2019年03月04日公開
2024年09月06日更新
肉の部位/種類を牛肉・豚肉・鶏肉別に解説!特徴や料理方法は?
肉の種類と聞くと、まず浮かぶのが牛肉、豚肉、鶏肉でしょう。そんな3種類の、代表的なお肉ですがたくさんの部位があるのを知っていますか?今回は、牛肉、豚肉、鶏肉の部位をそれぞれ紹介していきましょう。また、どのような特徴でどのような料理に向いているのかも合わせて見ていきましょう。3種類のお肉の部位を知ることで、料理の幅も広がることでしょう。後半では、レシピも紹介をしています。
目次
牛肉の部位の特徴と料理方法
お肉といえば、牛肉、豚肉、鶏肉が代表的な日本人が食すお肉でしょう。そんな、3種類の肉の中にもたくさんの種類があるのを知っていますか?今回は、部位ごとにどのような特徴を持っているのかを紹介していきましょう。
まず初めに見ていくのが、高級部位もあると言われている牛肉です。牛肉は部位が多いことでも有名ですが、どれだけの部位と特徴を知っているでしょうか?
ネック
ネックは、日本語に訳すと首という意味になります。その名の通り、牛の首の肉となり、首は動きが活発であることから脂肪がほとんどない牛肉のひとつです。脂肪が少ないことから、ヘルシーな牛肉として、親しまれています。
また、牛肉の中でも比較的安価で購入できるので、煮込んでダシととったり、挽肉にするのにおすすめの部位といえるでしょう。
肩
牛肉の肩とされる部分は、牛の腕の部分になります。ネックと同様に、比較的動きのある部分になり、硬めなのが特徴でしょう。牛肉の種類のひとつである、肩ロースを覆うようにして位置しています。
歯ごたえはあるものの、味わいは濃厚でコラーゲンやエキスが十分に詰まっている部分になり、料理でも使用されることの多い種類といえるでしょう。
肩ロース
牛肉の部位の種類の中でも、比較的大きく取ることのできる肩ロースは、肉質が良くキメの細かさが人気の部位の種類として、さまざまな料理に抜擢されています。他の部位の種類に比べると、カロリーは少し高めになりますが、牛肉の中では栄養が豊富で高タンパク質な部位のためダイエットにも使用する方が多くいます。
また、肩ロースの中にも種類があり、希少な部分としてザブトンがあります。肩ロースの中でも、霜降りが多めに入っている部分をザブトンという部位で分けていますが、基本的には肩ロースの一部分になります。
リブロース
牛肉の中でも、最高級部位として知られるサーロインに匹敵するほどの、最高級部位として人気のリブロースは牛肉の中でも最も霜降りになりやすい種類として、好んで食べる方も多いといいます。牛一頭から約20kgほどしか取れないといわれていることもあり、高価な価格も特徴といえるでしょう。
霜降りがしっかりと入ったリブロースは、キメが細かいのはもちろん舌に乗ったときの味わいから、歯ごたえまで全てが完璧の牛肉の種類でといえるでしょう。ステーキで食べるのが一番おすすめです。
サーロイン
牛肉の中では、最も最高級な部位であるとされるサーロインは誰もが知っている牛肉の部位ではないでしょうか?リブロース同様に、牛一頭から20kg程度しか取ることのできない部位になっているため、希少であるといえるでしょう。甘みと風味が抜群なサーロインは、やはりステーキでの食べ方が一番おすすめです。
肉の王様でもあるサーロインは、脂肪と赤身のバランスが最も良いとされています。最近では、鮮度の良いとされるサーロインは、肉寿司の具材としても親しまれており、最高級の部位でありながら身近な牛肉であるともいえます。
ヒレ
サーロインの下に位置する部分から取ることのできるヒレは、牛からごくわずかしか取ることができないと言われている部分になります。牛肉の中では、一番柔らかいお肉とされており、柔らかさがありながらも脂肪分は少ない部位で、ヘルシーに食べ進めることのできる種類です。
ヒレの多くは、ローストビーフに使用するのがおすすめになっており、脂肪分が少なく柔らかいという点では、ローストビーフのような調理法に適しているといえるでしょう。
ランプ
お尻にかけての牛肉の部位をランプといいます。ランプは、焼肉店でも定番になっている部分でもあることでしょう。サーロインの隣に位置しており、脂肪と赤身のバランスはトップクラスで、柔らかい肉感も特徴の種類です。ほとんどの牛肉料理に使えることもあり、重宝する牛肉の部位といえるでしょう。
カロリーは控えめで、鉄分が多く入っていることからダイエットをしている方、トレーニングをしている方からも好まれている牛肉の種類のひとつといえます。
もも
牛肉の中には、ももと呼ばれる箇所が数か所存在しています。そんな、牛肉のモモ肉の共通点として、水分を多く含んでいることにあります。この、モモ肉に含まれている水分は調理をすることにより、旨み成分として料理の味を整えてくれる存在です。また、栄養価も高いモモ肉は料理にぜひ使用していただきたい部位のひとつです。
