焼鯖そうめんは滋賀長浜のご当地麺!行列ができる老舗「翼果楼」が絶品

「焼鯖そうめん」みなさんはこの料理を知っていますか?焼鯖そうめんは、滋賀県長浜市の名物料理で湖北地方に伝わる郷土料理です。その名の通り、鯖とそうめんというシンプルな料理ですが、長浜駅には「焼鯖そうめんまっぷ」が置いてあり、ご当地麺として人気があることが伺えます。焼き鯖そうめんが食べられる「翼果楼(よかろう)」は行列ができる人気店です。そんな人気店で食べられる、絶品メニューを紹介します。

焼鯖そうめんは滋賀長浜のご当地麺!行列ができる老舗「翼果楼」が絶品のイメージ

目次

  1. 1焼鯖そうめん滋賀県長浜の郷土料理
  2. 2焼鯖そうめんを滋賀県長浜で食べるなら「翼果楼」がおすすめ
  3. 3翼果楼で食べられるメニュー紹介
  4. 4滋賀県長浜の名産の紹介
  5. 5お店に行かなくても焼鯖そうめんが食べられる?
  6. 6滋賀に行ったなら翼果楼の焼鯖そうめんは食べるべし!

焼鯖そうめん滋賀県長浜の郷土料理

各地域には、昔からそれぞれの環境や生活にちなんで受け継がれる、伝統・郷土料理がありますが、「焼鯖そうめん」もその1つです。今やご当地麺としても大人気の焼鯖そうめんについて見ていきましょう!

焼鯖そうめんとは、焼鯖とそうめんを炊き合わせた、滋賀県長浜市湖北地区に伝わる料理で、湖北の風習と冠婚葬祭が深く関わっている伝統の料理です。湖北地区には、農家へ嫁いだ娘が5月の田植えの農繁期で忙しく過ごすことを案じて、親が嫁ぎ先へ焼鯖を贈る「五月見舞い」という風習がありました。

その焼鯖を甘辛い醤油で煮込み、焼鯖を煮込んだ煮汁でそうめんを炊いて作った鯖そうめんは、手軽に食べることができる農繁期の定番メニューだったそうです。他には長浜では、長浜曳山祭りが行われますが、その祭りに集う客人をもてなす「ハレの日の御馳走」の料理として、欠かすことができない1品だったそうです。そんな名残から、現在でも多くの人を魅了する滋賀県長浜市を代表する郷土料理になっています。

滋賀県は海がない内陸ですが、なぜ鯖がメインの伝統・郷土料理があるのでしょう?その昔、現在の福井県若狭湾で獲れた鯖を、滋賀県を経て京都まで運んだ道、「鯖街道」があったためで、長浜は鯖街道には入っていませんが、内陸の地でも鯖が流通しやすかったことで、この土地に鯖が根付いた背景があると言われています。

また、当時は海魚は貴重だったそうで、そんな鯖は結婚や祭りの時等の特別な日や、贈り物として食べられていたという説もあります。こういったことから焼鯖そうめんが、冠婚葬祭と深い関わりのある伝統の料理となっているようです。

Thumb鯖の冷凍保存の方法を解説!賞味期限やおすすめの活用レシピもご紹介 | お食事ウェブマガジン「グルメノート」

焼鯖そうめんを滋賀県長浜で食べるなら「翼果楼」がおすすめ

長浜駅から徒歩で数分のところに北国街道があります。北国街道は、明治時代より黒壁銀行という愛称で親しまれてきた銀行を改装した「黒壁ガラス館」を中心としたガラスショップや、ギャラリー、カフェ・レストランなどが、古い町並みに点在している観光スポットです。長浜市名物の焼鯖そうめんは、市内の9店舗で食べることができ、その中でもおすすめの人気店「翼果楼(よかろう)」がこの北国街道沿いにあります。

