七夕にそうめんを食べる意味と由来を調査！レシピと盛り付けも紹介！

そうめんを七夕に食べる意味を知ってますか？大昔の風習から現代まで意味合いは違ってきていますが、一年間の無病息災を願って、習い事の上達を星に願って、そうめんの原料小麦の収穫時期が七夕の頃なので感謝して、そうめんを天の川に見立て、七月の暑い時期に健康を願ってそうめんを食べます。

七夕にそうめんを食べる意味と由来は1000年以上前の中国の七夕の起源からです。七夕とは中国では昔は1〜9を奇数と偶数に分け奇数は縁起の良い数、偶数は縁起の良くない数として1月1日は春節・3月3日は桃花節・5月5日は端午節・7月7日は七夕節・9月9日は重陽節を季節の変わり目にあたって祝事をする日としました。節日と言います。縁起の良い奇数が連なる7月7日の夕べに祝い事を行う日が七夕の節句、七夕の由来です。

そうめんを食べるきっかけになった七夕の由来は日本の神事であった棚機（たなばた）と中国から伝来した七夕伝説と乞巧奠（きこうでん）の伝説が交わり現代のかたちになりました。穢れを祓った乙女たちが清い水辺にある機屋にこもって着物を織って棚にそなえ、祖霊を迎える行事を棚機と言われ、行われた７月7日の夕方で七夕（しちせき）でしたが、棚機にちなんで七夕（たなばた）という読み方に変わっていきました。

乞巧奠（きこうでん）は裁縫やはた織りが上達することを織女星に祈る風習から生まれた中国の行事で7月7日に行われ、やがてはた織りだけでなく芸事や書道などの上達も願うようになりました。七夕伝説は織姫・彦星の星物語から始まります。天の川に輝く琴座のベガが織姫（織女星）鷲座のアルタイルが彦星（牽牛星）白鳥座のデネブは橋渡し役となるカササギです。結んだものが夏の大三角形と呼ばれ星座を探す目印になっています。
 

七夕行事の日本での由来は、始まりが乞巧奠（きこうでん）の話が伝わった平安時代です。桃や梨、野菜、干物、そうめんの原型索餅を供えて、香をたき、楽を奏で、願い事を和歌で書くなど、七夕が宮中行事として行われました。江戸時代になり七夕行事が五節句の一つとなり、七夕は庶民の間でお祭りとして広まり野菜や果物を供えて願い事を五色の短冊に書いて笹、竹につるしました。この頃の七夕からそうめんが食べられていました。

七夕にそうめん食べる意味には、幾つか説があります。古代中国で7月7日に亡くなった貴族の子が霊鬼神となって熱病を流行らせてしまいました。困った人々が子供の好物だった索餅さくべいを供えて祀るようになったことから、7月7日に索餅を食べると1年間無病息災で過ごせる説があります。

索餅が日本に伝わり宮中行事に取り入れられ、庶民に広がっていきました。索餅はそうめんへと変化し、七夕にそうめんを食べるようになりました。

流れる様子の天の川や織姫の織り糸にイメージして、七夕にそうめんを食べるという説があります。元々、着物を織ることに関するお祭りが由来です。そうめんを織姫が織っていた白い糸に見立て着物織り技術の上達を願う意味がありました。小麦の収穫を神に感謝して報告の意味でそうめんを食べたという説があります。

現代も7月7日の七夕は織姫と彦星のように願い事が叶うことをねがって、色とりどりの短冊に願い事を書き、笹や竹の葉に飾るようになりました。中国には古代より自然現象や社会現象が木・火・土・金・水の五つの要素によって変化するという説があり、五色の短冊はこれにちなんだ緑・赤・黄・白・黒です。中国では短冊ではなく織姫の織り糸にちなみ五色の糸をつるしたり、吹き流しを飾ります。

七夕にそうめんを食べる様になった江戸時代に五色のそうめんも食べられていました。中国の陰陽五行説からの色で、各々の色が意味を持つと言われています。厄除けなどの意味もあるそうです。持つ意味を考えながら見た目の彩が良いそうめんを七夕に食べてみて下さい。

平安時代に宮中で行われる儀式や作法を纏めた延喜式という格式が出来ました。その延喜式の旧暦7月7日の七タの儀式に索餅(さくべい)が供えられました。索餅はそうめんの原型とされ、宮中の七夕行事に索餅が欠かせませんでした。索餅は中国から伝わった麺料理で、小麦粉と米粉に塩を加え水で練り縄状にした麺です。中国から伝わった風習が日本の宮中で行われ、一般庶民にも広まり七夕に索餅を食べるようになりました。

時代を経るとともに索餅がそうめんに変わって現代に至ります。七夕にそうめんを食べる慣習があるの知ってますか？全国でも一部の地域ですが残っていて七夕行事食としています。古来からの由来で日本人とそうめんと七夕の繋がりが確かな事から、全国乾麺協同組合連合会が7月7日は「七夕・そうめんの日」と決めました。

