シュトーレンの食べ方や食べごろと保存方法は?アレンジレシピとカロリーも!
シュトーレンというお菓子、皆さんは知っていますか?名前は知っていても、食べ方がわからないという方も多いのではないでしょうか。スイーツ好き女子にはたまらない上品な味とかわいい見た目、今回はそんなシュトーレンの美味しい食べ方やアレンジレシピを紹介します。
目次
そもそもシュトーレンとは?
シュトーレンとは、ドイツが発祥の菓子パンです。ドイツにはクリスマスにシュトーレンを食べるという伝統があり、日本でもクリスマスになるとたくさんのシュトーレンがデパートやパン屋に並んでいます。柔らかいパンの中にドライフルーツやナッツが練りこまれていて、自然な甘みが特徴です。
シュトーレンの起源と昔の食べ方
シュトーレンは、今から700年以上も前の1329年にドイツで発祥したと言われています。とはいえ、当初は断食中の質素な食事として、断食中も食べることが許されていた蒸麦、イースト、水、菜種油で作られ、あまり美味しいものではありませんでした。しかし、15世紀中にバターの使用が許可され、美味しい祝福用のお菓子として食べられるようになったそうです。
もともとは断食中の質素な食べ物だったんですね。祝福用の美味しいお菓子になる段階で、動物由来のバターを使う許可をもらうのにかなり苦労したようですから、相当宗教に厳しい時代だったんですね。それを乗り越えてこそのシュトーレン、美味しく頂きましょう。
シュトーレンの名前の意味
シュトーレンという名前は、英語では"stollen"といい、ドイツ語で「坑道」という意味だそうです。切り口を見ると、なるほど、坑道に見えなくもないですね。ちなみに、この形は「幼子イエス」をかたどっているとされ、かつては司教様にクリスマスプレゼントとして献上されていたこともあるようです。
余談ですが、ドイツではシュトレン、ドイツのお隣オランダではストルと呼ばれるそうで、シュトーレンという長い呼び方は日本での呼び方なんだそうです。
シュトーレンの美味しい食べ方
シュトーレンはどのようにして食べるのが正解なんでしょうか?もちろん、いろんな食べ方があっていいと思いますが、基本的な食べ方をいくつか紹介します。
基本の食べ方
シュトーレンの基本の食べ方は、少しずつスライスしながら食べることです。シュトーレンは、日々熟成することで味を少しづつ変えています。毎日少しづつ食べることで味の変化が楽しめそうですね。
シュトーレンの間違った食べ方
バゲットやバタールと同じイメージように、シュトーレンを端からスライスしてしまう食べ方もあります。でも、実はこれ、正しいシュトーレンの食べ方ではありません。シュトーレンは、最初に真ん中から切って、その切り口からスライスするのが正しい食べ方です。こうすることで、保存中に切り口同士を密着させることができ、味の劣化を防ぐことができます。
シュトーレンのアレンジレシピ
普通の食べ方では物足りない方の為に、シュトーレンのアレンジ方法をいくつか紹介します。ぜひトライしてみてください。
温めてクリームチーズを乗せる食べ方
冷たいシュトーレンも悪くはないですが、寒い時や気分を変えたい時などには少し温めたシュトーレンもおすすめです。クリームチーズがパンやドライフルーツ、ナッツともよく合うので、載せるアレンジもいいかもしれません。お菓子としてはカロリーは高めになりますので、本当に欲しい時のご褒美として取っておきましょう。
はちみつを足す食べ方
シュトーレンにはちみつを足すと、少し上品な味に仕上がります。冷たいシュトーレンに乗せるのか、温めたシュトーレンに乗せるのか、アレンジによっても変わってきますので、食べ比べてみてはいかがでしょうか?
ホイップアレンジも!
ホイップクリームでアレンジする方法もあります。甘く冷たくなるので、暖かいコーヒーと一緒に食べるか、シュトーレン自体を温めて食べるアレンジがおすすめです。
いろんな場面で食べ方も様々
シュトーレンは様々な場面で食べられるお菓子です。一人でも、恋人や友達とでも、自分なりの食べ方を探してみましょう。
コーヒータイムにシュトーレンという食べ方
一通りの仕事を終えてほっと一息つきたいコーヒータイム、来客がある時にも、コーヒーと一緒に食べるシュトーレンは格別です。コーヒーの程よい苦さとシュトーレンの程よい甘さが口の中で絡み合う感覚はなんともいえません。
晩酌のアテにもシュトーレン
一人でしっぽりと飲みたい夜、シュトーレンはお酒ともよく合います。先ほど紹介した様々な食べ方とお酒との組み合わせを探すのも面白いかもしれませんね。パーティーをする時のお菓子としても好評間違いなしです。
シュトーレンの正しい保存方法
長期保存むけのお菓子とはいえ、シュトーレンも正しい保存方法で保存しなければ味が劣化してしまいます。正しい保存方法で、長く美味しく頂きましょう。
密閉して冷暗所で保存するのが基本の保存方法!
