むかんとは冷凍みかんの皮なし!どこのコンビニで買えるか調査!
冷凍みかんというと中高年世代の人には子供の頃に給食に出た記憶のあるなつかしいおやつです。その冷凍みかんが最近リバイバルとなり、「むかん」という皮なし冷凍みかんが福岡からうまれました。このむかんは初め、福岡のお土産デザートとして販売されましたが、今では全国のコンビニでも買える人気商品となりました。今回はこの「むかん」が買える場所や気になる値段とカロリーを紹介します。
目次
福岡発の冷凍みかん「むかん」とは
むかんは、皮をむいた冷凍みかんです。皮つきの冷凍みかんが高度成長の時代に広く親しまれていましたが、皮をむく面倒くささがありました。福岡の冷凍たこ焼きで知られた八ちゃん堂が、皮を”むかん”でいい冷凍みかんのその名もむかんを発売して大ヒットしました。2年連続楽天市場のグルメ大賞を受賞するほど支持を集めました。
冷凍みかんリバイバルブーム
冷凍みかんは、かつて庶民が手軽に楽しめるデザートでした。駅のキヨスクで買って新幹線や特急列車の中で食べた思い出がある人もいれば、給食に出たデザートとして記憶している人もいると思います。
この冷凍みかんは、冬から春にしか販売できないみかんを夏も販売できるように冷凍したのが始まりといいます。小田原駅のキヨスクに昭和30年に販売しはじめ、その後昭和40年代には大ヒットしました。当時は、電車の冷房設備があまりよくなく、夏の暑い時期の列車の旅に冷たい冷凍みかんが乗客に好まれたようです。
その後、電車の冷房設備が完備され、様々なアイスクリームが気軽に買えるようになると、冷凍みかんはだんだん市場から姿を消していきました。
その冷凍みかんのリバイバルブームに火をつけたのは、2006年女性3人グループGTPが歌う「冷凍みかん」のヒットだといいます。この歌をきっかけに冷凍みかんの売り上げは倍増したといいます。この歌で歌われているのは、昭和30年代から40年代キヨスクで売られていた4個入りの皮つき冷凍みかんです。
むかんを開発したのはたこ焼き屋さん
冷凍みかんがリバイバルとなりましたが、皮が剥くのが面倒という消費者の声はありました。その声に応えたのが福岡県みやま市に本社を置くたこ焼き屋さんの「八ちゃん堂」です。
なぜ、たこ焼き屋さんが冷凍みかんを開発販売したのかと不思議に思うかもしれませんが、この八ちゃん堂は、すでに冷凍食品で実績のある会社でした。現在スーパーで気軽に手に入れられる冷凍食品のたこ焼きは、この八ちゃん堂が最初に開発・販売に成功しました。たこ焼きに続いて焼きナスの冷凍食品も手掛けて、こちらもヒットしました。このように、既に品質の高い冷凍食品を作るノウハウを持っていました。
冷凍みかんを商品化するきっかけについて、八ちゃん堂が本拠を置くみやま市にはミカン農家が多くあり、八ちゃん堂の冷凍たこやきの工場の近くにもみかん畑が広がっていたといいます。最近では若者のフルーツ離れからみかんの需要が減ってどの農家も不振という状況を知る機会を得たといいます。そんな農家の人たちのために何か役にたてないかという事で、商品化したそうです。
むかんは国産みかんを使用し、九州の工場で生産しているといいます。皮は人の手で剥いているというということです。1つ1つ丁寧におにぎりのようにラップでくるみ、上の部分にみかんの葉っぱを模した飾りもついています。箱入りのものはおしぼりもついています。品質重視で「おもてなし」の心が伝わるような商品になっています。
むかんは福岡や九州でしか買えない?
むかんは、2010年に八ちゃん堂から発売されましたが、最初は福岡のお土産としてよく売られていました。しかし、評判はあっという間に広まって、現在では全国のコンビニやスーパーでも売られるようになりました。また、ネットでも買うことができるようになりました。むかんは、福岡や九州に行かなくても近場のコンビニで買って食べられる全国的なデザート食品になりました。
むかんが買えるコンビニは?