昔懐かしい雰囲気の店構え

焼鯖そうめんの老舗で人気店の翼果楼は、江戸時代に北国街道の宿場町として栄えた、古い街並みを活かした通りにあり、築200年の商家(江戸末期のちりめん問屋)の歴史と重みを感じる佇まいと、どこか懐かしい雰囲気を感じさせる店構えとなっています。

店内は暖色の優しい灯りがともり、ジャズが流れ、手作りガラスや骨董品、歴史を感じる家具などが飾られています。茶室や中庭もあり落ち着いていて、昭和感あふれるレトロな雰囲気が人気になっています。店の外には人気店の証ともいうべき、有名人の写真が飾られ、店内にも数多くの有名人のサインが飾られています。

休みの日には行列があたりまえ!

そんな昔懐かしいお店の雰囲気に誘われてか、休日ともなると開店時間の前から、小さい子供連れの家族や年配のグループなど、年齢層の幅広い人たちで行列ができています。開店時間からお昼時を過ぎても行列は続くようです。営業時間は10:30からで売切れ次第終了、定休日が月曜日になっています。平日は比較的スムーズに利用できるようなので、行列に並びたくない人は平日の利用がおすすめです。

翼果楼では焼鯖そうめん単品の注文が可能

そうめんといえば主食で食べられていますが、焼鯖そうめんは、汁なしの濃い目の味付けがされていて、ご飯と一緒に食べる「おかず」として食べられています。翼果楼のメニューを見ても、ごはん・焼鯖寿司・十八穀おにぎりなどの主食がセットのメニューが並んでいます。セットメニューではボリュームがありすぎると心配な人は、値段もリーズナブルな単品メニューの焼鯖そうめん(900円)がおすすめです。

翼果楼で食べられるメニュー紹介

翼果楼の焼鯖そうめんは、1990年の開店以来、継ぎ足ししてきたしょうゆベースの甘辛い秘伝のたれを使用しています。その秘伝のたれで、骨が食べられるほど柔らかくなるまで、丸2日かけて煮込んだ肉厚の焼鯖と、3年寝かせたコシの強いそうめんを、焼鯖を煮込んだ煮汁で炊き上げ合わせた焼鯖そうめんの味を求めて、行列ができる人気店の翼果楼のメニューを紹介します。

定番のご飯と一緒に食べるセットメニュー「鯖街道」

翼果楼定番のメニュー・鯖街道(1,340円)になります。セット内容は、焼鯖そうめん・寄せゆば豆腐・ご飯(近江米・こしひかり)・吸物・香の物になります。やや歯ごたえのある近江米のコシヒカリと、甘辛い秘伝のたれで煮込んだ焼鯖、その煮汁の旨味をたっぷり吸っているコシのあるそうめんの、相性の良さと抜群のおいしさを堪能できます。

おすすめ焼鯖寿司も食べられるセットメニュー「鯖街道焼鯖寿司付」

焼鯖寿司も食べられるおすすめのメニュー・鯖街道 焼鯖寿司付き(1,770円)です。セット内容は、焼鯖そうめん・寄せゆば豆腐・焼鯖寿司・吸物になります。焼鯖寿司は3貫付いています。ガリと大葉の香りと焼鯖との相性が抜群です。鯖の身が厚くて寿司飯がしっかり詰まっているので、ボリュームがあります。そうめんだけでは物足りない人におすすめです。

十八穀おにぎりがどこか懐かしい「お千代膳」

続いて、懐かしさ漂う十八穀おにぎりが付いている・お千代膳(1,770円)です。セット内容は、焼鯖そうめん・十八穀おにぎり・赤こんにゃく・白和え・千代子餅・吸物になります。千代子餅とは長浜名物の「豊公もなか本舗・丸喜屋の千代子もち」チョコ味のデザートです。こちらは、焼鯖そうめんにヘルシーな雑穀のおにぎりに、近江八幡名物の赤こんにゃくや、小鉢にデザートもついたお得なセットになります。

