カーボロネロ(黒キャベツ)はどんな野菜?栄養・食べ方を紹介!

聞きなれないカーボロネロというものをご存知ですか?黒キャベツとも呼ばれているイタリア野菜なのですが、この黒キャベツつまりカーボロネロは、栄養価がすぐれています。カーボロネロは、日本では栄養成分表にもまだ記載されていないようなマイナーな存在です。今回は、静かなブームを引き起こしつつある、カーボロネロの特徴や旬の時期、あるいは食べ方やレシピ、保存方法に至るまでを詳しく調べて紹介いたします。

カーボロネロ(黒キャベツ)はどんな野菜?栄養・食べ方を紹介!のイメージ

目次

  1. 1カーボロネロはイタリアの野菜!
  2. 2カーボロネロ(黒キャベツ)は栄養の宝庫!
  3. 3カーボロネロ(黒キャベツ)の食べ方とは?
  4. 4カーボロネロ(黒キャベツ)のおすすめレシピ
  5. 5カーボロネロ(黒キャベツの)の保存方法
  6. 6カーボロネロ(黒キャベツ)でヘルシー料理を楽しもう!

カーボロネロはイタリアの野菜!

カーボロネロの見た目や味は?

イタリア野菜のカーボロネロはアブラナ科の二年草で、黒キャベツとも呼ばれていますが黒色ではなく濃い緑色をしています。葉がちりめん状の非結球型キャベツです。葉の形は細長くまっすぐに伸びて、凹凸のあるちりめん状の表面が特徴です。よく知られているケールの仲間ですが、ケールよりも深い旨味や甘味がある味わいを持っています。キャベツと比べた抗酸化力も数倍あり、栄養成分は一般的な野菜の中ではトップクラスです。

カーボロネロの旬はいつ?

イタリア野菜のカーボロネロは、春作(1~3月播き)、夏作(高冷地4~6月播き)、秋作(7~8月播き)の三期播きが可能で、植え付けから60~70日で収穫できます。日本でのカーボロネロの、食べごろ旬の時期は冬から春先までで、寒い時期が甘みも増して旬とされています。40cmほどに伸びた株元の葉から随時収穫していきます。株元に近い部分が黄化しはじめる前に、葉が若々しい健全な状態の旬の時に収穫する必要があります。

カーボロネロ(黒キャベツ)は栄養の宝庫!

キャベツの数倍のビタミンが含まれている

緑葉色野菜であるカーボロネロはビタミンやミネラルあるいは食物繊維を豊富に含んでいることが特徴です。キャベツの数倍ある、ビタミンの中でもC、E、K、Uが特に豊富で、ビタミンCやEは周知のように、その抗酸化力で活性酸素を抑えて不飽和脂肪酸の酸化を防ぐ働きがあり、生活習慣病の予防に役立っています。ビタミンKは人の体作りに欠かせない作用をもっており、ビタミンUはキャベジンとも呼ばれ、整腸作用があります。

カルシウムやカリウムなどのミネラルがたっぷり

イタリア野菜であるカーボロネロの栄養素にはビタミンばかりでなく、カリウムやカルシウムなどのミネラルも又豊富に含まれているのが特徴です。ケールの栄養素が野菜の中でもトップクラスということから推しても、カーボロネロはそれ以上と言えます。ミネラルのうちカリウムは余分なナトリウム排出など、代謝力を高めてくれる働きがあり、カルシウムは骨や歯を形成したり不可欠な栄養素です。

腸内環境をよくする食物繊維が豊富

カーボロネロ(黒キャベツ)はまさに栄養素の宝庫です。ビタミンやミネラルばかりでなく、食物繊維も豊富に含んでいます。食物繊維は整腸作用があり、コレステロールの排出や血糖値の急激な上昇を防ぐ働きなどがあります。また、睡眠の質を改善する働きがあるメラトニンという神経ホルモン一種や、白内障など目に良い働きのあるルテインというカロテノイドの一種も含まれています。

カーボロネロ(黒キャベツ)の食べ方とは?

生で食べるより火を通す方がおすすめ

イタリア野菜のカーボロネロ(黒キャベツ)は、葉の中央を走る太い葉脈や繊維質が硬いことなどが特徴で、サラダなどの生食よりは火を通す料理に向く食材です。アクやクセは見た目以上にない食材ですが、火を通すという煮込むなり、焼くなり、炒めるなりなど、いずれの方法でもカーボロネロの甘みを増すことにつながります。つまり、加熱加工することがカーボロネロを食材としてより活かす方法なのです。

下茹でして炒め料理にする

イタリア野菜のカーボロネロは栄養素も高い、立派な食材です。ただ、生食には向きませんので、下茹でして炒め料理などに使うのが食べ方の適切な方法になります。カーボロネロの太い葉脈を真ん中にして縦に三枚に切り分けます。沸騰した湯に太い葉脈部分を先に入れ、残りの葉を後から入れて均一に茹で上げます。茹でたカーボロネロを冷水に取って水気をよく拭い去ったら、炒め料理に使用します。

美味しさを引き出せる煮込み料理にする

イタリア野菜のカーボロネロを下茹でして、その後美味しく食べる食べ方は煮込み料理が一番の方法になります。少し脂のある豚バラ肉を茹でたカーボロネロで巻いて、トマトベースのソースで煮込みます。ロールキャベツの要領ですが、カーボロネロの旨味、甘味はより引き出されて、一ランクも二ランクも上がった料理になりました。レシピを紹介するほどの料理食べ方にもなりませんが、美味しい一品であるのはまちがいありません。

