もつに含まれる栄養とは?種類や効果的な食べ方などもあわせて紹介

もつには種類によって含まれている栄養素が異なることをご存知ですか。この記事では、もつの種類や含まれている栄養素、家庭でも簡単にできるおすすめレシピを紹介しています。この記事を読んで、もつを今まで以上に美味しく調理してみましょう。

もつに含まれる栄養とは?種類や効果的な食べ方などもあわせて紹介のイメージ

目次

  1. 1もつとはどういう食材?
  2. 1もつの種類とカロリー・栄養成分
  3. 1もつの効果的な食べ方
  4. 1もつ鍋以外のおすすめレシピ3選
  5. 1もつのことについて知ってレシピを作ってみよう

「もつにはどんな種類があるの?」
「もつに含まれている栄養素を知りたい!」
「せっかくもつを食べるなら美味しく調理したい!」
家庭でもつを調理しようとしたとき、このような悩みに直面したことはありませんか。


もつは牛や豚、鳥などの内臓肉で、焼肉や煮込み料理などで親しまれている食材です。しかし、家庭で調理するとなるとレシピのレパートリーが少なくて活用法に頭を抱えてしまう人もいるでしょう。


この記事ではもつの種類や含まれている栄養素、もつの効果的な食べ方について詳しく紹介しています。この記事を読むことで、今まで以上にもつを美味しく食べることができるでしょう。


もつがどのような食材なのか、早速チェックしてみましょう。

もつとはどういう食材?

ロースやヒレなどの生肉に対して、もつは内臓肉の総称です。その中でも牛や豚の腸は、ホルモンとも呼ばれています。


もつは、ステーキやローストビーフなどの正肉を使った料理と比べると安価で入手できます。お酒とも相性が良いため、食べやすくて栄養がある食材として親しまれています。

もつの種類とカロリー・栄養成分

一言にもつといっても、種類によってカロリーや栄養成分が大きく異なります。そのため、それぞれの特徴を覚えておく必要があります。


ここでは、もつの種類を詳しく紹介します。それぞれの特徴や長所などをしっかり覚えておき、どのような食べ方をすれば良いのか見出してみましょう。

豚もつ

豚もつは豚の大腸を指していて、シロコロホルモンとも呼ばれている部位です。この部位は、フランクフルトソーセージのケージングにも使われています。


豚もつは、ビタミンKやビタミンB12などの栄養素が豊富に含まれています。通販を利用する場合、下処理済みのボイルや味付きの生冷凍を購入するようになるでしょう。

総カロリーと三大栄養素100gあたりの量
カロリー179kcal
タンパク質11.7g
脂質13.8g
炭水化物0g

ビタミン100gあたりの量
ビタミンA8μg
ビタミンD0.5μg
ビタミンE0.5μg
ビタミンK26μg
ビタミンB10.03mg
ビタミンB20.07mg
ナイアシン0.1mg
ビタミンB121μg
葉酸25μg
パントテン酸0.27mg

ミネラル100gあたりの量
ナトリウム21mg
カリウム27mg
カルシウム15mg
マグネシウム10mg
リン93mg
1.6mg
亜鉛1.8mg
0.12mg
マンガン0.03mg

豚ホルモン

豚ホルモンは豚の小腸を指していて、ヒモとも呼ばれている部位です。焼肉やもつ煮、串焼きのほかに、ソーセージのケージングなどに利用されています。


豚ホルモンには、亜鉛やビタミンB12などの栄養素が多く含まれています。それ以外にも、脂質は少なく比較的低カロリーであることが特徴です。

総カロリーと三大栄養素100gあたりの量
カロリー171kcal
タンパク質14g
脂質11.9g
炭水化物0g

ビタミン100gあたりの量
ビタミンA15μg
ビタミンD0.3μg
ビタミンE0.3μg
ビタミンK5μg
ビタミンB10.01mg
ビタミンB20.03mg
ナイアシン0.1mg
ビタミンB120.4μg
葉酸17μg
パントテン酸0.24mg

ミネラル100gあたりの量
ナトリウム13mg
カリウム14mg
カルシウム21mg
マグネシウム13mg
リン130mg
1.4mg
亜鉛2mg
0.08mg
マンガン0.04mg

牛ハツ

牛ハツは牛の心臓の呼び方です。主に焼き肉や串焼き、煮込みなどのほかに、刺身で提供している飲食店などもあります。


牛ハツにはビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB12のほかにもパントテン酸や鉄、銅などの栄養素が豊富に含まれています。家庭では、炒め物やコンフィなどでも利用されることが多い部位です。

総カロリーと三大栄養素100gあたりの量
カロリー142kcal
タンパク質16.5g
脂質7.6g
炭水化物0.1g

ビタミン100gあたりの量
ビタミンA9μg
ビタミンE0.6mg
ビタミンK5μg
ビタミンB10.42mg
ビタミンB20.9mg
ナイアシン5.8mg
ビタミンB60.29mg
ビタミンB1212.1μg
葉酸16μg
パントテン酸2.16mg
ビタミンC4mg

