舞茸の味噌汁は旨味たっぷり!作り方のコツは?おすすめレシピ8選!
舞茸を味噌汁の具材として使っていますか?エノキ、しめじなどと合わせて鍋の具材としても美味しく、ベーコンなどと舞茸を炒めたパスタも人気メニューですが、味噌汁は舞茸の旨みを余すことなく味わえるメニューです。舞茸の香りや旨み、食感を活かした美味しい味噌汁を作るための、おすすめ具材と合わせた人気レシピと合わせて、舞茸を使った味噌汁を作る時の美味しくなるポイントを紹介します。
舞茸の味噌汁を美味しく作りたい!
舞茸は香りがよく、出汁がよく出るきのことして、鍋に入れたり炒めたりして味わうことが多いものです。この舞茸を味噌汁に加えても旨みが増しますが、黒っぽくなり、食感が物足りなくなってしまうこともあるります。舞茸の美味しさを十分に堪能できる味噌汁の作り方のポイントと、人気の舞茸を使った味噌汁レシピを紹介します。
舞茸の味噌汁の作り方のコツ
舞茸の味噌汁は簡単に作ることもできますが、より美味しくするためにコツがあります。このコツをおさえると、より舞茸の旨みを堪能できる味噌汁になります。
舞茸は水から煮る
舞茸にはグアニル酸、グルタミン酸という旨味成分が含まれています。この旨みは、出汁となる昆布などと同類のもので、引き出すために加熱をして60度くらいの温度帯をゆっくりと通過させることがポイントになります。そのために、舞茸は沸騰しているところに入れるより、水からゆっくりと過熱した方が、旨みをたっぷりと出すことができます。
舞茸の味噌汁に合う具材は?
舞茸には香りがあるので、味噌汁で合わせる具材は香りがすくない豆腐、わかめといったものとの組み合わせると舞茸の香りを楽しめます。旨みを堪能するためには、優しい甘さが加わる玉ねぎ、旨みが染み込む大根といった具材も舞茸によく合います。またコクを加える豚肉やゴマ油を少し加えると、奥深く鍋料理のような美味しさの味噌汁になります。
味噌汁が黒っぽいのは旨味成分
舞茸を透明な出汁で煮ていると、汁が黒っぽくなってきます。同じきのこ類でもエノキを煮ても黒くはなりません。この舞茸特有の黒くなるというのは、舞茸のもっている黒い色素と栄養成分が溶け出しているためです。舞茸の旨み成分のために黒くなっていますが、気になる場合は白い舞茸を使う方法もあります。
舞茸の旨み成分だけでなく、水溶性の食物繊維なども、煮ることで溶け出しています。汁と舞茸を一緒に味わえる味噌汁は、舞茸の旨みも栄養も残さず食べるためにもおすすめな食べ方です。
舞茸の味噌汁の人気レシピ8選
舞茸を使い家族にも人気となる味噌汁のレシピを8つ紹介します。どれも舞茸の旨みを活かしつつ、合わせる具材でより美味しく味わえる簡単レシピです。
舞茸とほうれん草の味噌汁
- 舞茸1パック
- ほうれん草1株
- 水600cc
- 味噌大さじ3
- 顆粒だし小さじ1
- 舞茸は石づきを落とし、食べやすい大きさに手で割き、ほうれん草は5cmくらいの長さに切ります。
- 鍋に舞茸と水、顆粒だしをいれて火にかけます。
- 沸いてきたらほうれん3分ほど煮て、ほうれん草を加えます。
- 味噌をとき入れてひと煮立ちさせたら出来上がりです。
舞茸はシャキシャキとした食感を残すために、あまり小さく切ってしまわずに、固い石づき部分を切り落とし、後は手で割く程度にします。ほうれん草は色が変わりやすいので、加熱しすぎないようにします。シンプルに舞茸の旨みを感じられる味噌汁が作れるレシピです。
大根と舞茸の味噌汁
- 舞茸1/2パック
- 大根3cmほど
- だし汁360cc
- 味噌大さじ1
- 大葉2枚
- 舞茸は石づきを切り落とし手でほぐします。大根は細切りにします。
- 鍋にだし汁と舞茸、大根をいれて弱火にかけます。沸騰して大根が透明になりやわらかくなったら味噌をときいれます。
- 器に注ぎ、大葉の千切りを盛り付けたらできあがりです。
舞茸と大根をだし汁が冷たい状態から煮ることで、舞茸の旨みをひきだし、その旨味を大根に染み込ませることができるレシピです。大根も味噌汁の具材として人気があり、いちょう切りや短冊切りなどがありますが、千切りにすると舞茸と同じような食感を楽しめます。
きのこ味噌汁
- 舞茸1/2パック
- エノキ1/2束
- しめじ1/2パック
- しいたけ2個
- だし汁350cc
