ホルモン鍋の作り方は?下処理の仕方・入れる具材などについても紹介!
冬のお鍋と言えばホルモン鍋ですが、お家でホルモン鍋を作るのはハードルが高そう・・・。そう思ってご自宅でのホルモン鍋は中々手が出せない方も多いのではないでしょうか?今回は、そんな方におすすめの美味しいホルモン鍋の作り方2種類とホルモン鍋を美味しく調理する為の正しい下処理の仕方。そして、ホルモン鍋を栄養満点に食べる為の相性バッチリの具材について、細かく紹介をしたいと思います。
ホルモン鍋が食べたい!
冬になると食べたくなる「ホルモン鍋」。やみつきになるあのプリプリとした触感と、コラーゲン豊富で低カロリーなホルモン鍋は今も昔も女性に大人気のお鍋です。アツアツのお鍋をお店で食べるのも格別ですが、お家で家族そろってみんなであの美味しさを楽しみたい!という方も多いのではないでしょうか?今回は、そんな皆さんにおすすめのホルモン鍋の作り方と生ホルモンの下処理の方法について紹介したいと思います。
ホルモン鍋のカロリーと効能効果
ホルモン鍋と言えば、低カロリーでダイエットに効果があるお鍋として人気です。ただ、実際のホルモン鍋のカロリーとは一体どれくらいのものでしょうか?ここでは、ホルモン鍋の作り方のご紹介の前に、実際のホルモン鍋のカロリーやホルモン鍋が栄養満点と言わるその理由。そして、ホルモン鍋が持つ効能について詳しく紹介をしていきます。
ホルモン鍋のカロリー
ホルモン鍋のカロリーは、味付けや調理方法によって多少異なりますが基本的には1人前で約388kcalと言われています。これは、およそおにぎり2つ分のカロリーと同等となりますが、他の人気鍋と比べるとかなりカロリーは控えめです。例えば、ホルモン鍋と並んで人気の高いキムチ鍋は約570kcal。御馳走として人気の高いすき焼き鍋は約890kcalのカロリーがあるので、ホルモン鍋は冬の人気鍋の中でも低カロリーのお鍋と言えます。
ホルモン鍋の効能とは
ホルモン鍋と言えば、コラーゲン豊富でダイエットに良いというイメージが強いお鍋です。実際、ホルモンには豊富なコラーゲンが含まれており、美容はもちろん疲労回復にも効果があると言われています。ホルモンのような内臓系のお肉にはビタミンBや鉄分、亜鉛が多く含まれており、たくさんの野菜を同時にとることが出来ることでホルモンの持つ高い栄養価の吸収を助ける役割があります。
また、ホルモン鍋の「もつ」は低カロリーながらも弾力があり食べごたえも十分なので、少量でも満腹感が得られやすく、ダイエットに最適です。お鍋のような暖かい料理は食べることで新陳代謝を良くして体温を上昇させてくれる効果もあり、冷え性の改善にも効果があると言われています。
ホルモン鍋の作り方
ホルモン鍋のカロリーや効果を紹介したところで、さっそくホルモン鍋の作り方について紹介したいと思います。まずは、ホルモンを美味しく食べる為の基本的な下処理の仕方。そして、人気のホルモン鍋の2つのお味のレシピを紹介いたします。
ホルモンの下処理の仕方
ホルモン鍋を作るにあたり、一番最初にぶつかるのがホルモンこと「もつ」の下処理の仕方です。基本的に、ホルモン鍋の美味しさはこの「下処理」がきちんとできるかどうかで味が変わってくるので、ここはしっかりと手をかけて頂きたい行程になります。
①ホルモンをボウルに移し、塩を加えてヌメリを取るように良く混ぜ合わせます。混ぜ合わせた後は、水でしっかりと洗い流します。この流れを3回程繰り返します。この時、素手で作業を行うと手にたくさんの脂がついてしまうので、気になる方はビニール手袋を使うのがおすすめです。この工程で、ホルモンのヌメリを取る効果があります。
②次に、ホルモンの量の約3分の1の量の小麦粉をホルモン全体にまぶし、汚れを落とすように強めにゴシゴシと良く混ぜ合わせます。混ぜ終わったら、塩と同じように水でしっかりと洗い流します。この工程をしっかり行うことで、ホルモンの臭みや汚れを落とすことが出来ます。
③ホルモンがしっかりと洗えたら、ザルにあげて水を切るかクッキングペーパーを使ってホルモンについた水気をしっかりと切ります。この時、ホルモンがまだカットされていないようであれば、食べやすい大きさにカットをします。以上で、ホルモンの下処理は終了です。
ホルモン鍋の醤油味スープの作り方レシピ
