にんにくの芯の取り方!芯を簡単に取るには電子レンジがいい?芯のにおいは?
にんにくを食べるときに芯を取り除きますよね?なぜ、にんにくの芯を取り除くのでしょうか?噂には、にんにくの芯には毒があると言われていますが本当でしょうか?今回は、にんにくの芯を取る理由を徹底調査します。また、手や電子レンジを使ったにんにくの芯の取り方、にんにくの芯は緑でも食べられるのか?食べてはいけないにんにくの見分け方を説明します。にんにくを食べると一番気になるのはにおいです。ですので、にんにくのにおいを取るコツも解説します。
にんにくの芯を取る理由
にんにくは、においが強いものの、滋養強壮、疲労回復、食欲増進などスタミナ料理に使われることも多い野菜です。餃子やガーリックステーキなど色々な料理に使われ、料理に一味加えるときや、トッピングとしても利用されます。
にんにくの食べると、やはり、においが気になります。食べているときはもちろん、翌日までにおいが残ることもあり、食べたいとき食べにくい食材でもあります。この、にんにくのにおいは、にんにく自体が自衛の手段として持っていのるもので、昆虫や微生物などの色々な外敵から身を守るためにあるといわれています。
にんにくを食べるとき、下準備としてにんにくの芯を取ることがあります。毒がある、焦げやすい、苦みやえぐみがある、においの元の成分がある、消化不良の可能性があるなどといわれており、ここでは、それぞれのにんにくの芯を取る理由について解説します。
毒があるのは本当?
にんにくの芯を取る理由の1つ目は、毒があるといわれているからです。でも、これは本当なのでしょうか?色々と良く調べてみたところ、にんにくの芯には毒がないようです。にんにくの芯は、成長するとにんにくの芽になる部分で、食べても全く問題ないところです。
なぜ、にんにくの芯が毒があるように言われているのか不思議ですが、にんにくを調理する場合、にんにくの芯が取り除かれることが多いため、じゃがいもの芽にあるような毒性があるため取り除かれている、といった勘違いからのようです。
焦げやすい
にんにくの芯を取る理由の2つ目は、焦げやすいからです。にんにくを調理するため炒めると、にんにくの芯が一番の先に焦げてしまい、調理がうまくいかなくなるからです。これは、にんにくの芯が繊維質のため熱に弱く、すぐに焦げてしまうからです。
すると、見栄えも悪く、黒くなったにんにくの芯は、ポロっと外れてしまうため、あらかじめにんにくの芯は取り除いておいた方がよいといわれています。
苦みやえぐみがある
にんにくの芯を取る理由の3つ目は、苦みやえぐみがあるからです。にんにくの芯は、生のときは苦みやえぐみのほかに辛みも強く感じます。
さらに、にんにくの芽を加熱して火が通ると、苦味がえぐみがさらに強くなってしまいます。苦みが強くなると料理の味が変わってしまうので、あらかじめにんにくの芯は取り除いた方がよいとされています。
においの元の成分がある
にんにくの芯を取る理由の4つ目は、においの元の成分があるからです。にんにくには、ほぼ全てに含硫アミノ酸というにおいの元がありますが、にんにくの芯には、にんにく特有のにおいの元があるといわれています。
ニンニクのにおいの正体はアリシンという物質で、にんにくを刻んだり切ったりして傷つくと細胞が壊れ、アリインという成分に酵素の作用が働きアリシンに変化します。にんにくの芯にも、においの元は含まれており、取り除いておいた方が無難です。
消化不良の可能性
にんにくの芯を取る理由の5つ目は、消化不良の可能性があるからです。にんにくには栄養豊富で、強い殺菌作用や抗菌作用があり、アクの強い野菜といわれています。
したがって、にんにくを食べ過ぎると刺激が強すぎて、胃や腸に負担がかかることがあります。また、にんにくの芯は特にアクが強く、大量に食べると消化不良になる可能性があり、腹痛、下痢、胃痛などの原因になることがあります。また、げっぷが出やすくなるともいわれています。
にんにくの芯の取り方
にんにくの芯をとる理由がわっかたので、にんにくの芯を取ってみましょう。ここでは、にんにくの芯を手で取る取り方、包丁の刃でえぐる取り方、電子レンジで温める取り方、爪楊枝で押し出す取り方を説明します。
手で取る
- にんにくを1片ずつの小房に分ける