七夕の歌に笹の葉サラサラと言う歌い出しがありますが、七夕の飾りは竹に付けますか笹ですか？どちらもOKです。竹や笹には呪力が備わっていると昔の日本ではされてきました。神秘的な植物とされてきました。風に靡いた時の葉の音が神様が宿る依り代と神事に用いられ、日本人は竹や笹に対しては信仰とも思える気持ちが根付いています。七夕にそうめんを食べる風習が残るのも、そんな日本人だからかも知れません。

風習が残り今でも七夕にそうめんを食べている都道府県は七夕祭りで有名な仙台を中心とした東北地方と北海道です。全国的にはマイナー感がある風習ですが、一万人位に「七夕に何かを食べる風習があるか」の調査で全体的には少ないですが、近畿北部や九州北部などでそうめんが食べられていました。風習に関係なく七夕にそうめんを食べる人が多くなってきていて、メジャー目前です。

七夕に食べられるそうめんは冷やしそうめんの様な普通のレシピで食されています。七夕に食べる意味で色々の七夕アレンジで食べるのも楽しいです。麺料理の代表そうめんは沢山のレシピが紹介されていますが、清涼感のある美味しい冷やしそうめんを食べるために茹で方とつゆの作り方のをおさらいです。1人前2束100gに1リットルのお湯が目安です。

そうめんは茹で方をマスターすると、麺のコシが強くなって美味しくなります。茹で方は大きめのなべで沸騰したお湯の中にバラバラと広げて入れます。煮立ったらふきこぼれないよう強めの中火にして1~2分間ゆでます。ふきこぼれそうになったら水約カップ1/2の差し水。ゆであがった麺をザルに移し。準備しておいた冷水のボウルの中で粗熱をとり、素早くざるに戻し、流し水でしっかりもみ洗いします。さらにおいしくなります。

 

つゆは水1リットル・昆布20g・鰹節40g・みりん2t・濃口醤油80cc・砂糖1/2Tです。鍋に水と昆布を入れ10時間から一晩おき、昆布だしを作ります。昆布を取り出した鍋を火にかけ、沸騰したら火を止めるか差し水で沸騰を抑えます。鰹節30ｇを鍋に入れ20～30秒煮立ちしたら火をとめ、丁寧にアクを取ります。鰹節が沈んだらザルに布かキッチンペーパーをしいて鰹節を濾します。ゆっくり濾すと出汁が澄んで綺麗になります。

作っただし汁に濃口醤油と砂糖とアルコール分を抜いたみりんを入れ煮て、最後に鰹節の10gも加え、火を止め、濾します。

冷やしそうめんの薬味といえば、ネギやショウガです。そうめんの盛り付けに細かく刻んだネギを添えると彩映えして風味も良くなります。ネギには消化液の分泌を促進する成分が含まれています。ショウガは殺菌作用と身体を温める作用があります。冷たいそうめんとショウガは相性が良く一緒に食べると身体に優しいです。他にもミョウガや大葉もおすすめです。

冷やしそうめんに紅葉おろしや大根おろしなどもネギやショウガと同様に彩りや風味が増します。見た目も味もシンプルなそうめんは、添える薬味のアレンジ、付けるつゆの工夫、盛り付けのアレンジ、いろんな食材とアレンジしたりと楽しむことが出来ます。

七夕冷やしそうめんレシピ：そうめん300g・卵2個・かに1缶・ほたて貝柱1缶・ツナ1缶・干ししいたけ小4枚・A砂糖1/2t（小さじ）・Aしょうゆ1t・Aみりん1/2T（大さじ）・A干ししいたけの戻し汁3T・みょうが2本・しょうが （皮をむいてすりおろす） 1かけ・刻みネギです。作り方はそうめんは1束ずつ片端を糸でしばり、たっぷりの湯で茹で、流水でもみ洗いします。

ボウルに卵2個を割り箸で泡立てずにかき混ぜ、玉子焼き器にオリーブオイルを引き 6枚ほどの薄焼き玉子をつくり、重ね合わせ、包丁で細く切って錦糸玉子をつくります。かには軟骨を取り、食べやすい大きさにほぐします。干ししいたけは戻して、煮汁Aで煮て冷まします。そうめんは縛った部分を切り落とし、たたむように二つ折りし竹の器に盛り付けます。麺つゆにツナ・カニ・ホタテ貝柱のほぐし身を加えれば旨みたっぷりです。