お千代膳の十八穀おにぎりを焼鯖寿司に変更したい!そんな時は・お千代膳 焼鯖寿司付き(2,040円)があります。セット内容は、焼鯖そうめん・焼鯖寿司・赤こんにゃく・白和え・千代子餅・吸物になります。こちらは、滋賀県の名産品を堪能できるおすすめのセットです。

近江牛も楽しめる「翼果楼御膳 近江牛」

ちょっと値段は張りますが、滋賀県の人気食材の近江牛が入ったセットはいかがでしょうか?・翼果楼御膳 近江牛(3,300円)、セット内容は、近江牛陶板焼き・おさしみ・焼鯖そうめん(小鉢にて)・琵琶湖の湖魚盛り(小鮎煮・えび豆煮)・和え物・寄せゆば豆腐・ごはん(近江米・こしひかり)・香の物・千代子餅・吸物になります。ボリューム満点で、滋賀県の人気食材の近江牛も食べられるおすすめのメニューです。

焼鯖そうめんなしのメニューもあり「淡海」

鯖が食べられない人でも安心!人気食材が入ったメニュー・淡海<おうみ>(2,500円)があります。セット内容は、近江牛陶板焼き・おさしみ(鮒の子付き)・寄せゆば豆腐・琵琶湖の湖魚盛り(小鮎煮・えび豆煮)・ごはん(近江米・こしひかり)・吸物・香の物・千代子餅になります。焼鯖そうめん抜きの、滋賀県の名産が堪能できるセットになっています。

上記で紹介した、鯖街道やお千代膳の4種類のセットメニューは、個人客専用のメニューのようです。翼果楼には旅行会社向けのメニューがありました。ビードロ箱 名物焼さばそうめん、赤こんにゃくの田楽付(2,200円)や、ビードロ箱(1,650円)の2つがあり、セットの内容にうなぎがついていて、贅沢感がプラスされています。

単品メニューでは「鮒ずし」も楽しめる!

続いては単品のメニューを紹介します。滋賀県の郷土食・鮒ずし(1,650円)です。塩漬けにした鮒を用いてご飯に詰め込んで発酵させる熟れずし(鮓)です。今流行りの発酵食品で、昔は保存食として人々の食には欠かせないものだったそうです。鮒ずしは乳酸菌・タンパク質・ビタミンを多く含む健康食品でもあります。チーズのような酸味の強い香りと、〆鯖の酸味を強くしたような独特な風味を味わってみてはいかがでしょうか?
 

単品メニューでは鮒ずしのほかにも、えび豆煮(400円)や小あゆ煮(600円)、夏季限定の鯉の子まぶし・冬季限定の鮒の子まぶし(各700円)など、滋賀県の郷土料理がならんでいます。他にも十八穀おにぎり・2個(380円)や、焼鯖寿司・3貫(650円)、1本(1,300円)、お吸い物(220円)が単品注文が可能です。

麺類も単品の焼鯖そうめんのほかに、きつねにゅうめん(780円)やきつねにゅうめん 十八穀おにぎり付き(1,150円)、夏季限定の豆乳そうめん(780円)があります。好みの単品メニューを組み合わせて食べる人も多いようです。

お土産で焼鯖そうめんや鯖寿司を持って帰る!

人気店の焼鯖そうめんと焼鯖寿司は、お持ち帰りもできるんです。店内で食べた人が、お土産として買い込んでいくことも多いそうで、休日ともなると売り切れてしまうこともあるようです。値段は店内飲食と変わらず、焼鯖そうめん(900円)、焼鯖寿司1本(1,300円)となっています。

滋賀県長浜の名産の紹介

ここで滋賀県の人気名産品を紹介します。滋賀といえばブランド牛の近江牛です。霜降りで柔らかく、上品な脂で後味すっきり、ステーキやしゃぶしゃぶがおすすめです。続いて、滋賀県人のソウルフード鮒ずしです。昔から体調が悪い時には、鮒寿司が持つ乳酸菌の働きや、天然の抗生物質等の作用がある鮒ずしを薬代わりに食べる風習があるそうです。高栄養で滋養作用などを持つ優秀な健康食、土産品としておすすめの1品です。

