キウイの旬は冬!種類別の出回り時期・見分け方を紹介!
キウイフルーツと言えば、ニュージーランドと答える方が圧倒的に多いですが、実は国産キウイも増えてきているのを知っていますか?キウイは品種改良が盛んで、さまざまな種類が登場しています。そこで今回は、キウイの旬は冬!種類別の出回り時期・見分け方を紹介!します。キウイの正しい選び方や栄養について、ゴールドキウイの紹介や美味しい食べ方に至るまで、旬のキウイの魅力を余すところなく解説しています。
キウイの美味しい旬の時期は冬から春
キウイは甘いだけでなく、ほどよい酸味もあり、食べやすい味が人気です。元々は中国原産で漢方薬として使われていた果物です。世界に広まったのは、1904年にニュージーランドに持ち込まれ、品種改良が行われたからです。当初「チャイニーズグーズベリー」と呼ばれていましたが、ニュージーランドの国鳥、キウイに姿が似ていることから、現在の名前が付いたと言われています。
主な産地はニュージーランドです。日本では輸入物が多いですが、国産キウイの栽培も盛んに行われています。特に近年では甘みの強い国産の品種が増えています。店先に並ぶキウイの旬は4~12月が輸入物、12~4月頃が国産物で、日本では1年を通してキウイを食べることができます。国産が冬から春が旬のキウイは耐寒性があり、ある程度寒い場所でも栽培可能な温帯から亜熱帯果実で、日本では愛媛や福岡、和歌山で栽培しています。
キウイ栄養成分
キウイフルーツは非常に栄養豊富なフルーツです。具体的にどんな栄養価が豊富なのか、1つずつ紹介していきます。まず「ビタミンC」が豊富です。ビタミンCは、風邪予防から美肌効果まで、幅広く人間の身体に役立つ栄養素です。生食が可能なキウイにこのビタミンCは最強です。次に紹介する栄養素は「カリウム」です。ナトリウム排出機能のあるナトリウムも、豊富に含有しています。
塩分過剰摂取気味の現代人にとって、カリウムは必要不可欠です。果物の中でも、カリウム含有率はトップクラスです。次の栄養素は「アクチニジン」です。キウイフルーツ固有のたんぱく質分解酵素です。動物性たんぱくの消化が弱いと言われる日本人にとって嬉しい酵素です。品種によって含有率にばらつきがあります。他には葉酸や食物繊維など、キウイフルーツにはさまざな栄養素があります。
キウイの種類と出回り時期
国産キウイがおすすめ
キウイの出回り時期や旬について、キウイフルーツは追熟(収穫後に熟させる)させて食べる果物のため、見た目で収穫時期を判断することができません。このため、品種ごとに時期を確認して収穫し、追熟させます。最近話題の国産キウイは、冬から春先に出回ります。国産キウイを食べた方の中では、国産キウイを食べてからは海外産を食べようと思わなくなったという口コミもあるほどです。
単体の味ならばニュージーランド産と劇的な差はないそうです。しかし海外産のキウイフルーツは、日本の市場に出回るまでに傷ついたりしているものも多く、うまく熟さなかったり、小粒のものが目立つようです。それに比べて国産のキウイは粒も大きめのものが多く、傷みも少ないのでどれを買っても美味しいです。さらに値段もさほど高くないのが嬉しいです。出始めの12月はやや高めですが年越し後の2~3月になると安くなります。
安ければ1玉130円前後できます。安心安全で旬の国産キウイフルーツがこの値段で買えると思えば安い気もしてきます。選び方のポイントは追熟と完熟しっかりさせたものが甘いキウイになります。味の濃さも納得の国産キウイです。ぜひ国産キウイが出回る時期には、旬の美味しさを手に取って、皮を器にしたおしゃれな食べ方で堪能して下さい。
キウイの種類と旬:ヘイワード
名前の由来は発見者の、ニュージーランドのヘイワード・ライト氏からです。世界中で栽培されているキウイの中で最もポピュラーな品種です。大ぶりで、グリーンの果肉から「グリーンキウイ」とも呼ばれています。甘さと酸味のバランスが良いです。主な産地はニュージーランドです。国内では愛媛県、福岡県です。輸入物が出回る時期は5~12月頃で、国産の収穫は11月中旬頃からになります。選び方や見分け方の参考にして下さい。
キウイの種類と旬:ゼスブリゴールド
ゴールドの名前の由来は、ニュージーランドのゼスプリ社が開発したことと、果肉が黄色い品種なことから「ゴールドキウイ」と呼ばれています。細長い形で、皮の表面にはうぶ毛がほとんどありません。甘みが強く、酸味が少ないのが特徴で食べやすいです。主な産地はニュージーランドで国内では愛媛県、佐賀県で栽培しています。輸入物が出回る時期は5~8月頃で、国産の収穫は11月上旬です。選び方や見分け方の参考にして下さい。
キウイの種類と旬:レインボーレッド
静岡県で、中国系のキウイから選抜して育てた新品種です。ヘイワードよりも1回り小ぶりです。果肉の色は淡いグリーンで、中央が赤いのが特徴です。酸味は少なく、甘みがとても強いのが特徴です。日本では福岡県と静岡県で栽培されています。収穫は9月下旬からになります。選び方や見分け方の参考にして下さい。
キウイの種類と旬:香緑(こうりょく)