七夕そうめんレシピ：五色の短冊と同じ意味を持つ五色めん、彩が良いので、それだけで見栄えが良い一品です。一口で食べられる量の茹でたそうめんを、菜箸にくるくると巻きつけて菜箸から外して器に盛り付けます。湯むきしたトマトをカットしてソーメンの上に薄切りした青じそと飾ります。アレンジつゆ：絹豆腐120gは潰して豆乳50mlと合わせます。めんつゆ100mlを加え、いりごま・おろししょうがと混ぜ合わせます。

粗みじんのみょうが1本、刻み細ねぎ3本、きゅうり1本とパプリカ黄・赤各1/2個を星形に型抜きします。乾燥海藻10gは水でもどし洗い、適当な大きさに切ります。カシューナッツ適宜。そうめん100gを茹で器に盛り付けます。星形に抜いたきゅうりとパプリカ、塩茹でしたムキエビ3〜４尾、海藻を盛り付けます。トマト1個は皮を湯剥きして刻み、めんつゆ、水、塩、ごま油を混ぜたつゆを回しかけ、カシューナッツを飾ります。

ひな祭りのひなあられ、子どもの日のちまきや柏餅、七夕は七夕の由来と意味で紹介したそうめんが行事食です。七夕そうめんは茹でたそうめんで天の川のイメージの形を作り、器に盛り付けて星形に切った具材を添えるだけで、一気に七夕らしさがでます。

笹の葉を使うことから「笹の節句」と呼ばれる七夕の別名があります。七夕そうめんのレシピにもきゅうりで竹や笹を作り飾っています。伝統的な斜め切りは形が笹の葉に似ていることから「笹切り」とか「笹打ち」とも呼ばれます。斜め切りは細長い材料を斜めに切るやり方です。切ったきゅうりを重ねるだけで、笹の葉になります。

きゅうりで竹を作ります。端から3枚の輪切り、3枚とも半分に切ります。胡瓜を縦1/4に切り分けて種を三角形に切り落とします。長さを三等分にして下記の写真の様に浅い切り込みを入れ、竹の節を作ります。節になる部分の真横から長さ3㎝、深さ半分までの切り込みを入れ、切り込みを入れた部分に楊枝を平行にあて左右に回すと切り口が開きます。半月に切った胡瓜を2~3枚重ねて差し込んでください

七夕そうめんレシピ：そうめんは1束の片方の端だけ1cm位のところを糸などで縛ります。縛っていない部分をほぐしながら茹でて水気をきります。縛った部分を切り、天の川の様にカーブを付け器に盛り付けます。ハムと厚焼きの卵は星の形に型で抜き、短冊切りと星型に抜いた人参を茹でます。ミニトマト・塩茹でしたオクラを飾り、つゆを注ぎます。

七夕そうめんレシピ：鍋にめんつゆ1と1/2カップを入れて火にかけ、煮立ったら火を止め1Tの水でふやかした粉ゼラチンを加えてよく混ぜ、粗熱を取りバットに移して冷蔵庫へ、めんつゆのジュレです。豚薄切り肉しゃぶしゃぶ用100gは塩、こしょうをして片栗粉をまぶしてゆで、えび3本も殻をむいて背わたを取り片栗粉をまぶしてゆでます。

オクラ1本は塩茹でして小口切り、にんじん適量は輪切りにして塩茹で、星型で抜き、スライスハムも星型で抜きます。みょうがときゅうりは千切り、そうめん200gの1束の片方の端だけをタコ糸で縛り茹でます。器に下処理したそうめんを天の川の様に盛りつけます。錦糸卵を作り、そうめんを囲む様に他の素材と添えます。ハムと人参の星型とオクラを流れるそうめんの上に飾り、フォークでくずした、めんつゆジュレを添えます。

七夕そうめんレシピ：えび4尾は殻をむいて背わたを取り片栗粉をまぶして茹でます。オクラ3本を塩茹して小口切り、大根15cmときゅうり1/3本はピーラーで薄切り、錦糸卵を作ります。ほぐした25gの明太子・千切りした青じそ2枚・レモン汁1t・麺つゆ150mlを合わせます。茹でたそうめん200gを天の川の流れの様に盛り、オクラを星に見立て、エビ、錦糸卵を飾り大根、きゅうりを添えます。合わせためんつゆで食して下さい。
 

そうめんの端をタコ糸で縛り、沸騰したお湯でゆでます。 箸で何度か動かしながら茹でないと、糸で縛った部分が硬く仕上がつてしまいます。素麺を器に天の川の形に盛り付けます。大根はスライスして短冊に切り、胡瓜も短冊に、人参も短冊にきります。オクラはボイルしてスライス、形はすでに星の形です。金糸卵を作り、星型で抜きます。短冊の人参、胡瓜、大根を飾り、ささ船に生姜を入れて添え、めんつゆを横から静かに注ぎます。
 

七夕に食べる冷やしそうめんのつゆ、自家製でも市販のめんつゆを使って、他の調味料を入れるだけで、いつもと違う味になります。オリーブオイルをめんつゆに入れるだけで、爽やかな香りとコクがプラスされます