むかんは、セブンイレブン、ローソン、ファミリーマート、ミニストップ、デイリーヤマザキといったコンビニで販売されていますが、どの店でもいつでも販売されているわけではなさそうです。暑い夏には、早々に売り切れになる事もあるようです。
販売されているのはオリジナルの紙箱に入った2個入りと3個入りの他に、プラスチック袋に入った簡易包装のものも売られています。簡易包装のものは1つずつ包装されておらず、おしぼりもついてませんが、値段が安めです。
コンビニ以外にむかんが買えるところ①:スーパー
コンビニ以外でむかんが売っているところといえば、イオングループの小型スーパーで利用者の間ではコンビニのような存在になっている「まいばすけっと」です。まいばすけっとのむかんはプラスチック袋で、コンビニより値段が安いという評判です。
まいばすけっとは、残念ながら今のところ東京都と神奈川県にのみ出店しているのでそれ以外の県が生活圏の人は利用できないのは残念です。
コンビニ以外にむかんが買えるところ②:ネット
むかんを確実に大量に買いたい場合は、ネットが一番でしょう。アマゾンや楽天市場では40個入りや1kgといったギフトや買いだめにつかえるパッケージが売られています。またひと房ごとに分けられている小分けパックもネットでは売られているようです。
現在販売元の「八ちゃん堂」のサイトのの商品紹介のページでは、当初販売されていたオリジナルの紙箱に1つづつラップにくるまれた2個入りと3個入りのみ販売されています。
コンビニ以外にむかんが買えるところ③:博物館
むかんが買える少し変わった場所として、JR東海のリニア・鉄道館のデリカ・ステーションがあります。今年の夏(6/1から9/2まで)限定でむかんが販売されるそうです。デリカ・ステーションには各種の駅弁が売られています。駅弁とむかん(冷凍みかん)という懐かしい組み合わせが食べられます。
むかんの値段が一番安いのはどこ?
コンビニでの販売価格を1個当たりの値段に換算して比較すると、デイリーヤマザキとセブンイレブンの値段が一番高くて1個150円弱、ローソン、ファミリーマート、ミニストップの値段は1個100円前後です。デイリーヤマザキとセブンイレブンは、おしぼり付きの紙箱入りなのでそれが値段の高さにつながっているようです。
それに対してローソン、ファミリーマート、ミニストップはプラスチック袋の簡易包装なので、値段も低くなっているようです。以前は、これらの店でも紙パッケージのむかんをセブンイレブンなどと同様の値段で売っていたそうです。
それよりも安いのが小型スーパーの「まいばすけっと」で、こちらでは1個あたり70円を切る値段で売られています。むかん好きの間でも「むかんを買うなら、まいばすけっとがお得」というのが周知の事実のようです。
さらに値段が安いのは、楽天市場で販売されている「わけあり」シリーズです。1kgが1650円で販売されています。みかん1個が40gくらいですので1kgとなると25個くらい入っていると考えられ、1個あたり66円という値段は最安値になります。わけありが気にならず、とにかく安い値段で沢山買いたい人にはオススメです。
また期間限定ですが、楽天市場で簡易包装2個入りむかんが30袋で半額近い3800円で販売されています。さらにクーポンを使って半額以下の3420円になるというキャンペーンがあるようです。そうなると1個当たり60円を切る計算になります。
わけありむかんとは?
楽天市場で2015&2016年のグルメ大賞に輝いたのが、このわけありむかん1kgでした。25個相当のむかんが手ごろな1650円で買えるというのは魅力ですが、わけありとはどういう事でしょうか?
販売製造元の八ちゃん堂によると、わけありはサイズが規格より大きいか小さかったり、薄皮が破れてしまったり、房が分かれてしまったり、極端に形が悪かったり、と見た目上の問題で正規の「むかん」になれなかった冷凍みかんです。
贈答品やお客様用でなければ見た目にこだわらないという人は多いでしょう。見た目が不揃いでも味はいっしょであれば、値段が安いほうがいいと考えるのが自然です。コスパの良さで支持を集めたのも納得です。
むかんのおいしい食べ方
むかんは買ってすぐ食べられるものではありません。解凍して柔らかくなるのを待つ必要があります。解凍の仕方や食べ方に工夫するとよりおいしく食べられます。
解凍時間は30分?1時間?
八ちゃん堂によるとおいしいむかんの食べ方は、「袋のまま30分から1時間常温で解凍して、半解凍の状態で食べる」のが一番美味しいそうです。さて、30分から1時間と幅があるのは室温や個人の好みを考慮しているようです。
実際に解凍を30分と1時間でやってみると、食感はかなり違っているそうです。30分解凍したほうが、ガリガリとしたかき氷アイスに近い味わいだそうです。1時間解凍するとそれよりも水っぽくなりますが、シャリシャリ感は残っていて柔らかいシャーベットのようになるそうです。
ガリガリ感を楽しみたい人は30分、シャリシャリ感を楽しみたい人は1時間と、それぞれ好みで解凍時間を調整するとよいと思います。また、解凍する場所の室温によっても解凍時間と味わいは異なってくるかもしれません。
また、食べ方の案内として「お風呂に入る前に冷凍庫から取り出しておいて置き、お風呂から上がったらちょうどよく柔らかくなったむかんを食べる」というものもあります。お風呂に入って火照った体を、ひんやりしたむかんで冷やすといい一日の終わりになりそうです。
丸かじり?ひと房ずつ?