ホルモン鍋の定番の味といえば、たっぷりの野菜とプリプリのホルモンをあっさりと食べることのできる「醤油味」。ホルモン鍋の本場、博多でもホルモン鍋のベースは醤油味だと言われています。そこで、まずは定番の「醤油味スープ」のホルモン鍋のレシピについて、紹介したいと思います。
今回は、気軽に食べやすい2人分の分量でご紹介をしていきたいと思います。まずは、キャベツ4分の1を食べやすい大きさにカットしていきます。次に、ニラは約5-7cmにカットし、ホルモン鍋の主役である牛もつ(豚もつでも大丈夫です)200-250gは、上記で紹介した方法で下処理までしっかりと行います。にんにく(1片)はスライスにして、鍋の仕上げ用にとっておきます。
具材の準備が出来たら、次に醬油味スープを作っていきます。鍋に水2カップ(約400ml)、和風だし少々、醤油大匙3、みりん大匙1、砂糖少々、おろし生姜、おろしにんにくを加え、一煮立ちさせます。醤油味スープがフツフツとしてきたら、下処理をしたホルモンを加え中火で煮ます。この時、出てくるアクはこまめに取り除いてください。
アクが少なくなってきたら、一旦火を止めて準備をしておいた具材をキャベツ、もやし、ニラの順番でお鍋に入れていきます。この時、ホルモンを煮過ぎてしまうとせっかくのホルモンの栄養価が流れ出てしまったり、ホルモンが縮んでしまうことがあるので、ホルモンは煮込み過ぎないよう注意が必要です。もし、心配であれば一旦ホルモンを取り出し、野菜に火が通ってから鍋に戻すのもOKです。
野菜に火が通り、しんなりとしてきたらニンニク(1片)スライス、輪切り唐辛子(1本)を加え、最後にゴマをふって完成です。キャベツから水分が出るので、最後にスープを味見して味が薄いようであればここで少し醤油を足すのもおすすめです。お鍋を美味しく食べ終わった後は、中華麺を加えてしめの「ラーメン」にするのがおすすめです。
ホルモン鍋の味噌味スープの作り方レシピ
次は、ここ最近醤油味のホルモン鍋と並んで人気上昇中の「味噌味」のホルモン鍋のレシピの紹介です。醤油味よりもこってりとした味噌味は、若い人から男性にも大人気のホルモン鍋です。こちらもとても簡単&美味しいお味なので、定番の醤油味に飽きてきたら是非一度作ってみてください。
早速、レシピの紹介です。こちらも2人分の分量でご紹介をしたいと思います。まずは、キャベツ4分の1を食べやすい大きさにカットします。次に、ニラは約5-7cmにカットし、ごぼう(1本)は皮をしっかりと洗うかこそぎ落してささがきにします。牛もつ(豚もつでも大丈夫です)200-250gは、上記でご紹介した方法で下処理までしっかりと行います。にんにく(1片)はスライスにして、鍋の仕上げ用にとっておきます。
具材の準備が出来たら、次に味噌スープを作っていきます。鍋に水2カップ(約400ml)、鶏ガラスープ大匙1、合わせ味噌(70-80g)、オイスターソース小匙1、砂糖少々を加え一煮立ちさせます。ピリ辛がお好きな方は、ここで豆板醤を少々加えるのもおすすめです。
スープがフツフツとしてきたら、下処理をしたホルモンを加え煮ます(この時、出てくるアクはこまめに取り除いてください)。アクが少なくなってきたら、一旦火を止めて準備をしておいた具材をごぼう、キャベツ、もやし、ニラの順番で鍋に加え、野菜に火が通るまで待ちます。
ホルモンを煮過ぎてしまうとせっかくのホルモンの栄養価が流れ出てしまったり、ホルモンが縮んでしまうことがあるので、ホルモンは煮込み過ぎないよう注意が必要です。
野菜に火が通ったら、ニンニク)スライス、輪切り唐辛子(1本)、すりごまを加え完成です。お好みで最後にゴマ油を一回しかけることで、香ばしい味噌スープに仕上がります。お鍋を美味しく食べ終わった後は、ごはんと卵を加えて一煮立ちさせて作るしめの「味噌雑炊」がおすすめです。
ホルモン鍋におすすめのホルモンの種類
ホルモンと言えば、内臓系のお肉ですが美味しいホルモン鍋を作るにはどのホルモンがいいのでしょうか?実際、お肉屋さんやスーパーへ行くと様々な種類のホルモンが売られています。ここでは、美味しいホルモン鍋を作る時におすすめのホルモンの部位について紹介を致します。
クセが少なく食べやすい「マルチョウ」
