シュトーレンとはドイツの伝統菓子!クリスマスに食べる理由や由来は?
ドイツのシュトーレンはクリスマスに食べる伝統菓子です。シュトーレンとは何なのか?なぜ、シュトーレンをクリスマスに食べるようになったのか?シュトーレンの由来や歴史から食べ方・作り方や美味しいお店までまとめました。シュトーレンとはどんな魅力があるのでしょうか?
目次
シュトーレンとは?
クリスマスのイルミネーションがにぎやかになる頃、最近はシュトーレンをたまに見かけるようになりました。でも、まだまだクリスマスケーキほど一般的ではありません。まず、シュトーレンとは?について説明していきたいと思います。
日本語の表記はシュトーレンですが、ドイツ語ではシュトレンとのばさないようです。今回はドイツのクリスマスで食べる伝統の菓子パン、ドイツシュトーレンの意味や由来、美味しい食べ方や作り方などについて調べることにしました。
シュトーレンの歴史
まず、ドイツの発祥のシュトーレンの歴史についてまとめてみましょう。
シュトーレンとは、どこが発祥地?
シュトーレンはドイツの伝統菓子ですが、発祥はいったいどこでしょうか?
シュトーレン発祥の地、ドイツの都市ドレスデンでは、毎年12月の第1土曜日にシュトーレン祭りのパレードが開催されます。ドイツのクリスマスに欠かせない伝統的なお菓子のシュトーレンは、約700年前からクリスマスの贈り物として司教にも献上されていたそうです。歴史と伝統を大切にするドイツ人のシュトーレンに対する愛を感じます。ところで、シュトーレンの意味や名前の由来も気になりますよね。
シュトーレンとはどんな意味?名前の由来は?
今でもドイツではクリスマスにどの家庭でも食べている伝統菓子のシュトーレン。そのシュトーレンの意味と名前の由来について調てべみました。
シュトーレンとは?
パンのように発酵させて時間をかけて作ったドイツのお菓子ですね。いろいろな材料をふんだんに使い、クリスマスという特別な日を待つ、とても贅沢なお菓子として昔から作られ、伝統を守り続けているドイツ人にとって特別なお菓子です。
シュトーレンとはどんな意味?
では、シュトーレンとは、ドイツ人にとってどんな意味があるのでしょうか?700年も守り続けことができるほど、大切な意味があるのでしょうか?
シュトーレンは、坑道つまりトンネルという意味があります。700年も前から今でもトンネルのような形を守り続けているのは、素晴らしいですよね。ドイツの伝統を守る心意気に感動します!シュトーレンの意味を知っていると、ちょっとドイツ人の気持ちに近づくことができそうです!
シュトーレンの名前の由来は?
ところで、日本ではあまりなじみのないシュトーレンの名前の由来は、いったいどこから来ているのでしょうか?
シュトーレンの形は現在に至るまで「幼子イエス」をかたどっているとされています。仕上げに表面に砂糖をまぶすことで、布にくるまれた幼子イエスのように見えることから、司教様に送る献上物としてふさわしいとされていたのだそうです。
中央が盛り上がった細長いシュトーレンの形が、生誕したイエスキリストの形とされたことで、キリスト生誕を祝うクリスマスには欠かせないお菓子となったのですね。パッと見ただけでは、イエス様の形には見えないのですが、当時のドイツ人は、それだけイエス様を大事に思って、作ったのでしょう。今も伝統菓子として受け継がれている由来を知ると、クリスマスを大事に思う気持ちがわかりますね。
シュトーレンとはどんな種類がある?
一口にシュトーレンと言っても、色々な種類があるようです。形はほぼ同じようですが、中身がかなり違っているようです。本場ドイツのシュトーレンの種類を調べてみました。
シュトーレンには①ブターシュトレン②マンデルシュトレン ③マルチパンシュトレン④ モーンシュトレン⑤ヌッスシュトレン⑥クワルクシュトレンがあります。この6種類の中で一般的なシュトーレンは、ドライフルーツを練りこんだバターシュトーレンです。ドイツのシュトーレンは昔からのレシピをそのまま守っているお店が多く、お気に入りのシュトーレンを見つけてみてください。
シュトーレンの形と仕上げにまぶされたシュガーは、布にくるまれたイエス様を表しているのでほぼ同じですが、シュトーレンの中身はお店によって違うので、いろいろと楽しむことができます。自分の好みのシュトーレンを見つける楽しみがありますね。シュトーレンの意味や由来をしっかりと受け継いだ伝統的な味をかみしめてみてください。
シュトーレンの正しい食べ方とは?