ミネラル100gあたりの量
ナトリウム70mg
カリウム260mg
カルシウム5mg
マグネシウム23mg
リン170mg
3.3mg
亜鉛2.1mg
0.42mg

牛レバー

牛レバーは、牛の肝臓を指す呼び方です。焼肉やレバニラ炒め、唐揚げなどに利用されています。


牛レバーには三大栄養素のタンパク質や脂質、炭水化物などの栄養素が多く含まれています。それ以外にもビタミンAやビタミンB2、ビタミンB12などを始めとする多くの栄養素が含まれているのが特徴です。

総カロリーと三大栄養素100gあたりの量
カロリー132kcal
タンパク質19.6g
脂質3.7g
炭水化物3.7g

ビタミン100gあたりの量
ビタミンA1100μg
ビタミンE0.3mg
ビタミンK1μg
ビタミンB10.22mg
ビタミンB23mg
ナイアシン13.5mg
ビタミンB60.89mg
ビタミンB1252.8μg
葉酸1000μg
パントテン酸6.4mg
ビオチン76.1μg
ビタミンC30mg

ミネラル100gあたりの量
ナトリウム55mg
カリウム300mg
カルシウム5mg
マグネシウム17mg
リン330mg
4mg
亜鉛3.8mg
5.3mg
セレン50μg
モリブデン94μg

牛ハチノス

牛ハチノスは、牛の第二胃の呼び方です。主に焼肉やもつ煮に使われている部位で、刺身で提供している飲食店などもあります。家庭ではトマト煮こみや味噌煮込み、唐揚げやカレーなどにも利用されています。


牛ハチノスにはビタミンB12やビタミンKなどの栄養素が多く含まれています。

総カロリーと三大栄養素100gあたりの量
カロリー200kcal
タンパク質12.4g
脂質15.7g
炭水化物0g

ビタミン100gあたりの量
ビタミンA3μg
ビタミンD0.1μg
ビタミンE0.3μg
ビタミンK16μg
ビタミンB10.02mg
ビタミンB20.1mg
ナイアシン1mg
ビタミンB60.01mg
ビタミンB122μg
葉酸12μg
パントテン酸0.44mg

ミネラル100gあたりの量
ナトリウム39mg
カリウム64mg
カルシウム7mg
マグネシウム6mg
リン55mg
0.6mg
亜鉛1.5mg
0.04mg
マンガン0.07mg

ミノ

ミノは牛の第一胃の呼び名です。主に焼肉で利用されること多く、煮込みや天ぷらなどにも利用できます。肉厚で弾力があり、食感を楽しめる部位です。


ミノにはビタミンB12や亜鉛が多く含まれていて、脂分は少なめです。ホルモンやもつに多く含まれている脂分が苦手な人でも味わいやすいのがミノの特徴です。

総カロリーと三大栄養素100gあたりの量
カロリー182kcal
タンパク質24.5
脂質8.4g
炭水化物0g

ビタミン100gあたりの量
ビタミンA1μg
ビタミンE0.4mg
ビタミンK6μg
ビタミンB10.04mg
ビタミンB20.14mg
ナイアシン1.7mg
ビタミンB60.01mg
ビタミンB122μg
葉酸3μg
パントテン酸0.49mg
ビタミンC2mg

ミネラル100gあたりの量
ナトリウム51mg
カリウム130mg
カルシウム11mg
マグネシウム14mg
リン82mg
0.7mg
亜鉛4.2mg
0.08mg
マンガン0.03mg

センマイ

センマイは牛の第三胃の呼び方です。焼肉屋などではセンマイ刺しとして提供されていることが多い部位です。家庭では炒め物や煮物などでも利用されることがあります。


センマイにはビタミンB12や鉄などの栄養素が多く含まれています。あっさりとした食べ応えを楽しめることから、女性にも人気がある部位です。

総カロリーと三大栄養素100gあたりの量
カロリー62kcal
タンパク質11.7g
脂質1.3g
炭水化物0g

ビタミン100gあたりの量
ビタミンA4μg
ビタミンE0.1mg
ビタミンK4μg
ビタミンB10.04mg
ビタミンB20.32mg
ナイアシン1.7mg
ビタミンB60.02mg
ビタミンB124.6μg
葉酸33μg
パントテン酸0.64mg
ビタミンC4mg

ミネラル100gあたりの量
ナトリウム50mg
カリウム83mg
カルシウム16mg
マグネシウム10mg
リン80mg
6.8mg
亜鉛2.6mg
0.08mg
マンガン0.07mg

ギアラ

ギアラは牛の第四胃の呼び方で、ギャラや赤センマイとも呼ばれています。主に焼肉や煮込みなどに利用されることが多い部位です。家庭ではトマト煮込みのような煮込み料理などでも利用されることがあります。