- にんにくの小房を、手の平を使って軽くつぶし、にんにくの薄皮をとる
- もう一度、にんにくの小房を手の平でつぶし、半分に割る
- 半分に割った小房の中心にある、にんにくの芯を手で摘んで引き抜く
にんにくの芯の取り方の1つ目は、手での取り方です。道具を一切使わない、にんにくの芯の取り方で、少しコツがいります。にんにくを1片ずつの小房に分けるときは、ひねるようにすれば簡単にできます。
にんにくの薄皮は取りにくいですが、手の平で押しつぶすと薄皮が剥がれやすくなり、比較的簡単に外れます。もい一度、つぶすときは力加減が必要で、慣れてくれば簡単にできるようになります。
きれいに半分に割れれば、にんにくの芯は簡単に指で引き抜くことができます。注意点があり、素手でこの取り方をすると、かなり手が臭くなります。ゴム手袋をして作業してください。
包丁の刃でえぐり取る
- にんにくを1片ずつの小房に分ける
- にんにくの小房を、手の平を使って軽くつぶし、にんにくの薄皮をとる
- にんにくの小房の下側を、包丁で切り落とす
- にんにくの小房を、包丁で縦方向に半分に切る
- 包丁の刃の角部分を使って、にんにくの芯を押し上げるようにしてえぐり取る
にんにくの芯の取り方の2つ目は、包丁の刃でえぐる取り方です。にんにくの薄皮を取るところまでは、手で取る場合と一緒で、半分にするのは包丁を使います。
半分にしたら、包丁のアゴの部分を使い、引っ掛けて下から上に引き抜くようにえぐり取ります。包丁で半分にするため、両方同じ作業をする必要があります。
電子レンジで温める
- にんにくを1片ずつの小房に湧ける
- にんにくの小房の皮がついたまま上下を2mmほど切り落とす
- にんにくを耐熱皿にのせてラップをかけ、電子レンジで加熱する
- 500wの電子レンジで、1分加熱する
- 電子レンジから取り出し、薄皮を取る
- にんにくの芯を、少し飛び出している方から手で持ってゆっくりと引き抜く
にんにくの芯の取り方の3つ目は、電子レンジで温める取り方です。電子レンジで温める場合は、薄皮を取る必要がありません。電子レンジに入れる前に、にんにくの小房の上下を切り落とします。電子レンジの加熱時間は様子を見ながら行ってください。大きさにより電子レンジの加熱時間が多少違います。
電子レンジで加熱すると、身から水分が抜けて縮まり、薄皮との間に隙間ができるため、簡単に剥くことができます。また、にんにくの芯はあまり縮まらず、身の両端から見えているので、指で摘んで引き抜くことができます。
爪楊枝で押し出す
- にんにくを1片ずつの小房に分ける
- にんにくの小房の皮がついたまま上下を2mmほど切り落とす
- 薄皮を取る
- 切り落とした上の部分の中央に爪楊枝の丸い方を差し込み、にんにくの芯を押し出す
にんにくの芯の取り方の4つ目は、爪楊枝で押し出す取り方です。にんにくの小房の上下を2mmほど切り落とすと、薄皮が取りやすくなります。
コツは、爪楊枝の尖った先ではなく、丸い方で押し出します。にんにくの芯にピッタリと合わせる必要があり、芯が抜けたときは、とても気持ちがよくなる作業です。新鮮なにんにくは身がしまって押し出しづらいので、爪楊枝の先で芯の周りをクルリと一周すれば、簡単に押し出せるようになります。
にんにくのにおいを取るコツ
にんにくを食べて一番気になるのがにおいです。ここでは、牛乳で茹でる取り方、調理器具や手についたにおいの取り方のコツを紹介します。また、にんにくの切り方でも、においは変わることを解説します。
牛乳で茹でる
にんにくのにおいを取るコツの1つ目は、牛乳で茹でるにおいの取り方です。にんにくは調理するときに切ったりすりおろしたりしますが、これがにおいの原因になることから、事前に牛乳で茹でておけば、にんにくのにおいを軽減できます。
にんにくを牛乳で茹でる場合は、鍋ににんにくを丸ごと入れて、にんにくが隠れるくらい牛乳を入れます。あとは20分程、にんにくを茹でて取り出したあとに、全体をキッチンペーパーなどで拭き取れば完了です。
牛乳はにんにくのにおいの減らすことに有効で、にんにくを食べる前に牛乳を飲むという方法もあります。にんにくのにおいを軽減するのに必要な牛乳の量は200ccくらいで、コップ1杯をにんにくを食べる前に飲めばよいといわれています。
調理器具や手についた臭いは?