続いては、うばがもちやのうばがもち(12個入り・600円~)。滋賀県羽二重餅米でついた餅を北海道産のあんこで包んだあんころ餅、味、見た目の可愛さが人気です。続いて、クラブハリエのバームクーヘン(1,080円~)。職人の手で焼き上げられたしっとりとした食感が人気です。続いて、三井寺力餅本家の三井寺力餅(6本入り・648円~)。抹茶がブレンドしてある青大豆きな粉をまぶしたもの、シンプルな味わいが人気です。

長浜名物をもう一つ紹介します。自家製のうどんに、作り込んだ出汁のあんをかけ、大きい椎茸がのった「のっぺいうどん」も名物です。この料理が食べられる店が「茂美志や(もみじや)」です。こちらは翼果楼の姉妹店になっていて、翼果楼と同様に湖北の食文化の提供にこだわり、長浜の郷土料理を基にした独自メニューが食べられる店です。

お店に行かなくても焼鯖そうめんが食べられる?

名店の味を紹介したところで、人気の焼鯖そうめんは、食べに行かないと口にすることができないのでしょうか?そこで調べてみました。滋賀県長浜市を代表する郷土料理だけあって、長浜市内と隣の米原市の店(長浜まちなか・まちの駅、長浜ロイヤルホテルなど)や、道の駅では、焼鯖そうめんを販売しているところが多くありました。

土産品として自分で調理するタイプや、道の駅では総菜コーナーにで、パック詰めされている物も販売されています。長浜まで来たけれど、お店に行くことができない場合は、ご当地の土産品を扱う店や、道の駅「近江母の郷」・「湖北みずどりステーション」など、総菜コーナーや土産品コーナーに立ち寄ってみてはいかがでしょうか?

また、滋賀県まで足を運ぶことができない人でも、焼鯖そうめんを食べることができちゃいます。通信販売によって購入可能です。「おくどさんネットショップ」では、焼鯖そうめん(乾麺タイプ)2人前が1,080円で販売しています。商品内容は、そうめん(乾麺タイプ)・2束、出汁・2パック、焼鯖・2パックとなっています。

滋賀に行ったなら翼果楼の焼鯖そうめんは食べるべし!

今回は滋賀県長浜名物の焼鯖そうめん・翼果楼について紹介しました。なぜ、現在焼鯖そうめんが人気となったのかというと、約6~7年前に長浜観光協会が長浜名物料理を思案していたところ、長浜湖北地区に伝わる伝統料理の焼鯖そうめんに白羽の矢が立ち、観光協会が焼鯖そうめんマップを作成し各メディアに取り上げられることなどで、焼鯖そうめんが人気になりました。

各地域に様々な郷土料理がありますが、長浜名物の焼鯖そうめんも郷土料理の一つ。長浜の湖北地区で農家に嫁いだ娘の身を案じて贈った「五月見舞」に焼鯖が贈られたいうところから、焼き鯖そうめんの始まりともいわれていますが、他にも曳山祭りには欠かかすことができなかった「ハレノヒの日の御馳走」、おもてなしとして振舞われていた、人を思う心のこもった伝統の味が受け継がれ、その伝統の味をけん引しているのが翼果楼です。
 

焼鯖そうめんブーム以前の、1990年には焼鯖そうめんを看板メニューとして開店した「翼果楼」が行列のできる人気店になっています。築200年の歴史を感じさせる趣と懐かしさを併せ持つ店の造りと、その造りに合う店内の装飾や調度品、何よりも、開店以来から継ぎ足ししてきた醤油だれで甘辛く煮込まれた焼鯖そうめんの奥深い味わいが人気の理由です。滋賀県を訪れた際は、ぜひ「翼果楼」へ足を運んでみてはいかがでしょうか?

関連するまとめ

新着一覧

最近公開されたまとめ