日本のクリスマスケーキはほとんど日持ちがしません。一方、本場ドイツではシュトーレンを一度に食べてしまないので、日持ちが必要です。毎日1切れずつ切って、味の変化を楽しみながら食べるそうです。美味しいからといって、一度に食べてしまわないでくださいね。クリスマスに近づくほど、濃厚になっていくシュトーレンの味をかみしめながら、じっくりと食べてください。
クリスマスにシュトーレンを食べる理由
では、なぜクリスマスにシュトーレンを食べるのでしょうか?今まで日本ではほとんど馴染みがなかったので、よく知らないで食べている人も多いと思います。クリスマスにシュトーレンを食べる理由は、いったい何でしょうか?
シュトーレンとは、布教活動につかわれた
約700年前からドイツではクリスマスの贈り物として、シュトーレンを司教様に献上していました。大切なクリスマスを祝うために無くてはならないシュトーレンは、キリスト教の布教活動にも使われる特別な存在として、今でもその伝統を守り続けて、みんなクリスマスを祝うお菓子として食べています。
シュトーレンとは、イエスの誕生日を待ちながら食べるお菓子!
ほとんど同じ形をしているシュトーレンは、イエスの赤ちゃんの頃の形を再現しています。シュトーレンをクリスマスまでに毎日1枚ずつ食べることは、イエスの誕生を心静かに待ち、喜びをかみしめることにつながるとても宗教的な意味合いがあるお菓子ですね。
シュトーレンが長持ちする理由
シュトーレンをクリスマスまで少しずつ食べるには、日持ちがしない材料や作り方だと傷んでしまいます。材料や作り方を工夫しているので、1か月でも長持ちするシュトーレンが出来あがっています。特に、スポンジケーキよりも水分量を少ないので、カビがしにくくなっています。
また、殺菌効果のある洋酒に漬けこんだドライフルーツやナッツ類をふんだんに生地に混ぜ込んでじっくり焼いているので、腐れにくくなっています。シュトーレンの周りに粉砂糖をまぶしているのも、砂糖が防腐剤の役目もしているので、長持ちするそうです。
シュトーレンの作り方
次に、シュトーレンの基本的な作り方を動画で紹介します。
材料や分量の解説も丁寧にされているので、シュトーレンを作ったことがない初心者も作りやすい動画ですね。
手作りのシュトーレンをクリスマスパーティーに並べたら、それだけで、本場ドイツの伝統的なクリスマスに近づきますね。クリスマスパーティーのデザートやお土産にもきっと喜ばれますよ!
最近は、自分で天然酵母から作って、シュトーレンを手作りする方もいるようです。自分の好みの材料や甘さに出来るので、いろいろとチャレンジされているのでしょうね。
シュトーレンの切り方
ところで、シュトーレンの切り方は、どうすれば良いか知っていますか?パウンドケーキなどは、端から順番に切りますが、シュトーレンの場合は、最初に真ん中から半分に切ってください。切り口をそのままにすると、そこから乾燥してパサパサになるので、気をつけてください。
シュトーレンの保存方法
シュトーレンの切り方でも紹介したように、乾燥すると風味も味も落ちます。それを防ぐためにも、シュトーレンの切り口をふさぐように合わせて、空気に触れないようにラップで包んだ後、アルミホイルで巻いてください。冷蔵庫に入れるとより乾燥するので、直射日光が当たらない場所で常温保存することをおすすめします。特に、暖房の効いていない部屋や涼しく湿気の少ない場所で保存してください。
シュトーレンの食べ方は?アレンジいろいろ
ここでシュトーレンの美味しい食べ方をいくつか紹介します。
最も一般的なシュトーレンの食べ方は、コーヒーや紅茶などの好みの飲み物と一緒に食べてください。シュトーレンの味をじっくりかみしめると、甘さが広がるので、飲み物は甘さ控えめが良いかもしれませんね。
ちょっとおしゃれに、赤ワインのお供に、シュトーレンはいかがですか?大人な味わいができますね。昔の宣教師たちも夜、赤ワインでシュトーレンを食べていたのかも?!シュトーレンの意味や由来を知って食べると、700年前にタイムトラベルしそうですね。
また、ドイツのクリスマスマーケットでも飲まれる伝統的なホットワインと一緒に、最後の一切れのシュトーレンを夜中に味わうことは、至福のひとときですね。寒さも厳しい12月、忙しいなかにも、ホットひと息できそうです。
シュトーレンは白ワインにも合います。クリスマスまで毎日味わいながら、食べたり飲んだり、本場ドイツのクリスマスを楽しめますね。いろんな種類のシュトーレンを食べくらべするのも、クリスマスパーティーを盛り上げに役立つかもしれません。
一方、日本酒のさわやかな新酒と一緒にシュトーレンを楽しむのは、日本人の斬新な発想ですね。甘みを抑えた手作りシュトーレンをつまみに、新酒がすすみそうです。シュトーレンの由来とはかなりかけ離れますが、楽しみ方もいろいろ!アイデア次第では、他にもシュトーレンの美味しい食べ方があると思います。
シュトーレンお取り寄せできる美味しい店
美味しい菓子店が多い神戸の「フロインドリーブ」のシュトーレンはおすすめです。遠くからでも買いに来る人がいるほど人気のお店です。通信販売もありますので、トライしてみてください。
北海道の「オーセントホテル小樽」のシュトーレンは、1999年から作られていて、楽天ランキングでも1位になるほど人気のシュトーレン。限定商品として「アップルワインシュトーレン」「日本酒シュトーレン」「ウイスキーシュトーレン」など、お酒を使った大人向けのシュトーレンが販売されています。お酒好きの方には、たまらないシュトーレンですね。
シュトーレンが高いのはなぜ?