保存方法を考える上で温度と湿度は重要な要素です。シュトーレンはしっとりした舌ざわりが特徴のお菓子で乾燥すると美味しくないので、ジップロックやラップに包んで冷暗所に保存するのが基本の保存方法です。
切り口同士を密着させよう
「シュトーレンの間違った食べ方」でも紹介したように、シュトーレンは真ん中を切って、切り口同士を密着させて保存します。こうすることで、シュトーレンの中の水分が飛んだり、酸素に触れたりすることを防ぎ、長期保存しても美味しく食べることができます。
冷蔵庫はNG
シュトーレンにとって乾燥は天敵です。冷蔵庫の中は暗くて冷たいですが、とても乾燥しています。シュトーレンは乾燥するとかさかさになって美味しくありません。冬であれば玄関や物入れなど、冷蔵庫以外の冷暗所を見つけて入れるのがベストな保存方法と言えそうですね。
シュトーレンに隠された保存のための工夫
シュトーレンはパンのようなお菓子なのに、どうして長期保存ができるのでしょうか。実は長期保存を実現させるためのいくつかの工夫がなされているのです。その工夫について、みていきましょう。
ラム酒が染み込んだドライフルーツ
酒には防腐作用があると言われています。特に、シュトーレンのドライフルーツに染み込んだラム酒は強力なお酒で、防腐作用もかなり強いとされています。
19世紀初頭に行われたトラファルガーの海戦で、イギリス海軍が死亡したネルソン提督の遺体を腐らないようラム酒漬けにして本国まで輸送したというエピソードもあるほどですからかなりの防腐能力ですね。少し脱線しますが、提督の遺体を漬けていた樽の酒は、船の乗組員が飲み干してしまい、到着した時には遺体が干からびていたそうです。この話は、「ネルソンの血」として伝えられています。
たっぷりのバターと粉砂糖
シュトーレンのパンの記事にはたっぷりのバターが練りこまれています。これももちろん、防腐のため。また、シュトーレンの周りにまぶしてある粉砂糖も防腐のためだそうです。防腐のためとはいえ、さすが徹底していますね。
このように、シュトーレンには防腐のためたっぷりのバターと砂糖が含まれています。いくらお菓子とはいえ、カロリーが気になるところですね。後ほどカロリーについても説明します。
食べごろは?
シュトーレンは少しづつ熟成しているため、焼きたてよりも少し時間が経ってからの方が食べごろだそうです。
伝統的にはクリスマス前が食べごろ
シュトーレンは、伝統的にはクリスマスイブの4ヶ月前からクリスマスイブにかけて少しづつ食べるのが良いとされています。4ヶ月前から食べ始めて、ちょうどクリスマスのあたりで食べごろを迎えるというわけでしょうか。
焼き上がりから2週間後が食べごろ
シュトーレンは、焼きあがってから2週間後が最も美味しい食べごろと言われています。ただ、食べ方の項目でもご紹介したように、シュトーレンは少しづつ味を変えています。自分はどの時期が一番の食べごろか調べてみるのも面白いかもしれませんね。
気になるカロリーは?
食パンの2倍以上!?
シュトーレンのカロリーは食パンの2倍以上、100gあたり350~500キロカロリーもあると言われています。たっぷりバターを練りこんだ記事にナッツ、粉砂糖ですから、納得もできるのですが、かなり多いですね。
少しづつ味わって食べ方に気をつけよう
カロリーが多い分、シュトーレンは少し食べただけでも満足感が得られるようです。薄くスライスすればカロリーの心配もいりません。体のためにも、少しづつ味わって食べるのがベストな食べ方と言えそうですね。
どこで買える?
パン屋さんやお菓子屋さん
多くの場合、シュトーレンはパン屋さんやお菓子屋さんで買うことができます。ただ、時期やお店によっては無い場合もあるので気をつけましょう。また、人気のお店ではすぐに売り切れてしまうようなので、予約等の工夫が必要かもしれません。
デパートでも買える
クリスマス時期になると、デパートにはたくさんのシュトーレンが入荷されます。ただし、すぐに売り切れてしまうので、予約しておけば間違い無いですね。ちなみに、デパートで売っているシュトーレンは3,000円ぐらいのものが多いようです。
少しだけ欲しい場合は輸入食品を扱うお店で!
シュトーレンは、輸入食品を扱うお店でも買うことができます。輸入食品を扱うお店は、例えばカルディ、ジュピターコーヒーファーム、成城石井などがあります。こういうところではスライスした状態で売っていることも多いので、少しだけ欲しい場合にはちょうどいいかもしれません。
シュトーレン「風」ならスーパーやコンビニでも
出典: https://weban.jp
実は、シュトーレンが人気になりつつある今、スーパーやコンビニでも買えるようになってきています。しかし、多くはシュトーレン「風」の菓子パンだったりするので、少し試してみようという方にはいいかもしれません。
シュトーレンを食べよう!
シュトーレンは歴史と伝統あるお菓子です。現在では比較的手軽に手に入るので、ちょっぴり贅沢したい時にはぜひトライしてみてください!