香川県でヘイワードから選抜されたものを育てた香川県オリジナルの高級品種です。ヘイワードよりも細長い形で、甘みが強いです。中でも特に糖度が高い最上級品は「スイート16」や「特選香緑」と呼ばれています。果肉は熟すと鮮やかなエメラルドグリーンになります。国内では主に香川県で栽培されています。収穫は10月下旬からになります。選び方や見分け方の参考にして下さい。
美味しいキウイの見分け方や選び方
キウイを縦に持って押したときに少し柔らかめ
食べごろかどうかは、軽く押してみて弾力があるかどうか見極めますが、このときのポイントはヘタに対して横向きじゃなくて縦向きに押します。縦で押してみて弾力を感じれば中までしっかり追熟してて食べごろと判定できます。選び方や見分け方の参考にして下さい。
キウイの表面に傷がないもの
キウイはきれいな楕円形で表面にツヤがあり、デコボコしていないものが良品と言われています。また、持ってみてずっしりと重みがあるものが良いです。うぶ毛があるものは、うぶ毛が均一にびっしりと密に生えているものを選びましょう。表面にシワが寄っているものや、傷やへこみがあるものは味が落ちていることが多く、傷んだ場所からどんどん傷んでいくので、避けた方が無難です。
キウイは樹上では熟しにくいため、未熟な状態で収穫します。その後追熟させると糖度が上がり、甘みが増して美味しくなりますが、店やスーパーでは未熟気味のものが売っていることが多いです。家でも追熟できるので、すぐ食べる場合以外は固めのものを選ぶと良いでしょう。
キウイの表面の色は薄い茶色を目安に
キウイの皮の表面は、皮の色が薄い茶色で、うぶ毛が全体にちゃんと生えているキウイが食べごろで甘いと言われています。さらに甘くなると、表面のうぶ毛が寝てきたりもするそうです。分かりにくいですが、目を凝らしてよく観察してみて下さい(ただし、ゼスブリゴールドにはうぶ毛がほとんどありません)。
キウイの美味しい食べ方
キウイは追熱させるのがポイント
キウイは追熟させるのが食べ方のポイントですが、追熟について説明しましょう。キウイフルーツは、収穫時期に収穫しても成熟していないために、食べられない(美味しくない)果物です。収穫後に保管することにより熟させて(追熟)から美味しくいただきます。もし、収穫せずに熟すまで果樹に放置すると、冬の霜によって果実が腐敗してしまいます。収穫時期が分からない場合でも、霜がおりる前に収穫して追熟させます。
追熟の方法ですが、まず表皮に傷があるものは常温で保管するだけで自然と熟します。保管には過度に湿気の多い場所ですと腐敗の原因となり、過度に乾燥した場所では水分が減り、干からびます。エアコンのある部屋以外であれば概ね追熟するのに問題ありません。風通しが良く常温で放置して早ければ2~3日、時間がかかると1~2週間くらい様子をみましょう。
食べごろの見極め方
先述にあるように、キウイを美味しくたべるには、食べごろになるまで追熟させることが大切です。追熟を早めたい固めのキウイの場合は、ビニール袋などに入れて室温に置いておきましょう。また、リンゴやバナナと一緒にビニール袋に入れるとリンゴやバナナが出すエチレンガスの効果で、短期間で追熟できるのでお試し下さい。食べごろの見極め方は、外見の変化は殆どありませんが、手で包みこむように優しく手に取ってみて下さい。
持って柔らかさが出てきたり、全体から強い香りが出てきたら、食べごろのサインです。熟し過ぎると、果肉の色が濃くなり、色が落ちるので置き過ぎには注意しましょう。食べごろになったらまずは生で食べて保存は冷蔵庫に入れて冷やしましょう。ナイフで横半分に切って果肉をスプーンですくう食べ方は、皮をむく必要もなく簡単に食べられます。皮をむきカットしたキウイはヨーグルトに入れたり、ケーキのトッピングに使えます。
冷たくて口当たりがよい「キウイのシャーベッド」
キウイの特徴を知ったところで、キウイを使った簡単スイーツを紹介します。冷たくて口当たりがよい「キウイのシャーベッド」です。食べ方例は、食事の口直しや食後のデザートにさっぱりとしておすすめです。今回グリーンキウイで作りましたが、ゴールドキウイで作っても美味しいです。2人分のレシピは下記の通りです。
- キウイ(グリーンキウイやゴールドキウイ)2個
- ヨーグルトドリンク大さじ3
- きび砂糖大さじ1
- キウイ(グリーンキウイやゴールドキウイ)の皮をむいて、容器の中でスプーンつぶします。キウイの存在感を出すために、あえてミキサーは使いません。
- ヨーグルトドリンクときび砂糖を軽く混ぜたら1に加え、さらにスプーンで混ぜ合わせます。
- 冷凍庫に入れて、3時間ぐらい待ちます。固まったら取り出して、器に盛り付けたら完成です。
キウイの美味しい時期を見極めて料理にも取り入れてみよう!
今回は、キウイの旬は冬!種類別の出回り時期・見分け方を紹介しました。種類によって出回り時期が違うことや、海外産と国産においても大きな違いがありました。追熟が家庭でもできるので、キウイの一番美味しいタイミングを外さない食べ方も分かりました。キウイの種類や旬がさまざまあり、どんな品種が好みなのか、奥深いキウイの魅力に、皆さんも旬の冬から春にかけてぜひ味わってみて下さい。