食べ方は、丸いままかじるというよりは、みかんを食べる時のように1つ1つの房に分けて食べる人が多いようです。白い皮は剥かずに口に入れます。ひと房ずつわけてお皿に盛り、フォークをつかって食べる人もいるようです。
みかんの白い皮には栄養がつまっているということです。食物繊維やビタミンPが多く含まれているといいます。なので白い皮は”むかん”で、そのまま食べた方がよさそうです。
むかんとみかんでダブルみかん
むかんとオレンジシャーベット、むかんと冷凍みかんチューハイ、むかんとオランジーナといったダブルみかんを楽しむ人がけっこういるようです。そうするとみかんの味がより強く味わえるようです。
むかん1つのカロリーと糖質は?
むかんはみかんを凍らせたものなので、カロリーはみかんと同等です。みかんはフルーツだからカロリーが高いのではと心配な人はいるかもしれません。みかんは果物の中でも比較的カロリーが低いフルーツで、100gあたりのカロリーは46kcalです。他の果物は、たとえばバナナは100gあたりのカロリーが86kcalです。
しかし野菜に比べれば、やはりカロリーは高めです。例えばキャベツ100gあたりのカロリーは、23kcalになります。また、冷凍みかんに使うみかんは糖度が高いものが使われるので、普通のみかんよりカロリーが高めかもしれません。
八ちゃん堂公式サイトの商品情報によると、むかんのカロリーは100gあたり45kcalだそうです。むかん1個はおよそ40gなので、0.4をかけて18kcalになります。ダイエット中の食事でも1食500kcalから700kcalは食べますから、18kcalはほとんど気にせず食べられるカロリー量だといえます。
カロリーが低くても糖質量の高い食品は沢山あります。とくにフルーツは甘みがあるので糖質量が高そうです。糖質量については、八ちゃん堂公式サイトの商品情報に記載がありませんが炭水化物量はあり、そちらから目安が立てられます(糖質量は炭水化物から食物繊維をひいたものになります。食物繊維量はどの食品でも微量なので、炭水化物量をほぼ糖質量と同じと目安がつけられます)。
100gあたりの炭水化物量は11.9gとあるので、1個40gとして5g弱という計算になります。同量の人参やトマトよりは高いですが、同じ果物のバナナやりんごよりは低い値です。成人の1日に必要な糖質量は1食あたり90gから100gで、糖質制限をする場合はその半分にすると言われています。1日1個のむかんを食べるくらいであれば、糖質とりすぎの心配にはならなさそうです。
みかんは低カロリーだけではなく、ビタミン、ミネラル、食物繊維などの多くの栄養成分が含まれているのも忘れてはなりません。特に、ビタミンAとビタミンCを効率よくとれる食材として知られています。
むかんは自分で作れる?
冷凍みかんを自分で作ってみている人もいます。みかんをただ冷凍庫にいれればよいと思う人もいるかもしれませんが、おいしい冷凍みかんを作るためには、もう一歩のコツが必要なようです。
標準的なテクニックとして、2回凍らせるというものがあります。一度みかんを皮つきのまま凍らしたあと、冷水につけてもう一度こおらせるというものです。これは、皮つきの冷凍みかんになるので後で凍って冷たい皮をむく手間は発生します。
しかし実際にやってみた人の口コミでは、皮をむいてラップに包んで凍らせるだけ、冷水につけるより手軽でおいしいむかんができるそうです。
むかんを使った応用レシピ
むかんをそのまま食べるのではなく、他の食材に合わせて楽しむ人もいます。またコンビニでは、冷凍みかんをつかったデザートも開発しているようです。
ハロハロ冷凍みかん
コンビニのミニストップが販売している冷凍みかんを応用したスィーツです。冷凍みかんのかき氷、ソフトクリーム、みかんの実にシロップをかけて混ぜ合わせています。カロリーは高くなりそうですが、ゴージャスなデザートになっています。
なお、ハロハロとはフィリピンで「混ぜ合わせ」を意味するデザートだそうです。かき氷やアイスクリームやフルーツをなんでも混ぜて楽しむそうです。
むかんヨーグルト
夏が終わって涼しくなったら、むかんを電子レンジでチンしてヨーグルトにいれて食べるとおいしいそうです。4粒で40秒ほどチンするとちょうどよい塩梅に解凍できるといいます。