しかし、現状ではモモ肉は硬い部分も多い特徴を持っているためか、料理のレパートリーが少ないのが現実です。栄養価が高く旨みも整っているので、さまざまな料理に挑戦してみるのもいいでしょう。過去には、ユッケのお肉としても親しまれていたモモ肉をぜひ使用してみましょう。
バラ
牛肉のバラ部分は、一番身近なお肉の種類ではないでしょうか?焼肉屋でも、カルビと呼ばれる部分になっており、スーパーなどでも比較的安価で手に入ることから、焼肉はもちろんのこと牛肉や炒め物などにも使用できるので重宝する牛肉であるといえるでしょう。
霜降りではないものの、牛の味わいがしっかりと感じられるものになっているため老若男女問わず人気の牛肉といえるでしょう。
すね
煮込む作業を加えることで、ほろりと柔らかく仕上がるスネ肉は、牛肉の中でも煮込み料理に使用されることの多い牛肉の種類になります。カレーやシチューなどの、長時間煮込む料理には最適であるといえるでしょう。
牛一頭からは約10kgほど取れることから、スーパーなどでも見かけることの多いお肉として重宝しています。
豚肉の部位の特徴と料理方法
牛肉に次いで人気のある豚肉は、脂の乗っている部位も多く牛肉に比べると比較的安価で購入できることから、豚肉を好んで食べる方も多いことでしょう。次は、豚肉の部位の種類を見ていきましょう。
ネック
牛肉と同様に、ネックは豚の首の肉になります。ですが、主流の豚のネックは豚トロと呼ばれている部分になっており、昔はミンチ肉にされたりなど加工が加えられていましたが、1990年を過ぎた頃から加工せずにお肉として提供がされるようになりました。
動きのあるネックは、歯ごたえがあるお肉になっており、脂も多く乗っていることから今では焼肉のメニューの中でも人気のメニューとして親しまれています。
肩
豚肉には、肩ロースと呼ばれる部分が親しみのある部位として出回っていますが肩の部分も存在しています。肩は、前足の付け根部分にあたります。動きのある部分になるため、身も引き締まっているのが特徴です。そのため、煮込み料理に適しています。
また、硬めの部位ではあるものの、味はその他の部位に比べると味わいは濃いめになっているので煮込むことでうまみもしっかり出てきます。
肩ロース
肩ロースは、豚肉の中でも比較的家庭で調理されることの多い種類のひとつでしょう。生姜焼き用のお肉としてよく販売がされています。また、厚めに切ったものはとんかつにしたりなど、調理の幅も広いのが特徴です。
肩ロースは、少し固めの食感にはなっているものの味わいは濃厚で料理の主役になる豚肉の部位といえるでしょう。
ロース
豚肉の中のロースと呼ばれる部分は、豚肉の中の最高級部位といわれるヒレに並ぶ部位になります。きめ細かな断面に、ほどよく乗った脂は調理して火を通しても柔らかく仕上がり、美味しく食べることができます。
豚肉は、脂肪が多いのが特徴になっていますがこの脂肪部分に旨みが凝縮されています。ロースを美味しく食べるのであれば、脂肪部分も含めて食べるのが好ましいでしょう。
バラ
脂身が多く占めているとされる、豚バラは濃厚な脂の旨みを感じることのできる部分になっています。豚肉の中では、安価で購入できることから料理のレパートリーは多く、さまざまな料理に使用されています。ベーコンの原料にもなっているのが、この豚バラです。
また、骨の付いたバラ肉はスペアリブと呼ばれ親しまれています。薄切りのものから、厚切りのものまで店頭に並ぶので作りたい料理に適した処理方法のバラ肉を選ぶことができます。
もも
豚肉の中でも、赤身の部分として扱われているのが豚モモです。筋肉の多いお尻の部分を指しており、脂肪分が少ないのが特徴です。ヘルシーに調理できることから、ダイエットをしている方にも好まれています。
塊のままの場合は、ローストポークや焼き豚に使用ができるでしょう。脂身が少なく身が引き締まっているので、食べ応えも十分あります。
ヒレ
豚肉の中では、最も最高級部位として知られているのがヒレ部分です。豚肉は、牛肉に比べると部位が少ないですが、その中でも希少な部位が存在しています。脂肪が少なく淡泊な味わいながらも、豚肉の食感や歯ごたえなどは最高といえるでしょう。
ヒレは、主にとんかつなどの油を使用した料理に重宝しています。肉自体には、脂は少ないのでヘルシーに食べることができるでしょう。
鶏肉の部位の特徴と料理方法
牛肉、豚肉と紹介をしてきましたが家庭の中では安価であることから、節約料理として重宝しているのが鶏肉でしょう。鶏肉は、どの部位も料理のレパートリーが多いことから買い物に行った際に必ず購入するという方も多いといいます。鶏肉の部位の種類について詳しく見ていきましょう。