ごま油を加えることで、一気に中華風のそうめんつゆになります。コクと香ばしさが出て、ラー油も加えるとさらにおいしいです。お好みの酸味になるように量を調節してめんつゆに酢を入れてさらにレモンを加えるとポン酢のような味わいになります。

めんつゆに色々の具材を加えてアレンジ：梅干しは種を取り除きペースト状・青じそは細かく・すりごま・水と氷を加えて混ぜたらできあがりです。トマトをカットし、そこにタネを取り除いたはちみつ漬けの梅・生姜おろし・ネギを加えて混ぜるだけです。大根おろしに刻んだ大葉とねぎを加えただけのさっぱりしためんつゆはおすすめです。

納豆＆ねぎは器にひきわり納豆とめんつゆを器に入れ、ねぎの小口切りをのせます。トマト＆バジルはトマトの7mm角切りとめんつゆを器に入れ、バジルの葉をちぎって飾り、オリーブオイル2~3滴たらします。アボカド&海苔はアボカドの皮をむいて1㎝の角切りとめんつゆを器に入れ、ごま油をたらして、もみ海苔をのせます。めかぶ＆うずら卵はめんつゆとめかぶを混ぜて器に入れ、うずら卵をのせます。

材料はそうめん3束・きゅうり1本・ナス1/2本・トマト1/2個・オクラ3本・ミョウガ1個・シラス適量・麺つゆ/ごまだれ適量・ごま油適量です。

作り方はキュウリを小口切り、ナスを切りごま油で炒め、きゅうりと麺つゆ2Tで和え水気を切ります。オクラを茹で1cm幅に切り、ミョウガを千切り、トマトを角切りにします。器に材料を全て入れ麺つゆ3Tとごま油1tで和えます。茹で上がったそうめんを入れ良く和え、盛り付け、シラスを散らします。
 

材料・作り方はそうめん2束・ツナ1缶80g・卵2個・乾物さくら海老適量・白だし4T・サラダ油2T・青じそ適量です。そうめんを茹で、水気を切り、油1Tをからめます。フライパンに油1Tを熱して卵を割り入れ、いり卵を作ります。そうめん・ツナ・さくら海老・白だしを混ぜ合わせ味をなじませ、器に盛り付け、千切りにした青じそをのせます。

材料はそうめん2束100g・キャベツ130g・みょうが2個・青じそ1束・細ねぎ12本分・しょうが20g・市販揚げ玉2T 。キャベツはせん切り、みょうがの芯以外をせん切り、青じそはせん切りにして水にさらします。細ねぎは小口切り、しょうがは皮をむいて、すりおろします。

作り方はごまだれはボウルに白練りごま2T・マヨネーズ1Tを合わせてよく混ぜ、めんつゆを少しずつ加えていき、最後にすりごまを加えます。お湯が沸騰してきたらそうめんを茹で始めます。箸でほぐしたら、キャベツを加えて1~2分間いっしょにゆでます。そうめんは少し芯が残る位、ざるに上げ、流水でもみ洗いして水けを絞る。器に盛り付け、みょうが・しそ・揚げ玉で飾り付けします。

材料・作り方はめんつゆ適量と市販のごましゃぶのタレ適量は合わせます。きゅうり1本は千切り、そうめん4束も茹でて水気を切ります。もやし1袋を軽く茹で、あげる前にコーン適量も加えて茹でます。しゃぶしゃぶ用豚肉250gも軽くゆがき、粗熱を取ります。そうめん、もやし、コーン、真ん中に豚肉を盛り付け、カニカマ適量、刻んだ青じそを盛り、つゆを回しかけ、炒りごま。

アボカド1/2個・カニカマ2本・マヨネーズ1T・コーン缶ホール2T・レタス2枚・そうめん2束・白ごま適量。お酢25ccA・麺つゆ2倍/50ccA・ごましゃぶ50ccA・水50ccA。作り方はそうめんを茹でて、冷水でよく冷やします。1cmの角切りにしたアボカドと、カニカマをほぐしてマヨネーズであえます。レタスをせん切りにして冷水にさらし、器にそうめん・レタス・コーンを盛り付け,合わせたつゆAをかけ、白ごまをふります。

織姫と彦星が1年に1度出会う七夕・願い事を短冊に書いて竹笹に飾る七夕・七夕飾りなど夏を彩る日本の行事です。七夕にそうめんを食べる意味や由来は1000年以上前の中国に遡る、とても歴史的です。節供に旬のものを食べ、邪気や災いを祓ったり、無病息災を願う風習が各地であり、そうめんもそのひとつです。理由などなくても夏の暑い時期にそうめんは欠かせません、年中行事を大切に七夕の行事食そうめんを食べてみて下さい。