- 味噌大さじ2
- きのこ類はすべて食べやすい大きさに切っておきます。
- 鍋にだし汁ときのこ類をすべていれて、弱火にかけます。
- 沸騰してきたら味噌をとき入れて、ひと煮立ちしたら出来上がりです。
舞茸はじめ、きのこだけの味噌汁です。舞茸だけでなく、しいたけなどからも旨み成分が出てくるので、じっくりとだし汁を沸かすのがレシピのポイントになります。
舞茸と板麩の味噌汁
- 舞茸1/2パック
- 板麩1~2枚
- だし汁350cc
- 味噌大さじ2
- 板麩は水で湿らせたクッキングペーパーではさみ、やわらかくして細切りにします。
- 鍋にだし汁をいれて、舞茸を割きながら加えます。
- 鍋が沸いてきたら板麩を加えて少し煮てから、味噌をとき入れます。
- ひと煮立ちさせたら、出来上がりです。
乾燥させた板麩を使い、舞茸からでる旨み成分を煮ふくませた味噌汁レシピです。板麩の代わりに、麩や小さく切った高野豆腐などでも同じように旨みを含んだ汁を吸いこませることができます。
舞茸のバター炒め味噌汁
- 舞茸1/2パック
- 長ネギ1/2本
- 豆腐1/2丁
- だし汁350cc
- バター10g
- 味噌大さじ2
- 舞茸は、食べやすい大きさに手で割きます。ネギは小口切ります。
- 鍋にバターをいれて熱し溶け始めたら、舞茸とネギを加えて、しんなりとするまで炒めます。
- だし汁を加え沸かします。
- 沸いてきたら豆腐を切って加えて煮ます。
- 味噌を溶きいれて、出来上がりです。
舞茸からの旨みに、バターの動物性の脂が加わることで旨みの幅が広がり、ネギも炒めるので香ばしさが加わる味噌汁のレシピになります。豆腐とネギという定番の味噌汁が、舞茸をバターで炒めて加えることで、子どもにも人気な味噌汁になります。
舞茸と春菊の味噌汁
- 舞茸1/2パック
- 春菊1/4袋
- だし汁320cc
- 味噌大さじ1
- 舞茸は手でちぎり、春菊は食べやすい大きさに切って茎と葉に分けておきます。
- 鍋にだし汁をいれて、舞茸と春菊の茎の部分を入れて煮ます。
- だし汁が沸いてきたら春菊の葉の部分もいれて、味噌をとき入れて出来上がりです。
香りの強い舞茸に、同じく香りが主張する春菊を合わせたレシピです。春菊はほろ苦さが大人には人気ですが、長時間煮込みすぎると苦みがでてくるので、苦みが苦手であれば短時間の加熱にしてください。
舞茸の具沢山味噌汁
- 舞茸1パック
- じゃがいも1個
- ニンジン1/2本
- 玉ねぎ1/2個
- だし汁3カップ
- 味噌大さじ3くらい
- 太ネギ
- 舞茸はほぐし、じゃがいも、ニンジンはいちょう切り、玉ねぎは薄切りにします。
- 鍋にだし汁をいれてじゃがいも、にんじん、玉ねぎ、舞茸を加えて火にかけます。
- ジャガイモやニンジンに火が通ったら味噌をとき入れます。
- 器に注ぎいれ、薄切りにした太ネギ散らしてできあがりです。
家にある定番の食材ともいえる、じゃがいも、ニンジン、玉ねぎに舞茸を加えた具沢山の味噌汁です。食べ応えもあり、少しずつ残った食材も使うことができるレシピです。
舞茸入りの豚汁
- 舞茸1パック
- 豚バラ肉100g
- こんにゃく1/2枚
- 大根、ニンジン、長ネギ
- 水600cc
- 味噌大さじ3くらい
- ゴマ油大さじ1/3
- 鍋にゴマ油を熱して、2cm幅くらいに切った豚バラ肉を炒めます。
- そこにほぐした舞茸、ちいさくちぎったこんにゃく、いちょう切りにした大根とニンジンを加えて炒め、水を加えて煮込みます。
- アクをとりながら10分ほど煮込み、ネギを加えて味噌を加えてできあがりです。
豚汁にも舞茸などのキノコ類が加わると旨み成分が入り、顆粒だしなどを使わなくても美味しく作ることができます。具材には家にあるものや好みのものを使い、ゴボウやレンコン、豆腐といったものも具材としておすすめです。冬であれば、しょうがのすりおろしを加えると、体の中からも温まる一杯の味噌汁になります。
舞茸の味噌汁を作ってみよう!
舞茸は旨味成分を多く含んだキノコの一種です。味噌汁に加えるときには、水からじっくりと加熱することで、旨味成分をひきだすことができ、どんな具材とも合わせやすいというのもポイントです。鍋料理やソテーするだけでなく、舞茸の香り、美味しさ、食感も味わえる味噌汁も作ってみてください。