手羽
鶏肉の手羽の部分は、安価で購入できることから誰しもが購入したことのある鶏肉の部位ではないでしょうか?手羽には、手羽先と手羽元があり見た目も違います。
手羽先は翼の部分になっており、肉部分は少なめにはなるものの、旨味が強いので美味しく食べることができるでしょう。揚げる食べ方の例として、名古屋の手羽先があります。
手羽元は手羽先に比べると、骨が太いのが特徴です。手羽先は旨味が強いのに対し、手羽元はあっさりした味わいになっています。
むね肉
鶏肉の中でも、料理のレパートリーが多いのが胸肉でしょう。胸肉は、あっさりした味わいが特徴のためどのような味付けの料理にも適しています。
肉質は固いという印象を持っている方も多いですが、実は柔らかいので鶏ハムとして食べるのも人気です。
ささみ
鶏肉のささみは、牛肉や豚肉で例えるとヒレの部分になります。淡泊ながらも、食べ応えがあります。そのままで使用しても美味しいですし、茹でたり蒸したりした後に裂いて使用するバンバンジーなどにも適しています。
脂肪分が少ないので、ダイエット中の方にも好まれて食べられている鶏肉の部位のひとつです。
もも肉
たんぱく質、脂肪、鉄分が鶏肉の中には最も多い部分になります。煮込み料理、炒め料理、揚げ物などさまざまな料理に使用できジューシーに仕上がることから重宝されているといえるでしょう。
モモ肉は、唐揚げに適している部分になっていることもあり、唐揚げといえばモモ肉であるとお墨付きの部分です。
皮
胸肉やモモ肉についている皮の部分を好んで食べる方もいることでしょう。鶏肉の皮部分は、カロリーが高く脂肪分も多く含まれていると言われていますが、コラーゲンは豊富に含まれています。
一番よく見かけるのは、焼き鳥のメニューの中にある皮でしょう。その他にも、炒め物や揚げ物でも重宝します。
牛肉のおすすめ料理レシピ
牛肩ロースでカレー肉じゃが
- 牛肩ロース100g
- Aじゃがいも2個
- A玉ねぎ1個
- A人参1本
- B醤油大さじ2
- Bみりん大さじ2
- B酒大さじ1
- B砂糖小さじ2
- Bカレー粉適量
- 水適量
- Aの材料を全て適切な大きさにカットし、鍋の中に油を入れてかき混ぜながら炒めます。
- 野菜類の色が変わってきたら、牛肩ロースを入れて再度炒めたら水を入れます。
- その後、Bの材料で味を調節し煮込んだら完成です。
牛もも肉で簡単ローストビーフ
- 牛モモ肉の塊
- A塩コショウ
- Aにんにく
- 牛モモ肉は常温に戻しておきましょう。
- Aの材料で、牛モモ肉に下味を付け、全面をフライパンで焼いていきます。
- その後焼いた牛モモ肉をアルミホイルで包み密閉袋に入れて湯煎に3分かけましょう。
- 湯煎から取り出したら冷めるまでそのまま放置し、冷めたら薄切りにして完成です。
豚肉のおすすめ料理レシピ
豚肩ロースで生姜焼き
- 豚肩ロース薄切り200g
- 玉ねぎ1個
- A生姜チューブ3cmほど
- A醤油大さじ2
- Aみりん大さじ2
- A酒大さじ2
- A砂糖大さじ1
- A水100cc
- 油を敷いたフライパンで豚肩ロースの薄切りと玉ねぎを炒めていきます。
- 肉と玉ねぎに火が通ったのを確認したら弱火でAの材料を入れて味を整えたら完成です。
豚バラ大根
- 豚バラ200g
- 大根1/2
- A醤油大さじ3
- A酒大さじ3
- Aみりん大さじ3
- A砂糖大さじ1
- 水
- 大根は1~2cmの輪切りにし、水を張った鍋に湯銭にかけます。大根に火が通ったのを確認したら豚バラを入れます。
- その後Aの材料で煮込み、大根にAの材料が染み渡ったら完成です。
鶏肉のおすすめ料理レシピ
鶏もも肉のジューシーなから揚げ
- 鶏もも肉2枚
- A醤油大さじ3
- A酒大さじ3
- Aにんにくチューブ2cmほど
- 片栗粉
- 揚げ油
- 鶏もも肉は1口大にカットし、Aの材料をボウルに入れそこへ鶏肉を15分ほど漬けておきます。
- 鶏肉に片栗粉をまぶして揚げていきます。カラッと揚がったら完成です。
鶏ささみの水菜サラダ
- 鶏ささみ4本
- 水菜4株
- Aごま油適量
- Aなめたけ1ビン
- A塩適量
- 鶏ささみは湯煎で火を通し、細かく裂いておきます。水菜は4cmほどでカットしていきましょう。
- ボウルにささみと水菜を入れたら、Aの材料を全て入れて混ぜ合わせます。塩で味を調節しましょう。
肉の部位別の特徴と料理方法について詳しく知ろう!
今回は、牛肉、豚肉、鶏肉の部位について詳しく紹介をしてきました。中には、知らない部位があった方もいることでしょう。それぞれに、料理の方法があるので是非お肉に見合った調理方法で、美味しい料理を作ってみましょう。