アレッタとは?栄養豊富な新野菜はブロッコリーとケールから誕生!

「アレッタ」を知っていますか?アレッタは、日本国内で誕生した新種の野菜の名前です。ケールとブロッコリーの特徴を併せ持った、栄養価の高い野菜です。ただ、まだ認知度が低く、ブロッコリーの甘さを引き継いだ味と旬の様々な食べ方を広めるには、時間がかかりそうです。話題になったスーパーフード、ケールの後継野菜アレッタの魅力と凄さを紹介しましょう!アレッタの生みの親会社、株式会社ナコスは「土を、野菜を、食べる人を健康に!」と掲げています。

アレッタとは?栄養豊富な新野菜はブロッコリーとケールから誕生!のイメージ

目次

  1. 1アレッタとはどんな野菜?
  2. 2新種野菜アレッタの栄養とは?
  3. 3新種野菜アレッタの値段や購入できる場所は?
  4. 4新種野菜アレッタの食べ方
  5. 5アレッタは栄養豊富で安心な国産の新種野菜!

アレッタとはどんな野菜?

「アレッタ」という名前だけを見ると、海外発祥の名前のように聞こえますが、アレッタは日本で生まれた野菜です。三重県津市に本社がある株式会社ナコスが、2012年に新種の野菜として正式に登録された野菜で、ナコスの主力野菜ブロッコリーとスーパーフード・ケールを掛け合わせて作られた、スティックブロッコリーの一種と考えられています。

 

ブロッコリーとケールから誕生した新種

アレッタは、掛け合わせる事によってブロッコリーとケールの「良い特徴のいいとこ取り」をした野菜です。特に栄養価が高い事が特徴として挙げられます。ケールの唯一の難点である苦味を、ブロッコリーと合わせる事によって見事、デメリットとなりそうな特徴をカバーしています。

 

現在では、群馬県で生産が徐々に広まりを見せているそうで、最初に生産を手掛けた農家は9名だったそうです。「アレッタ」という名前の野菜がある事自体がまだまだ知られておらず、消費者に知ってもらうために色々と手を尽くしているそうです。最近ようやく4度目の収穫を終え、「もっと多くの人に知ってもらいたい!」と、生産農家の方々は常に願っているようです。

 

旬や味などの特徴

アレッタの栄養価は非常に高く、ケールの苦味を抑えた甘味が特徴で、葉から茎まで全て食べられます。元々栄養価の高い野菜と言われているブロッコリーとケールを掛け合わせているので、「両方の野菜の良いところばかりを受け継いだ野菜」という印象を受けます。ブロッコリーのようにお湯で茹でる食べ方で、アレッタの本来の食感と味を堪能出来るでしょう。

 

まだまだ「珍しい新種の野菜」の印象が拭えないアレッタの旬は、春先頃と言われています。栽培場所によって異なりますが、夏に種を植えて、大体10月中旬から12月頃関東地方で収穫が始まり、3月から4月頃に掛けて出回るようになります。味は、多少ケールの苦味が残るものの、ブロッコリーの甘さが好きな方、または逆に苦手な方には食べやすい味になっているかもしれません。一度、試してみると良いでしょう。

 

茎もつぼみも食べられる

アレッタは、ブロッコリー同様に、茎から葉まで丸ごと食べる事が出来ます。ブロッコリーと違って生のまま食べられますが、3〜4分お湯にさっと通した食べ方の方が、よりアレッタの良い特徴の一つである、ケールの苦味を抑えた甘味を引き出す事が出来ます。特に、旬を迎えたアレッタは甘味が強く、炒めただけでも美味しく頂けます。

 

ケールのような特有の苦みはなく、アレッタ本来の旬の甘さが際立っており食べ易い味になっています。茎も葉も花芽も全て食べられます。一度湯がいてから炒め物に使うと、程よい食感が気持ち良く残って仕上がります。

 

新種野菜アレッタの栄養とは?

豊富なカロテン

アレッタに含まれるカロテンには、女性に嬉しい栄養素が多く含まれています。カロテンには、豊富なビタミンをはじめ、葉酸、カリウム等のミネラルが含まれており、大変高い抗酸化作用を見込める様です。茎の部分にはブロッコリーの約3倍、葉には約9倍も含まれています。抗酸化作用には、老化防止や癌、動脈硬化予防にも効果があります。

 

ビタミンKも豊富

アレッタにはビタミンKも豊富に含まれていて、骨を健康に保つためにたんぱく質を助ける働きをしています。骨を構成しているのは主にカルシウムですが、骨を形成するための補助の様な役割を果たしています。つまり、ビタミンKがないと骨の形成が効率よく行われないのです。ビタミンKが主に含まれているのもカロテンとほぼ同じ蕾の部分で、ブロッコリーの3倍含まれていると言われています。

 

ビタミンKは脂溶性ビタミンの一種として知られ、よく知られている効果の一つに血液凝固があります。これは、怪我をした時に出血が止まる作用の事を言っており、不足すると血が止まりにくくなるというものです。身体を守り、健康的に保つための重要な働きをしているという訳です。

 

ナイアシンやビタミンC

アレッタに多く含まれているナイアシンは、身体の代謝に大変効果が高く、ビタミンCも抗酸化作用が高く癌や動脈硬化等の恐ろしい病気を予防してくれます。特に、ナイアシンはブロッコリーの3倍蕾に含まれており、ビタミンCも豊富に含まれていると絶賛されています。

 