ギアラにはビタミンB12やビタミンKなどの栄養素以外に、脂質や一価不飽和脂肪酸などが多く含まれています。

総カロリーと三大栄養素100gあたりの量
カロリー329kcal
タンパク質11.1g
脂質30g
炭水化物0g

ビタミン100gあたりの量
ビタミンA5μg
ビタミンD0.2μg
ビタミンE0.5mg
ビタミンK35μg
ビタミンB10.05mg
ビタミンB20.14mg
ナイアシン0.6mg
ビタミンB60.01mg
ビタミンB123.6μg
葉酸10μg
パントテン酸0.34mg

ミネラル100gあたりの量
ナトリウム38mg
カリウム51mg
カルシウム8mg
マグネシウム8mg
リン86mg
1.8mg
亜鉛1.4mg
0.11mg
マンガン0.07mg

もつの効果的な食べ方

もつにはビタミン類や必須アミノ酸、コラーゲンなどが多く含まれています。


もつ鍋として調理することで、キャベツやニラのような野菜や豆腐と一緒に食べることができるため、不足しがちな栄養素をバランスよく摂取できます。


また、ビタミン類を多く含む牛もつを使えば貧血解消、鉄分や亜鉛のようなミネラル分を多く含む豚もつを使えば疲労回復が見込めるでしょう。

プリン体や糖質過多には注意する

ビタミン類やコラーゲンなどを多く含むもつですが、それと同時に気をつけなければいけないのがプリン体の存在です。


プリン体には痛風の原因になる尿酸を生み出す性質があります。正肉と比べたとき、もつにはやや多めのプリン体が含まれています。


ビタミン類やコラーゲンを摂取する意味で過剰にもつを食べすぎると、プリン体も多く摂取することになります。バランスよく食べるようにしましょう。

もつ鍋以外のおすすめレシピ3選

家庭でもつを調理するとなると、もつ鍋ばかりではどうしても飽きてしまうことがあるでしょう。これでは、豊富な栄養素が含まれているもつを継続して食べることができません。


そこで、もつ鍋以外に美味しく食べることができるおすすめレシピを紹介します。これらを参考にもつを美味しく食べながら、含まれている栄養素を無駄なく摂取しましょう。

1:ビールが進みまくる!!絶品♡ホルモン味噌炒め

ビールが進みまくる!!絶品♡ホルモン味噌炒め
男が好きなホルモンの味噌炒め。 この夏、ビールが進みすぎること間違いなし! 甘辛い味噌ダレは、ホルモンとの相性抜群! 他にも牛肉や豚肉、好きな野菜と炒めても美味しいですよ。

甘辛い味噌ダレともつは相性抜群です。ビールのおつまみとして一日終わりのご褒美としてもおすすめです。好きなもつの種類や野菜を使ってアレンジも可能なので、応用することで自分だけの味噌炒めも作れるでしょう。


もつは後でしっかり炒めることから下茹では軽めで問題ありません。2分半ほど軽く茹でることで、炒めたときにもつの旨味を引き立たせることができます。

2:無水で仕込む味染みこっくりもつ煮込み

無水で仕込む味染みこっくりもつ煮込み
もつ好きな我が家!暮れに決まって仕込むもつ煮込みですが今回は無水で、旨味たっぷりに仕上げました^^ボイル済のもつを使えば案外簡単に作れちゃいます♪写真は牛白もつです^^ 薬膳効果は工程4に書いてます。

もつ煮込みを無水で仕上げることで、旨味を凝縮した仕上がりになります。


一晩寝かせることで食材が煮汁をしっかり吸い込むので濃いめの味になります。そこに豆腐を投入してもう一度煮込むことで、また別の美味しさを味わうことができます。


材料に薬膳効果も見込める大根やにんじん、ニンニクや玉ねぎ生姜を入れるため、健康的な体作りの役に立つでしょう。

3:簡単で節約おかず☆豚白モツの唐揚げ

簡単で節約おかず☆豚白モツの唐揚げ
豚白モツでおつまみ 唐揚げを作りました♪♪ カリカリ・コリコリの食感と しっかりと味付けしてあるので マヨネーズ、、レモン汁、唐辛子などなど……お好みで(^_^)ノ 我が家は、レモン汁をかけて 食べています!

もつは食感を楽しむことができる食材です。唐揚げにすることで、しっかりとした食感をより際立たせることができます。


そのまま食べる以外に、マヨネーズやレモン汁、唐辛子などお好みのトッピングをするのも良いでしょう。


もつを合わせ調味料に漬け込む際、短めの時間の場合は表面に水分が残ることがあります。その場合、ペーパータオルで水気を取ってから片栗粉をまぶすようにしましょう。

もつのことについて知ってレシピを作ってみよう

もつは、ビタミンや必須アミノ酸などの栄養素が多く含まれている食材です。


そのため、もつの特徴などを詳しく知っておくことで、食を楽しみながらもつの栄養素をしっかり摂取できます。


健康的な毎日を送るために、もつの特徴や栄養素のことは覚えておくと良いでしょう。

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