また、凍ったままミキサーやフードプロセッサーにかける食べ方をする人もいます。このときのヨーグルトは加糖がおすすめだということです。簡単ですが、ちょっとしたおもてなしデザートができあがります。
冷凍むかんソーダ
オランジーナにむかんを入れて「冷凍みかんソーダ」にした人もいます。まさにダブルオレンジです。ソーダを飲んでいくにつれてむかんが解凍していき、ソーダを飲み終わるころには、シャリシャリになってスプーンですくいあげて「オランジーナ風味・むかん・かき氷」を食べるのが美味だそうです。
冷凍みかんチューハイ
冷凍むかんソーダと同じように、焼酎の水割りにむかんをいれるというものもありました。こちらも最後に溶けだしたむかんを崩して食べるのが楽しみだそうです。
むかん以外の皮むき冷凍みかん
むかんがブレイクしたことで、皮むき冷凍みかんの商品がいろいろ出てきました。カロリーが低く健康志向の商品なのであっという間に広まった感じです。
冷凍紀州みかん:わっ美柑
みかんと言えば、和歌山県の温州みかんです。その和歌山県から温州みかんだけをつかったという冷凍みかんが発売されています。その名も「わっ!美柑」は、糖度11度の甘みの強い温州みかんでのみ作られている皮むき冷凍みかんです。20個入り、30個入りが百貨店やネット(楽天市場、Amazon)などで販売されています。
パッケージから高級志向が伺え、コンビニで1つ、2つ買うという売り方はしていないようです。値段も安くはなく1個当たり100円以上します。このほかにも、和歌山県の温州みかんから作られた冷凍みかんの製品は数多くあります。
愛媛の冷凍みかん
みかんと言えば愛媛県も有名です。愛媛県では、さまざまな冷凍みかんが販売されています。皮つきのもの、1粒ずつに分けているもの、つぶが不揃いの「ワケアリ」もあります。ここでご紹介するのは、「つぶの実」で、しろい皮もきれいに取られていますので、ほんとうにみかんの味だけがします。
佐賀の冷凍みかん
和歌山県ほどではありませんが、佐賀県もみかんの生産量の多い県です。太良みかんという独自のブランドも持っています。ふるさと納税にこの太良みかんの冷凍皮むきみかんがあります。そのほかに皮つきの冷凍みかんもありました。
一口果実冷凍みかん「むいちゃいました」
むかんは、ひと房ごとの白い皮は残っていましたが、こちらの商品はそれもむいた冷凍みかんです。コンビニで200円ほどで販売されています。一袋35kcal程度という低カロリーなのも人気です。「甘栗むいちゃいました」と同じ会社が製造販売しています。
むかんから広がった冷凍みかん食品
最初は静岡県の音楽グループの歌「冷凍みかん」を皮切りに、むかんの登場ですっかり冷凍みかんリバイバルブームになりました。このブームに乗って冷凍みかんの味わいを生かしたスイーツや飲み物がたくさん出ています。
ロッテ 爽「冷凍みかん」
シャリシャリ感がウリである、お口の恋人ロッテのアイスシリーズ「爽」に冷凍みかん味が出ました。食べた人の感想では、みかんのアイスクリームでもなくかき氷でもなく、冷凍みかんを思い出させる食感と大評判です。なお、内容物を見ると冷凍みかんが入っているわけではありませんが、みかんから冷凍みかんを作りながら、冷凍みかんアイスにしているのかもしれません。
冷凍みかんチューハイ
サントリーが特許を取得したという「-196度製法」によるチューハイの冷凍みかん味です。チューハイといっていますが、実際のアルコールは焼酎ではなく、ウォッカです。この冷凍みかんチューハイを飲みながら、むかんを食べるという口コミもありました。
冷凍実果ちゃん!
静岡県の三ケ日みかんの冷凍みかんスイーツです。浜名湖のサービスエリアでお土産として売っているそうです。1つのカップに冷凍みかんが3個入っています。食べた人の口コミでは、「ものすごくうまい!」そうです。
1個540円は、旅先のお土産としてはまあまあの値段でしょうか?なお、食べ歩きができるようにプラスチック製のフォークがつけられていますが、買ってすぐ食べようとすると固くてフォークが折れてしまうそうです。冷凍みかんは解凍してから食べるといいのは、どんな冷凍みかんでも共通です。
暑い夏をむかんを食べて乗り切ろう
出典: http://suumo.jp
地球温暖化の影響もあってか、暑い夏が続くことが多くなりました。そんな夏に低カロリーで値段もお財布にやさしいむかんが役に立ってくれそうです。すっきりひんやりしたむかんを食べてうだる暑さを乗り切りましょう。