ナイアシンの全身にある500種類もの酵素の補助的な働きをしていて、エネルギーを作ったり、糖質・タンパク質・脂質を分解したり、皮膚・粘膜の炎症を防ぎ、そして神経症状を防ぐという数多くの働きをしています。うつや統合失調症といった心の病にも関係していて、オールマイティな役割を果たしているのです。

 

更に、ビタミンCはコラーゲンの生成に欠かせない重要な栄養素で、不足すると血管がもろくなります。身体を構成している毛細血管や歯、軟骨を正常に保ち、女性の肌の天敵、シミやくすみを作ってしまうメラニン色素が作られるのを妨害し、日焼けを防ぎ、病気に対する免疫力を強める働きがあります。ビタミンCがないと、血管が壊れ易くなってしますので、壊血病や貧血といった血液不足関係の問題が起こる可能性が高まります。

 

だからと言って、多く摂れば良いものでもありません。アレッタや他の野菜から取った栄養に加えてサプリメントを利用して過剰に摂取してしまうのは、かえって身体に毒です。アレッタをはじめとした緑黄色野菜に豊富に含まれているので、積極的に食べるようにしましょう。

 

新種野菜アレッタの値段や購入できる場所は?

値段

アレッタは2018年から2019年にかけて、主に群馬県伊勢崎市で最盛期を迎えていました。主に都内への出荷を目的としており、横浜の野菜直売所や首都圏内のスーパーで180〜200g程で200円前後で販売されていました。

 

アレッタの元となった野菜、ブロッコリーが100g当たり大体150〜200円、ケールが70〜140g入った一袋で400円程なので、低くも高くもない所と言った値段になるのでしょうか。それでも、生産者としてはこれ以上安く売る事は難しいそうで、全国的に売れる様になるにはまだまだ時間がかかりそうです。

 

流通場所

三重県から始まったアレッタの流通場所はまだまだ限定的です。旬の時期になると、主な出荷先の東京をはじめとした、現在生産が盛んな群馬県や埼玉県といった関東地方が流通の中心となります。他には、2018年から長崎県立農業大学校がアレッタの栽培をしており、農大の直売所で販売を始めたそうです。これを機に、段々と流通への道がどんどん広がると良いですね。

 

通販で購入できる

アレッタは通販でも販売されています。産地の近くの店舗や直売所に赴いて購入した方が安いのですが、今ではインターネットが普及して便利になりましたので、通販を使わない手はありません。100g大体200〜350円位からの価格で購入する事が出来ます。旬のアレッタの方が甘味が強くて食べ易いのでおすすめです。

 

新種野菜アレッタの食べ方

お浸しでシンプルに

美味しいアレッタの食べ方はいくつか候補があります。まずは、アレッタそのものの美味しさを堪能するために、お浸しで食べてみましょう。1分半〜2分程鍋に入れたお湯で茹でます。このお湯には、ひとつまみ程度の塩が加えられていますので、茹で上がったアレッタの甘さが引き立つでしょう。茹でる事で、更に緑色も艶が入って鮮やかになります。

 

ブロッコリー譲りの長い茎が特徴的で、アレッタの甘味を味わえます。茹でる他にも、2〜3分程蒸したり、炒めたりして火を通すと、甘味が増して更にアレッタの旨味が引き出されるそうです。濃い味付けは必要なく、胡麻和えや醤油炒めといったシンプルな方法で調理した方が、アレッタを最高の素材として活かす事が出来るでしょう。

 

サラダ

野菜としてのアレッタをもっと味わいたいなら、やはりサラダは欠かせないでしょう。サラダとしての食べ方は、2〜3分程塩を入れた熱湯で湯がくのが良さそうです。生のままだと、ケールから受け継いだ苦味が少し残るようです。生の味もアレッタの個性ではありますが、苦味が嫌な方はやはり茹でたり蒸したりして火を通し、アレッタの甘味を引き出しましょう。

 

アレッタのサラダに合わせるなら、塩味でアクセントをつけてみましょう。生ハムやシーチキン、ベーコン等の塩味の強いものと強い甘味のアレッタを合わせると、味にメリハリがついて更に楽しめます。和風なものなら、塩昆布を合わせてみてはいかがでしょうか?海の塩の香りのする所謂「海の野菜」と一緒にする事で、海と陸のコラボレーションの完成です。

 

パスタにも合う

主食系のものとアレッタを合わせるなら、パスタやマカロニといった洋風なものと合わせる食べ方はどうでしょうか?黄色や茶色いパスタに鮮やかな緑色のアレッタが映える見た目に、トマトソースやカルボナーラといった濃厚な味付けをしてみましょう。どの味も見た目にぴったりの味付けになっているはずです。ペペロンチーノのやはり塩気の効いた味付けにも負けない甘さがアレッタから醸し出されるでしょう。

 

毎朝のスムージーにも

アレッタの食べ方は、グリーンスムージーにしてみるのも良さそうです。りんごやパイナップルといった水分の多いフルーツ合わせると、上手い具合にトロトロのスムージーが出来上がります。他にも、バナナやドライフルーツといった甘味の更に強い果物や、同じく緑色が映える野菜のほうれん草等と合わせてスムージーにすると、もっと様々な栄養素が一緒に摂れるでしょう。

 

アレッタは栄養豊富で安心な国産の新種野菜!

さて、アレッタがどれだけ栄養豊富な万能な野菜か分かったと思います。海外の野菜のような名前ですが、れっきとした国産の野菜です。ブロッコリーとケールの良いところばかりを詰め込んだ新種の野菜です。三重県のナコス株式会社が誇る国産の新種野菜が全国に広まる事を願うばかりです。アレッタを食べて健康的な食生活を送りましょう!

 

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