カーボロネロ(黒キャベツ)のおすすめレシピ

トスカーナの郷土料理「リボリータ」

イタリア野菜のカーボロネロ(黒キャベツ)は、トスカーナ地方が原産と言われている野菜です。そのカーボロネロのソールフードめいた料理レシピが「リボリータ」になります。リボリータとは直訳すれば再煮込みとでもなります。つまり、じっくり煮込んだ料理のことです。日本でもイタリアでも、余り物の野菜などをごった煮する習慣があるわけです。これが旨くて栄養価も豊富なのは古今東西変わりません。

煮込まれた野菜はボリュームも減り食べやすくなります。栄養素もスープに溶け込んでいて、一緒に摂取すれば万全です。レシピは、

  1. カーボロネロはオリーブオイルで軽く炒めておきます。
  2. お好みや余り物の野菜は多めに塩を加えて蒸し煮します。
  3. 15分ほど蒸し煮したらカーボロネロも加えて、トマトペーストと水を加えて強火で煮立たせたら弱火にしてトロトロになるまで煮込んで完成です。

レシピそのままに食べても美味しいですが、耐熱容器に移して溶けるチーズをのせ、オーブンでグラタンに焼き上げて食べる方法も最高です。

手軽にできる「カーボロネロとベーコンのパスタ」

旬のカーボロネロの特徴を活かした、手軽にできるレシピは「カーボロネロとベーコンのパスタ」になります。

  1. 別鍋でパスタを茹で上げておきます。
  2. カーボロネロは茎と葉の部分を切り分け適当な大きさに切っておきます。
  3. フライパンにニンニクのみじん切りを入れて、オリーブオイルで軽く炒めて香りが出てきたらカーボロネロの茎を先に入れ、ベーコンも加えて炒め上げたら葉の部分も加えます。
  4. 出汁醤油と茹で汁を少々加えたら、湯切りしたパスタも加えてサッと炒め上げます。好みで黒胡椒をふって完成です。

カーボロネロはオリーブオイルとパスタとの相性が抜群です。日本には日本のイタリアにはイタリアの食材の相性というのは、否応なくあるものです。海の物と山の物がなぜつながるのかという疑問もありますが、その国々の食材には測りがたい親和性があるのも事実です。カーボロネロとベーコンのパスタも手軽なレシピですが、イタリアを感じさせる深い味がするレシピになっています。

おしゃれな「カーボロネロのブルスケッタ」

続くレシピも簡単ですが、おしゃれな「カーボロネロのブルスケッタ」です。旬のカーボロネロの特徴を活かしたレシピ、食べ方になっています。カーボロネロは旬の冬期になると、ぐーんとその葉に糖分を増す特徴があります。そんなカーボロネロを収穫してブルスケッタにします。

  1. カーボロネロは5mm巾ほどの繊切りにして、オリーブオイルと塩を加えてから中弱火でしんなりするまで蒸し焼きにします。
  2. 1.にレモン汁を振りかけ、カッテージチーズを混ぜて黒胡椒を振れば出来上がりです。

適当な大きさに切ったバゲットに、カーボロネロをのせてスライスか櫛型のトマトをトッピングし、EXバージンオイルを掛けたらブルスケッタの完成です。甘みが濃くなったカーボロネロとトマトやレモンの酸味、カッテージチーズの塩気が三位一体となって極上に味を楽しめます。

簡単かつ神髄「カーボロネロのアーリオ・オーリオ」

レシピとしては簡単この上ないレシピになりますが、カーボロネロの旨味の神髄を味わえる「カーボロネロのアーリオ・オーリオ」です。

  1. フライパンにオリーブオイルをしいて、弱火で輪切りしたニンニクと鷹の爪を炒め上げます。ニンニクと鷹の爪の香りが十分に立ったら、カーボロネロを加え強火でサッと炒めます。
  2. 仕上げに塩昆布を加えてひと混ぜしたら完成です。

塩昆布を加えることによって、より深いコクのある味を堪能できます。ニンニクも好みにもよりますが、多めに加えることで風味がいっそう増して、味わい深い食べ方になります。

カーボロネロ(黒キャベツの)の保存方法

イタリア野菜カーボロネロ(黒キャベツ)の保存方法は、冷凍も冷蔵も可能です。ただし、いずれにしても長期保存は考えないほうがよろしいでしょう。冷蔵保存は乾燥を防ぐ手立てをして冷蔵庫の野菜室で保存します。煮物やスープなどにする場合は、冷凍保存も可能です。生の状態で使う大きさに切り分けた後、密封袋に入れて冷凍保存にかけます。使用する時は解凍せずに冷凍のまま使い切ります。
 

カーボロネロ(黒キャベツ)でヘルシー料理を楽しもう!

イタリア野菜のカーボロネロは、栄養価が豊富で高い野菜であるのは分かりました。ここまで紹介した記事で、カーボロネロの旬や食べ方、レシピ、特徴や保存の方法に至るまで詳しく探ってきました。こんなメリットたっぷりの野菜を見逃す手はありません。カーボロネロを積極的に手に入れて、ヘルシー料理を作って楽しもうではありませんか!

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