ホルモン鍋のお肉として人気の部位の中に、「マルチョウ(丸腸)」があります。マルチョウは牛の小腸の部分で、コロンとした丸いフォルムとプリプリとした触感。甘味のある脂がたっぷりとのっているのが特徴のホルモンです。マルチョウは、柔らかく食べごたえのあるホルモンで、ビタミンB12が豊富に含まれており、貧血予防にも効果があると言われています。
マルチョウは、種類が豊富なお肉屋さんで購入することが出来、お値段はお店にもよりますが100gで200-400円程になります。ただし、ホルモン鍋におすすめの新鮮なホルモンを扱っているお店は少ないので、近くにお肉屋さんがないという方は、ネット通販で購入することも可能です。送料分、少しだけ割高にはなりますが各地のお肉屋さんのこだわりのホルモンを全国から取り寄せることが出来るので、色々調べてみるのがおすすめです。
プリとした弾力と厚みのある「シマチョウ」
次に、マルチョウと並んで人気のあるホルモンに「シマチョウ」という部位があります。シマチョウは牛の大腸の部分で、牛一頭から1kg程しか取れない希少な部位のお肉です。名前の通り、ホルモンの表面がシマシマ模様に見え、脂身は少なく歯ごたえが強いのが特徴です。また、シマチョウにはビタミンB1、ビタミンB12、ビタミンK等が豊富に含まれており、疲労回復に効果があると言われています。
シマチョウは、希少部位ということで種類が豊富なお肉屋さんでは取り扱っていることがありますが、基本的にあまり取り扱いのあるお店は少ないホルモンです。その為、確実に手に入れたい場合は、こちらのやはりインターネットの通販がおすすめです。希少部位ということで、値段の相場は100gで300-500円と割高にはなりますが、こってりとした旨みのつまったシマチョウのホルモン鍋は、是非一度試していただきたいホルモンです。
ホルモン鍋におすすめの具材
ホルモン鍋と言えば、ホルモンと一緒に沢山の野菜が食べられることが特徴のお鍋です。基本的に、どんな野菜を入れても美味しいお鍋ですが、ここではホルモン鍋を栄養満点に食べられる、相性バッチリの具材について紹介を致します。
ホルモンの臭み消し効果もある「ニラ」
ホルモン鍋の具材として外せないのが、ニラです。スーパーでも1年を通して購入できるニラには、疲労回復に効果の高いビタミンB1が豊富に含まれており、このビタミンB1は油と一緒に摂取することで体内への吸収を助けてくれる役割があります。また、ホルモン鍋の具材として使うことでホルモンの臭みを消してくれる効果があり、ホルモン鍋との相性は抜群の野菜です。
甘みが出てたくさん食べられる「キャベツ」
ニラと並んでホルモン鍋には外せない具が、キャベツです。キャベツには水分が多く含まれており、煮込むことでお鍋にキャベツの甘味が溶け出し全体的に甘くまろやかなお鍋に仕上がります。また、キャベツにはビタミンを初めカルシウム等の栄養素が豊富に含まれており、これらの栄養素は油(ホルモン)と一緒に食べることで体内に吸収されやすいという特徴があります。
食物繊維たっぷりで触感が美味しい「ごぼう」
お鍋にごぼう?と驚く方もいらっしゃるかもしれませんが、ホルモン鍋と意外と相性バッチリなのがごぼうです。切り方はささがきにして、キャベツより先にお鍋に入れてよく煮込むのがおすすめです。ごぼうには旨み成分が豊富に含まれており、食物繊維が豊富で便秘解消や血糖値の上昇を抑える効果があると言われています。ささがきにするのが少し大変なので、お急ぎの場合はスライサーを使うのがおすすめです。
野菜の量増やしにおすすめ「もやし」
ホルモン鍋の具材としては意外ですが、家庭で作る場合におすすめの野菜がもやしです。スーパーでも比較的お手軽な値段で購入でき、どんな味のスープやお鍋にも合うもやしはホルモン鍋との相性もばっちりです。家族が沢山いる場合等の量増し野菜としても万能です。ただし、もやしはキャベツと同じで水分が多く出やすい野菜なので、スープの味が薄まることが気になる場合は、スープを多めに作って継ぎ足して頂くのがおすすめです。
ホルモン鍋をお家で作ってみよう!
今回は、冬に美味しいホルモン鍋のレシピや美味しいホルモンの種類、ホルモンと相性バッチリの具材について紹介させて頂きました。ホルモンには豊富な栄養素が含まれており、たくさんの野菜が同時に沢山食べられるので冬の栄養補給にもばっちりなお鍋です。生で新鮮なホルモンさえ準備が出来てしまえば、あとはお家にあるものだけで簡単に作れるので、是非一度、あの美味しさを家族皆で楽しんでみてください!