最近は安いシュトーレンも出回っていますが、本来のシュトーレンは1本数千円します。なぜそこまで高いのかと思ってしまいますが、シュトーレンを長持ちさせるために、手間暇かけて作っているからです。逆に、安すぎるシュトーレンは、ニセモノかもしれないので気をつけましょう。
材料も時間もたくさんかけて、じっくり作るからこそ、本物のシュトーレンが出来上がります。シュトーレンの意味や由来を大切にしているからでしょうね。
日本のシュトーレンの楽しみ方
本場ドイツのクリスマスに食べる伝統菓子のシュトーレンですが、最近日本でもパン屋さんなどが製造販売するようになっています。ここでは、日本のシュトーレンの楽しみ方をいくつか紹介します。
ドイツではクリスマスを迎えるためのお菓子ですが、最近日本では年末年始にシュトーレンを楽しむ人が増えてきています。12月は何かと忙しく、ゆっくりとシュトーレンを味わう時間が取れないためでしょうか?ジャパニーズスタイルとして、定着するかもしれませんね。
日本の和菓子には定番の材料として使われている「栗と柚子」を使ったのシュトーレン。周りの砂糖は日本の伝統的な「和三盆糖」を使ってあるので、しっとりして上品な味の和風シュトーレンかいかがですか?
年末年始に楽しむ日本のシュトーレン!おせちの後のデザートにシュトーレンを食べる?!こんなスタイルがこれから日本でも流行ってくるかもしれませんね。
日本でも最近はシュトーレンの人気が出てきたので、クリスマスだけ楽しむシュトーレンはもったいないと、年末年始の挨拶用にシュトーレンを遣い始めています。これはドイツの伝統ではなく、日本独自のスタイルです。どう定着するか今後の展開が楽しみですね。
自家製酵母で初春シュトーレンを手作り!抹茶・ホワイトチョコ・甘納豆・自家製レモンピールなど、和洋折衷のシュトーレンは、日本オリジナルですね。シュトーレンの意味や由来とは少し離れてしましますが、日本文化と融合した新しいシュトーレンも楽しそう!
このシュトーレンは生地に抹茶を入れて、甘納豆と栗を入れ込んで焼いてあるので、日本独自のシュトーレンの楽しみ方ですね。逆に本場ドイツに日本風シュトーレンとして売り出してもいいのではないでしょうか?和食ブームの海外で、流行するかもしれませんね。
シュトーレンのまとめ
シュトーレンとは何なのか?なぜ、シュトーレンをクリスマスに食べるようになったのか?シュトーレンの由来や歴史から食べ方・作り方や美味しいお店も調べて、シュトーレンとはどんな魅力があるのか、もう一度まとめてみました。
シュトーレンとは、歴史と伝統を守るドイツのお菓子
シュトーレンは、ドイツのドレスデンが発祥。700年前からクリスマスのお菓子として宣教師に贈られたことが始まりで、今もその伝統を守り続けています。
シュトーレンとは、クリスマスを待ちながら食べるドイツ伝統菓子
シュトーレンは「幼子イエス」をかたどっているとされているように、イエスキリストの生誕を祝うクリスマスを待ちながら、毎日少しずつ食べてクリスマスを楽しむドイツ伝統菓子です。
シュトーレンとは、時間をかけて作りじっくり食べる伝統菓子
シュトーレンは、材料をたっぷり使い、じっくりと時間をかけて作られています。それだけ高価ですが、クリスマスを祝う伝統菓子として、今でもレシピを守り続けているお店も多くあります。普段は食べなくても、年に一度のクリスマスだから、高価でも美味しいシュトーレンを食べたくなるのでしょうね。
日本のシュトーレンとは、作り方も食べ方もアレンジ豊富!
最近やっと日本でもシュトーレンが認知され、日本のシュトーレンの作り方や食べ方のアレンジがいろいろあります。年末年始に食べるために、お歳暮にシュトーレンを贈るなど、ドイツのシュトーレンの意味や由来とは違った新しいシュトーレンの食べ方も出てきています。日本版シュトーレンの食べ方も楽しそうです。まだ食べたことない方は、ぜひおすすめのシュトーレンをどうぞ!