にんにくのにおいを取るコツの2つ目は、調理器具や手についたにんにくのにおいの取り方です。
まず、調理器具についたにんにくのにおいの取り方ですが、酢が一番おすすめです。洗い桶に調理器具が浸るくらいの量の酢水を作ります。酢水の作り方は、酢1対し、水2か3ぐらいの割合で混ぜます。にんにくのにおいがキツい場合は、酢水を濃くします。酢水に30分から1時間程度つけ置きすると、にんにくのにおいがなくなると思います。
次に、手についたにんにくのにおいの取り方ですが、ステンレスでこする方法です。ステンレス製のキッチンのシンク、ボウル、スプーンなどにこすりながら、水で洗い流すとにおいが消えます。
ステンレスが水と反応することで化学反応を起こし、にんにくのにおいをひきつけるため、においが消えます。ステンレスソープという商品もあり、にんにくのにおい消しにはおすすめです。
切り方でもにおいは変わる
にんにくのにおいを取るコツの3つ目は、切り方でもにおいは変わります。にんにくは、料理によって切り方もかわり、その切り方によってにおいの強さもかわります。
にんにくのにおいは細かく切れば強くなり、大きく切れば弱くなる特徴があります。一番強くにおうのは、すりおろしたときで、次にみじん切り、せん切り、縦方向の薄切り、横方向の薄切り、半分にカットの順でにおいの強さが変わります。一番におわないのは、にんにくを潰して使った場合です。
ですので、にんにくのにおいを抑えたいなら、潰して使うか、大きくカットすればにおいを抑えることができます。にんにくのにおいを強く出したいときは、すりおろすか、細かく切れば、にんにくのにおいが香る料理になります。
にんにくの芯は緑でも食べられる?
にんにくの芯は、三日月の形をしており、芯の先の部分が緑色になっているものもあります。この緑色になった芯は食べてもだいじょうぶなのでしょうか?にんにくの芯に毒はないことは先に紹介しましたが、にんにくの芯は緑でも食べられるのか調べてみました。
特に問題はない
にんにくの芯は、成長していくと緑色の茎になり、にんにくの芽になる部分です。先が緑色になったにんにくの芯は成長過程のもので、やがてにんにくの緑色をした芽になるので、食べても特に問題はありません。
にんにくの緑色の芯は、にんにくの身と同じように、食物繊維などの栄養素が豊富に含まれている部分ですが、にんにくの身に比べ、苦みやえぐみが強く、硬くなっているので食味も悪くなります。また、にんにくの緑色の芯はアクが強いため、消化不良の可能性があるので、食べることはおすすめできません。
食べてはいけないにんにくの見分け方
にんにくの芯が緑色でも食べれますが、良いにんにくの選び方と、食べてはいけないにんにくの見分け方を紹介します。
良いにんにくは、持ってみて、ほかのにんにくものよりズッシリと重いものがよいにんにくです。同じ大きさのにんにくを一緒に持ってみればわかりますが、中身がしっかり詰まっていて、水分がタップリ含まれているものは同じ大きさでも重く感じます。
また、良いものはにんにく自体が大きく、にんにくの小房の間隔がなく、中身と薄皮の間に隙間がないものが新鮮なにんにくです。にんにくの色は、白いものが鮮度が良いといわれています。
食べてはいけないにんにくの見分け方を紹介します。にんにくは、ネットに入れて風通しの良いところに置いても常温保存ができる野菜ですが、鮮度が落ちてくると変化がでてきます。
食べてはいけないにんにくは、身が柔らかくなっているものです。新鮮なときとは違い、触って柔らかいとハッキリと判る場合は食べない方がいいです。
また、根のカット部分にカビが生えているものは、保存状態が悪かったにんにくであり、おすすめできません。にんにくの表面が茶色に変色しているものは鮮度が悪い証拠ですので、食べないようにしましょう。
にんにくの芯を簡単に取れるようになろう!
今回は、にんにくの芯を取る理由を紹介しました。にんにくの緑色の芯には毒がなく、食べられる部分ではありますが、加熱すると焦げやすかったり、苦みやえぐみ、においの元の成分があり、消化不良の可能性の考えられるので、面倒でも取り除いてから調理しましょう。
今回は、色々なにんにくの芯の取り方もを説明していますから、参考にしていただき、ぜひチャレンジしてみてください。慣れれば簡単になり、にんにくを食べることも増えると思います。においが気になる場合は、にんにくのにおいを取るコツを参考に実践してみましょう。