギーに変える効果があります。これによりスタミナをアップし、疲労回復に対する抵抗力を大幅に高める効能が得られるとされています。
新陳代謝を高める
アスパラギン酸には、新陳代謝を高める効果もあります。その効能の高さからアスパラギン酸はスポーツドリンクにも含まれるほどです。最近体が疲れてきた、だるい、など不調を感じる方は新陳代謝を高めるアスパラギン酸を摂取すると元気が湧いてくることでしょう。
低カロリーでダイエットにも
もやしは低カロリーで100gあたりのカロリーはたった14kcalしかありません。スーパーで売られている量は約250gなので、全部食べてもカロリーは35kcalです。ほかの野菜と比べても圧倒的にカロリーが低いので、ダイエット中の方にも最適です。またカロリーが低いわりに食べ応えがあるので、満腹感が得られるメリットもあります。
もやしの効果的な食べ方
もやしに含まれる豊富な栄養成分や効能についてお伝えしてきましたが、これらの栄養を効率よく摂取するための効果的な食べ方を紹介します。
ビタミンやミネラルは熱に弱い
もやしに含まれるビタミンやミネラル類は熱に弱いため、食べ方には注意が必要です。蒸したり茹でる時間が長いと栄養成分が失われるため、調理の最後に入れるのがおすすめの食べ方です。
水に長く晒さない
ビタミンやミネラル類が熱に弱いのと同様、水にさらすとその栄養成分が溶けだしてしまうこともあります。もやしの食べ方で水にさらすケースがありますが、長くつけると栄養が失われるので水にさらすのであれば、さっとさらして調理しましょう。
レモンとの相性が抜群
もやしのおすすめの食べ方がレモンと組み合わせた食べ方です。レモンに含まれるクエン酸がもやしに含まれる栄養成分を小売的にエネルギーに変えてくる効果があります。もやしとレモンを合わせた食べ方で、効率よく栄養を摂取してはいかがでしょうか?
もやしのおすすめレシピ
最後にもやしを使ったおすすめレシピを紹介します。どれも簡単なレシピばかりなので、ぜひ作ってみて下さい。
もやしのコクバター醤油炒め
- もやし100g
- バター10g
- 醤油小さじ1
- Aアサツキ小口切り大さじ2
- A粉チーズ小さじ2
- フライパンにバターを溶かしもやしを炒め、醤油を加え火を止めます。
- 器に盛り材料Aを掛けたら完成です。
さっと作れるもやしのバター炒めです。もやしだけなのに、満足感が得られる副菜で、お弁当のおかずにも最適です。
きゅうりともやしのツナゴマ和え
- もやし1袋
- きゅうり1本
- Aツナ缶1缶
- Aいりごま大さじ2
- Aだしのもと小さじ1
- A醤油大さじ1.5
- A砂糖大さじ1.5
- きゅうりは千切りにし、水けを絞ります。
- もやしはラップをして600Wのレンジで2分加熱し水けを切ります。
- ボールにきゅうりともやし、材料Aを入れて和えたら完成です。
10分もあれば完成するお手軽副菜です。低カロリーで食べ応えがあるので、ダイエット中の方にもおすすめの低カロリーレシピです。
もやしと薄切り肉のカツ
- もやし1/2袋
- 豚ロース薄切り肉6枚
- 塩こしょう少々
- 薄力粉
- 溶き卵
- パン粉
- サラダ油
- 豚肉を並べて塩こしょうし、もやしをのせて折りたたみます。
- 薄力粉、溶き卵、パン粉の順に衣をつけます。
- サラダ油を熱してきつね色になるまで揚げたら完成です。
もやしでかさ増しした節約にもぴったりのレシピです。全体にボリューム感がアップし、シャキシャキとした歯ごたえも楽しいです。
もやしの栄養を知って美味しく食べよう!
今回はもやしに含まれる栄養成分を中心に、その効果効能や効率よく栄養を摂取できる食べ方を紹介してきましたが、いかがでしたか?いままでもやしは安いだけのお手軽食材だと思っていた方、今回の記事でもやしを見直したのではないでしょうか?これからは栄養豊富なもやしをどんどん食卓に取り入れ、おいしくいただきましょう!